とは学

「・・・とは」の哲学

『統帥力-戦場のリーダーシップに学ぶ』松村劭

統帥力―戦場のリーダーシップに学ぶ統帥力―戦場のリーダーシップに学ぶ
(2005/01)
松村 劭

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松村劭氏の本を紹介するのは、「名将たちの戦争学」に続き、2冊目です。最近、マーケティングの本より、軍事学の本に惹かれるようになりました。

戦争で、空理空論を信じ、実行し、失敗したなら、それは死を意味することになります。したがって、軍事学には、いい加減なことが書かれていません。戦いの歴史の中の、成功事例・失敗事例が集められて、体系化された学問です。

「生きるか死ぬか」の究極の選択の中で生まれた、実践的な学問なので、「情報」「戦略」「組織」「人事」など、経営のヒントになることがいっぱいあります。

私もそうだったのですが、世間では、戦争、軍事、軍隊に対して、誤解や偏見があるように思います。過去の負の歴史からも、学ぶべき点がいっぱいあり、それを無視し、毛嫌いするだけでは、もったいなく感じます。

今回、「統帥力」を読み、学びになった箇所が30ありました。「本の一部」ですが、これらを紹介したいと思います。



・戦術においては、得意技(戦闘ドクトリン)を戦場で発揮できるように、有利な態勢をつくる。敵がその態勢にはまれば、突如、得意技を駆使して敵を倒して勝利を仕上げる。すなわち、戦術は「仕掛けと仕上げ」の部分から成り立っている

・企業においても得意のビジネスの仕方を定め、それを十分に発揮できるように戦う会社組織にするのは当たり前。企業のマネジメント改革は、戦闘(商売)ドクトリン=得意技を確立することが第一歩である

・「得意技は一つ」が原則である。数多くの得意技を持ち、状況に応じて最適の得意技を選んで使うという考え方は机上の空論であることは、軍事史の結論である

・名将たちに企業マネジメント論を批判させれば、「商売の得意技も確立しないで、何の組織論や設備論、社員教育論なのだ?」と言うことだろう

・「観る人」「射つ人」「走る人」の3名(防御なら2名)が最小の戦闘チームである

・人間とは、弱く、はかなく、そのくせ欲張りで怖がり。武力徒党は「個人は弱い」と認識することが原点である

・軍隊の編制では、一般的に3名1組が3組で「分隊」、3個分隊で「小隊」、3個小隊で「中隊」、4個中隊で「大隊」(方陣を組むために4単位)、3個大隊で「連隊」、2個連隊で「旅団」、2個旅団で「師団」というように自然発生的な組織を積み上げて編制する

・「実行は分権」の軍隊組織では、第一線部隊指揮官は変転する戦況の中で瞬時に決断して戦う。いちいち上司にお伺いを立てることはない

・「マニュアルは教育訓練には役立つ。しかし、危機に直面したときには役立たない。だから諸君は考えることを鍛えよ」(仏軍総司令官フォッシュ元帥

・軍隊組織における各部隊は、パーツではなくて、生き物であって、いつ全体組織から切り離されても戦闘組織として行動できる。すなわち、原則として、すべてのレベルの部隊は、戦闘力の要素を完結的に保有する

・兵士を見捨てるのは最低の指揮官(企業リーダー)である。社員を人員整理と称して失業させることは、軍隊が退却するとき戦闘効率の悪い兵士を戦場に置き去り、見殺しにするのと同じである

・軍隊組織は、戦死、戦傷などの損害が発生することを前提としてつくる。軍隊組織における対策は「指揮官が指揮不能になれば、次級者が自動的に指揮権を継承」と「不在になれば、自動的に勤務肩代わり」の二つ

・軍隊で一人の指揮官が激戦の最中に指揮・運用できる限界は、9~10人単位。したがって、部隊編制の最小人員数は、この9~10名となり、指揮機能は分隊長1人で担任する

・新兵器(製品)開発の組織は、一方は運用サイドに、他方は兵站(生産・補給)サイドに配置するのが適当。企業では、消費者/営業サイドの研究と技術開発/生産サイドに配置することと同じ。研究開発の成果はパテントとして両者が共有

