とは考

「・・・とは」「・・・人とは」を思索

『つぶやきのクリーム』森博嗣

つぶやきのクリーム The cream of the notes (講談社文庫)つぶやきのクリーム The cream of the notes (講談社文庫)
(2012/09/14)
森 博嗣

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森博嗣氏の著書を紹介するのは、「自由をつくる自在に生きる」「自分探しと楽しさについて」に次ぎ、3冊目です。

本書は、著書のつぶやきを100集めたものです。このように、体系だってないほうが、著者の考え方や価値観がよくわかります。その中から、主に「お金」に関して、参考になり、共感できた箇所を選び、紹介させていただきます。



・多くの人は、神を信じていない。ただ、賽銭を投げておけば、少し気持ちが良いというだけ。投げないと、なんとなく後ろめたい。これも人間の弱みの一つ

・家を選ぶ上で、最も重要なことは、実は建築そのものではない。その家がどこに建っているか、ということ。すなわち「土地」であり、「立地」

・とにかく「話が聞いてもらいたい」人ばかり。「相手にしてもらいたい」人ばかり

・長いものに巻かれろ、というのは、空気を読め、大勢に従え、目上には逆らうな、に相当する。実に卑屈な精神で、これが諺になるというのは、人間の本性を揶揄している所以

・遠い人の悪口と近い人の賞賛は簡単。遠い人の賞賛近い人の悪口には勇気がいる

・好き勝手、やりたい放題の生き方を実践している人は、ほとんど例外なく金持ち

・金持ちにはケチが多い。ケチな態度をとっても、人からどう見られようが関係ない、という揺るぎなさを持っている

・金を稼ぐというのは、自分の望みを見据えて、手綱をしっかりと握り、良いペースを維持するということ。そんな面倒なことができるか、という人が不自由で貧乏のままになる

・お金持ちは、贅沢はしない。お金持ちが贅沢するというのは、貧乏な人たちがイメージするお金持ちの「物語」、つまりフィクション

・発展しないのは「悪」と、経済は教える。そう考えるのは、経済の中で、仕事もせず楽をして稼いでいる人たちがいるから。この人たちが、経済を動かし、政治を動かしている

・芸術家でも、名を成した人には品がある。創作というのが高まってくると、そういった指向を生むもの。確固たる自分があるから品が出る。これこそ、人の強さの最たるもの

・世の中には、一流よりも二流の方が圧倒的に多い。二流の感性の受け手は、一流よりも、二流の作品の方に安心する

・説得力を増すには、一つは「論理的である」こと。もう一つは「わかりやすく表現する」こと。三つ目には「ある程度の感情を乗せる」こと

・人間は、機械のように長く機能を発揮できない。才能は、何十年も持続しない。したがって、短い人生の中では、少々の失敗を恐れず、フル回転で、チャレンジした方が、成功の回数が大きくなる、あるいは、成功のスケールが大きくなる

・友情は美しいものだと、頭に叩き込まれている。その言葉を尊いものだと感じがちだが、実のところ、人の生活を保障するのも、困っている人を救うのも、友情ではなくお金

親の死に目にあえないというのは、親が死ぬときには、何があってもその場にいろ、ということ。人間が死ぬときには、既に意識がない。親の死に目にあえなくても問題はない

・世間には二流が多く、これを真似ると三流ができあがる。その結果、同じような「適度な小綺麗さ」になる

・人間は誰でも、自分が最も心地よい思いをする道を選ぶ。その人間が、どれくらい未来まで、自分の道を見通せるか、というところに差が出るだけ

・正直者が馬鹿を見るのは、その正直者が馬鹿だった場合だけ。世の中には、賢い正直者もいて、たいてい成功を収め、人々の信頼を得ている

・ファッショナブルでなくても、スタイルがよくなくても、イケメンでなくても、輝いている人がいる。このような生き方が輝いている人は、好きなことに夢中で、いつも熱心に周囲を探している。だから、目が輝く

・本当に良いものは、たくさん売れない。少し高いし、目玉商品的な売り方はされない。世の中に大量に出回っているものは、そんなに良くないものばかり。豊かになったのに、今一つ洗練されないのは、こんなところに原因がある



世の常識を当然のごとくに受けとめている人にとっては、著者の見解に、腹を立てるかもしれません。

でも、事実は事実として、著者の見解を、きちんと受けとめたほうが、自由に生きていくことができるように思います。


[ 2013/02/14 07:03 ] お金の本 | TB(0) | CM(0)
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