とは学

「・・・とは」の哲学

『大人の教科書・道徳の時間』

大人の教科書 道徳の時間大人の教科書 道徳の時間
(2010/12/11)
大人の教科書編纂委員会

商品詳細を見る

本書は、「正しく生きる道」を、古き良き日本人から学ぼうというものです。

テーマが、「正直に生きる」「身を慎む」「自らを磨く」「人を敬う」「仕事に精を出す」に大きく分かれており、昔の人は何を考えていたかを深く知ることができます。その一部をまとめてみました。



・「姿勢が正しい時には、影が歪むことはない。水盤が丸ければ、水も丸く収まっている」(勝田祐義「金言童子教」)

・「人の道に外れた行いで金持ちになった者を羨んではならない。正しいことをして貧しくなった者を蔑んではならない」(今川了俊「今川状」)

・「正直な人のそばにいよ」(宮負定雄「民家要術」)

・「未熟な者は、相手に気に入られようとして、悪いことを良いように言い、良いことについては悪いように言うものだ。そのような者とは、決して親しくなってはならない」(伊勢貞親「伊勢貞親教訓」)

・「どんなものにもよさがある。どんなひとにもよさがある。よさがそれぞれみなちがう。よさがいっぱいかくれてる。どこかとりえがあるものだ。もののとりえをひきだそう。ひとのとりえをそだてよう。じぶんのとりえをささげよう。とりえとりえがむすがれて。このよはたのしいふえせかい」(佐々井典比古「万象具徳」)

・「壮年の時、戒めるべきは闘争だ。年老いたら、金を貯めることを戒めなければならない」(勝田祐義「金言童子教」)

・「やたらに喜ぶ者は、やたらに悲しむ」(新井白蛾「冠言」)

・「ふだんから、鏡を見て身なりを良くする修業をするのが良い」(山本常朝「葉隠」)

・「吝嗇ではなく、質素に暮らせ」(西村彦兵衛「象彦家訓」)

・「良い家というのは、慎みある暮らしぶりの家のことを言う。調子に乗った奢った暮らしをすると、良い家とは言われない。衣食住を倹約しなさい」(伊藤長次郎「伊藤家家訓」)

・「学問とは良い人になるための稽古」(中村弘毅「父子訓」)

・「幸不幸は家につくものではなく、人が招くもの。したがって、運次第というのは阿呆である」(伊藤長次郎「伊藤家家訓」)

・「何ごとも人に遅れをとってはならない。しかし、無益なことには負けておけ」(石川丈山「覚」)

・「志を立てることがすべてのことの源である」(吉田松陰「士規七則」)

・「人の短所を言ってはならない。自分の長所を誇ってはならない」(松尾芭蕉「芭蕉庵小文庫」)

・「薄い氷を踏んで落ちることを恐れるように、大勢の人と交わる時には十分用心すること」(貝原益軒「和俗童子訓」)

・「身持ちが悪く、放蕩で、身を立てることのできない輩がよくいる。この多くは、親の育て方が悪いからである。子を愛するなら、質素に育てよ」(脇坂義堂「撫育草」)

・「賢い母に育てられたら、その子は極めて賢くなる」(中村弘毅「父子訓」)

・「家族が仲良くすれば、すべてが成就する」(勝田祐義「金言童子教」)

・「儲けられる金の三分は人に儲けさせよ」(土倉庄三郎「不文家憲」)

・「御主人の内の事をば外へいて、よしあしともに言うな語るな」(脇坂義堂「撫育草」)

・「倹約とは、不自由を我慢すること」(伊達政宗「伊達政宗壁書」)

・「遊びごとにうつつを抜かすのは、金を捨てるのと同じだ」(堀流水軒「商売往来」)



本書のもとになっているのは、武家、商家の家訓、藩校や寺子屋の教科書、儒学者の書です。

江戸時代、警察も裁判所も、きちんと機能していなかったのに、犯罪が少なかったのは、本書のような「道徳」が普及していたからなのかもしれません。


[ 2014/07/11 07:00 ] 偉人の本 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL