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「・・・とは」の哲学

『没落金持ち1000人に学ぶなぜかお金が逃げる人大きくたまる人』立川昭吾

没落金持ち1000人に学ぶなぜかお金が逃げる人 大きくたまる人没落金持ち1000人に学ぶなぜかお金が逃げる人 大きくたまる人
(2005/10)
立川 昭吾

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大金持ちになれる人大儲けする人は、理屈ではなく、嗅覚で動き、度胸と実行力がある人です。著者自身、そういう人だと思います。

一般のお金持ち本に比べて、実践的で直感的な部分が多いのですが、これがいいと思います。

著者が考えるお金持ちの定義は、本質的で、当たっている部分も多いように感じました。

また、くだけた文章なので、楽しく、一気に読めます。

この本の中で、お金持ちについて、なるほどと思えた箇所が、20ほどありました。「本の一部」ですが、紹介したいと思います。



・貧乏たらしい人にはお金は寄ってこない。そこそこはゆくのだが、大金持ちというレベルには達しない

・本当のお金持ちでマンションに住んでいる人はあまり見当たらない。億ションに住んでいる人でも、たいてい戸建ての持ち家が別にある。マンション住まいでは、住んでいる土地に根付くことができない。これがお金持ちになるには致命的欠陥である

事業の寿命は11年。平成以降の年商10億円以下の企業ならわずか7年。事業の好調のときなどわずかしかない。追い風に乗りきれるかどうかが大金持ちになれるか奈落の底に陥るかの分かれ道

・事業も好調になってお金がドンドン入ってくると、儲け話も次々に入ってくる。大儲けすればするほど儲かる情報が次々に持ち込まれ、金持ちは大金持ちへとなっていく。チャンスがやってきたときに、ビビらず、決断と実行で上昇運に乗らないと大儲けは難しい

・お金の匂いを染みつかせるものは3つある。ファッションと車と家だ。この3つがお金の匂いを一番感じさせるものだ

・一軒家を買うとき、絶対に6m以上の道路幅に面している家を狙う。昔から小路に面する家に住んでいて、大金持ちになった人はいない

・商売繁盛の基本は単純。「慌てず、休まず、飽きず」の三ず主義を実行すればいい。そういう人にお金は集まってくる。真面目な人でも不真面目な人でも、大金持ちになる人は、24時間いつも仕事のことを考え、動いている

・お金持ちにとってお金に几帳面ということは、時間に几帳面ということにもなる。彼らにとって、金銭感覚と時間感覚は同じ。時間を守れない人は、お金についてもルーズな人が多い

・事業に対する欲望は強いが、お金に対する欲望のない高潔な人にはお金が身に付かない。お金そのものに対する欲望が強くなければ、お金持ちになれない

・世の中には人間的に真面目であっても、お金持ちになれる保証はない。お金持ちになれる人はお金に真面目な人だけ。お金に真面目とは、お金に几帳面で、お金儲けにマメ。お金に好かれる人はお金にこだわる人である

・新しい商売は9割失敗する。1割の成功者になるには、時には冷徹でシビアにならなければならない。人がよいだけではダメ。「人がよい」と言えば聞こえがいいが、実態は、しっかりと自分の考えを持たず、自己主張できない人ということ

・成功したお金持ちは、良くても悪くても、そろって弁が立ち、我が強く、周囲を振り回すほど自らを主張する

・世の中は、ヒトモノカネの3つの要素でいつも動く。没落した人に共通しているのは、カネ、モノ、ヒト、あるいは、モノ、カネ、ヒトの順番でものごとを進めること。成功のための順序は絶対にヒト、モノ、カネである。人がお金を呼ぶ。お金がお金を呼ぶのではない

・「最後に金融業」は大金持ちの鉄則。これをはずすと一挙に没落する可能性がある

・商売が成功する道筋は、人と違うことをするか、人と違う方法でするかの二通り。「違うこと」は当たれば大きいが、巨額の開発コストがかかる。全く人気が出ずに失敗する恐れもある。個人のアイデアやパワーで勝負できるのは人と「違う方法」で、競争に勝ち抜く道である

・一代で大富豪になった人は、なぜか怪しい、いかがわしい、疑わしい人物が多い。お金はそういう人に集まる

・大金持ちになるには、稼ぐということと儲けるという発想の二つが必要になる。時給で稼ぐのではなく、お金の鉱脈を見つけて、穴を掘り、お金を湧き出させる。これが大金持ちになる手順

・儲ける発想の人は、時間を売る代わりに、常に金儲けのアイデアを考えている。頭の中は、いつも「お金がどんどん儲かる方法はないか」「うまい金儲けのネタはないか」でいっぱい。上司や会社への不満などが充満しているサラリーマンとは次元が違う

