とは学

「・・・とは」の哲学

『ゲーテ格言集』

ゲーテ格言集 (新潮文庫)ゲーテ格言集 (新潮文庫)
(1952/06)
ゲーテ

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ゲーテは作家活動の他に、自身の叡智を短い言葉で数多く書き遺しました。それらの格言は、今でも、さまざまな国のさまざまな人に引用され続けています。

この「ゲーテ格言集」は、太平洋戦争中でも出版が許されていた数少ない書です。つまり、戦時下の日本人に、多大な影響を与えた書であるとも言えます。

古典とも言うべき「ゲーテ格言集」を何十年の時を経て、読み直し、再度共感した箇所が20ほどありました。「本の一部」ですが、紹介したいと思います。



・憎しみは積極的不満で、妬みは消極的不満である。それゆえ、妬みがたちまち憎しみに変わっても怪しむに足りない

・誤りを認めるのは、真理を見出すのより、はるかに容易である。誤りは表面にあるので、片づけやすい。真理は深いところにおさまっているので、それを探るのは、誰にでもできることではない

・友達の欠点をあげつらう人々がいる。それによって何の得るところもない。私は常に敵の功績に注意を払い、それによって利益を得た

・適切な真理を言うのに、二通りの道がある。民衆はいつも公然と、王公はいつも秘密に言うものだ

・若い時は、興味が散漫なため忘れっぽく、年をとると、興味の欠乏のため忘れっぽい

・われわれの処世術の本領は、生存するために、われわれの存在を放棄するところにある

・すべての旅人が必ずつまづくところのつまづきの石がある。しかし、詩人がその石のあるところを暗示する

生活をもてあそぶものは、決して正しいものになれない。自分に命令しないものは、いつになっても、しもべにとどまる

自負し過ぎない者は、自分で思っている以上の人間である

・卑怯者は、安全な時だけ、威たけ高になる

・気前が好ければ、人から好意を受ける。特に、気前の好さが謙遜を伴う場合に

・君の値打ちを楽しもうと思ったら、君は世の中に価値を与えなければならない

大衆に仕える者は、あわれむべき奴だ。彼は散々苦労したあげく、誰からも感謝されない

・われわれは結局何を目指すべきか。世の中を知り、これを軽蔑しないことだ

・生活はすべて次の二つから成り立っている。「したいけれどできない」「できるけれどしたくない

・なぜ、こう悪口が絶えないのか。人々は、他のちょっとした功績でも認めると、自分の品位を損ずるように思っている

・愚か者と賢い人は同様に害がない。半分愚かな者半分賢い者とだけが、最も危険である

・どんな場合にも、口論なんぞする気になるな。賢い人でも無知な者と争うと、無知に陥ってしまう



今再び読んでも、ゲーテの人間に対する鑑識眼に驚かされます。いや、再び読んだからこそ、驚かされたのかもしれません。

ゲーテは若者が読むものではなく、人生経験を積んできた者こそが読むべきもののように感じました。

書棚から再度取り出して読めば、ゲーテの凄さを発見できるように思います。
[ 2011/09/30 06:42 ] ゲーテ・本 | TB(0) | CM(0)

『ウサギ人間とカメ人間-他人と比べない自分を活かす「成長法則」』川村則行

ウサギ人間とカメ人間―他人と比べない自分を活かす「成長法則」ウサギ人間とカメ人間―他人と比べない自分を活かす「成長法則」
(2002/09)
川村 則行

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他人と比較して成功を願う人を「ウサギ人間」、自分の成長を願う人を「カメ人間」と定義して、成功とは何か、成長とは何かを問う書です。

著者は、心療内科医だけに、豊富な症例を基に、ウサギ人間、カメ人間を分析し、その改善策を示しています。

この本を読み、賛同できた箇所が15ほどありました。「本の一部」ですが、紹介したいと思います。



・人間には欲があり、それを軽視したり、無視したりせず、根本に据えること

・基本的には、食べていければ生きていける。生物としての個体維持を考えた場合、人は食べていけるくらいのお金を稼げばいいことになる。これが、人間の最も基本的な欲求であり価値観

・「成功」を生命維持のためと肌身で感じられるようになると、その人は「足るを知る」ことができるようになる

・どこへ行っても、比較は生じ、優劣や勝敗はついて回る。「お金」「出世」「勉強」「外見」「運動能力」といった価値観だけでなく、「自由」「やる気」「誠実さ」などの価値観が多くあれば、生きやすくなる。多様な価値観から自分の過ごしやすい場所を選んで生きればいい

・価値観を別のものに移行させても、その中での優劣や勝敗からは逃れられない。そこで、自分の中に、「成長の価値観」を併せもっておくことが大切となる

・成長というのは、人間も含めた生き物の本質。だから、常に成長することは、人間にとって「善」となる

・競争を排除するのではなく、競争は、自分を成長させるためのツール、ないしは機会と考えてみる。競争は、決して悪ではない。成長するために、極めて有用に働く手段になる

・ストレスがかかったとき、それを成長する好機と捉えること。自分は試されている、正念場を迎えた、この先きっといいことがある、逃げずに対峙しようと思うこと

・明瞭な目標を持っている人は、先を見るから、小さな失敗は善と見ることができる。目標や目的を持たず、その場しのぎの人生を送っている人は、失敗を必要以上に恐れる。これは、自分に自信のないことの裏返し

・成功を成長という概念で捉えなおし、苦しみを統合し、自分の中で、過去よりも成長したことを成功と考える。そういう視点が何より大切

・自分と向き合うとは、自分とはどういう人間なのか知ること。自分を知って、自分に素直になること。格好をつけずに、弱点や欠点を認めて、自分の心に正直になって、自分の特性を生かすこと

・ウサギ的価値観は「お仕着せの価値観」。カメ的価値観は「自分で見つけた価値観」「自分で作り上げた価値観」。お仕着せの価値観は、逃げの口実に使われる。自分で作り上げた価値観は、言い訳できない。これは「大人になる」ことにつながる

・目的を正しく知っていて、真剣に努力している人に、不幸や災いは、そうそう来るものではない

・人は居場所を間違えると、生きるのがつらくなる。心の健康を守るためには、自分の気持ちに素直になって、その気持ちに従ったほうがいい。行き詰っている理由は、一つには、ここにある

・我慢して、一人静かに物事に取り組む時期は、誰しも必要。勉強したり、研究したり、「出す」のではなく「入れる」のは、実力を蓄えること。この姿勢がいつか必ず実る

・「がんばり」には、志や真の目的がないから、大きなストレスやプレッシャーにかかったとき、耐えられず、ポキッと折れ曲がる。「努力」には、目的がある。目的のためには、艱難辛苦を肥やしにするパワーがある

・ウサギ人間とカメ人間の違いは、「心の根の強さ」の違い。カメ人間には、成長的価値観や、深い人間観、理想や目標があって、確たる自分を持っている。ウサギ人間には、それらがない



成長的価値観」「深い人間観」「理想や目標」の三点があれば、動じない、傷つかない、悩まない、困らない、そして、不安にならないと思います。

これらは、すぐに身につく(ウサギ的速さ)ものではありませんが、時間をかけて(カメ的速さ)身につけていけば、素晴らしい人生を堂々と歩めるのではないでしょうか。

この三点を忘れずに、生きていくことが何よりの素晴らしい生き方なのかもしれません。
[ 2011/09/29 07:11 ] 人生の本 | TB(0) | CM(0)

『キーワードで読む「三国志」』井波律子

キーワードで読む「三国志」キーワードで読む「三国志」
(2011/02)
井波 律子

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井波律子氏の本を紹介するのは、「酒池肉林・中国の贅沢三昧」に次ぎ2冊目です。井波氏は中国史に詳しい方です。

この本は、漫画家の横山光輝氏の「三国志」全30巻の巻末に、井波氏が解説されたものがベースになっています。

著者の中国の史観および人物観において、納得できた箇所が15ほどありました。「本の一部」ですが、紹介したいと思います。



・権力が皇帝に一極集中することなく、各地に割拠した実力者に分散する乱世においては、実力者間の外交交渉が重要となる。各実力者の代理人として相手側と交渉する外交使節、すなわち「使者」の弁舌がものをいう

裏切りは癖になり、繰り返すうち、ますます倫理感が麻痺して、ついに、みずから墓穴を掘り、自滅にいたる。裏切りは、結局裏切った者自身を根底から蝕み崩壊させる

度量があることと無防備であることは、根本的に異なる。乱世の英雄の度量は、異質な者や容認しがたい者を受け入れても、自らがそれによって損なわれることはないという鋭敏な判断力があってこそ、威力を発揮する

・戦いに明け暮れたかに見える三国志の乱世は、その一方で、文人たちによって、新しい文学の表現形式が生み出されるなど、硬直した過去の時代から飛翔する知の舞台ともなった

・檄文(げきぶん)は戦いに先立って、味方をたたえ、敵を攻撃する布告文。古く殷周時代から用いられた。檄文の目的は、文章の威力により、戦わずして敵に深刻なダメージを与えようとするもの

・「軍師」とは、リーダーに深く信頼された上で、軍事面はむろんのこと、政治や外交も含んだ全体的かつ根本的な戦略を立て、これを実行する人物。三国志において、軍師としてまず想起されるのは諸葛亮

・「参謀」は、全体的かつ根本的な戦略を立てる「軍師」とは異なり、戦況に応じて軍事的戦略や作戦を立て、リーダーに提案する人物。この意味で、有能な参謀に恵まれたのは曹操

・参謀の能力は、彼らの立てる作戦や計略が的確であれば、瞬時に採用するリーダーのもとでこそ、存分に発揮される

・諸葛亮は厳格な法治主義を断行して、政権基盤を確立するなど、まことに有能な行政家。軍事家としても情に流されない厳しさの持ち主であった。諸葛亮の厳罰主義は、決して理不尽なものではなく、罰せられた者を納得させる道理にもとづいていた

・曹操も諸葛亮も、力と力が激突する乱世の真っ只中にありながら、つねに法律や規則を重んじる冷徹さを保ち続けた。彼らには組織を作り上げていくための合理性があり、その図抜けた「システム感覚」が並みの英雄と区別されるところ

・死にもの狂いで活路を求める者が知恵の限りを尽くすとき、間者諜報作戦も小汚い陰謀の域を突き抜け、爽やかな明るさを帯びる

・劉備は、「もし私の後継に才能がないなら、君がこの国を取ればよい」と諸葛亮に遺言をのこした。凡庸な人間には、いかに相手が信頼する人物でも、臨終の間際に、このような大胆なセリフは吐けない

・諸葛亮は世に出る前、隠者の歌を愛唱していた。もともと隠者や文人に歌や音楽は付き物であった



三国志には、リーダーとはどうあるべきか?が書き記されています。度量、人の使い方、作戦の立て方、統治のし方など、現代においても、リーダーにとって必要なことが、物語の場面場面で示唆されています。

リーダーを目指す人は、楽しく読めて、勉強になる参考書として、もっと活用すべきかもしれません。

この本は、三国志のエキスが詰まっており、時間をかけずに理解したい方には、最適な書と言えるのではないでしょうか。
[ 2011/09/28 06:30 ] 育成の本 | TB(0) | CM(0)

『交渉人勝海舟-対話と圧力、駆け引きの名手』鈴村進

交渉人 勝海舟―対話と圧力、駆け引きの名手交渉人 勝海舟―対話と圧力、駆け引きの名手
(2010/03/19)
鈴村 進

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勝海舟の交渉力にスポットを当てた本です。勝海舟の証言をもとに、その卓越した交渉力がどんなものだったのかを検証しています。

