とは考

「・・・とは」「・・・人とは」を思索

『見切る!強いリーダーの決断力』福田秀人

見切る! 強いリーダーの決断力見切る! 強いリーダーの決断力
(2006/09)
福田 秀人

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リーダーは決断するのが仕事です。しかし、そのほとんどは、読んで字の如く、「断る」ことを「決める」ことです。断るのは、嫌な仕事です。人間、誰しも、みんなにいい顔をして、好かれたいものです。

リーダーは、好かれたい人がほとんどの組織メンバーの中で、その組織を代表して、その組織の将来を考えて、NOと決めなければいけません。

この本は、強いリーダーは「見切ることにあり」という視点で、書かれています。

リーダーは、どんな時でも、どんな場所でも、見切って、見切って、見切っていかなければならないということがよくわかります。

この本の中で、参考になった箇所が15ありました。「本の一部」ですが、紹介したいと思います。



・だめな業務改善の三大用語

保留・・・よい案だが、時期尚早だから保留にしよう
検討・・・よい案だが、もっと検討する必要がある
参考・・・よい案だから、今後の参考にしよう

・危機管理の第一歩は、効果がはっきりしない仕事は、即やめること

・見切るべきものを発見するという強い意識を持って、現場回りをし、仕事状況を真剣に観察し、現場の話を聞くだけで、かなりのことが判明する。トップから現場の社員までが、一緒になって、どんどん見切っていかなければ、会社は、非効率のかたまりになっていく

面子未練希望的観測が破滅への3条件。面子第一人間は、自分の失敗を認めない人間。見切り提案する勇気のある人間が放逐される

・優れたリーダーは「できるだけやれ」ではなく、「これだけはやれ」と明確に指示する。部下のやる気と集中力、そして成果も大きく異なる

・官僚化や大企業病のコアは、なんでも規則にこだわる規則至上主義。社会学では「規則への過同調」と呼ばれるもの。その特徴は、「決められたとおりにしかやらない」「決められていないことはやらない」「決めたことはめったなことで変えない」

・ビジネスであれ、何であれ、物事が思うようにいかないのは「甘さの三拍子」によるところが多い。「読みが甘い」「脇が甘い」「つめが甘い」

・思うようにいかない案件の責任者に、人や資金の大量投入を提案する。そのとき、「不要」と責任者が回答すれば、ただちに、その案件を見切るか、責任者を代えたほうがよい

・プラス発想で考えれば、素晴らしいアイデアやビジョンが生まれることもある。しかし、それ以外の状況では、プラス発想は「百害あって一利なし」

・弱者と組んだ者は、弱者となる。弱く劣った先と組むと、そこに足を引っ張られて、勝てる戦いにも敗れる。軍事では「弱者連合」と呼ばれ、絶対にやってはいけないとされるタブーの一つ

・どこにでもある、標準化されたできあいの部品や材料、サービスの仕入れは、最も取引条件のよい先を選べる「一見取引」とすべき

・うまくいかない会社は、新たな事業や商品にチャレンジする部門に、企画力、行動力、折衝力などに優れた人材を投入していない。在来部門のミドルたちが、優秀な部下を手放すことを嫌い、抱え込んでいる

・本気で「すべてのお客様のニーズにこたえ、ご満足いただく」という発想を実行に移せば大変である。それは「顧客第一主義」ならぬ「顧客言いなり主義」になって、面倒、煩雑になりミスやトラブルが増えていく

・「計画と戦うな、現実と戦え」ということは「危ないと思えば、計画を捨てて逃げろ」ということ

・マキャベリは「敵がこちらの意図を察知したことが分かれば、ただちに計画を変更せよ。その変更は少数の者だけで協議すべきである」と論じている



自分はリーダーではないという人も、いるかもしれませんが、家庭を持てば、誰でも家庭の中ではリーダーです。

家庭を持っていなくても、地域の仲間や趣味仲間で、幹事やリーダー役を、1回は経験します。

成人するに従って、何らかのリーダーから逃れることはできません。そのリーダーをしっかり演じきるためにも、リーダーの心得を学んでおいて損はありません。この本は、その一助になる一冊ではないでしょうか。
[ 2010/04/15 07:27 ] 福田秀人・本 | TB(0) | CM(0)
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