モルトケ式参謀システムの全般的構想を採用した米・英・フランス軍では、参謀人事の欠点を徹底的に排除した。出向的人事を完全に廃止し、出先勤務は“その地で骨を埋めよ!”の人事である

・参謀の資質で特筆すべきことは、「目立たない」ことであり、部下部隊に対して「謙虚」であることである

・日本人は情報活動に弱い。その証拠が情報に関する適切な日本語の欠落である。ニュース(News)知識(Knowledge)情報資料(Information)情報(Intelligence)事実(Fact)データ(Data)観察(Observation)内報(Tip)リーク(Leak)などの用語が正確に使い分けられていない

・「成果主義」を人事評価に採り入れているところが多くなったが、軍隊ではありえないこと。「どこにも悪い連隊はない。悪い指揮官がいるだけだ」(ナポレオン)である。成果が上がらないのは、指揮官の指導が悪いから

・部隊を強くする人材は、和や評判を破壊する傾向がある。人事評価の優先規準は「部隊を強くする」ことで、人間として模範的である必要はない。この考えが欠けている指揮官は使わないこと

・地獄の辛苦を味わった人たちが、這い上がってくるには2つの要素がある。「目標を変えずに戦いの方法を改善すること」と「私欲のためではなく公益のために戦うこと」

・名将たちが指揮官に求める資質は孫子が説く「智、仁、勇、信、厳」だけではない。危機における「冷静さ」も必要。攻める時と守る時と退却する時を冷静に判断することが指揮官に求められる

・過去の経歴に敗北を知らなかった人材が指揮官になると、形勢が不利となっても遮二無二攻撃しようとする。攻撃から防御への転移、防御から攻撃への転移の時機を逃さないのが名将の条件

・地位が高い人ほど三次元(Time&Space)を抜いて議論する人が多い。三次元規定を抜くことは具体性がないことを意味する。日本人の耳には、三次元規定を抜いた話ほど高尚な話に聞こえるから残念だ

・「理屈でわかっていても、すぐに走りだせない慎重で臆病な者は、自分を正当化するために人の足を引っ張る名人」(マウリス皇帝)

・本当に智恵がある男は、一番大事なことだけを掌握しようとするが、小心で智恵の回る将軍は、すべて掌握しようとする。そして何が重要かを見落とし、部下部隊も戦いよりも報告に追われることになる

・号令された部下部隊は、現在進行形の活動を即座に中止し、新しく号令された行動に移らなければならない。新しい号令がかかれば、前の号令は自動的に取り消しとなる

・事故を起こした会社の後始末を報道で知ると、その上司が受けた罰の軽重によって、その会社の将来の展望が見える。「上に甘く、下に辛い」会社は間違いなく凋落する

・早め早めに選手を交代させる監督と事態が悪化するまで選手を交代させない監督がいたら、後者の監督は、なるべく早く監督から外した方がよい。理由は簡単。前者は「状況を判断して」決断しているが、後者は「状況に押されて」決断しているから

・「将校が兵士と接するときに守るべき原則がある。将校はウソの感情を装ってはならない。兵士は驚くほど何が本当で何が偽物かを嗅ぎ分ける。ましてウソをつくことはリーダーシップの破滅である」(ロンメル将軍

・「良き指導者は希望を扱う人だ」(ナポレオン)



「統帥力」全般の感想なのですが、この本の中には、経営に成功するためというよりか、経営に失敗しないためのヒントやノウハウが豊富にあるように思いました。

経営戦略、リーダーシップ、組織人事戦略などで、大きな失敗をしないために役立つ1冊ではないでしょうか。



[ 2009/11/30 09:35 ] 戦いの本 | TB(0) | CM(0)

『一週間で自己変革、「内観法」の驚異』石井光

一週間で自己変革、「内観法」の驚異 (講談社SOPHIABOOKS)一週間で自己変革、「内観法」の驚異 (講談社SOPHIABOOKS)
(1999/05)
石井 光

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感謝の気持ちを忘れずに」という言葉を、よく耳にしますが、具体的に、誰に、どう感謝すればいいのか、方法論が示されることはありません。