・お金には二種類ある。本当に必要なのは、資本ではなく資金。ここを勘違いしてはいけない。資金を上手に蓄えられる人が、お金を大きく貯める人

・成功者の多くは種銭をつくるまでは、怪しかったり、いかがわしかったりするが、成功の道に入ると、気持ち悪い「さなぎ」から美しい「蝶」に変化していく。物事は量の拡大に成功したら必ず質が高くなる。逆に質の拡充は量の拡大を生まない。だから量の拡大から始めた人が成功者になる



お金持ちはお金に執着する人です。お金持ちになるにはなりふり構わない。きれいごとを言わず、実をとる。当たり前のことですが、こういう人がお金持ちになっていきます。

大金持ちになるには、「がめつさ」が必要です。大金持ちになってからは、「きれいごと」も必要なのですが、多くの「お金持ちになる」本には、きれいごとばかり書かれているように思います。

この本には、倒産を経て、お金持ちになった著者が体験した「お金の哲学」が書かれています。この内容を理解するだけで、そこそこの小金持ちぐらいにはなれるかもしれません。
[ 2009/12/29 09:15 ] お金の本 | TB(0) | CM(0)

『法華経はなにを説くのか』久保継成

法華経はなにを説くのか法華経はなにを説くのか
(2008/01)
久保 継成

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若いころ、宮沢賢治の作品が好きで、何冊も読みました。宮沢賢治の生涯も気になって、その経歴も調べました。すると、「法華経」が彼の作品に大きな影響を与えたことが示されていました。当時は、その事実に少し違和感をもっていたように思います。

その時から、法華経とは一体何なのか?ずっと心の中に引っかかっていました。今回、この「法華経はなにを説くのか」を読んで、その引っかかっていた何かが少しだけ解けたように思います。

しかし、法華経とは何かが、簡単にわかるほど、自分の頭は聡明ではありません。わかったような、わからないような気分ですが、人間の生き方にとって、重要なことを示唆していることだけは確かなようです。

今の自分の頭で理解できたところだけですが、重要と思った箇所が20ほどありました。「本の一部」ですが、紹介したいと思います。



・さとりは仏の境地とされるが、法華経では、さとりは皆が具えている「気づける能力」、気づいた者の心の力である。このことに気づけば、人間誰しも「この自分がこの自分を生きていく」という「こころ」が自ずと心の中に沸いてくる

・生きていく中で、ひとつひとつ「そうか」「そうなんだ!」と気づく。生きていく個人にとって、そのひとつひとつが「さとり」。これが明日に向かって生きていく糧となり喜びとなる

・法華経によれば、「さとり」とは、生きた人間が菩薩としての生き方をする中で、現実に掴むもの。私たち自身の「仏の道」を拓いていくもの。その中で「さとり」を積み重ねていくのは自分。自分が自分を救う道を拓く

・最澄が比叡山に開いた日本の天台宗は、「法華経」を中心として始まった。鎌倉期、そこから巣立った日蓮上人も、道元禅師も「法華経」によって仏道を歩んだ。作家では、宮沢賢治だけでなく、江戸川乱歩もSF作家の教科書として「法華経」を奨めていた

・「自分を生きる」そこに心を向けることが「すべて」の始まりというのは、実にあたりまえのことである。しかし、人間にとって、自分ほど手強い相手はいない。その自分との勝負が「すべて」の始まりだということ

・「話してよかった!」「聞いてよかった!」という間柄の人がいる毎日には安堵感と幸せ感がある。そんな思いはお互いの人生を豊かなものにする。法華経が説くしあわせとは、話を聞ける自分、そして自分を語れる自分、そういう生き方をするということ


・自分の本当のところを真剣に話せる人がいて、そういう話をしてくれる人がいる。こんな話し合える間柄を、自分の周囲につくり保っていくことは、人間の生活に欠かせないこと

・法華経の菩薩行とは、自分の掴んだものを他人に話していくこと、法を語る者(法師)になることである

・法華経には、人々が生きる上で、真剣な会話を聞くだけではダメで、同時に言うことが必要。聞くことに対して言うことのできる場でなければならない。そういう間柄がつくれて、初めて本当の会話が成り立つと説かれている

・「修行」とは、気づいたらそれを土台にまた次の行動に移るということ。「さとる」とは、「そうか」「そうだったか」と気づくこと、また目覚めること

・宗教は、誰かに何かを救ってもらう方法を説くものと考えられている。しかし、法華経が説く仏教の本質は、自分がさとる道を歩むこと。救いは自分自身が気づくことによって得られると教える

増上慢とは、慢心のために自分は「すべてわかった」と思い込み、聞く耳を持たない心の状態。さらに求める心が沸いてくる状態を失うことを、人間として最も自戒しなければならないという指摘

・もとめる心(アディムクティ)とは、ある人がその時に何を求めているのか、「金、異性、地位、権力、家族と自分の幸せなど」さまざまであろうが、そのさまざまな人間の心の向きという言葉

・人には高尚な精神の持ち主と品性下劣な人間との区別があるわけではなく、その人の心が、その人の生活の中で、今、どこを向いているかによって、その人に違った生きる姿勢が生まれてくる

・もたれ合う人間関係も、さぐり合う人間関係も、どちらも人の心を豊かにしない。生きる方向に心が定まった時、自分にとって信頼できる人がハッキリと見え、自分を支えてくれる人が得られる

・相手の心に届く言葉で語る、相手に分かってもらえるように話すということは、他の人との間柄を保つために、意を尽くさなくてはならない大事な基本

・分かってもらえるように話すということは、聞き手の心の向きを話し手の方へ向けてもらい、さらに、話し手への信頼感を持って、聞いてもらえるようにするということ

・「聞く」ということは、何かが「聞こえてくる」とか、誰かの言うことが「聞こえる」だけではない。聞く人に聞く気持ちがなければ、単に音がしただけ。法華経で、聞けない者とは、増上慢の人、欲に執われて心が盲になっている人

六波羅蜜とは、さとりを実感する行動のこと。まず、与える(布施)ことが大前提。続いて、身を処す(自戒)、寛容の心を得る(忍辱)、ひとつのことに打ち込む(精進)、心を集中させる(禅定)。それらの修行を通じて自己の確立(智慧)が果され、6項目が全うできた境地がパーラミター(波羅蜜)



法華経は、2世紀半ばごろに、釈尊の教えをもとに、世に遺されたものです。聖徳太子の著作に「法華義疏」があり、日本でも古くから関心が高かったようです。

この本を読み、法華経とは、宗教書ではなく、哲学書であることがわかりました。まだまだ理解できる代物ではないこともわかりました。

人生を深く考えている方なら、この本を読みこなすことができるのではないでしょうか。
[ 2009/12/27 08:23 ] 神仏の本 | TB(0) | CM(0)

『マイクロトレンド-世の中を動かす1%の人びと』

マイクロトレンド―世の中を動かす1%の人びとマイクロトレンド―世の中を動かす1%の人びと
(2008/04)
マーク・J. ペンE.キニー ザレスン

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アメリカでどんな新しい変化が起きているか?

この本は、最近のアメリカ人の意識変化や市場動向の変化を紹介しています。日本でも同様の変化が起きている場合もありますし、まだ起こっていない場合もあります。

それらを含めて、時代の新しい息吹を感じるために、この本は面白いと思います。

今回、興味深かった箇所が30ほどありました。「本の一部」ですが、これらを紹介したいと思います。


・金銭的にも性的にも自立しはじめた40~69歳の女性は、3人に1人が年下男性と付き合っており、しかもこうした男性の4人に1人は10歳以上年下

・40代、50代、60代の夫婦による「熟年離婚」の66%は、男性でなく女性が切り出したもの。仕事で成功する女性と夫とのセックスに不満の女性が最大の要因

・40~44歳で出産した女性が10万人を突破。45~49歳で出産した女性も5000人を超えている

・ロマンスの相手を求めている独身アメリカ人の4人に1人、つまり1600万人がデート相手紹介のウェブサイト(1000以上ある)を利用。こうしたウェブサイトの純益は4億7000万ドル(400億円以上)にまで達している

・オンラインでデート相手を見つけた人のうち17%、つまり全米で300万人近くの成人が結婚へと発展させている。これは教会で出会ったと答えている夫婦の数とほとんど同じ

・インターネットで出会って結婚した人々の世論調査を実施したところ、
1.所得は平均以上(約700万円)、69%が持家、61%が大卒(うち20%が大学院卒)
2.都市部で暮らしている(50%)
3.民主党支持者が多い(43%で全国統計の33%を上回る)
4.運命の人と出会う前に6人以上とデート
5.結婚生活に満足(92%が満足、80%が非常に満足)

・父親が50歳以上の新生児が18人に1人まで上昇。同時に、40~44歳の男性で新生児の父親になる人が32%、45~49歳で21%にまで上昇。高齢パパの傾向は、イスラエル、オランダ、イギリス、ニュージーランドでも見られる

・400万人の父親が一番の稼ぎ手としての役割を妻に任せて、子育ての大部分を引き受けている

・アメリカで寝たきりの大人を無報酬で介護している人は4400万人いるが、そのうち40%近くは男性である。とくにアジア系アメリカ人の介護者の54%が男性。ヒスパニック41%、白人38%、アフリカ系33%で、アジア系に孝行息子が多い

