とは考

「・・・とは」「・・・人とは」を思索

『楽しく生きるのに努力はいらない-元気がわき出る50のヒント』池田清彦

楽しく生きるのに努力はいらない―元気がわき出る50のヒント楽しく生きるのに努力はいらない―元気がわき出る50のヒント
(1999/11)
池田 清彦

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池田清彦氏の本を紹介するのは「正しく生きるとはどういうことか」に次いで2冊目です。

著者は生物学者なのですが、哲学的著書も多く、2つの顔を持つユニークな存在です。少し冷めた見方や、ズバズバ発言もされますが、それらは、生物学的に見た人間の本質を理解した上での意見だと思っています。

この「楽しく生きるのに努力はいらない」を読み、著者の意見に同意、納得できた箇所が20ありました。これらを紹介したいと思います。



人とうまく付き合うには、自分の意志を通しながら、相手の意見も聞き、両者が同じくらいで、しかも最も楽しくなる方法を試行錯誤すること

・上品に生きられて、人とうまくつき合えたら、あなたの人生は死ぬまでハッピー

・自分の行動は自分の自由だが、他人の行動は他人の自由である

・生きるためには、守った方がよい法律も多い。それに対し、道徳というのは、趣味の問題で、それに従うのも従わないのも、あなたの勝手

・道徳的な命令は、それに従っているのが楽しい時だけ従っていればよいのであって、それに従うのが苦しくなったら、とっととやめてよい

・親切にされた人は親切にした人に感謝しなければならないとするならば、それは親切ではなく、親切の押し売り

・お互いにやさしくし合って、甘え合っているのが通用するのは、暗黙のうちにみんなが同じ価値観を共有する社会の中だけの話

・人の命は何より大事である、というセンチメントは医療資本に利用されるだけ。あなたが死んでもかわりはいくらでもいる

・自由で上品に生きるとは、自分の努力と才覚で生き、結果に対して自分で責任を引き受けることを言う

・重要なのは、最もこころ楽しく生きることである。国家も法律も会社も学校も、そのための道具にすぎない

・人間というのはそもそも矛盾しているものだし、昔の考えと今の考えが違っていても一向に構わない。周囲の状況に合わせて自分の考えを変えてしまっても別に悪いことではない

・人生で一番大事なのは、才能の有無ではなく、楽しく生きられるかどうかである。楽しく生きられるというのが、実は一番重要な才能である

・嫉妬することはごく当たり前の感情であり、健康な心を持っている証拠。自分がやりたいことを他人がやっているのを見て、嫉妬したからといって、誰かに迷惑をかけるわけではない

人生の目的など本当はない。ボーッとしていることが楽しい人は、ボーッとしていればいい。本人が楽しければそれでよく、趣味に高尚もヘチマもない

・仕事に生きがいを感じられない人は、仕事は金儲けと割り切って、余暇を趣味で生きればいい。会社の地位に一喜一憂したり、人間関係に煩わされないだけ、出世が生きがいの人より幸せ

・子供は過去の自分だし、親は未来の自分である。あなたが年老いた時、子供が自分の財産をあてにしている状況をみて、愉快になる人はいない

・寝たきり老人やボケ老人の奴隷になるな。あんまりわがままを言うようなら、時には死なない程度に蹴飛ばしたっていい。生活を破綻させない範囲で面倒を見よう

・友人は数ではなく質。二人もいれば十分。友人はつくろうと思ってできるものではなく、天啓のようなもの

陰口を言う人は、基本的に自分に自信がない。陰口を気にする人も同じ。自分に自信があれば、陰口を言われていても、別に何とも思わなくなる

・人生は短い。無能な上司とつき合うヒマはない。仕事の本質以外のところで怒るのが、無能の上司たるゆえん。おだてるのもいいし、ケンカしてもいい。我慢だけはするな



著者の言う、楽しい生き方とは、まわりと最低限調和しつつ、個人をできるだけ貫く生き方だと思います。

このような生き方をするぞと意志を固めたら、この本のタイトルのように、努力しなくても楽しい生き方は手に入るのではないでしょうか。

要するに、意志を固めるかどうかです。一度限りの人生ですから、まわりに迷惑をかけないのなら、好きなようにしたいものです。

楽しく生きたいと考えている人にとって、読む価値が十分にある1冊ではないでしょうか。


[ 2009/11/20 07:56 ] 池田清彦・本 | TB(1) | CM(2)
無題
いろいろ記事を読ませていただきましたが…どれも面白い!

趣味というか考え方が近いのかなぁ?と感じます。
紹介されている「本の一部」を読むと全ての本が読みたい本になってしまいます。抜粋しようと思う、感銘を受ける部分が似ているのかな?と。

コメントする気は無かったのに…もう何時間も記事読み漁ってて、なにか一言残したいと思ってしまいました。
生意気なコメント失礼しました^^
[ 2009/11/22 15:20 ] [ 編集 ]
コメント励みになります
戸谷さまの自然な感想うれしいです。最近は、本の感銘した箇所を書き写すことに燃えていますが、気取らずに、続けていければと考えています。「お金」からそれることも多い、気ままなブログですが、時々覗いて、見守っていただけたらと願っております。
[ 2009/11/22 18:23 ] [ 編集 ]
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