とは考

「・・・とは」「・・・人とは」を思索

『インスタントラーメン発明王・安藤百福かく語りき』

インスタントラーメン発明王 安藤百福かく語りきインスタントラーメン発明王 安藤百福かく語りき
(2007/02)
安藤 百福

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安藤百福さんは、インスタントラーメーンを発明した日清食品創業者です。5年ほど前に96歳という長寿を全うされましたが、その生前の貴重な発言をまとめたものが本書です。

不屈の魂を持つ苦労人(48歳でチキンラーメンを開発)だった著者の含蓄ある言葉が並びます。短いが、重みのある言葉が数多く集録されています。その中から、印象に残った言葉を紹介させていただきます。



・私は落選した代議士が好きだ。選挙区に腰を落ち着けて、市民の声を聞く。人の心の痛みがわかるようになる。今度、当選して出てきたときには、人間がひとまわり大きくなっているのが分かる

・いつも当選している代議士は、天下国家を理屈だけで論じている。国民の本当の痛みを、ついに知ることがない

・逆境に立って、すべての欲とこだわりを捨て去ったとき、人は思わぬ力を発揮できる

・人の集まるところには、需要が暗示されている

・工業化できない特許には、一文の価値もない

・発明したと思っても、世界では同じことを考えている人が三人いる

・私は、行く先々で、人が集まっていればのぞきこむ。商品にさわってみる。さわって分からなければ質問する。質問して分からなければ買って帰る

・時代の変化に対応するのではなく、変化をつくり出せ

・取り引きは、取ったり引いたりするものである。取りすぎて相手を殺してしまっては元も子もない

・要らないものは、ただでも高い

・商品はおいしくても、飽きがきてはいけない

・新しい商品は新しい販売システムで売れ

・衝撃的な商品は必ず売れる。それ自身がルートを開いていくからだ

・その商品には、消費者が支払った対価以上の価値があるか。売れるかどうかは、そこで決まる

・売ろうと宣伝するのではない。売れるから宣伝するのだ

・おいしいだけでは売れません。何度も食べてもらえるものを研究しなさい

・まず理想的な商品を考えてから、生産設備を用意しなさい。生産しやすい商品を開発目標にしてはいけない

・経営者とは、人の見えないものが見え、聞こえないことが聞こえるような人間でなければならない

決定は決定にあらず。より良いものがあれば変更すればいい

・リーダーは人の中の人でなければならない。人の中の人とは、世の中にない独創的なことを考え、それを達成できる人である

・人間はすべて善と悪を持っている。生まれたときは性善説、生活すると性悪説

・競争とは知恵比べであり、知恵ある会社には自ずと人が集まる

・自らの足で歩き、自らの目で確認しなさい。そうでなければ、あなたの話には重み説得力もない

・動けば費用がかかる。じっとしていれば時間が空費される。最大のコストは時間である

・管理職は部下に指示を与えれば仕事が終わったように思っていないか

・汗を流す仕事にバブルはない



安藤百福語録には、「ドキッ」とする言葉が数多く収録されています。「ドキッ」は、意表を突かれたときに出るものです。そして、「ドキッ」の後に、「ハッ」と気づきます。

「ドキッ」とする言葉を発してくれる人が、身近にいればありがたいものです。本書を読むと、気づかされることが多いのではないでしょうか。


[ 2013/02/18 07:03 ] 商いの本 | TB(0) | CM(0)
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