とは考

「・・・とは」「・・・人とは」を思索

『あの日、「負け組社員」になった…』吉田典史

あの日、「負け組社員」になった…―他人事ではない“会社の落とし穴”の避け方・埋め方・逃れ方あの日、「負け組社員」になった…―他人事ではない“会社の落とし穴”の避け方・埋め方・逃れ方
(2009/12/11)
吉田 典史

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著者は、実際に、上司とぶつかり、退職を求められ、それを拒み、経営陣と争った方です。会社員が負け組になるのは、大きな差ではなく、たった1ミリの差(ささいな言葉や行動、ささやかな配慮)であると述べられています。

負け組にならないためには、どうすればいいのか、著者の実体験による数々の指南は、会社員として身を守るために役立ちます。それらの一部を要約して、紹介させていただきます。



・後輩を育てると、今度は自分の立場が脅かされる。「○○を育ててやってくれ」といった命令は、聞いているふりをしておくだけで十分。正直者がバカをみるのが日本の会社

・人事部は、異動のときに「君の引き取り手はいない」と嘘をつき、その社員の責任にしようとする。引き取り手を探すのが人事部の仕事のはず

・人事部は、「そんなことは言っていない」とあいまいにする。人事部は、形を残したくない。対策として、合意事項の一筆啓上を願い、それが断られても。ICレコーダーなどに録音しておき、貴重な証拠とすること

・まともな会社は、社員を辞めさせようとするとき、解雇などせずに、社員の自尊心を傷つけてくる、仕事を取り上げる、年下の社員の傘下に入れるといったからくりを心得ておくこと

・前職で優れた実績がある人を認めない文化が根強い会社に行っても、入社後苦労する。歴史ある従業員300人以下の会社にそういう例が多い

・20代~30代の浅はかな女性は、徒党を組んでエスカレートする。泣き寝入りすると、一段とひどくなる。彼女たちには明確な論理がないので、自分が狙われたら、みんなの前で、大きな声で反論すること

・一定水準以上の会社では、社内競争が激しく、変人を排除する意識が高い。したがって、職場での感情的な発言はタブー。小さな会社では、社員がごねる言動をとると得をすることもあるが、そのせいで、意識の高い人が辞めていく

・争いになったとき、会社は退職強要を素直に認めず、「辞めろ!なんて言っていない」とシラを切る。会社は、どこまでもダーティーな組織

・部長が「辞めろ!」と言ったら、それは社長が言ったことと同じ意味。弁護士や労働監督署などは、部長を訴えると同時に社長を訴えることができる

・社内の噂は、「その社員を排除したい人が流すもの」と「他人の噂をすることでしかストレスを発散できない人たちが吹聴するもの」の二つの力が結集されて、「噂が噂を呼ぶ」状態となる

・役員や人事部が守るのは、けっして会社員ではない。あくまで会社を守る

・会社では、「人の噂も20日」。所詮、それくらいの希薄な人間関係しかないのだから、いじめを受けても、排除されても、落ち込む必要はない

・「あなたたちに何の責任もないとは言えない」の言葉は、権力の側にいる人の常套句。日本がかつて戦争に負けたときも、当時の指導者層は「国民に責任がないとは言えない」として、戦争責任をうやむやにした

・社員を辞めさせるときの常套手段は人事異動。不得意な仕事をさせる部署などに送り込もうとする。だからこそ、自分が異動になる理由は聞いておくこと

・冴えない女性たちから支持を受けるボス的な女性には注意すること。自分を過大評価し、慇懃無礼な態度をとる可能性が高い。けっして相手にしないこと

・「学歴なんて一切関係ない」と言う人は、不満を抱え込んでいる人。うまくいっている人を陥れようとするので、警戒すること

職場で浮く人は、自分が見られているという意識が弱い。こんな人は、遅かれ早かれ、排除される

・「独立」という言葉を口にするのはタブー。それが、いずれ上司や人事部の耳に入る。その結果、評価で低く扱われたり、配置転換などを受けやすくなる。不満があっても、それを口にしないのがプロの会社員



自分が会社員時代、「あってはいけない行動」をよくとっていたように思います。今思うと、背筋が寒くなってきます。

致命傷となる「スキ」をつくらないために、気をつけておかねばならないことが会社生活には多々あります。本書には、その「スキ」を埋めるポイントが列記されているように思います。


[ 2013/02/20 07:01 ] 仕事の本 | TB(0) | CM(0)
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