・ペットに投じられたお金は約400億ドル(4兆円弱)にまで増加。ペット用品への支出は、玩具、菓子、ハードウェアよりも巨大産業に成長している

・65歳で退職する人はますます減っている。アメリカには、65歳以上の労働者が500万人(1980年代前半の2倍)おり、さらに爆発的に増える見込み。毎年200万人が65歳になるが、その半分が仕事を続けるだけで、労働人口は毎年1%増えることになる

・340万人が毎日の通勤に90分以上かけている一方で、420万人はスリッパを履いたままで自宅のオフィスに向かう。この在宅ワーカーの数には、「ときどき在宅で仕事する」2000万人は含まれていない。在宅ワーカーの53%が女性、88%が白人、68%が大卒

・女性の割合は、建築士・エンジニア14%、工科大学教授15%、大企業幹部16%と科学やビジネスの分野では少ないが、法律事務所スタッフ50%弱、ニュースアナリスト・レポーター・記者57%など、言葉を操る職業では、女性が席巻している

・体力を必要とする仕事(警察官、消防士、建設作業員、兵士など)を選ぶ女性が急増。消防士の5%、警察職員の25%、軍関係の15%が女性。彼女たちは大柄(25%が170cm以上、58%が70kg以上)42%が世帯収入75,000ドル(約700万円)以上

・アメリカの億万長者(家を除く資産100万ドル以上)は900万人いるが、そのうち約40%が「質素な富裕層」。彼らは高級な宝石、衣服、車には見向きもしないが、投資、子供の教育、慈善事業には大金を投じる

・典型的な自己破産申告者は「白人」で「中流階級の世帯主」で「子供」がいて「フルタイム」の仕事をしており、半数近くが「既婚者」で、平均よりも「少し高い教育」を受けている。そのほとんどが「失業」「離婚」深刻な「病気」など辛い目に遭っている

・自己破産がいまのペースで増え続けると2025年までに800万人近くが破産することになる。アメリカでは中流階級が減って、破産階級が増えている

・「片づけられない人」の45%が女性。3人に2人はフルタイムで働いている。大学や大学院卒の割合が高い。年収10万ドル(900万円以上)を超えている人では、「片づけられない人」が「片づけられる人」の2倍

・汚れた食器を台所の流しに1日以上放置する人33%、服を脱いだら床に置きっぱなしの人40%、台所の調理台を使って汚し1週間以上放置する人33%

・現代の整理整頓の基準に合った生活が送れないのは「上流階級」が抱える問題。金持ちで高い教育を受けて多忙な人ほど「片づけられない人」の仲間入りをする可能性が高い

・賢い子供(統計的確率の高い)ほど、遅れて学校教育を受けさせる傾向にある。幼稚園の入園を1年延期する子供が、高所得地域で20%を占めるのに対し、低所得地域では2~3%。幼稚園児が高齢化してきている

・店頭での薬の売上が急増(この40年間で年間20億ドルから150億ドルへ)。アメリカ医療の最大のトレンドは素人医師(DIYドクター)。1億3600万人がインターネットを通じて、自分の症状を調べ、病気を診断し、治療する

・医師とメールでやりとりしていると答えた成人は8%にすぎなかったが、81%はそれを希望すると答えた。医師たちは、メール診察に課金する方法を見つける必要がある

・アメリカ政府は積極的に日光浴を規制していないが、オーストラリアでは、皮膚がんの発症率が非常に高くなったために日光浴規制に乗り出している

・アメリカ人の平均睡眠時間は7時間以下で、1900年代初頭より25%短くなった。睡眠6時間以下の人も急増しており、16%になった。睡眠6時間の場合、肥満になるリスクは23%上昇し、4時間睡眠では73%も高まる

・難聴者(65歳以上の3人に1人近く、75歳以上では2人に1人)が増えているが、アメリカの聴覚障害症の3分の1は高齢者ではない。85デシベルに達するレジャーやエンターテイメントなど日常生活の騒音が悪影響を及ぼしている

・かつては高齢で金持ちの白人女性が密かに受けていた美容整形だが、今では、最も多く占めているのは収入が31000~60000ドル(300万円弱~550万円)の人。アフリカ系、ヒスパニック系、アジア系の人で検討中の人が200%増加。男性も美容整形手術の8%を占める

美容整形手術に124億ドル(1兆1000億円以上)が投じられ、フィットネスやエクササイズに投じられた額とほぼ同じ。200万人以上が複数回手術を受けている。このままでは、美容整形医師が急増するとともに、一般の医師不足が深刻になる

・毎日コーヒーを飲む人が60%、仕事中にコーヒーを飲む人が25%と急増。栄養ドリンクも4000億円市場に急増。紅茶の売上も1990年代前半の3倍に伸びた。アルコール摂取量は1980年に比べて減少しているが、カフェイン摂取量が増加。アルコールよりもカフェインの時代

