とは学

「・・・とは」の哲学

『目からウロコの「ハワイらくらくプチ移住術」38の鉄則』小林護

目からウロコの「ハワイらくらくプチ移住術」38の鉄則目からウロコの「ハワイらくらくプチ移住術」38の鉄則
(2012/10)
小林 護

商品詳細を見る

ハワイに遊びに行くのは簡単かもしれませんが、移住しようとすると、お金で解決できない様々な問題が生じます。著者は、ハワイ在住19年の移住専門のコンサルタント会社代表として、その問題を解決することに熟知されています。

本書には、単にハワイだけの問題ではなく、「海外に将来移住したい」「海外でビジネスをしたい」と考えている人にとっても、有益なことがいっぱい載っています。それらの一部を要約して、紹介させていただきます。



・ハワイは全米長寿ランキング第1位の州。気候が温暖である、島である、独自の文化や音楽がある、「ハングルーズ」(気楽に行こう)といった価値観を持っている点がその要因。ハワイは「スローライフ」が楽しめるところ

・ハワイは日本人がビジネスをするのに向いている。ハワイ在住のアメリカ人が入りたくても入れない「日本人マーケット」の入口に既に立っているから

・日本人のミリオネア(億万長者)は174万人(70人に1人)。彼らの多くが、海外旅行が好きで、特にハワイは定番となっている。彼らは、もう「モノ」は要らない。でも、人生を豊かにする「情報」や「サービス」なら高くても欲しいという発想の持ち主

・ハワイは人口120万人と少ない。また、その多くが年収4万ドル以下。このマーケット規模では、スケールメリットの戦略を取るのは難しいが、毎年その約6倍の観光客が集まる場所。観光客を含めた場合、その経済規模は決して小さくない

・ハワイは、日本からの富裕層が、コンドミニアムを購入したりする場所として知られているが、それはアメリカ人の間でも同じ。多くの富裕層がリタイア後の生活拠点として、コンドミニアムやセカンドハウスを所有している

・あなたがもし「自分には得意分野がない」と思っても、あなたが「それ」をしていても苦にならない、「それ」をするなら何時間でも飽きないといったものがあれば、その場合の「それ」こそが、あなたが潜在的に持っている得意なジャンルということ

・ハワイで就職を検討する方は、履歴書に、日本式で控え目な内容や「言われたことは何でもします」的な受身の内容を書いてはいけない。相手に期待させる内容でなければ、面接してもらえない。そして、面接では「自分をプレゼンする」イメージで挑むこと

・ハワイで成功するビジネスとは、ローコストにこだわり、オフィス不要、仕入れ不要、在庫不要といった「失敗しづらい」ビジネス

・ハワイに住むビジネスマン(特に貿易業)にとって、ラスベガスは「ギャンブル」するところではなく、「仕入先」の開拓や「バイヤー」を探すところとして有名。各種コンベンションが毎週のように開催され、世界中のメーカーや卸業者、バイヤーが入り乱れている

・商談交渉するアメリカの会社が小規模であれば、日本に自力で進出できる会社は少ないのでチャンス。そして、その独占販売権を日本の信頼おける業者に売り込んだらいい

・アメリカは「借金するほど信用が上がる」。「クレジットヒストリー」と呼ばれる与信力を調べるシステム(お金の返済状況を評価し、スコアに表わす)があり、点数が高いとパワフルなツールとなる。ハワイでは、アメリカの金融機関発行のカードを取得すること

・ハワイでは、オーナーはマネージャーと接する場合、「笑っている織田信長」を演じるのが最も効率的。つまり、普段はにこやかだが、言いたいときは率直に言うし、言ったことは(解雇も含めて)実行するといった、イエスかノーかをはっきりさせること

・アメリカ人の「自己正当化」(日本人からすると、ただの言い訳に聞こえる)の癖だが、彼らが非常識なのではなく、実は日本人である我々の方が、国際的に見た場合、非常識かもしれないという認識を持つこと

・アメリカは資本主義が徹底されている。資本とはお金のこと、お金とは「オーナーのお金」という意味。つまり、自分らはオーナーに雇わたプロとしてここにいるという点をアメリカ人はよく認識しており、「オーナーの意見は絶対」との共通概念ができあがっている

・ハワイには日本人「職人」が足りない。理由はハワイ自体マーケットが小さいため、能力、実行力のある日本人は、ニューヨークなどの大都市を目指すから。日本語OKの医師、弁護士、美容師、マッサージ師、増改築業者、車の補修業者などは慢性的に不足している

・日本では、「日本という社会システム」に順応できる人間が勝ち組で、それ以外は負け組になる。このシステムには「敗者復活戦」がない。日本でドロップアウトした「肩身の狭い思い」をしている方こそ、ひきこもらないで、海外に目を向けてほしい


著者は、ハワイという地域性、州民性、環境特性にマッチしたビジネスとは何かを真剣に考えられています。とおりいっぺんのマーケティング理論を語っていません。そこが好感のもてるところです。

日本でドロップアウトしてしまった人は、海外に新天地を求めたら、日本にいるよりも成功する確率が高くなります。その希望となる最高の地がハワイなのかもしれません。


[ 2013/08/02 07:00 ] 海外の本 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL