とは学

「・・・とは」の哲学

『最高齢プロフェッショナルの教え』

最高齢プロフェッショナルの教え最高齢プロフェッショナルの教え
(2010/12/17)
徳間書店取材班

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各分野の現役最高齢プロ15人にインタビューした本です。個々たどってきた人生は違えども、何か共通したものを感じます。

この共通したものこそ、貴重な教えなのかもしれません。この15人の中から、6名を選び、その一部を要約して、紹介させていただきます。



・「こんな仕事、自分のやる仕事じゃない」なんて言わずに、何でもやっておくといい。その経験は、すぐに役立たないが、すべて自分の血や肉になる。10年後、20年後に「あのときの経験が、今、生きているんだな」と思えるときがやってくる(漫画家・やなせたかし)

人生の7割は運努力は1割。売れるか売れないかも本人の運。でも、人生が運で決まるならば、その運に巡りあうよう、いろんなことをやること。「自分に向いていない」なんて考えず、やっていくなかで巡りあう「人」がすごく大事になる(漫画家・やなせたかし)

・「この仕事は向かない」「この仕事は不満だ」と言って、熱を入れず、ずっとウロウロしていたら、一生そのままで終わってしまう。つまらないなら、「どうすれば面白くなるか」と考えて、自分で工夫すれば面白くなるもの(漫画家・やなせたかし)

・精神力がない人間が死ぬ。出撃前に「今日は危なそうだ」なんて言うやつ、遺書なんか書いているやつは、まず帰ってこなかった。どんな悪天候でも無事に帰ってくる、どんなきつい仕事でもこなしてみせる。そんな思いを忘れずに飛んできた(パイロット・高橋淳)

・心に余裕を持つことも大切。それは、常に80%の力でフライトして、20%を余力としてとっておくということ。さもないと、緊急のトラブルが起こったときに、あっさりパニックになる。判断力と決断力も失われる(パイロット・高橋淳)

・「今日も楽しかった、ありがとうございます」と生徒が言ってくれたら、最高の気分。お金を払う側が、お礼を言ってくれるぐらいでないと、プロではない(パイロット・高橋淳)

・せっかく生まれてきたのだから、死ぬまで進歩したい。だから、毎日、毎回反省する(パイロット・高橋淳)

・まず働いて、できるだけオリジナリティがあるものをつくらないといけない。だから、難しいことは考えない。今、面白いということだけが大切(ギター職人・矢入一男)

・正直、東京に行くと、みんな言うことが難しいし、面白くない。社会に貢献してどうやらこうやら。人の役に立たんでもいい。それよりも、人に絶対迷惑をかけないこと、面白いことをするほうが先。そんな簡単に、人の役になんか立てない(ギター職人・矢入一男)

・勘を磨くには場数しかない。たくさんのギターをつくる、暇さえあれば木を触ってみる。そして、いい音楽を聴いて、うまいものを食って、アメリカからヨーロッパまで見て回ってみる。ギターづくりは、論理学より体験学(ギター職人・矢入一男)

・「何かが足りない」と感じるのは、やはり何かが足りていない。もし目をつぶってしまったら、それ以上何かをつかむことはできなかった(ピアニスト・室井摩耶子)

・「体験のズタ袋」をつくっておくといい。ドイツ留学で教わったこと、演奏会で心を揺さぶられたことなど「音楽のズタ袋」に入れている。それで必要なときに、ズタ袋をかき分けて取り出している。このズタ袋は、私の音楽を支える土台(ピアニスト・室井摩耶子)

・若い人は、結果を出せばいいと思っているが、実は「能力」よりも「一生懸命さ」が評価される。極端に言うと、仕事ができなくてもいい。あと少しの作業をその日のうちにやる。また、道具を丁寧に扱う、節約するといった心がけが大切(杜氏・継枝邑一)

・人はいつも自分のしたことに満足したいものだが、満足するのは、何年かに一度でいい。それよりも、目標を上に設定しておくことのほうが大事。できる範囲よりも少し上、できないところを狙うから技術は向上していく(杜氏・継枝邑一)

・成長するには、自分にない知識を持っている人に教えを請うことが大切。「教えてください」と頭を下げてお願いすると、ほとんどの人が教えてくれる(杜氏・継枝邑一)

・経済界で成功された方は、皆さん総じて「サービス精神が旺盛」。「みんなが喜んでくれることはないか」と、相手のことだけを考えて仕事をしている。そこには自分のこだわりがない。ひたすら相手の好みだけを考えている(バーテンダー・山崎達郎)

・90年間生きてきて思うのは、「すべての物事は、原因と結果で成り立っている」ということ。どんなに大変でも、「きっとよくなる」と信じて、毎日を一生懸命生きていれば、必ずそうなる(バーテンダー・山崎達郎)



このプロたちは、長い間、評価され続けてきた人です。言ってみれば、「ロングセラー」の人たちです。

「ロングセラー」には理由が必ずあります。その理由に素直に耳を傾けることは、今後の人生において、必ず役に立つのではないでしょうか。


[ 2013/07/01 07:00 ] 仕事の本 | TB(0) | CM(0)
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