とは学

「・・・とは」の哲学

『鬼と仏の社長学』小野金夫

鬼と仏の社長学鬼と仏の社長学
(2013/08/01)
小野 金夫

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著者は叩き上げの苦労人社長です。実体験をもとに到達した心境が、本書に記されています。

「鬼と仏」という言葉に、トップとしての責任感と孤独が表れているように感じました。リーダーとして、ためになることが書かれています。それらの一部を要約して、紹介させていただきます。



・経営に夢は不可欠だが、計画や数字の裏付けがなくてはならない。経営を博打だと思ったら大間違い

・経営はもの真似でよい。まず成功している企業の経営を見て、その良いところを貪欲に取り入れること

・差別や偏見はどこにでもある。文句を言って世をすねる前に、誇り高くまず自ら動き、周りを変えること

・理屈や理想をこねくり回す前に、しなやかに環境に合わせて変化すること

・人間はアリでなくてはいけない。地道に稼ぎ、コツコツ貯めること。ギャンブルなど、もってのほか

・夢をかなえるにも、禍に備えるにも、先立つものはお金。人生の痛みを感じながら貯金すること

・事業を拡大するなら、事業部制ではなく、分社経営にすべき。組織はできるだけ小さくすること

・物事を自分の言葉で定義づけ、それを社員に伝えることが、経営の第一歩と知ること

・目的がないものは「仕事」と呼ばない。どんなに忙しそうにふるまっていても、それは単なる「作業」にしかすぎない

・原理原則を守り例外は認めない「例外否認の法則」が、顧客満足と安定経営につながる

・経営者は現場主義に徹すること。社員の報告を鵜呑みにしていては、いつか経営を誤る

・基本はフィフティー・フィフティー。会社と社員の関係も例外ではない。お互い自立した関係をつくること

・都合よく人を型にはめようとしてはいけない。人には持って生まれた役割と個性がある。見極めずして経営者の資格はない

・この世はエゴの世地獄の世。それを認識し、人間として生きる意味を見出す。その勇気と力を持つこと

・若い人に生きた言葉を残すのが上の者の務め。心のこもった言葉を伝えること

・知識や情報だけで人が動くと思ってはいけない。現場に行き、現場の人と話をしなければならない。生きた言葉でしか人は動かないと知ること

・不要な喧嘩は避けること。その相手に助けられる時が来る。感情的になり争うことは愚かなこと

・人は求められ請われることで、生きる価値を見出す。尽して求めず、そういう生き方を目指すこと

・辛い、苦しい、不安だ。宗教に頼らず、人に尽すことで、本当の安らぎ、安定を求めること

・人が人を支配する時代は終わった。お互い自立し尊重し合う、新しい世界を目指すこと

・人生に幸せな日は数えるほど。苦労、困難、七転八倒こそが、人が生きるということ

・自分のものと思っているほとんどは、天からの借りもの。時が来たら、お礼を言って返すこと

・自分を知らないうちに弱者にして、与えられることを常としてはいけない。人任せの人生をまず脱却すること



人生を一生懸命生きてきた人の言葉が集約されている書でした。人間は、真剣に生きれば、こうなっていくという見本のような内容です。

現場で懸命に生きてきた人の声に、もっと耳を傾け、その書を読むことは大事ではないでしょうか。


[ 2013/11/11 07:00 ] 商いの本 | TB(0) | CM(0)
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