とは学

「・・・とは」の哲学

『ヤバいです!その金遣い』石原伸浩

ヤバイです!その金遣いヤバイです!その金遣い
(2011/10/21)
石原 伸浩

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著者は、1万件にのぼる「お金のトラブル」の相談を受けてきた弁護士です。

お金で失敗した人の、その平均的借金額やそれに陥った理由などが、具体的に示されている本です。お金の使い方について、反面教師になる点が多々ありました。それらの一部を要約して、紹介させていただきます。



ギャンブルで相談に来る人の抱えている借金額はだいたい500万円前後。複数の消費者金融会社から借りている。ギャンブルにハマる人は執着心が強い性格の人。経済的にはまずまずの中堅会社に勤めている中流層。既婚者なら家庭がうまくいっていない人が多い

ホストクラブにハマって借金が膨らみ、債務整理の相談に来る人も多い。日常生活で味わえない優越感が楽しくてあっという間に借金を作る。若い20代の女性の借金額はだいたい200~300万円。それ以上貸すと回収できないリスクが高いと貸す方も警戒する

キャバクラにハマって相談に来る人は両極端。ガテン系で年収200~300万円の仕事をしていて、120~130万円の借金で来る人と、年収1000万円以上の30~40代の人で、最初は会社の接待だったのが、経費が落ちず、積もり積もって1000万円くらいの債務になる人

エステの多重債務で相談に来る女性(典型的なのは20代200~300万円の借金)が後を絶たない。ホストより多いという点で「浪費の女王」。施術費だけでなく、美顔器などを買わされて、借金が膨らむ。相談者は、エステに通う必要のない「太っていない」子が多い

・借金を抱えているのに、車を持っていて、そのローンも抱えている人が多い。普通の人なら真っ先にお金のかかる車を処分して返済に回すが、彼らは違う。経済的コンプレックスを持つ人は、いまだに高級車に乗ることが成功の証のように思い込んでいる

絵画や骨董で借金を作るのは中年女性と若い男性。中年女性は、自分には芸術を理解するセンスがあるという自意識で、150万円の絵を何枚も買ってしまう。若い男性は、30~50万円の絵を一回買った後、何度も勧誘されて、200万円ほどの借金を作ってしまう

借金を作る人の特徴は、「1.収入の範囲内で収められない」「2.周りによく思われたいという見栄が強い」「3.ストレス解消のために、本当はやりたくないけどやってしまう」

・債務整理の相談に来る人の中に、住宅ローンを抱えている人(身だしなみもきっちりしていて、ある程度の会社に勤め、収入もある人)が多い。そういう人たちの多くは頭金なしのフルローンを組んでしまっている。頭金は、最低3分の1は払うべき

・目の充血した人が相談に来ると、投資で借金を作ったとすぐわかる。投資で来る人は借金2000万円とかザラ。自信過剰でプライドが高く、ギャンブルする奴らは下賤で、頭のいい人は投資をやり、仕組みがわかっているから損することはないと思っている人が多い

宗教で多額の借金を抱えた人の通帳は、振込先の宛名に個人名がたくさん記載されている。宗教の会合や寄り合いでお金がどんどん出ていく。月収20~30万円ほどの人が、月に10万円以上平気で使っている。もう少し収入のある人は、教団に多額の寄付をしている

マルチ商法で相談に来るのは若い層、20~30代で負債額は300万円程度が多い。マルチにハマった動機は人を騙して楽して儲けたいというよりも、友達づくりから始まった人が多い。「絆」や「つながり」という言葉に弱い若者は、簡単にハマっていく

・債務整理の相談に来る人はほぼ皆、職を転々としている。自己破産申請をする際に、ここ10年の職歴を書く必要がある。その欄は6行しかないが、収まりきらずに別紙が必要になる人も少なくない。業界ではアパレルとITが多く、職種では圧倒的に営業職が多い

安易な起業の場合、負債額700~800万円という場合が多い。サラリーマンよりもっと稼げそうだから起業する人はいいが、組織の中で浮いてしまったから起業する人はうまくいかない。起業して5年以内に倒産する会社は80%、10年以内が95%。生き残りは厳しい

離婚は、前段階として別居を伴う。その間、家賃や生活費など二重の費用がかかる。愛人がいたら出費が一層かさむ。協議離婚の費用もバカにならない。離婚調停と裁判をやれば、弁護士費用が100万円ほど。さらに、男の場合、そこから慰謝料や養育費もかかる

子育てには金がかかる。よく相談に来るのが子だくさんの家庭の親。主人が相談に来る場合の借金額は400万円前後。離婚して女手一つで沢山の子を育てているお母さんの場合は200万円台が多い。子供手当があるとはいえ、子供が多いとやはり経済的にマイナス

・優柔不断、八方美人な人は名義貸し保証人になってしまいがち。断るところは断らなければだめ。人から頼まれたらうまく断れない人は、最初に「ごめん、無理」と言ってから理由を言うのがコツ。理由を先に言ったら議論になり、優柔不断の人は押されてしまう



お金を貯めるには、いっぱい稼ぐか、出費を抑えるかしかありません。いっぱい稼ぐには、才能や運もあり、万人に共通する成功ルールはないですが、出費を抑える、節約と浪費防止の方法はルール化できます。

本書には、浪費を防ぐ方法がいっぱい記載されています。借金を背負わないための教訓にもなる書です。


[ 2013/11/26 07:00 ] お金の本 | TB(0) | CM(2)
分野別の借金相場額を知ることは、借金を遠ざける
分野別の借金相場額は、とても参考になりました。
ありがとうございます。
多くのひとが借金相場額を知ったら、借金を遠ざけることができます。
子供に、大人ませたい1冊です。
[ 2013/12/07 10:52 ] [ 編集 ]
現場・現実・現金感覚
本書がいいのは、
借金額が具体的に載っていることです。
現場で対応されているからこそですね。

このような
現場・現実・現物(現金)感覚のある
いい本をこれからも紹介できたらと考えています。


[ 2013/12/08 09:47 ] [ 編集 ]
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