とは学

「・・・とは」の哲学

『群れない生き方・「常識人間」を捨てる44の法則』絹谷幸二

群れない生き方群れない生き方
(2011/11/24)
絹谷 幸二

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著者は、数々の芸術賞を受賞している洋画家です。東京芸大の教授も務められていました。

「孤独に生きる」のは、社会と隔絶しないといけませんが、「群れないで生きる」のなら、社会と共存できそうに思います。群れないノウハウが満載の本書を、以下のようにまとめてみました。



・「群れる」という行為は、とてもラクだし、その誘惑も常にある。だが、一度その波にのまれてしまうと、自分を取り巻く環境に甘えて、自分をごまかす生き方をすることになる

・日本の近ごろの沈滞は、「学校や会社に尽くす」という美名のもとに、それぞれの仕事の中でサボタージュを決め込み、それに気づいていながら、お互いにかばい合って、真実に迫ろうとしない勇気のなさにある

・流行を追いかけ、個性的になろうとした結果、個性を失ってしまっている

・社会は、「中位の数字のとれそうなところ」で大きなスモッグが発生している。そして、その先に出るに出られない閉塞感が、すべてを同様の顔にしている

・異端や下手くそを認めず、かといって高級品と下級品の違いがわかるわけではない。口あたりのよい甘さにべっとりとからまれて、中級品が社会を動かしていく先は、推して知るべきジリ貧の結果となって現れる

・努力せずともよかったころの居心地のよさに浸り切っていると、予期しないものが現れ、足をすくわれる

・コンプレックスはあるうちが花。コンプレックスは使いようで、毒にも薬にもなる代物

・甘すぎる誘いも、渋い話も、まずは舌で転がして、鵜呑みにはせず口に含む。これでよしとなれば、まず咀嚼する。そして、もしその中の劇薬や痺れ、小石や骨などが入っていれば、腹には入れず、そっと吐き出せばよい

・絵を描いている人にとっては、日々が「孤独と個性捻出の戦い」である

・「死んだらおしまい」。人は「潔く生きることを心がけ、あの世は死んでからはない」と知るべき

・人間は個体ごとに生き死にはするが、その心というか細胞は幾重にも重なり、古代から連綿と続いている

・バランスが偏っていると、時代が変わったり、相手が異なったり、場所を移動したり、人員が変化したときに通用しなくなる

・絵描きは「積み上げと描き込み」の対極に、常に「破壊と削りとり」の用意をあらかじめ秘めておかなければならない

・口あたりのよい、中途半端な人が社会や会社を牛耳っていては、その人物の狭い器量の幅でしか世界が見えない

・片方の手に夢と平和を、もう一方の手には現実と戦いを。双眼で同時に見る目を養っておかなければならない

・絵かきというものは、名刺などをやたら振りかざしてはならず、売るのは顔

・あらゆる楽しげなモノやカネ、または名誉などという落とし穴を自ら避けて通る勇気が必要

・子供に尊敬される「遊び人」とは、知恵があり、生きるためのエサを日々の不安なく運んでくれる運動能力採集能力のある大人

・死んでしまえば、仏の言う極楽浄土、キリストの天国は、信じない人にはない。今日広大な宇宙の中で水があり、花が咲くのはこの地球だけ。この地球こそが極楽浄土であり、そこに生を受けたことこそが億万分の一の幸せということ



安全な道を選んだつもりが、苦難の道になるということもしばしばです。

著者は、苦難に立ち向かう気力と根性があれば、道は何であれ、成功への道となるということを述べられています。立ち向かう生き方こそ「群れない生き方」なのかもしれません。


[ 2014/02/14 07:00 ] 芸術の本 | TB(0) | CM(2)
スカッとしました。ご紹介ありがとうございます。
[ 2014/02/17 04:22 ] [ 編集 ]
ようこそ!
メグさんへ

返答遅れてすみません。
ご訪問ありがとうございます。

「スカッと」は保証できないかもしれませんが、
いい本を紹介できるように努めていきます。

これからも、ご愛顧よろしくお願いします。
[ 2014/02/20 21:15 ] [ 編集 ]
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