とは考

「・・・とは」「・・・人とは」を思索

『三十一文字に学ぶビジネスと人生の極意』山本健治

三十一文字に学ぶビジネスと人生の極意三十一文字に学ぶビジネスと人生の極意
(1997/03)
山本 健治

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この本は、古歌道歌をもとに処世のヒントを示すユニークな書です。57577の短歌形式で250以上の歌が詠まれています。

著者は、元市会議員で、関西でテレビのコメンテーターも務められる、マルチな才能の方です。それぞれの歌に、著者の深い教養に基づく解説もあります。読み応えのある本です。

参考になった歌が20ほどありました。「歌の一部」ですが、紹介したいと思います。



・大黒のつちは金出す槌でなし おごる頭をくらわさる槌

・言う人の尊き賤しき選ばずに 良き言の葉は我が事とせよ

・人の事我に向うて言う人は さこそ我が事人に言うらむ

・金欲しや地獄の沙汰も金しだい 金で行けぬは極楽の道

・偏屈な人には味のあるものぞ へつらう人には味なきもの

・悟りとは眉毛の先のつるしもの あまり近くて見る人もなし

・丸くとも一角あれや人心 あまり円きはころび易きぞ

・可愛ゆくば二つ叱って三つほめ 五つ教えてよき人にせよ

・果てしなき欲の重荷をせおいつつ あえぎあえぎて世を渡るかな

・下見れば我に勝りし者もなし 笠取りて見よ天の高さを

・欲深き人の心と降る雪は 積もるにつけて道を忘るる

・掃けば散り払えばまたも塵積もる 人の心も庭の落葉も

・恐るべし槍先よりも舌の先 果てぬ我が身を突きくずすなり

・稽古とは一より習い十を知り 十より帰るもとのその一(千利休)

・世の中は心ひとつのおきどころ 楽も苦となり苦も楽となる

・吾れ善きに人の悪しきはなきものを 人の悪しきは吾悪しきなり

・雑巾を当て字で書けば蔵と金 あちら拭く拭くこちら福福

・世の人に欲を捨てよとすすめつつ あとより拾う寺の住職



三十一字という制限された字数の中で表現する、洒脱で粋な人生訓はなかなかのものです。

人生の応援歌でもあり、心の栄養歌でもある道歌の数々は、ビジネスで疲れた気持ちを励まし、癒してくれるのではないでしょうか。
[ 2010/09/10 08:51 ] 人生の本 | TB(0) | CM(0)
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