とは学

「・・・とは」の哲学
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『会議質』おちまさと

会議質会議質
(2007/11/16)
おちまさと

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この本で述べられているのは、主に企画会議についてです。その企画会議を、質の高いものにするには、一体どうすればよいのか、気になるところです。

この本の著者は、テレビ番組の企画、構成、演出を手がけられている方です。企画会議の修羅場を数多く踏んでこられてもいます。

企画会議の進め方はどうすればいいのか、アイデアが豊富に出る会議をどう運営すればいいのかを、体験談から論じられた書です。

本書の中で、参考になった箇所が、数多くありました。「本の一部」ですが、紹介させていただきます。



・今は、空気が読める人間が一番偉い。空気が読める人が、みんなから好かれるし、お金も稼げる。だから、会議質が空気で決まるというのも当然のこと

・会議とは企画を生み出す場所。ということは、会議とは、予言をする場所とも言える。となると、会議において、何事も断定することはできない。そこが、会議の難しさ

・会議の出席者のキャラクターがバラバラであればあるほど、会議質は高くなる

・得意分野が同じ人が何人も集まってしまうと、効率が悪くなり、会議質は落ちる。キャラがかぶらないように、考えて選ぶのが、キャスティングの基本

・どんなに堅い企業の会議でも、笑いは大切。笑いは会議を救う。だから、笑いのセンスがある人は、会議の立ち回りもうまい

・会議とはサッカーのようなもの。誰にでも必ず1回は、シュートのチャンスが巡ってくる。ひと言を言うチャンスが回ってきたとき、そのチャンスを生かせるかどうかが腕の見せ所

・誰かがしゃべったことに対して、賛成意見であれ、反対意見であれ、それを倍にして返さないとしゃべってはいけない。そして、もう一つは、黙っていてはいけないということ

・緊張はしないけれど、緊張感はある。そんな感じがベスト。話は、ある程度流れだけ決めておいて、あとはアドリブでしゃべればいい

・話をする側は、ニュアンスをいかに伝えられるか。話を聞く側は、そのニュアンスをいかに汲み取れるか。つまり、ニュアンスをみんなでどれだけ共有できるかが、会議をつくっていく上で、実はすごく大切

・会議が始まる直前、まだみんなが雑談している、ざわざわした時間にしゃべってしまうのも、一つの手。その空気の中だったら、緊張などしない

・第一印象よりも前の段階、言わばゼロの段階で、自分はどう振るまうのか、自分をどう印象付けるのか「第ゼロ印象」を考えなくてはいけない

・話をもったいぶられると、誰だってその続きを聞きたくなる。自分の意見をより強く印象づけるためのテクニックとして、言いかけてやめるという方法もある

・自分プロデュース術として、鈍感であるという姿勢を取り続けているとうまくいく

・出席者全員が、同じメモを見ながら、会議ができるということも、板書の大きな利点。また、板書によって、逐一みんなの反応がわかる

・実際に会議に臨む際、1時間の会議だったら、前半の10分は、主要な3人だけで話をする。10分間、みんなを待たせている間から会議は始まっている

・一度、思い切って、お金のことを忘れてみるのもいい。面白さの面でベストの企画を作っておいて、そこで初めて、予算と照らし合わせてみる。企画のすそ野を広げるだけ広げておいて、後から縮めていくと、会議質が高まる

・会議の生産性は2割くらいなもの。早い段階で核心の話題が出てきたほうが、会議質が高くなる。質×時間=会議とするならば、会議質を上げれば上げるほど、時間は短くなる



それぞれの専門家が、違った角度で、あるテーマを論ずることができれば、質の高い会議ができて、会議が面白くなると思います。

会議を有益にするのも、無益にするのも、会議運営者の腕にかかっています。より有益な会議を、楽しく、面白くするノウハウが、この本には詰まっているように感じました。

会議運営の責任者や司会を任された経験がある人が、この本を読むと、得るものが大きいのではないでしょうか。
[ 2012/02/01 07:06 ] 仕事の本 | TB(0) | CM(1)