とは考

「・・・とは」「・・・人とは」を思索

『人生と投資で成功するために・娘に贈る12の言葉』ジム・ロジャーズ

人生と投資で成功するために 娘に贈る12の言葉人生と投資で成功するために 娘に贈る12の言葉
(2007/04/28)
ジム ロジャーズ

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ジム・ロジャーズ氏は、世界的な投資家のジョージ・ソロス氏と共同で投資会社を設立し、巨額の資産を築いた人物です。

引退後、投資するに値する国かどうかを自分の眼で見て判断するため、世界中の国々を訪ねているユニークで行動力のある人です。

以前、「ジム・ロジャーズ世界大発見」という本を読みましたが、バイクでの世界一周に続く第2弾で、黄色いベンツで世界一周した物語でした。計2回で116カ国、24万㎞走破の偉業です。

この本で訪問した各国に対する観察と意見が、投資本というよりか冒険活劇本といった感じで、非常に面白く読めました。

今回紹介する「娘に贈る12の言葉」は、冒険投資家ジム・ロジャーズ氏が60歳を過ぎて、初めて授かった娘に、人生と投資について語りかける内容の本です。

この本には、著者の哲学が凝縮されており、投資のことがわからない人でも、簡単に読め、日常で参考になることが多く書かれています。「本の一部」ですが、紹介したいと思います。



・大勢に従って成功した者は、いままで誰一人としていない

・それぞれの分野で成功してきた人たちは、誰のコピーもしていない。誰かのコピーをして成功した人間はいない

・細部に注意を払えるかどうかが成功と失敗を分ける。だから、どんなに些細なことに見えても、小石をひとつ残らずひっくり返すようにして調べないといけない。大半の人が成功できないのは、限られた範囲の不十分な調査しかしないからだ。徹底的に調べること

・ほとんどの人は、他人の言うことを鵜呑みにしている。成功したいと心から願うなら、自分の手で調べること

・自分自身や自分の国のことを本当に知りたいのなら、世界を見てくること。外国やそこに住む人々と比較することで、いままでと違った視点で自分や自分の国を見ることができるようになる

・観光だけでなく、人々の生活の場をその足で歩いて見てくること。美しく飾られた部分だけでなく、異国の日常を見ることで、新しい何かを発見し、疑問を抱き、自分自身の強さや弱さに気づく

他を知ること、他から眺めることで、観察は深まる。世界を自らの目で見ると、その経験はあらゆる分野で成功の糧となる

・日本は他の国々を排除する傾向が残っている。歴史的に見れば外国に対して閉鎖的な政策をとった国々は例外なく急速に衰退している

・世界を自分の足で歩み、人々と触れ合うと、「なんと世界は素晴らしいことか、なんと私たちは似通っていることか」と感じるに違いない。誰もが人生において望んでいることは同じだ

・哲学というのは、小難しい理屈ではなく、「自分の頭でどう考えるか」の技術。人生に哲学が必要なのは、それが進歩を与えてくれるからだ

・投資家として、いつも「どこが弱気か」を探している。ほとんどの投資家が強気を探し、過熱気味のマーケットに夢中になっているときに、割安な素晴らしい投資先がある

・投資で成功できたのは、歴史を学ぶことを通じて、大きな視点で世界の変化をとらえられるようになったから。歴史上の出来事と長期にわたるチャートを比較することで、「どんなことが起こったときに、商品や株式の価格が動いたか」がわかる

・歴史は繰り返すが、人類は常に変わらない

・自分の間違いを素直に認められないまま大人になってしまったら、人生も投資も厳しい試練が与えられる

群集心理にかられてはいけない。社会通念や慣習に盲目的に従っていては、正しい結論を導き出すことはできない

・投資で成功するためには、心理学を学ばないといけない。それは、感情がしばしばマーケットを動かすエンジンとなるからだ

・マーケットで起こるヒステリーの渦中で自分を見失うことは、お金を失うこと以外の何物でもない

・バブルはヒステリーのうちにはじけ、暴落はパニックで幕を閉じる

・世界は時とともに変化し、それが積み重なったものが歴史。すべての社会的環境も時間とともに変化する。変化を受け入れられないのは、濁流に逆らうようなもの

・大事なことは安く買うこと。たとえ、考えが間違っていても、この方法なら大損することはない

・これから何百年後まで生き残っていく言語は、英語、中国語、スペイン語くらいのもの。何かで成功したいのならば、滅んでいくものに賭けてはならない

・事実を調べずに、願望や欲望だけで事象をとらえると、大衆の考えや心理に流されてしまう。冷静に需要と供給を考えること

・もし自分が天才だと思ったら、しばらくは何もしてはいけない。その時は、運よく成功をつかんだにすぎず、危ないとき。自分の考えに確信が持てたときにこそ、行動に移すとき

・おごり高ぶれば、それまでに築いた富も成功も、あっという間に崩れていく。今のアメリカ人は、世界に興味がないくせに、自分たちが世界の中心であるかのように思っている。そんな考えでは、強さを維持することはできない。無知が自尊心を歪ませる



著者は、この本で、投資と人生で成功を収めるためには、「世界的視野」「歴史観」「大衆心理」「観察眼」「哲学」が必要であると言っています。

考えてみれば、世界的視野、歴史観、大衆心理、観察眼、哲学は、自分を知るための道具です。要するに、自分をどれだけ深く知ることができるかが勝負になるということです。

自己客観化こそが、すべての基本のように感じました。この本は、投資だけでなく、生きていく心構えとして、役に立つと思います。
[ 2010/06/08 07:23 ] 出世の本 | TB(0) | CM(0)
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