以前より、感謝の気持ちを持つ方法として、私は、内観法がいいのではないかと思っていました。

内観法の創始者である吉本伊信先生の本を読み、通勤時や出張帰りの電車の中でやろうとしましたが、長続きしませんでした。

この本の著者、石井光氏は、青山学院大学法学部教授で、犯罪者処遇、少年非行の問題を専門とされています。犯罪者を内観法で更生させる傍ら、内観学会副会長として内観法を世界各国に広められています。

内観法の本は何冊か出ていますが、この本が、わかりやすく、実践的だと思いました。1999年より、ずっと版を重ねています。

この本の中で、参考になった箇所が25あります。これらを「本の一部」ですが、紹介したいと思います。


・「してもらったこと」「してあげたこと」「迷惑をかけたこと」の3つを毎夜、日記に記す「記録内観」でも、幸福感を抱き、思いやりを持って相手に接することができる

・一週間の「集中内観」を体験した人は、その後の成長度合が違ってくる。内観をすると、ものの見方が違ってくるので、内観直後に精神の成長曲線(大人度)が上がり、2年くらいたつと、大きな差になる

・自分が今、幸せかどうかは、自分のものの見方、感じ方、考え方、他人との関わり方によって左右される。幸せに感じられないとすれば、自分のどこかに問題がある。内観とは、今まで生きてきた道を振り返って探り、幸せの道を模索する方法である

・自分は親に何をしてきたかを思い出そうとすると、迷惑をかけたことはたくさんあっても、自発的にしてあげたことが何もないことに対して暗澹たる思いを抱く

・自分の都合や自分の価値観でものを見るのは「外観」、相手の立場に立ってものを見て、自分の言動を考えるのが「内観」

・ヨーロッパでは音楽家たちがよく内観をする。何百年前の作曲家の心が、楽譜を通して自分に伝わるようになる。技術ではなく、心で弾け、歌えるようになる

自分を見つめる方法は、
(1)得られなかったものではなく、得たものに目を向けること
(2)相手の人にどういうことをしてあげたかをきちんと振り返ること

・私たちは、人から迷惑をかけられたことは覚えているが、自分が人にかけた迷惑には、まったく気づいていない

・私たちは、自分にとって快いときには喜び、不快なときには腹を立てる。快いのは、自分の思い通りに人にしてもらったとき、不快なのは、してもらわなかったとき

・内観の第一歩は、「お母さんにしてもらったこと」「自分がしてあげたこと」「どんな迷惑をかけたか」、この3つの質問を、過去から現在まで思い出すこと

・自分は嘘をついたり、意地悪したり、陰険な態度を取ったりしなかったと信じて生きてきたのに、思い出してみると、いろいろな罪を犯してきたことが見えてくる

・人間というのは、「してもらったこと」を見つめるのではなく、「してもらわなかったこと」を見つめる。「してもらわなかったこと」を見つめるというのは空想の世界の話

・親にしてもらったことが当たり前だと思っているうちは、いつまでたっても子供。なおかつ、これも足りないと言っているうちは赤ん坊と同じ

気づきとは、相手から自分を見つめる力。こういうことをしたら相手が悲しむ、傷つく、迷惑に思うだろうと考える力を人間は持っているが、その機会がなかったり、そういう思考方法を知らないことが多い

・内観には「教え」はない。自分が気づいて、自分が決めて、自分で生きていくことが求められる

・一週間の「集中内観」ができなくても、「一日内観」を数回繰り返す方法もよい。やり方がわかれば、一人で一日の記録をつけて考える「記録内観」、一日を振り返る時間を持つ「十五分内観」などやったらいい

・人間は「自分が正しい」のと「自分が幸せ」なのと、どちらが大切かというとき、「自分が正しい」方を大切にする

・欲しい欲しいと人から奪うばかりの人生で、与えられることばかり期待していると、相手が与えてくれるかどうかで自分の満足度が変わる。自分の幸せが相手次第になる

・自分を棚に上げて相手を責めない

・変えられない「事実」は責めない

・相手をレッテルで見る場合がある。子供のくせに、父親のくせにと言い、その人が一個の人間であることを忘れている。それでは、一人の人間としての寂しさ、悲しさ、弱点や欠点、こだわりなどに気づかない

