とは学

「・・・とは」の哲学

『壁を破る言葉』岡本太郎

壁を破る言葉壁を破る言葉
(2005/04/01)
岡本 太郎

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著者の本を紹介するのは、「日本の伝統」に次ぎ2冊目です。著者はは芸術家として有名ですが、フランス留学時代、哲学者と交流を深めており、思想家、文筆家としての顔も持ちます。

人や事象を見る目は鋭く、文章も上手で、含蓄のある言葉を数多く残しています。本書は、その中から、勇気づけられる言葉を集め、編集したものです。それらの一部を要約して、紹介させていただきます。



・人間というものは、とかく自分の持っていないものに制約されて、自分のあるがままのものを疎かにし、卑下することによって、不自由になっている

・自分の姿のありのまま直視する。それは強さだ

・苦労した作品より、ひとりでにどんどん進んでしまったもののほうが、いつでもいい

・芸術はきれいであってはいけない。うまくあってはいけない。心地よくあってはいけない。それが根本原則だ

・人に理解されたり、喜ばれようなんて思うな。むしろ認められないことを前提として、自分を猛烈に突き出すんだ

・いつも危険だと思うほうに自分を賭ける。それが生き甲斐だ

・人間の生活は矛盾だらけだ。それに耐え、そのマイナス面をプラスの面に転化していくこと。それが創ることなんだ

昨日すでにやったこと、人のやったことと同じようなことをやるのでは、まったく意味がない

・ぼくは、いつも自分が純粋に感じたこと、考えたことを、理解されようがされまいが、ダイレクトにぶつける

・他人のものはもちろん、たとえ自分の仕事でも、なぞってはならない

・芸術は呪術である。その呪力は無償のコミュニケーションとして放射される。無償でなければ呪力を持たない

・人が「あらいいわねえ」なんて言うのは、「どうでもいいわね」と言っているのと同じなんだ

・孤独であって、充実している。そういうのが人間だ

・いつも自分自身を脱皮し、固定しない。そういう人は、常に青春を保っている

・すべてが常に移りかわり、興亡する。歴史は新しい価値を不断につくり、それを壊しながら、また、つくっていく

・不動のものが価値だというのは、自分を守りたい本能からくる錯覚にすぎない。破壊こそ創造の母

・チームを作ったり、コンビで何かをやるときは、遠慮したり、内にこもらず、面白くぶつかりあうことが大事だ。ぶつかりあうことが面白いと思ってお互いをぶつけあう。そうすれば逆に生きてくる

・昔の夢に寄りかかったり、くよくよすることは、現在を侮辱し、おのれを貧困化することにしかならない

・この瞬間瞬間に、若さとか、年よりとか、力があるないとか、才能とか、金とか、あらゆる条件を超えて、その持てるぎりぎりいっぱいの容量で挑み、生きるんだ

・勝とうが負けようがどっちでもいい。ただ、完全燃焼、全力をつくす。ぼくは、そういう主義を貫いている

人間の運命というものは、99.9%が成功しない。成功者でないほうが、より人間的な運命だ

・人間は精神が拡がるときと、閉じこもるときが必ずある。強烈に閉じこもりがちな人ほど、逆に拡がるときがくる



本書には、人生を闘ってきた著者の信念と決意表明のようなものを感じます。

自己を奮い立たせて、一歩踏み出そうとするとき、その背中を押してくれる言葉が満載です。人生のお守りになる本ではないでしょうか。


[ 2013/09/29 07:00 ] 芸術の本 | TB(0) | CM(0)
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