昔から勝海舟が好きで、数々の本を読んできましたが、この本は、また別の角度で、面白く読むことができました。

興味深かった箇所が15ほどありました。「本の一部」ですが、紹介したいと思います。



・海舟は西郷隆盛の関係を踏まえて、「『敵に味方あり、味方に敵あり』といって、互いに腹を知りあった日には、敵味方の区別はないので、いわゆる肝胆相照らすとはつまりこのこと」と言っている

・海舟は「主義といい、道といって、必ずこれのみと断定するのは、おれは昔から好まない。単に道といっても、道には大小・厚薄・濃淡の差がある。しかるに、その一をあげて、他を排斥するのは、おれの取らないところ」と言った

・海舟は「人はよく方針と言うが、方針を定めてどうするのだ。およそ天下のことは、あらかじめ計り知ることができないもの。網を張って鳥を待っていても、鳥がその上を飛んだらどうするのか」と語っている

・海舟は、生涯を通じて、相当に「言いたいこと」を言い、「やりたいこと」をやり通した。それは、彼が私心を離れ、公に生きた人であったからこそ可能だった

・海舟は「忠義の士というものが国をつぶす。己のような大不忠・大不義のものがなければならぬ」と宣言している。目先のことだけしか見られない偏狭な「忠義の士」が国を誤るもの

・「彼なら我々の立場をわかってくれる。彼に任せれば大丈夫だ」。相手にこう言わさせるためには、日ごろの誠実さ、そして人間の大きさがものを言う

・とかく情緒的な人は、大事な契約に大きな失敗をすることがある。そんな間違いの理由は、たいていは最後の締めくくりが欠けていることによる

・海舟は「外交の極意は『正心誠意』にあるのだ。ごまかしなどをやりかけると、かえって向こうから、こちらの弱点を見抜かれるもの」と言う

・海舟は「およそ仕事をあせるものに、大事業ができたという例がない。天下の大事が、そんなけちな了見でできるものか」と断言している

・海舟は、方針を見失って目を回している人に、「世の中のことは、時々刻々変遷窮まりないもので、機来たり、機去り、その間実に髪を容れない。こういう世間に処して、万事、小理屈をもって、これに応じようとしても、それはとても及ばない」と言った

・海舟は、「およそ世間の事には、自ずから順調と逆境とがある。気合いが人にかかったと見たら、すらりと横にかわす。もし、自分にかかってきたら、油断なくずんずん押していく。この呼吸が活学問」と、どこまでも自然体であれと説いている

・ここ一番というところでは、いつもと違って、相手の意表をついた発言が有効。「何を言い出すのだろう」と思わせれば、それで半分は成功。相手は話を聞こうという姿勢になり、聞き耳を立てている

・相手のほうに、「あまり強制すると、思いがけない反撃をされるかもしれない」「見かけは小さくても鋭い牙がありそうだ」という警戒感、あるいは恐怖感や不気味さを与えるだけの実力を残しておくことが交渉の秘訣

・海舟は交渉の極意を「怒雷一驚、その耳を掩うが如くして可ならんか」、つまり、大きな仕事をやってのけるには、雷のようにすさまじい勢いで、相手が思わず耳をふさぐほど強烈にぶつかっていって、はじめて成功するものだと言う

・上位のものが、過度に興奮してみせれば、部下はかえって冷静になるもの。強大なエネルギーを抑えるためには、そのエネルギーを逆用するのがもっとも効果的



勝海舟は、その器の大きさからか、人を喰ったようなところがあり、常識人には理解されにくい部分がありました。

その大きな器が、起死回生時や緊急時の交渉には有効でした。平和時には、その器の大きさが、むしろ邪魔をしたのかもしれません。

とにかく、これからのしあがっていこうとする人にとっては、勝海舟に学ぶべき点が大いにあるのではないでしょうか。
[ 2011/09/27 08:04 ] 偉人の本 | TB(0) | CM(1)

『フリーからお金を生みだす新戦略』クリス・アンダーソン

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
(2009/11/21)
クリス・アンダーソン

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クリス・アンダーソン氏の著書を紹介するのは、「ロングテール」に次ぎ2冊目です。

