とは考

「・・・とは」「・・・人とは」を思索

『富と品格をあわせ持つ成功法則-自助論』サミュエル・スマイルズ

富と品格をあわせ持つ成功法則―自助論Self‐Help完全現代語訳富と品格をあわせ持つ成功法則―自助論Self‐Help完全現代語訳
(2007/08)
サミュエル スマイルズ

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サミュエル・スマイルズの自助論は、明治の初め、西国立志編のタイトルで紹介され、大ベストセラーとなりました。

自助論は、今から160年前に書かれたものですが、自己啓発本の原点となった書です。今、読んでも、全然古く感じられません。

お金について書かれた項目を中心に、久しぶりに読んで、勉強になった箇所が、20ほどありました。「本の一部」ですが、紹介したいと思います。



・人間の知性の差は、能力の差というより、早いうちから「注意力を発揮する習慣」を発達させられるかの違い

・天才とは、ある特定のテーマに深い注意力をもって没頭した結果、生まれるもの

・人は本物の知識を得ると、うぬぼれが小さくなっていくもの

・真の教養とは独学で身につけるもの

・ビジネスの分野では、小さな物事をどう処理するかで資質を判断されてしまう。他の面で、人徳も能力もあり、善い行いをしていたとしても、いつも不正確な仕事しかしない人は信用されない

・多くのことをこなす近道は、一度に一つのことしかしないこと

・時間とその使い方に気を配らない人間は、他人の平和や静けさを乱す

・金儲け、貯蓄、支出、金銭の授受や貸し借り、遺贈などを正しい方法で適切に行っているかを見れば、その人の人格の完成度がほぼわかる

・自制と自助の精神は、なかなか人々の中に行きわたらない。真の自立を確立するには、一人ひとりが将来に備えて倹約することが何よりも大切

・正しく稼ぐことは、誘惑に負けず、望みをかなえられるよう辛抱強く真面目に働き、不屈の努力をすること

・正しく使うことは、倹約、将来への配慮、自制といった優れた人格の基礎となるものの証

・いつでも困窮すれすれの生活にとどまっている人は、絶えず他人の束縛にさらされる危険性があり、人に支配される関係を受け入れなければいけなくなる

・節約とは、安定した将来を手に入れるために、目の前の満足を我慢する力のこと

・人は誰でも、自分の持っているお金の中でうまくやり繰りして暮らしを立てなければならない。それを実践することが正直に生きることの本質に他ならない。分相応の暮らしで満足しないといけない

・借金への第一歩は、嘘への第一歩。借金が借金を生み、それにつれて嘘がさらに新たな嘘を生む

・貧しさは、数多くの善い行いの手段を奪い去り、心身ともに悪に抵抗する力を弱めてしまう

・最も価値ある修練は、目の前の小さな満足に縛られずに、将来のもっと大きく高い満足を得ようと努力すること

・人生の最高の目的は、素晴らしい人間性を形成し、できるかぎり、体と精神(知性や良心、心、魂といったもの)を発達させること



お金を稼ぐこと、お金を貯めることは、人格の基礎をつくり、自立を確立するもの。貧乏と借金は、他人に支配され、悪への抵抗が弱まること。

スマイルズのこの考え方には、同感できます。きれいごとではなく、実際にそういう部分がかなりあると思います。

肉体を鍛えた結果は数値にあらわれますが、精神の鍛錬度は、数値にあらわれません。しかし、自制心は、貯金額という数値であらわされるのかもしれません。

お金を貯める行動は、何となく後ろめたい気持が伴うものです。それを賞賛して、正当化してくれる書は、あまりありません。

自助論は、今や古典と呼ぶべき本かもしれませんが、一度目を通しておきたい1冊です。
[ 2010/06/03 06:36 ] お金の本 | TB(0) | CM(0)
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