・女性がテクノロジー購入の57%、家電売上の900億ドル(8兆円以上)に影響を及ぼしている。女性の使用率が男性より多いのは、携帯電話、デジタルカメラ、DVDなど。男性が多いのは、携帯音楽プレーヤーとテレビゲーム機だけ

・2000万人近くが自分で編み物をしている。棒針編みかぎ針編みの愛好者で最も急増しているのは10代や20代。いま最先端の流行。編み物は野暮から粋に変わった



この本を読むと、これから日本にも訪れるであろう変化が見られ、ビジネスのヒントとして参考になります。

年下男性デート、高齢パパ、オンライン結婚、言葉系女性、体力系女性、片づけられない上流階級、DIYドクター、メール診察、大衆美容整形、短時間睡眠、アルコールからカフェイン、女性家電、編み物ガールなど、重要なキーワードが目白押しです。

次のビジネスのヒントを探している人は、読むと得する1冊ではないでしょうか。
[ 2009/12/25 08:23 ] 仕事の本 | TB(0) | CM(0)

『ニッポンの底力がわかる本』村上玄一

ニッポンの底力がわかる本 (青春新書インテリジェンス)ニッポンの底力がわかる本 (青春新書インテリジェンス)
(2009/08/04)
村上 玄一

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たまには、こういう元気が出る本も必要です。不況だけでなく、デフレが長く続くと、暗い気分になります。日本に明日がないように思えてきます。

こういう時は、成長しているもの、伸びそうなものにあやかることです。そうすると、気分が明るくなります。

この本には、日本のいいところばかり書かれています。今回、この本を読み、日本も満更でもないと底力に気づいた箇所が20ほどありました。

これらを本の一部ですが、紹介したいと思います。


・太陽電池の特許出願数は、日本68%、アメリカ11%、欧州15%。太陽電池の9割を占めるシリコン系では、日本の特許数は約70%

・ハイブリッドカーの特許では、日本が1400件超、アメリカや欧州は200件を超えない。電気自動車でも、日本が500件超、米欧は100件にも満たない

・重さは鉄の4分の1、強度は鉄の10倍の炭素繊維。いま主流となっているPAN系炭素繊維では、日本企業の東レ、帝人、三菱レイヨンの3社が70~80%のシェアを誇る。航空業界でも、燃費向上のため、炭素繊維の大量採用が始まっている

・原子力発電設備の建設コストは1基あたり、数千億円から1兆円が必要。今後20年間に150基以上が新設。この市場は、東芝・ウエスチングハウス(アメリカ)、三菱重工・アレバ(スランス)、日立・ゼネラル・エレクトリック(アメリカ)の3グループに集約されている

日本製鋼所室蘭製作所では、原子力発電用パーツで世界の8割ものシェアを獲得している

・日本周辺の海底には豊富な海底資源が眠っている可能性が高い。海底資源は大きく分けて、メタンハイドレート、海底熱水鉱床コバルトリッチクラスト、石油・天然ガスの4種類

・世界トップレベルの水処理技術の中で、特に注目されているのが、逆浸透膜技術。東レや日東電工といった日本企業が開発し、世界市場におけるシェアは約7割に達している

・ハイブリッドカーや電気自動車のリチウム電池は日系企業が世界シェアの5割以上。デジタルカメラや携帯電話プレーヤーに使われるニッケル水素電池は実に7割以上

・日本の産業用ロボットの出荷台数は世界の7割を占める。稼働台数は世界一で、日本は36%、日本を除くアジアは14%、アメリカは16%、欧州全体でも33%

白色LED照明(白熱灯の40倍の高寿命、7分の1の消費電力)は、日本企業が世界シェアの過半を占める。5年後には10倍の市場規模に成長すると予測される

・高級スポーツ自転車や競技用自転車の駆動系パーツはその8割がシマノ製。自転車では、日本の技術が世界のスタンダードとなっている

・環境への取り組みが進んでいる欧州では、電動アシスト自転車が注目され、近年市場が急拡大している。技術力で、パナソニックやヤマハといった企業が、世界の自転車業界で存在感を増していく可能性は十分

・日本のカメラは手ぶれ補正機能、動画記録、高画素数、顔の表情に自動ピント機能など、高性能化が進み、海外企業が追いつけない強さを持っている

・iPS細胞を治療に生かすため、日本で世界初となる研究成果が多く出てきている。二プロが世界で初めてヒトiPS細胞からつくった心筋細胞の販売に乗り出した

・世界では、鉄道網の整備が急速に進んでいるが、川崎重工はニューヨーク市営地下鉄・台北地下鉄、日立製作所がイギリスの高速鉄道など、日本のメーカーは世界の鉄道受注レースに本格参戦している

