とは学

「・・・とは」の哲学

『ユダヤ人の頭のなか』アンドリュー・J・サター

ユダヤ人の頭のなかユダヤ人の頭のなか
(2004/07/22)
アンドリュー・J・サター

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ユダヤ人の思考、発想など、頭の中身を分析した書です。著者は、大学で物理学を専攻した国際弁護士です。日本企業にも関わった経験があります。

ユダヤ人の頭の中も、基本的には日本人と何ら変わりません。ちょっと、勉強すれば、獲得できるものばかりです。それらの一部を要約して、紹介させていただきます。



・ユダヤ人好みの職業は、すべて頭脳労働。その頭脳労働は、間接的に経済や文化、ひいては世界全体に貢献するもの

・権力者や隣人たちといった他人の考えを推し量ることが、ユダヤ人にとって、非常に重要なサバイバル技術になっていった

・サバイバル精神の重要な要素は、「環境変化とともに出現するチャンスを見つけること」「顧客第一主義の精神を持ち、競合に勝つこと」「損切りすること」

・身の丈にあったリスクだけをとること。常に第2のプランを用意すること

損害を与える場合には、一気にやるべき。そうすれば、痛みを味わわせることも反抗されることも少ない。反対に、恩恵を与えてやる場合は、少しずつすべき。そうすれば、恩恵のありがたみが長く存続する

・チャンスをつかんだら、成功のために、権威に挑戦することを覚悟すること

・意見の食い違いは自然なこと。それを個人攻撃と勘違いしてはいけない。賛成できないなら、はっきりと意見を表明し、解決法も表明すること

・地位の高い人間に挑戦するときには、適切な時期はいつなのか、回り道はないのか、「いつ逃げるか」を常に判断しないといけない

・タテマエは、日本社会では「受容される嘘」だが、タテマエは単なる嘘

・イスラエル人は、交渉を個人的なことと受け止めない。交渉を感情とは切り離しつつ、交渉そのものを楽しむことができれば、交渉に成功することができる

・「シカタガナイ」と言ってしまうほうが、ずっと簡単だが、「シカタガナイ」は単なる怠惰

・論理的議論の基盤として、想像力を使って、物事の類似性を見つけること。応用範囲を拡大する意味で、想像力を使って、物事のより深い意味を得ること

・たとえ仕事に関係のない内容でも知的興味を持つこと。そして、その興味をいつか仕事に結びつけるべく、辛抱強く、チャンスを探すこと

・頭のいい子供の6つの特徴とは、言語能力、創造性、分析能力、忍耐力、大志と、そして好奇心。子供たちはこれらの能力を学校で学ぶことはできない

・「頭のいい子を育てる方法」とは、「才能をさらに伸ばすために、時間とお金を投資する」「好きなことのエキスパートになるように励ます」「楽しい議論をぶつける」「疑問に対して、自分で答えを見出させる」「複雑な状況に置き、問題解決させる」「負け方を教える」

・学ぶために、質問をすること。教えるために、話しかけること

・外国語でコミュニケーションすること。コミュニケーションは効果的であるために完璧である必要はない。たとえ、ひどい訛りがあって、間違いだらけであったとしても、外国人は、あなたが彼らの言葉を話そうとすることを高く評価する

・社会的な不公平・不正義に対し抵抗することは、その歴史を聖書時代の預言者にまで遡るユダヤの伝統

・他人があなたと同じように考えるだろうと決めつけてはいけない。他人の観点に立って、物事を見てみること

・他人が何を考えているか、推測すること。そして、他人が欲していることを、口にすること

・ユダヤ人には「マイノリティ意識」がある。日本人も、自らが世界の中では、圧倒的にマイノリティだと気づくべき



日本人も世界の中では、マイノリティ民族です。世界の中で、わかってくれる人たちが少ないということを自覚すべきかもしれません。そこが、出発点です。

マイノリティで、しかも差別を受けてきたユダヤ人には、他民族とコミュニケートしながら、自己主張する術に長けています。そういうユダヤ人を見習うべき点が大いにあるのではないでしょうか。


[ 2013/07/22 07:00 ] ユダヤ本 | TB(0) | CM(0)
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