とは学

「・・・とは」の哲学

『あたまの地図帳: 地図上の発想トレーニング19題』下東史明

あたまの地図帳: 地図上の発想トレーニング19題あたまの地図帳: 地図上の発想トレーニング19題
(2012/07/19)
下東 史明

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「地図を見る眼」で、発想やアイデアを得る方法が記されている書です。それは、「凝視」「方角」「スケール」「距離」「経路」「目印」「交差点」などの眼です。

それらの眼を使うだけで、頭が活性化していく具体例が数多く載っています。それらの中で、ためになったところをまとめてみました。



・自分探しをするには、自分と関係のあるものを「凝視」することで、自分の中へと自然と深く分け入っていける。「凝視」は情報を取り込む作業。「凝視」は、一点を「長く」見据えることに始まり、その「長さ」に比例して、対象の情報を取り込める

・表面を「見た」「眺めた」で止まらず、「凝視」を利用してみること

・本を読むだけで、自分以外の人が立っている場所に立つことができ、著者が切り開いた新しい視界を味わうことができる。古典には「立場」を超えた共感や感動、時代を超えた理解などの要素もある

・自分のことを「あの人」と呼んでみると、いつもの自分から離れた視野を手に入れることができる。ひいては他人の「立場」に立つことができるように思われてくる

・「立場」という思考法も、「凝視」と同じく、使おうと意識しないとなかなか使えないし、効力も発揮しない

・ブレることのない縦軸と横軸を設定することができれば、「方角」が出現する

・「方角」は2つの軸の組み合わせなので、この「方角」あまり面白くないな、ありきたりだな、と感じたときは、別の2つの軸から「方角」をつくっていく

・「方角」は現在地を教えてくれるだけでなく、どこに向かって進むべきか、目的地を分かりやすくしてくれる

・他人の批判や意見に揺らいでしまうのは、自分の歩いている「方角」に自信がないとき

・フロンティアになる、なりそうな「分野」を小まめに観察すると、将来の「争点」を発見することができる

・「2位」という思考法は、見晴らしをよくしてくれる。「1位」の存在に隠れて忘れがちなものにスポットライトを当ててみること

・数字を照らし合わせてみることは、「スケール」という思考法の応用

・「距離」が遠いものは、手間もかかり、ときには迂回も必要で、どうしても時間がかかるが、「急がば回れ」は妥当することがある

・頭の中を歩くにも、自分の頭の中に「目印」があれば便利だし、「目印」を手がかりに目的地に辿り着ける。つまり、思い出せる

接続詞という言葉は、心強い「目印」になる。接続詞に注意して文章を読むと、理解が速くなる

・「目印」は街中、頭の中、日常生活の中で、目的・目標となるものへ導いてくれる、近づきやすくしてくれる思考法

・日本人はいろんなものを「交差」させるのが好き。神も仏もイエスさまも区別しないのが日本人の「雑種文化

・「似たもの」を見つけること、「似たもの」の中身を探ること、そこから派生して、「似たもの」に潜む大きな違いや差異を見つけること。それだけでも、かなり長時間、頭の中を歩き回ることができる

・他人の「志向」「嗜好」を知る大きな収穫は、以前より付き合いやすくなること

・実用性に駆られた所有ではなく、趣味として所有する志向や嗜好が、これからの所有の主目的になる。いわゆるコレクターとして、使用価値ではなく、所有価値にこそ意味があるという人が一定数存在している

・「限定」という思考法は、「ストーリー」づくりに有効。テーマやジャンルを「限定」すると、とても話がしやすくなる



著者は、博報堂のコピーライターです。さまざまなCMを手がけ、数々の広告賞を受賞されています。その頭の中を公開しているのが本書です。

クリエイターの頭の中の引き出しが、どう仕切られ、分類されているのかを知ることができる書だと思います。


[ 2014/05/05 07:00 ] 仕事の本 | TB(0) | CM(0)
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