・米欧のゲーム市場で任天堂は、アメリカ47%、英仏独で55%の高いシェアを誇っている。任天堂の社員一人当たり利益は1.8憶円

・日本の15歳以上の肥満者の割合は24.9%で、先進30カ国中最も低い。平均寿命では女性が世界1位、男性が世界3位

・2008年の日本の食品輸出額は4312億円で04年に比べて46%も増えた。経済発展が著しいアジア諸国への輸出が7割を占める

・KUMON(公文)は、教育界のマクドナルドと言われ、イギリス、イタリア、ドイツ、ケニア、中国、インド、アルゼンチンなど世界46カ国にフランチャイズ展開。400万人以上の生徒が学習している

・世界で成功している日本の医薬品。ロート製薬の目薬、メンソレータムの薬用リップクリーム、エーザイのアルツハイマー病薬、武田薬品の胃潰瘍薬、第一三共の高コレステロール血症治療剤、アステラス製薬の排尿障害改善剤など


ここに出ている企業は、地方が多いように思いました。地方の元気な企業を真面目に取り上げようとしない、東京のマスコミが日本を暗くしているように感じます。

不況の時ほど景気のいい話を、デフレの時ほど急成長している分野の話を聞きたいものです。この本を読むと、気分が晴れるのではないでしょうか。
[ 2009/12/24 07:40 ] 仕事の本 | TB(0) | CM(0)

『コピー用紙の裏は使うな!-コスト削減の真実』村井哲之

コピー用紙の裏は使うな!―コスト削減の真実 (朝日新書 37)コピー用紙の裏は使うな!―コスト削減の真実 (朝日新書 37)
(2007/03/13)
村井 哲之

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以前、「労働時間削減手法」の記事で、その方法論について書きましたが、この本には、人件費を除く、「コスト削減手法」が書かれています。

著者が示す、コスト削減の正しい手順は、非常にわかりやすく、読みやすく思えました。

また、著者の「マーケティングには100%の成功法則はないが、コストマネジメントには、やれば必ず会社の利益が増す100%の成功法則がある」という言葉が印象的です。

コスト削減できる100%の成功法則を中心に、気になった箇所を20ほど紹介したいと思います。



・蛍光灯を外してしまえば、電気代が節約できる気がするが、これは間違い。蛍光灯の多くの機種は、1本間引いても回路の関係で電流が流れてしまう

・売上を上げるのは至難だが、コスト削減はコストをかけずに行うことができる。正しい考え方で推し進めていけば、必ず成果に結びつく

・目標と評価の仕組み、それも収入に直結したものがあれば、やる気が増す。「見える化」と「共有化」と「明快な分配ルール」は、従業員のモチベーションをも大きく変える

・コピーの経費を削減したいなら、紙を再利用するのではなく、コピー機の販売会社とカウンター料金の単価引き下げの交渉をすること

・徹底して競わせる電子入札を採用したら、削減率で大きな成果。自社は最適な価格で購買できていると思っている企業ほど、意外と少ない数社の見積りで安心している

・コスト削減のためにすぐ投資してしまうのが「設備投資中毒症」。今、日本中で数千万円以上の投資をした1000基を超える自家発電設備が廃棄されつつある。投資効果が長年続くのか、投資回収の年限が短いかを徹底検証すべき

・コスト削減を達成できる企業のほとんどは、部門を横断したプロジェクト結成と、そのプロジェクトに総務部長を入れない

・電気代を削減するプロジェクトに設備担当者が入っていたり、情報システム関連費用削減プロジェクトに情報システム部の人間が入っていては、それに関する削減はできない。「既成概念のあるところに削減なし」

・電気、ガス、上下水道代は法律で決まっているものではない。基本は取引量に応じた1年間の契約。そこには、常に交渉の余地がある。契約条件の見直しは均等に与えられている

・コスト削減の先進的自治体も出てきた。群馬県太田市では、事業別の収支計算を公表。学校給食1食当たり経費、教養講座の受講者1人当たり経費を公表。救急車の出動費用は1回当たり10万~13万円。「いたずら電話で、年間6000万円が吹っ飛ぶ!」と訴えている

・経費項目が読み解ける、シンプルなコストの3分類
1.エネルギーコスト
電気代、都市ガス・プロパンガス代、上下水道代など
2.オフィスコスト
通信費、コピー代、宅配郵送代、家賃、ビルメンテナンス費、警備費、カーリース代、事務用品代、OA機器代、器具備品代など
3.オペレーションコスト
パート労働人件費、物流費、商品ロスに伴う経費(不良品、万引き対策)など

・コスト削減のための3つの手法(取り組み順)
1.調達改善
おおもとの契約条件そのものを見直す
2.運用改善
使用量そのものを最適化する
3.設備改善
設備を投入することでのコスト削減