・人間はいつも自分の基準で人を裁くのが得意。自分を見つめないで人を裁きたがる

・内観を進めていくと、自分も相手も対等な人間であることが理解できるようになる。先入観から離れて、事実を見ることができる。事実を見るということは、自分が教わってきた価値観からも自由になるということ。とらわれている過去からも自由になる

・内観によって、「人の気持ちが分かる心」や「人の立場から見られる心の力」を養うことができる。社会的成熟度(精神の成長曲線)が上がり、幸福度も上がる

・「してもらったこと」「してあげたこと」「迷惑をかけたこと」の3つを思い出すことによって、自分が見えてきて、ものごとを他人のせいにすることが少なくなり、自分の人生を自分のものとして取り戻すことができる



人間は自分を過大評価する動物であり、強欲でわがままでもあります。気をつけないと、それが自然と表に出てきます。

それらを防ぎ、健全な人間関係を築くためには、内観法などで、いつも自己チェックする必要があると思います。

感謝の気持ちを忘れずに、ずっと謙虚であることを願う人には、おすすめの1冊です。


[ 2009/11/29 09:30 ] 神仏の本 | TB(0) | CM(0)

『プレイボーイの人生相談-1966-2006』週刊プレイボーイ編集部

プレイボーイの人生相談―1966‐2006プレイボーイの人生相談―1966‐2006
(2006/10)
週刊プレイボーイ編集部

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学生時代、プレイボーイを毎週読んでいました。女性グラビア写真以外で、毎回見ていたのが、人生相談コーナーでした。

この人生相談コーナーで、特に印象に残っていた今東光氏の「極道辻説法」をまとめた「毒舌身の上相談」という本を以前、ここで紹介しました。

この「プレイボーイの人生相談」には、今東光氏だけでなく、自分の力で真剣に生きてきた、男の中の男たちの名回答が載せられています。

今読んでも、スカッとする回答ばかりです。その中から気に入った箇所を20ほど「本の一部」ですが、紹介したいと思います。



・人生には、勉強する時期と、働く時期と、そして遊ぶ時期があるようだ。それを間違えないと、どうにか一生を送れるらしい。君も、私ぐらいの年齢になった時、ムダ使いをするといい(北方謙三)

・挑む。これは危険な道だ。いつも死の予感に戦慄する。だが、死と対面したときこそ、生の歓喜がわいてくるんだよ(岡本太郎)

・ぼくはね、瞬間瞬間に自分の進む道を選んできた。そのとき、いつも危険だと思うほうに自分を賭けてきた。極端に言えば、わざと破滅につながる道、死に直面する道を自分で選んできたんだ(岡本太郎)

・人間がいちばん辛い思いをしているのは“現在”なんだ。やらなければならないこと、ベストを尽くさなければならないのは、“現在この瞬間”にあるわけだろう。それを逃れるために“いずれ”とか懐古趣味になるんだね(岡本太郎)

・東京で生活する上で注意すべきなのは、ちょっとでも気を抜くとバカが伝染っちゃうってことだね。知らない間に浮ついちゃうんだよ。田舎の人は、生活とか、家族とか、そういうものがリアルだから質実に生きているんだ。でも、東京に出てくると、そういうことを忘れて、浮ついた気持ちになってバカになっちゃうんだ(リリー・フランキー)

・占いは戒めるものだと思ってる占い師は宗教家で、占いは守るものだと思ってる占い師はセラピストだと思ったんだよ。日本人って、そう簡単に精神科に行かないし、厳しく宗教を守っているわけでもない。ある意味、心のよりどころがないから占いに頼っちゃうんだよ(リリー・フランキー)

・俺に気合いを入れてもらっている人たちが元気になるのは、彼らに「一歩踏み出す勇気」があるからなんだ(アントニオ猪木)

・おっとりしていて、慌てず、騒がず。こういう紳士を見たら、これは金持ちだと見ていいんじゃないか(開高健)

・「男が人生に熱中できるのは、二つだけ。遊びと危険である」というのは、ニーチェの言葉だ。男が危険を冒す気力を失ったら、この世は闇だ(開高健)

・キミはもっと獣性や野性を出して彼女を汚すべきなんだ。そして、その汚れをふたりできれいに片づける。そんなところに本当の愛につながる道があると思うんです(武田鉄矢)

