とは学

「・・・とは」の哲学

『外でも粗食・「外食」を「害食」にしないための方法』幕内秀夫

外でも粗食外でも粗食
(2011/07/26)
幕内 秀夫

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幕内秀夫さんの著書を紹介するのは、「1食100円「病気にならない」食事」に次ぎ、2冊目です。健康のため、食事に気をつけようとしても、外食の回数が多いと、やる気を失せてしまうものです。

本書には、外食でも、健康的な食事を維持する方法が書かれています。外食の多い方には朗報です。その具体的方法について、まとめてみました。



自然界のものならば、食べる量にも限界があるが、こと精製食品でおいしく味付けされたものにいたっては、お腹が空いていなくても食べられてしまう。こうして、歯止めが利かなくなり、生活習慣病やメタボ、婦人科系疾患の増加につながっていく

・歯止めが利かなくなるという点で、精製食品はアルコールと同じ

・人間と動物との最大の違いは、「母乳」が甘いということ。これは、母乳に含まれる「乳糖」が甘いから。乳糖は炭水化物の一種。つまり、人間は、生まれながらにして、炭水化物を欲し、主成分にして生きる動物

・「明日も行きたい」と思う店は、体にもいい店

・早食いになると、濃厚な味の食べ物をどんどん欲するようになる。あわただしい店を選んではいけない

・換気扇が汚いということは、フライパン料理が多いということ。つまり、揚げ物や炒め物など、油だらけの店。換気扇の汚れた店には入ってはいけない

・外食メニューを選ぶときは、精製食品、中でもマヨケソ(マヨネーズ、ケチャップ、ソース)をいかにして避けるかが重要

・野菜の「煮物」、「和え物」、「お浸し」の多い店を選ぶこと。これらの料理が多い店は、間違いなくおいしい。店の質を見極めるリトマス試験紙になる

・「何を食べるか」より「何を食べないか」から考える。メニューの選び方としては、「砂糖、油、うま味調味料、マヨケソをいかに避けるか」が重要になる

・健康志向の人は、寿司屋では、アジやサンマ、サバ、イワシ、コハダなど青身の魚を食べたらいい。避けたいのは、ハマチやヒラメ、タイなど、養殖が多い白身魚

・そば・うどん屋は、総合的に見ても、良い外食。ところが、悲しいことに、女性は「野菜が少ない」という理由で避ける。たしかに、野菜は少ないが、それ以上に、体に摂り入れたくないものが少ないから、健康によい

・工場製品は、長期輸送、長期保存を可能にするため、防腐剤などの添加物を使用する場合が多い

・コーヒーは神経系に効く薬物の一種。強力な興奮剤であり、軽度の常習性がある。その作用は、タバコやアルコールと同じ。また、チョコレート(ココア)も、神経系に効く薬物

・アルコールをそれほど飲まず、タバコを吸わない人は、甘いお菓子を好む人が多い。スイーツもアルコールやタバコと同様、とても依存性が高いもの

・ファーストフードは「外食」が「害食」になった典型。「精製穀物」「油」「砂糖」「うま味調味料」と、4種類の精製食品が含まれる。さらに悪いことに、ジュースや清涼飲料水など、砂糖をたっぷり含んだ飲料がセットでついてくる

・健康になるための「外食術」とは、「定食屋は家庭料理に近いメニューを選ぶ」「寿司屋は女性こそ利用すべき」「ファミレスは和食メニューに絞る」「居酒屋はひとりで行くべき」「弁当屋は油攻めに注意すべき」「コンビニではおにぎり、スーパーでは惣菜を選ぶべき」

・乳酸菌や食物繊維をたっぷり摂り入れたからといって、基本食である米を食べなければ、意味はない。野菜などで食物繊維を摂る人よりも、ごはんをしっかり食べる人のほうが便秘は少ない

・飲食店が、どんどん日常食から離れ、快楽を提供する場になりつつある。注意しないと、毎日が正月やクリスマス、忘年会のようになってしまう



外食は、月に1~2回なら、いいですが、外食が日常茶飯事なら、摂るメニューに注意しないと、健康な体を蝕んでいく恐れがあります。

そうならないためにも、本書に目を通しておく必要があるのではないでしょうか。


[ 2014/02/28 07:52 ] 健康の本 | TB(0) | CM(0)

『なぜ「あれ」は流行るのか?-強力に「伝染」するクチコミはこう作る!』ジョーナ・バーガー

なぜ「あれ」は流行るのか?―強力に「伝染」するクチコミはこう作る!なぜ「あれ」は流行るのか?―強力に「伝染」するクチコミはこう作る!
(2013/09/26)
ジョーナ・バーガー

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本書は、クチコミについて研究した本です。マスコミよりも効果の大きいクチコミについて、どのような方法で伝えたらいいかが記されています。

一般的に見落とされがちなことが、クチコミには意外にも有効ということがあるようです。それらの一部をまとめてみました。



クチコミを生み出す6原則。「1.それを語るのがカッコイイ」「2.あるきっかけで思い出せる」「3.良くも悪くも気になる」「4.目に見える」「5.役に立ちそう」「6.語りたくなるストーリーがある」

・クチコミは、あらゆる購買判断の20~50%に影響を及ぼす主要因

・従来型の広告よりもクチコミのほうが効果的な理由は二つ。一つは、クチコミにより説得力がある点。もう一つの理由は、クチコミのほうが、ターゲットがより絞られている点

・クチコミは、そもそもが関心のある相手に向けて発信される。その情報を知らせるためにふさわしい相手だけを選んで話すのが普通

・サルまねという言葉は、ただ単に人間の模倣癖を指摘しているのではない。目に見えなければ、何かを模倣することは難しい、ということを意味している

・人は他人の役に立つのが好き。したがって、その商品やアイデアがいかに時間の節約や、健康、倹約に役立つかを示せば、話を広めてもらえる

・人々はただ情報を共有するのではなく、物語を伝える。物語は、道徳や教訓といったものを運ぶ容れ物。情報はどうでもよさそうな話の裏側で伝達される。だから、商品やアイデアを、人々が話したくなる物語の中に組み込むことが必要

秘密にすべきことほど、人は話してしまう傾向が強い

奇抜さは話が大きくなっていく過程で重要。人から人へと話が伝わるうちに、ある部分は消えていき、別の部分は誇張されていく。そして、話がだんだん大きくなって、広がっていくにつれて、奇抜さはどんどん増していく

希少価値と限定価値は、人々をインサイダー気分にさせることで、クチコミを促す

・人は金銭の見返りがなくても意欲的になる。さらには、人に何かをしてもらうためにカネを払ったとたん、払われた側の内発的動機づけはかき消されてしまう

・人は面白いから、役に立つからという二つの理由で、情報を共有する。面白い情報は、それ自体が楽しめるうえ、それを伝えた人の印象を良くする。同様に、役に立つ情報を伝えれば、相手の手助けもできるし、伝えた側の印象も良くなる

・健康や教育に関する記事は、よく共有される

怒りやユーモアのレベルが高いほうが、共有される確率が高い。感情をかき立てることが伝染のカギとなる。生理的覚醒によって、人は会話し、共有するから、人を興奮させたり、笑わせたりする必要がある

・他人が実際にやっていることを目にする機会がなければ、その行動をまねるのは難しい。だが、より観察可能な状態にすれば、まねもしやすくなる。人の目に触れるように作られたものは、人気を呼ぶために作られたも同然

・商品やアイデア、行動は、使われたり、実行されたりするときに自らを宣伝する

・ほかの人に伝えるだけの値打ちがあるのは実用的な価値。その代表が、カネの節約。値下げ幅の大きいものの情報を共有したがる

・セール品の表示は需要増加につながる。「セール品」と表示した商品の売上は、表示していない同じ商品の売上を50%以上も上回る

・クチコミを生み出そうとする際に、話題にしてもらうことにこだわるあまり、人々が何について話しているかという一番大切な部分を見失う。だから、売り込みたいだけの商品やアイデアと無関係なコンテンツを作ってしまう

・社会的伝染は一握りの特別な影響力の強い人々によって引き起こされるというよりも、商品やアイデアそのものの力によって勢いづく



宣伝広告費がなければ、クチコミを上手く利用するしかありません。そのためには、クチコミされるような商品を持つことです。それを考えるのに役に立つ書です。

クチコミは、組織の中やチームの中で、自分の地位を高めていくのにも役立ちます。自己PRを上手くするいうのは、人生のさまざまな局面に応用できるのではないでしょうか。


[ 2014/02/26 07:00 ] 仕事の本 | TB(0) | CM(0)

『科学者の卵たちに贈る言葉・江上不二夫が伝えたかったこと』笠井献一

科学者の卵たちに贈る言葉――江上不二夫が伝えたかったこと (岩波科学ライブラリー)科学者の卵たちに贈る言葉――江上不二夫が伝えたかったこと (岩波科学ライブラリー)
(2013/07/06)
笠井 献一

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本書は、著者が科学者として生きる上で指導を受けた江上不二夫教授(1982年没)の言葉をまとめたものです。

この「江上語録」は、科学者すべてに通じる生き方の知恵のようなものです。これらの言葉の中から、一部をまとめてみました。



・研究はスポーツ競技ではない。目的は他人に勝つことではない。闘争心を研究の原動力にしたのでは、勝った、負けた、だけにこだわってしまう。他の人と争うような研究テーマに群がるのはやめて、なるべく違う課題をいろいろな角度から攻めるのがいい

・今流行している研究分野に、あわてて参入しなくていい。流行している研究をやっていることで、自分は重要な仕事をしていると安心してしまいかねない

・日本の科学者が世界の第一流になるためには、たくましい科学者でなければならない

・独創的な研究をしなければならないとみんなが言うが、そんなことに囚われないほうがいい。独創的であるべきだと叫んでも、独創的な研究ができるわけではない

・独創的でないと、他の人から批判されても気にかけず、自分の仕事を大事にして、自分のペースで仕事を続けるほうがいい。そうやっているうちに予想もしないすごい発見ができたならば、結果として独創的な仕事をやったことになる

・重要な研究、最先端の研究をしなければ、とあせって、キョロキョロしたところで、成功する可能性なんて少ない。新しいことに飛びつかずに、日本の伝統、研究室の伝統恩師の伝統を尊重して、地味であってもこつこつと研究を続けるのがよい

・研究室の伝統に乗って研究すると、他の研究室にないがっちりとした土台や役に立つノウハウがあるから、同じことを始める人に比べて、他の人よりも有利にスタートを切れるし、その後もいろんな点で助けてもらえる

・つまらなそうに見えることでも、やっているうちに、どこかで本質とつながっていることがわかってくる。今は重要でないと思っていても、いつか重要なこととの接点がきっと見つかる

・流行っている研究は君がやらなくても、必ず誰か他の人がやるに決まっている。そんなテーマをやってもつまらない。自分のやっている研究が面白くないなら、君の手で面白いものにしてやりなさい

・誰もまだ気がついていないことから重要な研究課題を見つけだしなさい。他人に大事だと言ってもらえないから大事だと思えないような自信のなさではいけない。自分の選択に自信をもって、それを育てなさい

・研究を始めてから三ヵ月たったら、自分の研究について世界で一番よく知っている人間になってなければならない

・指導者がやらせたいことをやらせたり、チームでやるような大きな仕事の一部を分担させたりするのは、科学者を育てるには有害極まりない。だから君たちには大きな選択肢を与える。その代わり、自分が選んだ以上、そのテーマに関して、全責任をもちなさい

・自分の考えに固執する人、自信を持ちすぎる人は、指導者になったとき、部下が自分の期待と違う実験結果を出すと、こんなはずはない、君が悪いのだといって責めてしまう

・自分の予想したとおりの結果を出すように部下に圧力をかけると、部下も指導者の気に入るデータを報告するようになり、間違った結果が公表されることになる

・自然は人間の頭で考えられるよりもはるかに偉大で複雑。これまで数えきれないほどの実験がやられて、たくさんの優秀な頭脳が考え続けてきたけれども、まだわかっていないことのほうがずっと多い。自然から教えてもらう。これが実験科学者の取るべき姿勢

・生命は人智をはるかに超えているから、人間の浅はかな頭で考え出したことなど、その偉大さ、神秘さに適うはずがない。自然に対する謙虚な姿勢が、結局は真理の発見につながる

・みんながこうすればいいと言っているのではない。私はこうすると言っているのであって、ほかの人が同じことをする必要はない



この科学者として生きるための言葉は、科学者のみならず、人としての生き方に通じるものがあります。

付和雷同にならない、流行を追わない、といったことは、独創性と創造性を求められる分野では、必須の心構え、姿勢ではないでしょうか。


[ 2014/02/24 07:00 ] 出世の本 | TB(0) | CM(0)

『ハイエクの大予言』渡部昇一

ハイエクの大予言ハイエクの大予言
(2012/05/11)
渡部昇一

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ハイエクは、自由主義の象徴となる存在なので、リーマンショック以降、あまりいい印象を持たれていません。しかし、誤解を払拭しないといけないように思います。

ハイエクは、現代に忠告を与えるところが多い経済学者です。共感できる点が数多くありました。そのハイエクの言葉をまとめてみました。



・ドイツで、危険な傾向を強めた(自由を破壊した)のは、ほとんどが善意に動いた人々であり、手本とされた人々であった

・経済的自由を放棄すれば、隷属体制になる

・ナチスやファシストの指導者たちは、みな最初は社会主義者として出発した

・「これこれすべからず」の法律で否定されること以外はやっていいのが自由主義

・複雑な社会になると、いかなる優秀な官僚を集めても、命令で需要と供給のバランスをとることはできない。この不可能と思われる調整を果たすのが、競争体制の「価格機構

・社会を計画化することに熱心な人は、計画が採用される段になったら、他の計画を一切認めない教条的な人間、危険な人物となりうる

・自由主義経済は「道路交通法を制定」しても、「どこへ行け」と命令はしない。しかし、統制経済は「この道を使って、どこへ行け」と命令する。ルールは抽象的なほうがいい

・お金は最も広い選択の幅を与えてくれるものであり、自由の道具であり、自由のもと

・競争社会は、ほとんどのものが価格を払えば手に入るが、そうでないところは服従を強要され、権力者の好意にすがるしか手に入れられない

・巨大な機械のような組織の歯車であることは堪えがたいが、そこから離脱することが許されないことのほうが、もっとはるかに堪えがたい

・どんな職業でも、最も成功した人と全く成功しなかった人の所得格差は、資本階級と無産者階級の所得格差と同じくらい大きい

・保障が特権になればなるほど、そのグループからの排除は致命的となる。ついには所得や地位は自主独立によるものではなく、国家や産業が与える保障によるものになっていく

・教育や知性の水準が高くなるほど、考え方や趣味嗜好は多様になる(全体主義に合わない人間になる)。したがって、同じ見解を持つ大人数の強力な集団は、理想を数の力でごり押しする人々(独創的、独立的でない人々)から形成されるようになる

・全体主義勢力のメンバー獲得原理は、従順で騙されやすい人を支持者に抱え込むこと

・中世のころからカトリック教会は金貸しを禁じたので、ユダヤ人は独占的に活躍し、金が増えたが、金融職に従事していることで、ますます嫌われた。これが繰り返されてきた

・全体主義の宣伝技術は、特定かつ単一の目標を達成するためのもの

自由の崩壊は「新しい自由」の名のもとに起こった。この事実は「古い自由を実現するための新しい自由を」という誘惑の言葉を警戒するために忘れてはならない

・ナチズム(国家社会主義)は人類思想の長期に渡る発展が最高潮に達して、出てきた

・国家社会主義の敵は商業であり、商業が意味するものは自由主義、個人主義である

・全体主義へ向けての運動を推進した本当の刺激は、組織された資本家と組織された労働者という二つの巨大な特殊利益団体から、主として発生してきた

・人間社会に起こることをコントロールすることは、全体主義に行くより仕方がない

・完全雇用が目的になれば、社会全体が完全雇用に従属させられ、個人の自由はなくなる

・経済成長ではなく、所得の再分配という方法で、貧困の解決をしてはいけない

・我々は自分の懐を痛めることなしに、博愛的であろうとすることなど許されていない

・計画して進歩させるのではなく、進歩の邪魔になるものを除いていくことが重要



ハイエクの提言は、真摯に受け入れたいと思いました。我々は豊かになればなるほど、現実から遊離して、いい格好をしようとするが、そこに盲点があると、ハイオクは指摘します。

甘い言葉、優しい言葉についつい流されそうになるが、そこは人間の性質や心理をよく見極めながら、「現実に処して生きるべき」と教えられる書でした。


[ 2014/02/21 07:00 ] 渡部昇一・本 | TB(0) | CM(0)

『業界のセオリー・ビジネス界に脈々と伝わる先人の知恵』鹿島宏

ビジネス界に脈々と伝わる先人の知恵 業界のセオリービジネス界に脈々と伝わる先人の知恵 業界のセオリー
(2010/07/21)
鹿島 宏

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さまざまな業界で言い伝えられてきた言葉をコンパクトに載せている書です。

業界外でも、それらのノウハウを知れば、納得できることが多く、参考になります。その一部をまとめてみました。



・「ヒット商品は多数決から生まれない」(飲料業界)。多数決でクセのないものを選ぶよりは、「ものすごく好き」と熱狂的な支持者がいるものを採用すべき

・「人生の3Dがビジネスチャンス」(画商)。オークションの世界では、絵が売りに出されるチャンスは、3つのD「DEATH(死)」「DEBT(借金)」「DIVORCE(離婚)」

・「不況になると鉄道本が売れる」(出版業界)。不況のときはマニアを攻めろ。これは出版以外の業界にも当てはまるセオリー

・「ランドセルは夏から売れ」(ランドセルメーカー)。お盆の帰省で、祖父母が孫に会う機会を狙う。子供には「シックス・ポケット」(両親、祖父母4人の合計6人)の財布がある

・「棚には赤と緑の商品を交互に置け」(スーパーマーケット)。マグロの刺身が緑の大葉を添えるのは、赤と緑がお互いを引き立てる効果のある「反対色」だから

・「金持ちは貧乏人から物を買わない」(宝石商)。富裕層は、流行に流されない。不特定多数の人と群れることなく、少数の富裕層仲間の間で交わされる口コミ情報を信用する

・「商品の色は3色に絞れ」(商業デザイナー)。採用する色が3色を超えると、色と色がぶつかり合い、途端にイメージがはっきりしなくなる

・「急な仕事ほど忙しい人に頼め」(出版業界)。忙しい人ほど、時間の使い方がうまく、すきま時間を上手に利用して、期限通りに上げてくれる

・「女性誌がマネー特集を組むと相場が下がる」(証券業界)。過熱した相場は下がり始めるから、この時期に高値づかみをして大損することを投資家たちは熟知している

・「アイデアは馬上、枕上、厠上でやってくる」(商品企画)。中国北宋、欧陽脩の言葉に「三上」がある。名案は「馬上(移動中)枕上(就寝中)厠上(排泄中)」に浮かぶという意味

・「発想はポジティブに、詰めはネガティブに」(広告業界)

・「セレブの名前は自然に伝わる」(サービス業界)。セレブな人から贔屓にされている話は、さりげなく伝えるだけで、評判は勝手に伝わっていく

・「大安はホテルにハンドルを切れ」(タクシー業界)。優秀なドライバーは、毎朝、天気だけでなく、暦もチェックする

・「お客は、靴と時計で見抜け」(ソムリエ)。ソムリエは、高級な靴を履いている客には、少し高めのワインを、繊細で個性的な時計をしている客には、複雑なワインを出す

・「会釈、敬礼、最敬礼」(キャビンアテンダント)。15度頭を下げるのが会釈、30度が敬礼、キャビンアテンダントは最敬礼の45度でお客を迎える。お辞儀の速度「1、2、3、止め、5、6、7、8」は、3秒間で頭を下げ、1秒間止め、4秒間で頭を戻すという意味

・「ユーザーの悩みは、ヒット企画を生む」(出版業界)。悩み相談に投稿された悩みから、多かった悩みを割り出し、それを解消するノウハウを特集すると、その号は必ず売れる

・「沈黙は、住んでいる土地の話で破れ」(美容業界)。始めてのお客に、何を話したらいいか悩んだら、「どちらにお住まいですか?」と質問すれば、会話がスムーズに運ぶ

・「連絡はメールで、頼みごとは電話が早い」(ウエブ業界)

・「安易な謝罪は訴訟に通ず」(証券業界)。証券マンが顧客にすすめた株が暴落するなんて日常茶飯事。謝っていては身が持たない。銀行でも、責任の言質をとられる軽率な言動を慎むよう教育される

・「転職は在職中にせよ」(人材業界)。在職中なら余裕があるため、不利な条件を出した企業に対して強気で交渉できる。失業中だと、気持ちがあせり、面接もうまくいかない

・「市場価値を上げたいなら、異業界に転職せよ」(人材業界)。同じ職種、同じ業界のほうが、市場価値が上がると考えがちだが、異業種だからこそ、オンリーワン人材になれる