・すべてのコスト削減の源は契約書の中身にある
(いつからいつまでの契約、特約条件、契約変更の余地、解約の条件など)

・電子入札の業界では、「8社以上のサプライヤーが入札に参加すると、その経費項目は3割は下がる」というジンクスがある

・削減可能性マップを基に、削減目標と達成期日を決定する
(表の横軸に削減対象の経費項目、縦軸に削減プロセス「調達改善」「運用改善」「設備改善」を書き、取り組みの優先順位を決める)

契約種別を変更して電気基本料金、使用量単価を下げる
(倉庫の場合、業務用電力契約だが、工場の場合、高圧電力契約になる。工場の方が安く、基本料金単価で20%以上引、使用量単価で8%引)

・「周辺のテナントより高い」「土地の相場からいって家賃が高いのではないか」と思ったら貸主と交渉。ポイントは、事前準備と理論武装。以下のものを用意
1.路線価格など周辺相場の推移
2.対象となる土地や建物の登記簿
3.自社の経営状況をまとめたもの

・大きなビルや商業施設の場合、貸主がその供給元からまとめ買いしているため、テナントで入っている場合でも、電気代やガス代、上下水道代を下げることができる。

・現場に経営を「見せる」ということは、コスト削減に始まり、さまざまなモチベーションを高め、組織力を高める上で、大変有効

・電気代のコスト削減成果が出たら会社が3分の1、現場が3分の1、将来への投資が3分の1とし、電気代削減額の3分の1が給与として還元すると打ち出す姿勢も大切

・コスト削減は現場に任せないと成功しない。現場の問題は現場にしか解決できないから。現場力を引き出す魔法の杖ともなる



家計の節約術の本はいっぱい出ていますが、会社の経費の節約術の本は意外に少ないように思います。

この本には、コスト削減の考え方と具体例が書かれており、非常に参考になりました。

優秀な社員は、「人を上手に使う」と同時に「経費概念がある」ものです。

会社のことを思うものが出世し、自分のことしか思わないものは出世しないのは当然です。会社にプラスを与えると、将来、必ず返ってきます。すぐできるプラス、誰もができるプラスは、コスト削減ではないでしょうか。

コスト削減手法をマスターするために、是非読んでおきたい1冊だと思いました。
[ 2009/12/22 08:39 ] お金の本 | TB(0) | CM(0)

『眠れる二〇兆円マーケット-法務ビジネスという埋蔵金』西田研志

眠れる20兆円マーケット ~法務ビジネスという名の埋蔵金~眠れる20兆円マーケット ~法務ビジネスという名の埋蔵金~
(2008/12/17)
法律事務所ホームロイヤーズ 所長弁護士 西田研志

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久しぶりに、エネルギッシュでパワフルな、起業家精神を感じる人の本を読みました。誇大妄想狂ともとれる部分も多いのですが、世の中を変える人は大抵こういう人です。

著者の西田研志弁護士は、世の常識や風評を気にしないで敢行する「織田信長」タイプだと思います。今の日本に、このタイプの人が、100人登場すれば、デフレもなくなり、今後50年、新たな成長軌道に入っていくのではないでしょうか。

この本は、著者の信念と夢を描いた本です。つまり自己宣伝がほとんどです。参考になったというよりか、著者の強烈な個性に惹きつけらてしまったような感じです。

その惹きつけられた箇所を、20ほど、「本の一部」ですが、紹介したいと思います。



・日本の国内は、弁護士が解決しなければいけない問題であふれている。多重債務者の問題、リストラに伴う不当解雇の問題、新手の詐欺や悪徳商法の問題。企業法務で言えば、海外との取引やM&A、知的所有権の問題など、ざっと計算しただけで約20兆円のマーケットが眠っている

・もともと「弁護士は聖職者であって、金儲けであるビジネスに精を出すのはもってのほかだ」という意識が、弁護士にも、国民にも根強くある。しかし、その認識は大きくあらためなければいけない時にきている

・ホームロイヤーズ(新社名MIRAIO)という法律事務所を設立し、多重債務問題やヤミ金融問題など、他の弁護士が手をつけない問題に取り組んできた。普通の弁護士は1年間に30~40件の事件しか処理しないが、私の事務所では年間2万件の事件を処理している

・現在、法務サービスを必要としている日本の国民は確実に1000万人いると言われている。しかし、弁護士の登録数が2万5千人、年間にこなす件数30~40件で、75万件。1000万人分の法務サービス需要に到底及びもつかない状況である

・多重債務のマーケットは(100万人×40万円の報酬=4000億円)離婚事件は(10万人×100万円の報酬=1000億円)敷金回収は2000億円、残業代未払いは1兆円。企業法務だけでも数兆円。老後の生活のサポート業務も1兆円は下らない。詐欺商法、詐欺事件の被害総額だけで数兆円にのぼり、これもマーケットになる。これらを全部あわせると10兆円~20兆円のマーケット

