とは考

「・・・とは」「・・・人とは」を思索

『一日3時間以上、勉強するな!』陰山英男

一日3時間以上、勉強するな!一日3時間以上、勉強するな!
(2009/03/26)
陰山 英男

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この本は、百ます計算などで、教育界に旋風を起こし、陰山メソッドで有名になった著者の近著です。

サブタイトルは、オキテ破りの名言集です。陰山英男氏の、教育界でのオキテ破りの言葉が収められています。

この名言のひとつひとつを見ると、教育界だけでなく、実社会にも当てはまり、参考になることが数多くあります。「本の一部」ですが、紹介したいと思います。



・子供は大人のイメージ以上に伸びない。伸びると信じ続けると、必ず突き抜ける日が来る。親は勉強できなくてもいいと絶対思ってはいけない

・自信は失敗しないから生まれるのではなく、困難を克服したときに生まれる

・うまくいかなかったときに、そこからどうあがくか、そのときに「がんばる」という言葉が出てくる。子供の自信は親がつくってやるもの

・何かをやるには時間がいる。時間を一元化できる、日程表の活用の工夫が、成功の鍵となる

・「大丈夫、何も心配いらない。やるべきことをきちんとやればいい」と安心させることがいちばん大事。親が不安に思えば、その3倍くらい子供は不安になる

・人間は結構同じ過ちを繰り返す。けれど日々の行動を記録しておくと、記憶の整理ができて、同じ失敗を繰り返さないようになる。日記は人生を成功に導く確実な方法

・まずは成功者に聞く。専門家の意見はそのあと。成功者は成功のための努力を語る。しかし、日本の専門家は失敗させないことを第一に語る

・子供が勉強できない理由は、自分は頭が悪いという思い込みプラス怠け心。誰しも努力はつらいもの。そこで自分は頭が悪いからと、怠ける口実を作っている

・子供は変わるためのチャンスとして叱られることを待っている。きちんと叱らないことはかえって子供を傷つけている

我慢させるのは親にとって面倒なこと。子供が嫌と言っても、粘り強くやらせなければいけない。それができない場合、我慢できないのは親

・不自由が自由の土台となる事実をしっかり教えることが、大人の責任

自分のルーツ祖先の話を聞くことで、子供は自分に祖先の命が引き継がれていることを知り、自分自身を確認する。そして、生きることに対して勇気づけられる。その勇気は学習に対する意欲となって湧いてくる

バカ正直はただのバカ、くそ真面目はただのくそ

・努力は楽をするためのもの。苦労するためのものではない

・努力が認められるのはアマチュアだけ。プロは成果の出ない努力はしない。「現場は努力している」という言葉は、つまり言い訳。成果の出ないことに時間を使って、叱られないように怠けている

・将来の自立に向けて、幼いころから身につけておきたいことは、礼儀作法、時間厳守、整理整頓。この3つは理屈抜きに身につけなければならない。教育とは型にはめること

・聞きながらメモをとるのは、実際は書きながら脳に定着させている。逆に言えば、メモをとらずに聞いて記憶するのは難しいということ

・教師はみんないい授業をすれば成績が上がると信じ込まされている。しかし、それは成功したことのない人の考え。実践してみると逆。成績を上げると授業はいいものになってくる

・人を批判するのは、自分が正しいことを前提としているから。正しいものは変えるわけにいかない。つまり停滞する。だから、人を批判する人は伸びない

・世界がどのように動き、今何が問題になっているかを知る、その上で子供の教育の方向性を探る。それが親の務め



この本は、子供のための教育書ですが、一般社会の教育書としても、十分に読めます。著者は、子供と向き合い、実践して、成果を上げてきただけあって、人を教育するプロ中のプロです。

本文の中の「子供」という文字を「部下」「新入社員」に置き換えるだけで、役に立つことがいっぱいあります。

すべての教育で悩んでいる人にとって、指針となる書だと思います。

[ 2010/06/20 11:01 ] 仕事の本 | TB(0) | CM(0)
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