とは学

「・・・とは」の哲学

『愛と励ましの言葉366日』渡辺和子

愛と励ましの言葉366日 (PHP文庫)愛と励ましの言葉366日 (PHP文庫)
(2006/12)
渡辺 和子

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シスターであり、ノートルダム清心学園理事長である著者の本を紹介するのは、「目に見えないけれど大切なもの」に次ぎ、2冊目です。

著者の過去の作品の中から、愛と励ましの言葉を抜粋して、366日分にまとめたのが本書です。いろいろと気づかされるところがありました。それらの一部を要約して、紹介させていただきます。



・ピカピカ輝くものは、誰でも愛せる。しかしながら、その輝きが失われた時に、なおも愛し続けていけるかということが、私たちの一生の中の苦しみの大部分と言ってもいい

大人であるということ、成熟した人であるということは、その関心の範囲がだんだん広がるということであり、さらに、物的なものだけでなくて、抽象的な価値とか、理想というものに対しても、関心があるということ

・自分の生活を大切にしたいなら、相手を許さないといけない。許すことによって、自分が相手の束縛から解放されるから

・「してもらうのが当たり前」という気持ちは人を醜くする。なぜならば、そこには「感動」がないからであり、不平しか残らないから

・ほほえみを惜しんではいけない。ほほえむことができるということは、一つの恵みであり、心が健康な証拠

・女性が、一日に鏡をのぞきこむ回数ほどに、自分の心をのぞきこみ、内省し、心の手入れを怠らなかったならば、高価な化粧品や装身具も与えられない美しさが、いつしかその人に備わる。その美しさは、年とともに色あせるどころか、むしろ深まっていく

・他人の評価には、たしかに的確なものもあり、それに謙虚に耳を傾けることも重要。しかし、他人の評価がすべてではないことも知らなければならない。他人も不完全な人間だから

・子供たちの心は昔と同じく、愛されること認められること理解されることを求めている。それを与えることができるのは、人間以外の何ものでもない

・人は、話す前は自分の言葉の主人だが、口から出てしまった後は、言葉の奴隷でしかない。そのためにもよく考えて話すことが大切

・コップの大きさ小ささが問題ではなくて、そのコップなりにいっぱいになっている、それが自己実現ということ

・自由の本質は「選ぶ自由」。自由とは、「勝手気ままに振る舞う」ことではなく、「考えてより善い方を選ぶ」こと

本当に謙遜な人とは、持っているものを持っていると言い、持っていないものを持っていないと素直に言うことができる人。それができたら、自由でおおらかでいることができる

・砂漠の中で、泉の水に人々が感じる感動を、私たちは失いがち。しかしながら、人間の幸福というものは、物が多くあるかどうか、その物が高価かどうかというよりも、むしろ私たちの眼差しが、「当たり前を輝いたものと見るかどうか」にかかっている

・一人の人間が人格であるということは、自ら考え、選び、選んだことに責任を持つ存在であるということ。自由の厳しさを経験することなしに、人は人格になり得ない

・自分の姿を見極め、一歩一歩、なるべき自分の姿、つまり理想像に近づけていくことこそ、人間一生の間の課題

・この世の中に、雑用という用はないのであって、私たちが用を雑にした時に、それは生まれる

・自己の可能性を実現するために必要な条件は、「名前で呼ばれること」、つまり、他と比較できない独自の価値、独自の生活をもった一人として愛されていくこと

・人間同士の親しさというものは、開放性の度合いに必ずしもかかっていなくて、一人ひとりの独自性というものを認めて尊敬する度合いにかかっている

・人は人、私は私、「咲かせていただきます」という気持ちで生きることが、美しく咲くことの秘訣


本書には、人格、寛容さ、成熟性とは何か、ということが記されています。それらを身に付けることによって、対人関係、仕事、自己実現などが上手く回っていきます。

自由と充実した人生を手に入れるために、ぜひとも目を通しておきたい書のように感じました。


[ 2013/08/07 07:00 ] 育成の本 | TB(0) | CM(0)
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