・弁護士の収入は、税理士はもちろん、司法書士より少ない。成功した弁護士でさえ、売上が3000万円、手取り2000万円。(年間弁護士報酬100万円×年間こなす件数30件=3000万円)

・弁護士のほとんどは個人事務所(約7割が1人事務所)で、12~3坪くらい。スタッフは平均で1.5人。事務員が帰ってしまえば、相談者が来たら、お茶を出し、話を聞き、コピーもとる。裁判所への書類提出、郵便局への内容証明など細かいことも自分でする

法テラスにおける相談内容内訳(年度計)
1.金銭の借り入れ(23%) 2.男女・夫婦(11%) 3.相続・遺言(7%) 4.民事法律扶助(4%) 5.金銭の貸し付け(4%) 6.借地・借家(3%) 7.その他・生活上の取引(2%) 8.各種裁判手続(2%) 9.情報提供(2%) 10.犯罪被害者(2%)

・離婚問題は5つのポイント(1.離婚できるか否か 2.親権はどちらが持つか、養育はどちらがやるか 3.養育費はどちらが払うか 4.慰謝料は誰が誰にどれだけ払うか 5.財産分与はどうするか)で結果がすぐ出るのに、今までの弁護士は相談者の悩みや愚痴を聞き、2~3時間かけてしまう

・弁護士は1件あたり20~30万円という細かな事件を扱いたがらない。今の仕事の仕方では、年間30件がいいところ。年間2000万円の利益を上げるとなると、1件あたり、50~100万円もらわないとやっていけない。

・弁護士業務の生産性の悪さゆえ、弁護料が高くなり、救わなければいけない人たちを救えないでいる。弁護士は、この現実に対して、真摯に向き合い、何が改善できるか考えるべき

・多重債務者は、放置され続けてきた問題。彼らは1人200万円の借入がある。弁護士の成功報酬は30~40万円が相場だが、手元にお金がないので、分割で2~3万円ずつがほとんど。最後まで弁護士が関わっていたら弁護士も干上がる。成功したのは、やり方を変えたから

・1日に40~50件の法律相談をこなすが、それが可能なのも、離婚、医療誤診、交通、契約、多重債務など、各分野のチームがあり、そこで事前にヒアリングを行っているから

・現在、ホームロイヤーズ(現社名MIRAIO)では、パラリーガル(法律事務職)が約200名、外部協力弁護士も含め弁護士が25名いて、売上は年間100億円に達する。案件は債務関係が9割以上、およそ2万5千件。マニュアル化、分業化、システム化して可能に

・100件の相談を受けた場合、弁護士が必要なのは10件程度。残りのうち何もしなくてもよいのが半分。後は、弁護士が出なくても解決できるものや、内容証明で解決できるもの

・核家族化が進んだ現在、「リバースモゲージ制度」(住宅評価額分を分割して借り、死亡後に不動産を処分して借入金を返済)を活用することで、高齢者は経済的不安から逃れられる。ここにおいても弁護士が役立つはず

・下請け会社は請求代金未払いに頭を悩ませている。一流企業やIT系企業の下請け、放送局の制作現場はひどいもの。個別の相談を募ってひとかたまりの大きな問題として、大量に処理すれば、強大な力となる

・弁護士のあいだでは、カネにならない事件を「ゴミ事件」と表現する。これこそ、弁護士たちが人権を蔑視していることを象徴する言葉である。5万円、10万円ぐらいのトラブルは、みんな泣き寝入りしているのが現状

・24時間、電話1本で簡単に相談を受けつける体制を敷いているので、どこに相談に行けばよいかわからなくて困っている人々から相談が舞い込む。これがほぼ9割にあたる地方からのアクセスになっている



法律事務所が、マニュアル化、分業化、システム化において、遅れていたとは、驚きでした。低単価でも利益が出るシステムを構築することは、世の中で、悩んでいる人たち、困っている人たちを助けることを意味します。

これからは、健康の相談先が「医者」、お金の相談先が「弁護士」というようになっていくのかもしれません。公認会計士、弁理士、税理士、司法書士のマーケットをその気になれば、どんどん食っていけるように感じました。

弁護士過剰の声も聞くのですが、やる気のない人たちが既得権益を守ろうとしているだけの話で、弁護士過疎が正しいのではないでしょうか。

弁護士は、今後ますます需要が膨らんでいく、「お金」の急成長分野と思いました。弁護士や法律事務職に興味のある方は、読んでおくべき1冊ではないでしょうか。
[ 2009/12/21 08:14 ] お金の本 | TB(0) | CM(0)