とは学

「・・・とは」の哲学

『世界初をつくり続ける東大教授の「自分の壁」を越える授業』生田幸士

世界初をつくり続ける東大教授の 「自分の壁」を越える授業世界初をつくり続ける東大教授の 「自分の壁」を越える授業
(2013/07/26)
生田 幸士

商品詳細を見る

著者は、医療用ロボットの世界的先駆者で、東大の名物教授です。しかし、元々は普通の人だったそうです。それが、天才的開発を連発するにに至った独自の思考法が本書に記されています。

つまり、誰でも天才になれるかもしれない方法が書き綴られています。ためになり、そして興味深い点が多々ありました。それらの一部を要約して紹介させていただきます。



・バカを貫くことは、世間の常識を疑い、常識と戦うこと。そして、世間の常識を徹底的に疑い、そこから「新しい常識のあり方」まで考えられる人のことを、人は天才と呼ぶ

・秀才は与えられた課題を効率よくこなし、既存の枠組みの中で結果を残す。天才は枠組み(ジャンル)を自分の手で生み出す。その大前提が「バカ」であることを人は知らない

・新しい「モノ」をつくるのではなく、新しい「ジャンル」をつくる

・「みんな」がやっているものには手を出さない。「みんな」がやっていないからこそ、そこに可能性を見出し、チャレンジする

・アメリカ人は、ほめることに躊躇しない。日本ではほとんど評価されなかった研究も、「グレイト!」「お前、天才だな」とほめてくれる

・「グランド・チャレンジ」という言葉を、直訳すれば「壮大なる挑戦」だが、単なる挑戦ではなく、「抜本的な改革(イノベーションとしての挑戦)」に近い意味が込められている

・改善や改良ではなく、「自分はどんな世の中を実現したいか」「今世の中には何が不足しているのか」というように、将来のあるべき姿を考えていくのが、グランド・チャレンジ

・新しいコンセプトさえ見えてしまえば、それを実現するためのアイデアも出てくるし、自分の取り組むべき課題もわかる。本物のアイデアとは、コンセプトの後からついてくる

・すべての研究者を支えている根源的な欲求は「びっくりさせたい!」

・クライアントやユーザーの声に耳を傾けるときには、相手から「そこまで聞くか?」「その話、まだ聞くの?」とあきられるくらいのしつこさで聞くこと。現場の情報とは、100%「取り切る」ことが重要

・机の前に座っている間だけ考えるなんて、「考える」うちにカウントされない

24時間考えること。そのことだけを思い続ける。それから、頭で考えるだけでなく、手を動かして考える。書いて考え、描いて考え、モノをつくって考える。そして、最後が人を使うこと。自分一人で解決しようとせず、積極的にディスカッションしていくこと

・発想を独創に変える3つのポイントは、「違う『テーマ』を考える」「違う『方法』を考える」「違う『結果』を考える」こと

・プレゼンとは、そして論文とは、自らの成果を過不足なく発表するだけでは意味がなく、聞き手や読み手の感動を引き出すべきもの。もっと、面白いプレゼンにして、みんなを笑わせること。会場に爆笑を巻き起こして、ちゃんとオチをつけること

・人は制約があり、ハングリーな状況に置かれたほうが知恵を絞れる。潤沢な研究費があって、億単位の実験装置がゴロゴロ揃うような環境では、出てくる知恵も出てこない

・天才とは、「生き方」の天才。天才にふさわしい、凡人と違った生き方を選べること

・天才の「生き方」とは、「1.高い志を持っている」「2.行動力がある」「3.人生のすべてを投入できる」こと。そして、もう一つ「努力の方向性を見失わない」こと

・「何を捨てるのか?」という問いは、「何を残すのか?」を考えること

・出る杭(変わり者)は打たれる。しかし、出すぎた杭(宇宙人)は打たれない

・本当に優れた研究者は、外交的で、人間的な魅力にあふれ、ユーモアを持っている

・一つの専門に凝り固まっていても、新しい発想は生まれない。二つの専門を持って、それを繋ごうとしたときにこそ、新しい分野を切り拓いていける

・日本では、ルールの代用品として「みんな」を持ち出す。ルールを守ることよりも「みんなと同じ」であることが優先される。これでは個性的な人材を育てることはできない



新しいものを創りだす人は、概ね、この教授のような考え方、生き方をしています。現在の日本の学校教育では、育ちにくい人です。

学校教育が、従順な人を育てようとしている限り、天才は育たないと思いました。天才になるためには、自分の心の壁を取っ払うことからスタートしていかないといけないのかもしれません。


[ 2013/11/18 07:00 ] 出世の本 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL