とは学

「・・・とは」の哲学

『年収200万円時代賢い女の「満足生活」』松原惇子

年収200万円時代 賢い女の「満足生活」年収200万円時代 賢い女の「満足生活」
(2005/08)
松原 惇子

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松原惇子さんの本を紹介するのは、「年収200万円のハッピー生活術」に次いで、2冊目です。本書は、そのもとになった、2005年出版の書です。

年収200万円で、女性がひとりで楽しく暮らしていくには、どうすればいいのかが、豊富な取材をもとに、さまざまな参考事例が記載されています。

興味深く読めた箇所が、いっぱいありました。「本の一部」ですが、紹介させていただきます。



・これまでに、貧しい女性の主人公が、貧乏のままで幸せになった事例はほとんどない。私たちは、子供のころから、「貧乏な女性は不幸だ」とすりこまれてきた

・独身のときは、悪いのは全部、会社。結婚すると、今度は悪いのは全部、夫。自分で仕事をとってこない限り、お金を得ることができない人たちに比べて、女性は自分中心に物事を考えがち

・年収が200万円台以下になっても、給料をもらえるだけでもありがたいと思えるようになりたいもの。わずかな額でも、お金をいただけることに感謝できる心が、自分を豊かにする

・会社とは、あなたの素晴らしいスポンサー。だからといって、安心してはいけない。会社が一生保障してくれるわけではない

収入と夫婦円満は密接な関係がある。なぜなら、女性は「結婚すれば安定生活が望める」と思って結婚しているから

・たいした仕事をしていないのに、名前の知れた会社に勤めているだけで、年収何百万円も、もらっていることのほうがおかしい。私たちは、年収200万円を自分のこととして考えるようになって初めて、地に足をつけて生きていると言える

お金のないときこそ、自分は何になりたいか、真剣に考えるチャンスである

・お金とは不思議なもので、あるのが当たり前になってくると、いくらあっても少ないように感じる

・30歳前後で留学する人は、留学することで、自分探しをしている場合が多い。自立と仕事を第一に考える人は、留学なんかしない

・お金も欲しいけど、夢は、好きな仕事で食べていけること

・アイデアが浮かばないのは、守られているから。収入が少なくなると、クリエイティブになれる

・女性は男性と違い、ジプシーにはなれない。女性というのは、安心して住める家が必要な性である。シングルの男女を比べると、圧倒的に女性の住宅購入率が高いことが、それを証明している

・お金がすべてではないが、お金をいただけるのはありがたいこと

・これから就職を考えている女性は、その会社に50歳過ぎの女性が何人働いているかも調べてみること

・女性はどんなに待遇のいい会社に勤めていたとしても、50歳でリストラされることを考えておくべき。もし、定年までいられたら儲けものぐらいの気持ちでいるべき

・結婚していても、自分で食べていけるようにしておけば、さわやかな自分でいられる。ひとりで自活できることは、人としての最低条件

・会社員のうちに、次の人生の下準備を始めておくと、つまらない仕事も苦にならなくなる

・お金があってもなくても、今日という日は平等にある。楽しまなくては損。年収200万円時代を生き抜くには、ラテン魂が必要

・自分の心の奥にある「人を当てにする」という考え方をやめ、ひとりを意識して暮らすと、自然と不安はなくなるもの。人に幸せを期待しているから不安になる



本書を読むと、女性が会社を辞めて、また、離婚して、ひとりで生きていくことの大変さがよくわかります。

その生活に慣れるためには、ハードルを低くしておくこと、つまり、年収200万円以下でも楽しく暮らしていく術を身につけておくことなのかもしれません。

つまり、年収200万円以下で生活できれば、人生の可能性が広がっていくということではないでしょうか。


[ 2012/07/31 07:03 ] お金の本 | TB(0) | CM(0)

『カーネギー名言集・新装版』デール・カーネギー、ドロシー・カーネギー

カーネギー名言集 新装版カーネギー名言集 新装版
(2000/10)
デール カーネギー、ドロシー カーネギー 他

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「人を動かす」「道は開ける」などで有名なデール・カーネギー氏の言葉と世界の偉人の名言を取り交ぜて、カーネギー亡き後に、その妻が編集した書です。

デール・カーネギー氏がスクラップブックに収めていた偉人の言葉も同時に知ることができ、面白く読めました。カーネギー氏と世界の偉人の名言の中から、特に気に入ったものを紹介させていただきます。



・危険が身に迫った時、逃げ出すようでは駄目だ。かえって危険が二倍になる。決然と立ち向かえば、危険は半分に減る。決して逃げだすな(ウィンストン・チャーチル)

・恐怖と悩みを克服するには、わき目もふらずに働くこと(デール・カーネギー)

・信念は人を強くする。疑いは活力を麻痺させる。信念は力である(フレデリック・ロバートソン)

・あらゆる犠牲を払って勝利を得るのだ。どんな恐ろしい目に遭おうと勝利を得るのだ。あらゆる困難を克服して勝利を得るのだ。勝利なくして、われわれの生存はあり得ないからだ(ウィンストン・チャーチル)

・知能も技能も体力もすべて等しい二人の人間が、同時にスタートを切ったとすれば、没頭できる人間の方に先に決勝点が入る。たとえ実力は二流であっても、没頭できるタイプならば、没頭できない一流に勝つことがしばしばある(フレデリック・ウィリアムソン)

・臨終に際して、子孫に熱狂的精神を伝えることができれば、無限の価値ある財産を残したことになる(トーマス・エディソン)

・自分が恐怖を抱いている事柄を一覧表にして、無意味なものはないか調べてみれば、その大部分が取るに足らぬ恐怖であることがわかる(デール・カーネギー)

・物事に熱中できる人間は、自分と接触する人間を引きつけてやまない。まるで磁石のようだ(H・アディングトン・ブルース)

・恐怖心を克服したければ、自分のことばかり考えていては駄目だ。他人を助けるように心掛ければ、恐怖は消え去る(デール・カーネギー)

・どんな不幸な人生からでも、利口者は何らかの利益を得る。一方、どんな幸福な人生からでも、愚か者は心を傷つけられる(ラ・ロシュフコー)

今日だけは、その場の状況に順応しよう。今日だけは、精神的な無精者になるまい。今日だけは、誰かに親切を施そう。今日だけは、愛想よくしよう。今日だけは一日の計画を立てよう。今日だけは、恐れないようにしよう(シビル・F・パートリッジ)

・幸福になるのは、自分の好きなものを持っているからであり、他人がよいと思うものを持っているからではない(ラ・ロシュフコー)

・サイが投げられた自分の運命に自分自身を適応させよ。運命の女神が、ともに生きるように定めた仲間を愛せよ(マルクス・アウレリウス)

・実は、奴隷が自由人であるかもしれないし、王侯が奴隷であるかもしれない(フレデリック・ロバートソン)

礼儀正しさの習慣(相手の話には熱心に耳を傾ける。相手の話に口をはさまない。初対面の人の名前はすぐ覚える。自分の方が偉いといった態度を見せない。自分の考えが間違っていれば、素直にあやまる)を身につけること(デール・カーネギー)

・できれば、人より賢くなりなさい。しかし、それを、人に知らせてはいけない(チェスタフィールド)

・大いなる安らぎの心は、賞賛も中傷も気にしない人間のもの(トマス・ア・ケンピス)

・危機を目の前にすると、気骨ある人間は、自分を拠点に戦う。彼は作戦命令を自分で発し、自ら指揮をとる(ド・ゴール)

・自分の意見を決して引っ込めない者は、真理よりも自分自身を愛している(ジョーゼフ・ジュバート)

・変化を歓迎しよう。もてなそう。自分の意見や考えを何度も検討し直して、初めて人間は成長できる(デール・カーネギー)



「勤労の尊さと楽しさ」「勇気と頑張りで恐怖や敗北を克服すること」「人間同士の愛情と親切と礼儀」「神への信仰」。この四つが、カーネギー氏の人生の信条だったそうです。

カーネギー氏の血と肉となった偉人の言葉の数々と、それらが昇華してカーネギー氏の魂(信条)となった言葉の数々は、人々の心に今でも響くのではないでしょうか。


[ 2012/07/30 07:01 ] 出世の本 | TB(0) | CM(0)

『かなしみはちからに・心にしみる宮沢賢治のことば』

かなしみはちからに 心にしみる宮沢賢治のことばかなしみはちからに 心にしみる宮沢賢治のことば
(2011/06/17)
不明

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20代前半まで、宮沢賢治をよく読みました。そして、彼の足跡を知ろうと、岩手県花巻市に行き、宮沢賢治記念館も訪ねたこともあります。

宮沢賢治ほど純粋で、清い心の文筆家はいないように感じています。宮沢賢治を読むと、自分の中にある純な心を呼び戻してくれるような気がします。

本書には、宮沢賢治の純な心に触れることができる言葉がたくさん載っています。それらの一部を紹介させていただきます。



・僕はもうあのさそりのやうに、ほんたうにみんなの幸のためならば、僕のからだなんか、百ぺん灼いてもかまはない(銀河鉄道の夜)

・本当に男らしいものは、自分の仕事を立派に仕上げることをよろこぶ。決して自分が出来ないからって人をねたんだり、出来たからって出来ない人を見くびったりさない(風野又三郎)

・正しく清くはたらくひとは、ひとつの大きな芸術を時間のうしろにつくるのです(マリヴロンと少女)

・僕は自分のことは一向考へもしないで、人のことばかりうらやんだり馬鹿にしてゐるやつらを、一番いやなんだぜ。僕たちの方ではね、自分を外のものとくらべることが、一番はずかしいことになってゐるんだ。僕たちはみんな一人一人なんだよ(風野又三郎)

・かなしみはちからに、欲りはいつくしみに、いかりは智慧にみちびかるべし(書簡・大正9年)

あゝいゝな、せいせいするな。風が吹くし、農具はぴかぴか光ってゐるし、山はぼんやり、岩頸だって岩鐘だって、みんな時間のないころのゆめをみてゐるのだ(春と修羅)

・暫らく人をはなれませう。静に自らの心をみつめませう(書簡・大正7年)

・魚鳥が心尽しの犠牲のお膳の前に不平に、これを命とも思はず、まずいのどうのと云ふ人たちを、食われるものが見てゐたら何と云ふでせうか(書簡・大正7年)

・いったいどんなものがきたなくて、どんなものがわるいのでせうか(イーハトーボ農学校の春)

・あゝ、かぶとむしや、たくさんの羽虫が、毎晩僕に殺される。そしてそのたゞ一つの僕がこんどは鷹に殺される。それがこんなにつらいのだ。あゝ、つらい、つらい。僕はもう虫をたべないで餓ゑて死なう(よだかの星)

・そしてわたくしはまもなく死ぬのだろう。わたくしといふのはいったい何だ。何べん考へなほし読みあさり、さうともきゝかうも教へられても、結局まだはっきりしてゐない、わたくしといふのは(疾中)

・なれども他人は恨むものではないぞよ。みな自らがもとなのぢゃ。恨みの心は修羅となる。かけても他人は恨むでない(二十六夜)

・一の悪業によって一の悪果を見る。その悪果故に、又新なる悪業を作る。斯の如く展転して、遂にやむときないぢゃ。車輪のめぐれどもめぐれども終らざるが如くぢゃ。これを輪廻といひ、流転といふ(二十六夜)

・私は一人一人について、特別な愛といふやうなものは持ちませんし、持ちたくもありません。さういふ愛を持つものは、結局じぶんの子どもだけが大切といふ、あたり前のことになりますから(書簡下書・昭和4年)

・人はまことを求める。真理を求める。ほんたうの道を求めるのだ。人が道を求めないでゐられないことは、ちゃうど鳥の飛ばないでゐられないとおんなじだ(学者アラムハラドの見た着物)

・すべてのといふものは、ひとにとゞまるものでない。ひとさへひとにとゞまらぬ(春と修羅)

・病んでゐても、あるいは死んでしまっても、残りのみんなに対しては、やっぱり川はつづけて流れるし、なんといふいゝことだろう(春と修羅)



宮沢賢治は農学者であり、植物、地質、宇宙、宝石などの自然科学を愛していました。

生物を詳細に見る(生物学、細胞学、遺伝子学)のと、生物が暮らしている環境を広く見る(生態学、環境学)のと、つまり、生物をマクロとミクロで見る眼を養うと、道理が何でも見えてくるのかもしれません。

何でも見えてくると、芸術的になり、宗教的になり、哲学的になっていくように思います。そうなった宮沢賢治の心から発せられたのが、本書にあるような言葉ではないでしょうか。だから、心にしみるのだと思います。


[ 2012/07/28 07:02 ] 芸術の本 | TB(0) | CM(0)

『仏音・最後の名僧10人が語る「生きる喜び」』高瀬広居

仏音  最後の名僧10人が語る「生きる喜び」 (朝日文庫)仏音 最後の名僧10人が語る「生きる喜び」 (朝日文庫)
(2004/09/17)
高瀬 広居

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昭和・平成を代表する名僧である、宇治能化院の内山興正さん、比叡山延暦寺の葉上照澄さん、三島竜沢寺の中川宗淵さん、奈良薬師寺の橋本凝胤さん、神戸祥福寺の山田無文さんら10人にインタビューした書です。

著者も僧侶なので、求道者たちの真の言葉が、十分に記されているように感じました。高僧から、現代のわれわれへの重要なメッセージの数々を「本の一部」ですが、紹介させていただきます。



・人は謙遜したつもりでも、「贅沢するつもりはないが、人並みに生活したい」と思っていて、「世の中で自分が一番不幸であるように」などと望んでいない。とにかく、「自分だけ」を区切りとって、その自分を、人並み以上のところへ置こうとする(内山興正)

・不幸な人を見たとき、「代わってあげたい」と望まず、「自分でなくてよかった」と思う。誓願を持つ(仏さまへの誓いをたてる)と、この情けない根性がなくなる(内山興正)

・最低生活は風流である。人は貧乏を恥とし、隠したがるが、私は貧乏が誇り(内山興正)

・「私の考え」とは、実は、遺伝的性格、生まれた環境、境遇、時代、教育、風習、習慣、経験、一切の衣食住を織り込んだ偶発的な「よりあつまり加減」。それを自分だとレッテルを貼り、自分だと深く思い固めている。これが仏教の「無明の自己」(内山興正)

・車がほしい、買いたいという欲望は、「一人前の欲望」に見えるが、実は「流行」が、その欲望を起こさせている。言ってみれば、「現代流行分の一」の人間でしかない(内山興正)

・頭の通じ合いの中の遺産、それが科学技術、文明、思想。こういうものは、積み重ねができる。ところが、生命の世界は積み重ねができない。沢木老師は、「屁一つだって、人と貸し借りできない。人はみな自己に生きなければいけない」とよく言っていた(内山興正)

・道元禅師の「典座教訓」には、喜心老心大心の三心が書かれてある。喜びの心、母が子を見る慈愛、無心の心・思い選ばぬ心、この三心は一つ。自己が自己として大人になるには、この心を欠いて、どんな対策をたててもだめ(内山興正)

・宗教とは、人間を救い教育するもの。今の日本は指導者不在。大衆教化もよいが、私は指導者を教育したい。浅草の観音さんや四天王寺は金づくりと社会的事業。本願寺さんは大衆タッチ。叡山は指導者づくり。私はそう割り切っている(葉上照澄)

・大いに自分を疑え。疑えば疑うほど深くなる。身を苦しめ、心を苦しめ、頭脳をふり絞って行う血を吐くような接心。そこに強靭な人間が生まれる(中川宗淵)

人間の悪業は、「汚染」であって、本体そのものが穢れたものではない(中川宗淵)

・山岡鉄舟は「坐禅は石鹸みたいなもの。心の垢もからだの垢も同じ」と言った。生まれてきてから目先のことばかり思ってきた宿因、宿業を洗い落すのが臨済禅(中川宗淵)

・多数派は死者。生者は死者の中に包み込まれた少数者。死の継ぎ目が生(中川宗淵)

・念仏したら往生する、禅をくんだら仏性が見えるなどの寝言はやめて、どうしたら最高価値の生活に生きていけるか。その方向を知り、自己を知ること(橋本凝胤)

・修行とは精神生活の充実、またはピュアリイ(純化浄化)。自分で自分を開拓し、自覚して、一心不乱に努力したときに到達するのが最高価値の世界(橋本凝胤)

・人間は天運に支配されているのではない。過去の自分の業によって、現在が支配されている。だから、自分の未来は、自分の業によってつくられる(橋本凝胤)

・物をつくり出すのが人間。そのつくり出したものに支配され、苦しむのも人間。この不自然さを超える力を持たねば、人間の苦はいつまでも続く(山田無文)

・西洋は「自我を自己とせよ」。東洋は「自我を捨てたところに自由がある」(山田無文)

・庭をみれば完全に自分を忘れて庭と一つになる。花をみれば花と一つになる。それが、三昧の習慣、忘我の習慣。自分を忘れるくせを身につけること(山田無文)

・カナダの首相に、「無とは何か、どうすれば無になれるか」と聞かれ、「森羅万象と自分の距離がなくなること。カナダ人の苦しみが自分の苦しみとなり、人民の幸福が自分の幸福と受けとめられたとき、無になり、禅を極めたことになる」と申し上げた(山田無文)



本書において、生きる喜びの本質、真髄が、これらの名僧たちのメッセージによくあらわれているように感じました。

宗派や考え方は違えども、その頂点にあるものは、みな同じということではないでしょうか。


[ 2012/07/27 07:03 ] 神仏の本 | TB(0) | CM(0)

『頭のそうじ心のそうじ―人生をキレイにする』鍵山秀三郎

頭のそうじ 心のそうじ―人生をキレイにする頭のそうじ 心のそうじ―人生をキレイにする
(2007/11)
鍵山 秀三郎

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著者の本を紹介するのは「凡事徹底」に次ぎ、2冊目です。著者は、カー用品チェーン店「イエローハット」を経営する傍ら、「日本を美しくする会」の活動をされています。

本書には、著者の「掃除哲学」が綴られています。場所の掃除、物の掃除に止まらず、本のタイトルのように、頭や心の掃除にまで、その「掃除哲学」を拡げられています。

著者の掃除哲学に学ぶべき点が多いように感じました。「本の一部」ですが、紹介させていただきます。



・掃除をして環境がきれいになると、職場の雰囲気が穏やかになる。穏やかな雰囲気は、その場にいる人の心の荒みをなくしてくれる。怒りも抑えてくれる

・掃除というのは、モノを大切にすること。そして、モノを大切にするということは、結局、人を大切にすることにつながる

・自分が掃除をすると、誰かが気持ちよくなる、誰かが喜んでくれる、誰かの心が穏やかになる。そして、そのことで自分もうれしくなる

・今やっていることから学ぶこと。今自分がやっていることがちょっとおかしいと思ったら、それを即座に変えること

・効率というのは、どうやったら能率的にできるかというのが本来の意味だが、それがいつの間にか、手抜きすることが効率になってしまった

・生活拠点の家庭が、和やかで、明るく、楽しく営まれていて、その中で、親も子供も生活感覚を育み、磨いていれば、社会や国家も安泰

・経営者があまりにも成果主義を推進した結果、本来は、社員がみんなで外に向かって出すべきエネルギーが、内に向かって悪循環する。つまり、社員同士が無用に争いあう

人間性を無視した大企業のやり方が、日本の家庭を崩壊させ、その結果として、子供たちが悪い方向へ向かう。「成果主義」というのは考えもの

・環境がきれいになれば、能率が上がるだけでなく、よからぬものを寄せつけない

・悪い意味での余裕がありすぎるときに湧いてくる雑念を「妄念」と言う。つまり、頭の中のゴミ。本当に切羽詰まっていれば、妄念など湧いてこない

・人間は、見ているものに自分の気持ちも似てくる。雑然としたものに囲まれていては、頭も心も整理できない

・人間には、「上品な人」と「下品な人」がいる。でも「中品な人」はいない。上品でなければ、すなわち、下品である

・お金でも、モノでも、時間でも、少ないと価値が高くなる。お金も、モノも、時間も、たくさんあると価値が下がり、ついつい粗末にするようになる。そして、お金や、モノや、時間を粗末にする人は、人まで粗末にして、人の骨折りや労働を正当に評価しなくなる

・世の中は、大変なことをやった人のみが成長するようにできている

・職業に貴賎はないというが、大企業の社員ほど、人の話を謙虚に聞かなくなり、卑しくなっている。あたかも上流の人間のように錯覚している。社会もそれをなんとなく許してしまっている

・虚栄心の強い、見栄っ張りな人ほど、中身は何もない。ない中身を、より大きく、より豪華に見せようとする。女性にも男性にも、虚栄心のかたまりのような人がいる

・仕事やお金がなくても、将来に希望が見えるような社会にすることが、そのまま社会の安全につながっていく

・人に親切にすること、経験をたくさん積むこと、これが不安を減らす方法

・最悪の状況を先に覚悟しておけば、パニックになることを抑えられる。逆に、なんとかなるのではないかと中途半端な期待を抱くと、状況が悪くなる度に、不安が増大し、パニックに陥ってしまう

・「動中の工夫は、静中に勝ること百千億倍」(白隠禅師)。いいアイデアは、動きの中から生まれてくる。じっとしていて、いいことはないかと考えても何も出てこない



整理整頓・清掃清潔」の気持ち、つまり、きれいにする気持ちがすべての基本であることを教えてくれる書です。

この「きれいにする気持ち」は、頭で覚えるものではなく、身体で覚え、半ば習慣化することで得られるものです。この大事なことを、もう一度理解するのに、とても大事な書ではないでしょうか。


[ 2012/07/26 07:01 ] 鍵山秀三郎・本 | TB(0) | CM(0)

『良心をもたない人たち―25人に1人という恐怖』マーサ・スタウト

良心をもたない人たち―25人に1人という恐怖良心をもたない人たち―25人に1人という恐怖
(2006/01)
マーサ スタウト

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良心をもたない人を信じて、付いていくと、うまく操られ手駒にされて利用され、利用価値がなくなると捨てられます。つまり、大損します。

リーダーシップを発揮する人、押しの強い人に、そういった人が多い傾向があります。そういう人は魅力的でもあるだけに厄介です。

本書には、良心をもたない人に引っかからないためのアドバイスが数多く記されています。「本の一部」ですが、紹介させていただきます。



・良心がない人(反社会性人格障害者)の特徴は、「社会的規範に順応できない」「人を騙す、操作する」「衝動的、計画性がない」「カッとしやすい、攻撃的」「自分や他人の安全を全く考えない」「無責任さ」「良心の呵責を感じない」の三つ以上を満たすことが条件

・およそ25人に1人の割合で、サイコパス(精神病質者)、つまり良心をもたない人たちがいる

・良心をもたない人たちの願望は、ほかの人々を支配したい勝ちたいあっと言わせたいというもの。自分の行為から生まれる結果については、まったく無頓着

・私たちは、自分の良心に逆らってまで、権威に従うようにプログラミングされている

・平気で悪事をする人々の間で最も普遍的な行動は、私たちの恐怖心に訴えるものではない。私たちの同情心に訴えるもの。最高の目安になるのは、「泣き落とし

・不適切な行動をする相手が、繰り返し、あなたの同情を買おうとしたら、警戒を要する

・良心をもたない人たちは、ほんの束の間、趣味、計画、人との関係などに熱中する。だが、のめりこんだりしない。そうした熱中は、わけもなく突然始まって、同じように突然終わりを告げる

・良心をもたない人たちは、良心が欠如しているだけでない。彼らは、愛や優しさといった感情的体験を受けとめることができない

愛着障害は、幼児期の愛着が阻害されたために生じる。原因は親の感情障害や、幼児が長い間放置された場合である。最初の七カ月の間に愛着を体験できず、深刻な愛着障害をもつ人は、他の人々に感情的な絆を結べず、悲惨な運命をたどる

・アメリカの社会は、力を求める者たちの「自分本位」の態度を容認し、奨励してきた。衝動的な行動、無責任さ、良心の呵責のなさといった特徴をあおり、容認し、ときには高く評価する傾向がある

・良心なき人々は、感情をもたない優秀な戦士(悩むことなく相手を殺すことができる)になれる

・自分の直感と、相手の肩書が伝えるものとの間で、判断が分かれたら、自分の直感に従うこと

・あなたのお金や仕事や秘密や愛情を「三回裏切った相手」に委ねてはならない

人の心を煽るのは、良心をもたない人たちの手口。彼らの挑発に乗って、力比べをしないこと

・良心をもたない人たちから身を守る最良の方法は、彼らを避けること。いかなる種類の連絡も断つこと

・相手を助けたいのなら、自ら助かりたいと望んでいる人だけを助けること。そういう人の中に、良心の欠如した人間はいない

・破壊的で邪悪なタイプの人間が、人類の歴史の中で、繰り返し生まれてきた。彼らは、戦争、侵略、大量虐殺を行ってきた

・良心をもたない人たちは常に刺激を求める。スリル中毒とか危険中毒などの中毒が起きるのは、感情的な生活が必要なため

・良心を持たない人たちは、努力を続けることや、組織的に計画された仕事は嫌がる。現実世界で、手っ取り早い成功を好む。毎朝早くから職場に通って、長時間働くことなど眼中にない



25人に1人が、良心をもたない人たちであるという事実は、ある意味、恐怖です。

本書を読み、そういう人たちを発見し、彼らから距離を置き、かかわらないようにすることが、不幸を避ける最適の方法かもしれません。


[ 2012/07/25 07:01 ] 仕事の本 | TB(0) | CM(0)