とは学

「・・・とは」の哲学

『プレゼンの極意はマンガに学べ』三田紀房

プレゼンの極意はマンガに学べプレゼンの極意はマンガに学べ
(2013/02/22)
三田 紀房

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ドラゴン桜で有名な著者の書を紹介するのは、「ドラゴン桜東大合格をつかむ言葉161」「ここ一番に強くなれ」に次ぎ、3冊目です。

前の二冊は、一般論でしたが、本書は、マンガの技法をもとに、プレゼンについて説くという、具体的なものです。ためになる点が多々あり、それらをまとめてみました。



・プレゼンの本質とは、「赤の他人を味方につける」行為。自らの主張をぶつけ、顧客を説得し、同意を取りつける行為

・マンガの持つ「中毒性」と「わかりやすさ」の秘密を解き明かせば、プレゼンを考える上で、大きなヒントになる

・週刊マンガ誌は「足の速い」商品。クチコミで評判が広がるのを待っている余裕はない。「おもしろいから買う」のではなく、「最新号が出たら買わずにいられない」という熱狂的な固定ファンをつくる必要がある

・物語に大きな謎を残したまま、あと一歩というところで「次週へ続く」と終わらせる。あえて結果を見せないまま、次週へつなぐ。「このあとどうなるんだ!」「早く続きが読みたい!」と思わせ、翌週まで興味を引っ張る

・ラストに持ってくる「引き」が大きければ大きいほど、ドキドキワクワクは高まる

企画立案とは「新規出店」。ショッピングモールに出店する個人商店のようなもの。第一に考えるべきは、競合の回避

・世の中全体の空席を見つけるには、世間のでっかい流れを見て、その逆を張ればいい

・国や時代を超えて、必ず生き残る産業は不安産業。「お金」の不安を穴埋めするのが、銀行や保険の金融業。「健康」の不安を穴埋めするのが医療や健康産業。これらはたびたびマンガの題材になってきた。そして、子育てや将来設計の不安をカバーするのが教育産業

・世間の常識に反旗を翻す暴論には「よくぞ言ってくれた!」というカタルシスがある

・なにかしらの流行に乗っかろうとしたとき、すでにそのムーブメントは終わっている。流行とは残像であり、その残像はすぐさま「恥ずかしいもの」へと風化してしまう

アイデアとは、天から降ってくるものではなく、「そのジャンルの王道に何を掛け合わせるか」という掛け算の賜物

・プレゼンは、「最後のひとコマ=人を惹きつける結論」を設定できるかにかかっている

・人は「謎」を前にすると、答えを確認せずにはいられない習性を持っている。なぜなら、人の心は「答えがない」という宙ぶらりんの状態に耐えられるほど、強くないから

・プレゼンには、埋めるべきピースと、空けたままにしておくべきピースとがある。情報を詰め込みすぎず、あえて説明しない「余白」を意識すること

意外な展開、衝撃的なセリフ、予想もしなかった結末があってこそ、読者は感情の振り子を揺さぶられ、おもしろいと感じる

・何でもない日常に驚きを演出するには、登場人物にむちゃくちゃなことをさせればいい

・「毎回決めゼリフがある」「顔がデカい」「多彩な比喩表現を駆使する」のは、プレゼンに応用可能な原則

・マンガとは省略のメディア。場面を省略し、動きを省略し、セリフを省略し、背景を省力していかねばならない。省略こそがリズムを生み、読みやすさを生む

・全18ページの作品ならば、最初に4つの大ゴマを考え、「起」のコマを2ページ目に、「承」のコマを8ページ目に、「転」のコマを12ページ目に、「結」のページを18ページ目に置いてみて、パズル感覚で考える。構成とは、「大ゴマの配置を考える作業」のこと

・自分のプレゼン資料を受け取ったクライアントが、「捨てたくない」「ずっと手元に置いておきたい」と思わせる工夫が必要。所有欲をかき立てるものでなくてはならない

・プレゼンの禁止事項は「負けを認めること」。最後まで強気な姿勢を貫かないといけない。プレゼンの根底には、挑戦者としての「熱」が必要。プレゼンで試されるのは「本気度



毎回、毎回が勝負の週刊連載だからこそ、上記のような発想が出てくるのだと思いました。

プレゼンも、一回一回が勝負です。そのために、どういう作戦を立てるかが重要です。本書は、その援けに大いになるのではないでしょうか。


[ 2014/07/09 07:00 ] 仕事の本 | TB(0) | CM(0)
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