とは考

「・・・とは」「・・・人とは」を思索

『森信三・一語千鈞』

森信三 一語千鈞森信三 一語千鈞
(2002/11)
森 信三

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森信三氏の本をとり上げるのは「森信三語録・心魂にひびく言葉」に次ぎ、2冊目です。教育学の25巻に及ぶ全集と8巻に及ぶ続全集など、膨大な出版物を遺されています。

前回紹介した言葉以外にも、多くのためになる言葉があります。

今回、この本の中で、ためになった言葉が、15ほどありました。「本の一部」ですが、紹介したいと思います。



・悟りとは、他を羨まぬ心的境涯ともいえよう

・縁は求めざるには生ぜず。内に求める心なくんば、たとえその人の面前にありとも、ついに縁を生ずるに到らずと知るべし

・人間は、自己に与えられた条件をギリギリまで生かすという事が、人生の生き方の最大最深の秘訣

・真人と真人とが結ばれねばならぬ。現在わたくしが最も努力しているのは、縁のある真人同志を結ぶこと

・自分より遥かに下位の者にも、敬意を失わざるにいたって、初めて人間も一人前となる

・節約は物を大切にするという以上に、わが心を引き締めるために有力だと分かって人間もはじめてホンモノとなる

・真の教育は、何よりも先ず教師自身が、自らの心願を立てることから始まる

・上位者にタテつくことを以て、快とする程度の人間は、とうてい「大器」にはなれない

・いざという時、肚のない人間は、たとえその人が如何に熱心な読書家であろうとも人に長たる器とはいえぬ

・真の宗教が教団の中に無いのは、真の哲学が大学に無いのと同様である。これ人間は組織化されて集団になると、それを維持せんがために、真の精神は遠のくが故である

・「下学して上達す」下学とは日常の雑事を尽くすの意。それゆえ日常の雑事雑用を軽んじては、真の哲学や宗教の世界には入りえないというほどの意

・人間はいくつになっても、名と利の誘惑が恐ろしい。有名になったり、お金が出来ると、よほどの人でも、ともすれば心のゆるみが生じる

・人間は才知が進むほど、善悪両面への可能性が多くなる。故に才能あるものは才を殺して、徳に転ずる努力が大切

批評眼は大いに持つべし。されど批評的態度は厳に慎むべし

・われらの民族における最大の深憂は、首都の東京があまりにも厖大化したという一事。その状、民族としての脳溢血症状。これに反して地方はまさに脳貧血状態に陥っている。それは、民族生命の若返りに対して、最大かつ最深の癌と言うべき

・世間的に広くは知られていないけれど、卓れた人の書をひろく世に拡める。世にこれにまさる貢献なけむ



以上は、この本に集められた429の言葉のごく一部ですが、鋭い心眼は、教育学者の域を超えているように思います。

人生の師匠として、これからも森信三氏の本を読み続けたいと思っています。
[ 2010/11/12 06:59 ] 森信三・本 | TB(0) | CM(0)
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