「ロングテール」もそうでしたが、この「フリー」もネット社会、デジタル社会で今起ころうとしていることを的確に分析している問題作です。

実際に、日本でも、フリー戦略(0円戦略)で躍進するゲーム関係の会社などが登場してきました。そういう意味で、今後のビジネス展開を考える上で、非常にヒントが多い書ではないでしょうか。

この本を読んで、ためになった箇所が20ほどありました。「本の一部」ですが、紹介したいと思います。



・デジタル時代のユニークな特徴は、ひとたび何かがソフトウエアになると、それが必ず無料になること。つまり、コストが無料になるのは当然として、ときとして、価格までが無料になる

・今日の最も興味深いビジネスモデルは、無料からお金を生み出す道を探すところにある。遅かれ早かれ、すべての会社がフリーを利用する方法や、フリーと競い合う方法を探さざるを得なくなる

・「内部相互補助」の世界には、「有料商品で無料商品をカバー」「将来の支払いが現在の無料をカバー」「有料利用者が無料利用者をカバー」といったやり方がある

・「三者間市場」とは、二者が無料で交換することで市場を形成し、第三者があとからそこに参加するために、その費用を負担するビジネスモデル。すべてのメディアの基本がこれ

・「フリーミアム」とは、一般的に5%の有料ユーザーが残り95%の無料ユーザー(有料プレミアム版の前の基本版のユーザー)を支える関係のビジネスモデル

・世界のトップ企業上位100社のうち、モノをつくる会社は32社しかない。あとの68社は、アイデアを加工する会社、サービスを提供する会社、知的財産を作る会社(製造コストより開発コストのほうが高い)、他人が作ったもので市場を形成する会社

・ウェブの配信コストはゼロ。フリーを利用して、できる限り多くの読者を獲得すること。コンテンツをつくるのに費用がかかるが、それは読者全員で償却できれば、読者が多くなればなるほど、ページ当たりコストはタダに近づく

・収入より注目を集めたいクリエーターにとって、無料にすることは理にかなっている。コンテンツをタダにすることで、競争優位が得られる。タダで優位に立った者は、並ばれることはあっても、負けることはない

・情報処理能力、記憶容量、通信帯域幅が、速くなり、性能が上がり、安くなるという三重の相乗効果をオンラインは享受している。それらは、ほんの数年前には、目の飛び出るほど費用がかかることだった

・潤沢な情報は無料になりたがる。稀少な情報は高価になりたがる

・インターネットは、世界中の何億もの人が参加する市場であり、誰もが自由かつ無料でアクセスできる。スパマーは100万通に1通でもスパムメールに反応があれば儲けられる(従来の業界ではダイレクトメールの返事が2%以下なら失敗)

・従来の市場に3人の競争者がいると、そのシェアは1位60%、2位30%、3位5%といった形になる。だが、ネットワーク効果に支配された市場では、1位95%、2位5%、3位0%となりかねない。ネットワーク効果は「金持ちをより金持ちに」させやすい

・グーグル世代は新聞に対してお金を払うという両親の習慣を真似しないだろうと気づいた新聞社は、フリーペーパーを発行し、街角や地下鉄の駅で配った。新聞業界が衰退するなか、フリーペーパーが唯一の希望の光となっている

・オンラインでは、コンテンツの供給増と入手のしやすさもあって、これからも広告収入で運営するビジネスが勝ち続ける

・テレビゲーム業界が、成長を加速させるためにフリーへ突き進んでいるビジネスとするならば、音楽業界は、衰退の速度を遅らせるためにフリーに行き着いたビジネスと言える

・限界費用の低いデジタル書籍は、限界費用の高い講演やコンサルティング業務のためのマーケティング手法。カスタマイズされたアイデアを知りたい場合、著者の稀少な時間に対して料金を支払う必要がある

・広告収入で運営するビジネスモデルがウェブの初期に優勢だったのは確かだが、今日では「フリーミアム」(少数の有料利用者が多くの無料利用者を支えるモデル)が急速に広がっている

