とは学

「・・・とは」の哲学

鶏口となるも牛後となるなかれ(1)~独占市場~

伊藤若冲・雪中遊鶏図/POST CARD
鶏口となるも牛後となるなかれ」この諺を何回か耳にされたことがあると思います。「寄らば大樹の陰」の戒めとして、この諺が使われることが多いと思います。

実際は、日本人は性質的に、「牛後」が結構好きで、「鶏口」を余り尊敬していないのかもしれません。

ところで、経営の視点で考えればどちらが得になるのでしょうか?
「鶏口」は売上高は小さいが、利益率が高い
「牛後」は売上高は大きいが、利益率が低い
といったイメージだと思います。

業界が成長している時は、売上高の大きい「牛後」がいいように感じます。なんたって、夢があります。マーケットも世間の注目を集める大きな分野です。

「鶏口」のように、すき間で、重箱の隅をつつくようなことをしなくてもいいからです。堂々と主流を歩む感じが、格好いいように思われます。

ところが、いったんその業界が成熟し、マーケットが衰退期になってきますと、この「牛後」が一番危ない会社になってしまいます。

どんな業界でも、

一番手は大きく儲かり、
二番手は少しだけ儲かり、
三番手は少しも儲からず、
四番手以下はいずれ倒産および吸収合併

という鉄則があります。

でも、潰れず、吸収合併もされない四番手以下の手法があります。これが、「鶏口戦略」です。

「鶏口戦略」とは、自分たちの、「支持基盤」「支持層」をしっかり決めて、その場所、その人たちからの支持を高め、独占市場を形成していく手法です。

高めていくというより、固めていくという表現の方がピッタリなのかもしれません。

本当は、どの「支持基盤」「支持層」からも、しっかり支持される「牛前戦略」がいいに決まっています。

しかし、二番手以下なら、何かの分野、何かの客層で一番になり、しっかり儲けて、力を蓄えながら、総合一番を目指していくしかありません。「金がなくては戦はできぬ」が実情ではないでしょうか。


鶏口となるも牛後となるなかれ(2)~客層分析~へ つづく



[ 2009/09/10 07:24 ] お金の話 | TB(0) | CM(0)
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