とは考

「・・・とは」「・・・人とは」を思索

『世界のことわざ―和洋対比2千句』梶山健

世界のことわざ―和洋対比2千句 (1963年)世界のことわざ―和洋対比2千句 (1963年)
(1963)
梶山 健

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かなり前に、古書店で買った昭和38年発行の本です。本棚の奥を整理していたら、出てきました。サブタイトルが和洋対比2千句というものです。短い歯切れのいい言葉が多く、すらすら読めました。

主に、西洋のことわざが収められています。日本ではあまり知られていない二千もの中から、面白いと思ったものを拾い集め、一部紹介させていただきます。



権威のない怒りは嘲笑されるだけである(ドイツ)

・あとから出る分別は愚者の分別(西洋)

・富者の門に立たず、哀願者の声でものをいわず(インド)

・なにごともいちばん味のよいときにやめよ(ドイツ)

・真理は短く答え、虚偽は長々と弁ずる(ドイツ)

・君が人を許すときは、つねにその人を弱め、君自身を強くする(アメリカ)

・欲は富の程度にとどめよ(イギリス)

・いつも不平を言う者は同情されない(イギリス)

・満足は女性の顔にとって、最上の白粉である(デンマーク)

・すぐに与える者は二度与えるのと同じである(フランス)

・自分の子供に肉体労働を教え込まないのは、掠奪強盗の準備をさせるのに等しい(ユダヤ)

・金が出れば正義は引っ込む(ドイツ)

・極端なる正義は、時として、極端なる不正義なり(ローマ)

・勤勉家は一人の悪魔に、怠け者は九人の悪魔に誘惑される(イギリス)

・蔭で悪口を言う人は、われを怖れる人間であり、面と向かってわれを称賛する人は、われを軽蔑する人間なり(中国)

・他人を黒くしたところで、自分は白くならない(ドイツ)

・運のいい男を海に放り込め、口に魚をくわえて這い上がってこよう(アラビア)

・賢者は知らんがために学ぶ、愚者は人に知られんがために学ぶ(東洋)

・不精は貧乏への鍵(イギリス)

・汝の友に嘘を言え、友がそれを秘密にするならば、今度は真実を語れ(ラテン)

・金銭は紳士をつくるが、金銭を欲することは悪漢をつくる(オランダ)

・富を集めることは、楽しい苦痛である(スコットランド)

・金が蓄積されると、しみったれはじめる(ドイツ)

・会話のきれいな者は支払が汚い(西洋)

・沈黙は言葉より、表現に富む(ラテン)

・返済の早い者は豪商となる(スコットランド)

・お世辞がよいと品物が悪い(ドイツ)

・知っていることのすべてを語るな、聞いたことのすべてを信ずるな、できることのすべてを為すな(ドイツ)

・生まれ故郷の奴隷よりも、遠い他国の自由の方がよい(ドイツ)


世界のことわざも、日本のことわざと、さほど違いはないように思います。人間の欲すること、失敗することは、人間である限り、万国共通ということではないでしょうか。

しかし、教訓や戒めは、日本人の口から出たものよりも、外国人の口から出たもののほうが、素直に聞けそうに思います。そういうことで、たまに、世界のことわざを読んでみてもいいのかもしれません。


[ 2012/12/13 07:02 ] 海外の本 | TB(0) | CM(0)
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