・消費者は無料でオンラインゲームをし、「パンドラ」で無料音楽を聴き、「フールー」で無料動画を観て、「スカイプ」で無料の国際電話をかけて、お金を節約する。そこでは、すべてが100%オフ

・フリーミアム戦術には、「時間制限」(30日間無料、その後は有料)「機能制限」(基本版は無料、拡張版は有料)「人数制限」(一定数まで無料、それ以上の利用者は有料)「顧客タイプ制限」(創業まもない小規模企業は無料で、それ以外は有料)のモデルがある



現代社会のキーワードは、「グローバリゼーション」「IT革命」「新興国の躍進」です。それに呼応する形で、「先進国の中間層の崩壊」が負のキーワードとなっています。

先進国の中間層の崩壊の原因の一つとして、この「フリー」があるのではないでしょうか。

デフレどころではありません。タダになるのですから、その影響は、すぐに大きく現れてきます。

フリーの影響を受ける業界は、フリーをどう上手く利用し、衰退を防ぐことが、これからの大きなテーマになるのかもしれません。
[ 2011/09/26 07:51 ] 仕事の本 | TB(0) | CM(0)

『「宇宙の力」を引き寄せる365の方法』ウエイン・W・ダイアー

「宇宙の力」を引き寄せる365の方法「宇宙の力」を引き寄せる365の方法
(2008/10/18)
ウエイン・W・ダイアー

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著者のウエイン・W・ダイアー氏は、アメリカの心理学者であり、個人の生き方重視の意識革命を提唱する方です。

スピリチュアルな内容なので、心の内に響く言葉が、この本に、数多く出てきます。「本の一部」ですが、紹介したいと思います。



・写真にはエネルギーがある。自然界、動物界、悦びの世界、愛の世界、このような高エネルギー世界を表現する写真を身近に置き、その恩恵に浴すること

・他人にマイナス評価を下す癖があるのなら、あなたは何かを恐れているということ

・すべての源である存在から、よいものを受け取り、みなと分け合うこと。そうすると、よいものが絶えず、流れ込んできて、願いが実現する

・人に知られずに、親切を行うこと。お礼の言葉も、見返りも求めずに

・自分のもとにやってくる豊かさに執着せず、その流れを止めないように。あなたが、止めさえしなければ、豊かさは、いつまでも流れてくる

・どんな状況でも、美を探すことが、意志の力へとつながる秘訣

・感謝されるため、見返りのため、ではなく、何かのため、誰かのために

・自分は正しいというのは、エゴの執着。自分は正しいと思わないこと

・あなたが集めたもの、あなたの持っているものは、あなたではない。持っているものに、執着しないこと

・恨みつらみ、復讐の念にとどまるよりも、ゆるすことが真の勇気

・あなたがトラブルを作るパターンを分析すると、豊かな知恵が得られる

・自慢話をしようとすれば、そこから、超・低エネルギーが充満し、エゴの臭さにみな、辟易とする

・行動のチャンスを逃さず、偶然の一致という形で現れるサインを見逃さないように。チャンスとサインをしっかりつかむこと

・自分を偉いと思い込むと、いつも人に侮辱された気になる。この思い込みこそ、あなたのほとんどの問題の原因であり、人類のほとんどの問題の原因

・エゴの凶暴な力が弱まるときが、意志の力とつながり、可能性を発展させるとき。チャンスはエゴの力が弱まるとき

・願っていることが、形となって実現する前に、すでに目の前にあるかのように生きる。「結末から考える」ことが、成功の秘訣



自慢をしない、独占しない、執着しない、自分を正しいと思わないこと、つまり、エゴをなくすことが、良いエネルギーを運んでくれるということが、主に書かれています。

人間には、戒める存在が必要です。これが、身近な人になるのか、書物になるのか、人それぞれですが、戒めながら生きることが、人生なのかもしれません。そう考えさせてくれる書でした。
[ 2011/09/22 08:01 ] 人生の本 | TB(0) | CM(0)