とは考

「・・・とは」「・・・人とは」を思索

『電通「鬼十則」』植田正也

電通「鬼十則」 (PHP文庫)電通「鬼十則」 (PHP文庫)
(2006/09/02)
植田 正也

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新入社員のころ、電通鬼十則を上司に見せられたことがありました。そのころは、関心がなかったのですが、今、これを見ると、週初めに営業に出るとき、大きな仕事をするとき、起業するときに、必見のように感じました。

鬼十則は、人を奮い立たせ、興奮させ、アドレナリンを出させるように思います。

電通という企業体制や姿勢には疑問を感じることが多いのですが、この鬼十則には、営業の真髄があります。参考にできる点を、「本の一部」ですが、紹介させていただきます。



1.「仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない」

2.「仕事とは、先手先手と働きかけていくことで、受け身でやるものではない」

3.「大きな仕事と取り組め。小さな仕事は己を小さくする」

4.「難しい仕事を狙え。そして、これを成し遂げるところに進歩がある」

5.「取り組んだら放すな。殺されても放すな。目的完遂までは」

6.「周囲を引きずり廻せ。引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地の開きができる」

7.「計画を持て。長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫そして正しい努力と希望が生まれる」

8.「自信を持て。自信がないから、君の仕事には迫力も粘りも、そして厚みすらない」

9.「頭は常に全回転。八方に気を配って一分の隙もあってはならぬ。サービスはそのようなものだ」

10.「摩擦を怖れるな。摩擦は進歩の母、積極の肥料だ。でないと、君は卑屈未練になる」

・電通「鬼十則」は不易流行の極み。吉田秀雄社長は、仕事の鬼であった。広告の鬼であった。鬼の原理原則は永遠に変わらない

・電通「鬼十則」は、個人に魂の奮起を促したもの。朝礼唱和とは少々趣きが違う

・中国五千年の歴史が発見した原理原則とは、1.「原理原則を教えてもらう師を持つこと」2.「直言してくれる側近を持つこと」3.「よき幕賓を持つこと」

・清朝の末期、阿片戦争を戦った曾国藩は、世の中が乱れる前兆に、次の三つを警告している。1.「白黒がわからなくなる」2.「善良な人々が遠慮がちになり、くだらぬ奴らが出鱈目をやる」3.「何でも容認してしまい、どっちつかずのことをしてしまう」

・仕事は人が創ったもので、仕事が人を創ったのではない。初めに人があって、仕事は人について生まれて来るもの。仕事が、向こうからニコニコして来る訳がない

・人間は自然に三種類に区分けができる構成になっている。「一流」言われなくても実行する人。「二流」言われて初めてやり出す人。「三流」いくら言われてもやらない人。その比率は2対6対2になる

・電通社長吉田秀雄は、一流と二流の差は「止めを刺す」ことであることを見抜いていた。難しい仕事は、この「止めを刺す」ことで初めて成就する

・自分の頭で考えよう。自分の言葉で喋ろう。自らの思想を持ち、自らの責任で行動を取ろう。この時、初めて人は自由になり、創造的になれる

・「初めに言葉ありき、言葉は神と共にありき、言葉は神であった」(新約聖書・ヨハネによる福音書)

・「冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、閑に耐え、激せず、躁がず、競わず、随わず、以て大事をなすべし」(王陽明・四耐四不の辞)

・「若くして学べば、壮にして成すあり。壮にして学べば、老いて衰えず。老いて学べば、死して朽ちず」(佐藤一斎)



「鬼十則」には、ビジネスの原理原則が語られています。営業担当者、経営幹部は、手帳にしたためておくべきではないでしょうか。

気合・気迫・気概がある者が、他を圧倒し、人々を巻き込んでいき、企て・計画・目標がある者が、人々を支配していくのは、普遍の真理です。

この普遍の真理を説いたのが、この電通「鬼十則」だったのではないでしょうか。


[ 2012/05/08 07:01 ] 営業の本 | TB(0) | CM(0)
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