ビジネスの世界は、損得に密着しているだけに、思わず耳を傾けてしまいました。

業界の如何を問わず、「ビジネスの知恵」になります。まさに「業界の格言集」のような本でした。


[ 2014/02/19 07:00 ] 仕事の本 | TB(0) | CM(0)

『天才投資家「お金と人生」の名語録』桑原晃弥

天才投資家「お金と人生」の名語録 ウォーレン・バフェットから、ジョージ・ソロスまで (PHP文庫)天才投資家「お金と人生」の名語録 ウォーレン・バフェットから、ジョージ・ソロスまで (PHP文庫)
(2013/06/05)
桑原 晃弥

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バフェットやソロス、是川銀蔵など、古今東西の天才投資家13人にスポットを当て、彼らの名言を拾い集めた書です。

成功だけでなく失敗も、よく描かれているように思います。この貴重な名言の数々をまとめてみました。



・「相場に勝つ必要はない。勝たなければならない相手は私自身。自分の中の感情の起伏」(ジェシー・リバモア)

・「片手間に相場を張る人間は山ほどいるが、相場を張る技を磨くことにフルタイムで取り組む者は数えるほどしかいない」(ジェシー・リバモア)

・「情報はすべて危険である。情報はあらゆる形態を装い、採用をもちかける」(ジェシー・リバモア)

・「大衆と同じバスに乗っていても、時期が来たらいつでも、そこから飛び降りようと身構えている。そして、逆方向に進む結果となることも恐れはしない」(ジェシー・リバモア)

・「考えを巡らすことで、金が儲かるわけではない。ひたすら待つことで金が手に入る」(ジェシー・リバモア)

・「経済の実態は学問で説かれるような決まりきった変動はない。一つとして同じ形の経済変動はない、というのが経済の実態」(是川銀蔵)

・「自分で一度確信したことを、他人の横やりで曲げてしまうことは結局、研究、分析、判断がまだ、そこまで行きついていないということ」(是川銀蔵)

・「人の何倍も大儲けしようと思ったら、やはり、金儲けには思想が必要」(是川銀蔵)

・「テンバガー(10倍上がる株)を見つけるには、まず自分の家の近くから始めること」(ピーター・リンチ)

・「大切なのは、数字を手に入れるかどうかではなく、手に入れた数字が、十分に信頼できるものかどうか」(フィリップ・フィッシャー)

・「分散投資にこだわるあまり、よく知りもしない会社に投資するほうが、はるかに危険」(フィリップ・フィッシャー)

・「どんな場合にも使える物差しはない。最終的には、自分の生き残り本能に頼るしかない」(ジョージ・ソロス)

・「重要なことは、正しいか、間違っているかではない。正しい時にいくら稼ぎ、間違っている時にいくら損をするか」(ジョージ・ソロス)

・「不安が大きければ大きいほど、より多くの人々が市場のトレンドに影響される。そして、トレンドを追う投機が大きければ大きいほど、状況はより不安定となる」(ジョージ・ソロス)

・「社会通念や常識と呼ばれるものが間違っていることなんかしょっちゅう」(ジム・ロジャーズ)

・「大勢に従って成功した者は、今まで誰一人としていなかった」(ジム・ロジャーズ)

・「まずまずの企業を素晴らしい価格で買うよりも、素晴らしい企業をまずまずの価格で買うほうが、はるかに良い」(ウォーレン・バフェット)

・「リスクは、自分が何をやっているか、よくわからない時に起こるもの」(ウォーレン・バフェット)

・「最も重要なのは、自分の能力の輪をどれだけ大きくするかではなく、その輪の境界をどこまで厳密に決められるか。自分の輪をカバーする範囲を正確に把握していれば、投資は成功する」(ウォーレン・バフェット)

・「優秀なトレーダーは、成功例よりも失敗のほうをよく覚えている」(マイケル・スタンハイト)

・「欲しいものを手に入れる一番確かな方法は、欲しいものに相応しい人間になろうと努力すること」(チャーリー・マンガー)



すべての成功の要因は外部にあるのではなく、自分自身という内部にある、ということを感じる本でした。

あまり夢のない話ですが、自分自身という内部の力を蓄えていかない限り、外部のものを獲得しようとするのは難しいのかもしれません。


[ 2014/02/17 07:00 ] 投資の本 | TB(0) | CM(0)