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『商家の家訓-商いの知恵と掟』山本眞功

商家の家訓―商いの知恵と掟  (青春新書インテリジェンス)商家の家訓―商いの知恵と掟 (青春新書インテリジェンス)
(2005/12)
山本 眞功

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我が家には、曾祖父(弘化元年1845年生~大正14年没)が遺した「一代記」があります。材木問屋を起こした経緯や木炭に手を出して失敗した話、相場への注意など、時の物価も交えて、成功も失敗も詳細に記されています。

私の祖父は三男でしたが、漬物問屋を起こし、その後、食品メーカーを経営するなど、それなりに成功しました。一族の中には、上場企業のオーナーを務めるなど大成功している者もいます。

こういう起業家魂の土壌は、この「一代記」のおかげなのかもしれません。

以前、寛政年間創業の会社の社長と会ったことがあります。その社長の家にも、「魚の釣り方、釣り場はしっかり教え遺せ、しかし釣った魚は遺すな」というような掟があるそうです。

「息子に、商いの心得を叩き込み(魚の釣り方)、商いの道筋(魚の釣り場)をつけたので、ようやく隠居できそうだ」と話されていました。

このように、遺産より遺訓の方が大事だと思うのですが、遺訓が残っている家は少ないように思います。

この「商家の家訓」は商人、豪商、老舗、財閥など大小を問わず、家訓を集めた本です。

例によって、「本の一部」ですが、非常にためになった箇所を紹介したいと思います。


・ただそのゆくさきの人を大切におもふべく候(中村治兵衛
(商いでは自分のことばかり考えるな)

・売りて悔む事、商人の極意と申す事よくよく納得いたし(外村与左衛門
(売った後に安売りし過ぎたかと悔やむほどならば、かえって先々で利益を手にすることができる)

・品物が不足しても、決して高くは売るな(西川甚五郎

・主人のためにとて他人へ非道をする人は、また吾身の為にとて主人へ非道をすべし(伴蒿蹊

・マグレ当りにて儲けし金は、他人の金を預ったと同じことなり(諸戸清六

・先義而後利者栄(下村彦右衛門
(義を先にして利を後にする者は栄える)

・損せざるを以て、大なる儲けと知る可し(茂木啓三郎

・商売は見切時の大切なるを覚悟すべし(三井高利

・勤倹貯蓄実行の骨髄は、自己の情慾を抑制し、己に克つに在り(安田善次郎)

・己の資産にあらず、祖先より預り、子孫に伝べき当時の支配人と心得(菊池家)


各家の家訓は、ほとんどが、数カ条にまとめられています。今回は、その一部だけを紹介させていただきました。

先人の成功者が遺した家訓の中で、「同感する言葉」を発見し、「昔も今も変わらない」ことがわかると、大いに自信がわくものです。

この本は家訓の書の中でも、簡潔にまとめらた読みやすい本です。家訓の入門書です。

判断に悩むとき、決断できないとき、不安なときほど、歴史に学ぶのが手っとり早い方法なのかもしれません。



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[ 2009/08/13 06:00 ] 商いの本 | TB(0) | CM(0)
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