・「主役の人って、食わせないとダメなんだ」と思ったんですね。演技の面でも生活の面でも食わせてあげるのが主役の大事な仕事なんです(武田鉄矢)

・嫌な連中でも仕事に関しての実力があるのならば、その実力を認めて一緒に仕事するしかないだろう。それであなたの実力も評価されるかもしれないじゃない(松山千春)

・言いたいことを言って、ホラまで吹く。ましてや、決して人の言うことなどに耳を貸さず、己の力を信じて突っ張って生きてきた男は、世間からさんざん罵倒されながら惨めに散るしかない。しかし、それが俺たちの美学でもある(松山千春)

・人間が存在しているからこそ、いろんな神が生み出されて、またあらゆるものに神を感じたりする。だから、キミが求めれば、神はどこにでも宿るわけだ(松山千春)

・あのな、人生の“勝ち組”“負け組”というのは他人が決めるものではない。ましてや世間が決めるものでもない。あくまでも自分が決めるものなのだ(松山千春)

・人生はな、冥土までの暇つぶしや。だから、上等の暇つぶしをせにゃあかんのだ(今東光)

・「生きる」ってことは、死ぬために生きていることでな。生きる意義をどうしても知りたいっていうんなら簡単に言ってやろう。心臓がピクピクしている間、生きている。針一本刺せば死んでしまう。ただそれだけのことさ(今東光)

・前世、来世とか、因縁とか、地獄、極楽という観念は、仏教を広めるため、その時代の方便で考え出したものでね。本来の仏教では霊魂さえ認めてないくらいだ(今東光)

・自分が一流の人間になる修行をして一流になれば、一流の人間たちの方からおまえを求めてくるものなんだ。それをこっちが探してその人の影響を受けようとか、教えを受けようっていうことは、バカな考えもいいことだ(今東光)

・「正しい人生」とか「何とかの人生」なんてものはないよ。本人にとっての人生しかないんでね。正しいとか何とかというものは、人が見て正しいか正しくないかというだけのことで、本人にとっては正しいかどうかは、わかりゃあしないんだ(今東光)



生き方、宗教、人生は、いくら考えても、明確な答えが出るものではありませんが、ズバッと人に言い切ってほしくなる時があります。

幾多の辛酸をなめて、伸し上がってきた人物の言葉は、心に響き、気持ちをスカッとさせてくれます。少し、心が萎えかけたとき、この本を読めば、救われることが多々あるのかもしれません。



[ 2009/11/27 08:20 ] 人生の本 | TB(0) | CM(0)

『販売員も知らない医療保険の確率』永田宏

販売員も知らない医療保険の確率 (光文社ペーパーバックスBusiness)販売員も知らない医療保険の確率 (光文社ペーパーバックスBusiness)
(2007/02)
永田 宏

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私は今、生命保険も医療保険も入っていません。おまけに火災保険、地震保険も入っていません。入っているのは、強制的な社会保険と半ば強制的な自動車保険だけです。

10年近く前は、2社の生命保険会社と契約していました。しかし、(支払い金の総額)÷(掛け金の総額)が、確率期待値で言えば、競馬(約75%)どころか、宝くじ(約40%)以下だと知り、数年前に解約しました。

保険が絶対儲かるように作られているので、大都市の一等地には、生命保険会社の巨大ビルが建っています。

これだけ儲かる保険なのですが、仕組みが複雑すぎて、それに切り込んだ本は今まで少なかったように思います。

この本は、特に複雑な、医療保険の、死亡、疾病、入院日数、手術費の確率を、年齢・性別で、損か得かを解き明かそうとする真面目な内容です。

保険に入るとほとんどが損になるのですが、損の中でもまだましなものがあります。これらが何なのかも教えてくれます。

役に立ち、メモした箇所が25ありました。これらを紹介したいと思います。



・統計によれば、すべての入院のうち90%までが62日以内に収まっている

・現代の日本では、人が60歳までに死亡する確率は男性で10.4%、女性で5.2%。もし、今30歳なら、60歳までに死ぬ確率は男性で8.9%、女性で4.3%

・ギャンブルに対しては勝ち負けの確率を計算する人が多いのに、保険の確率を気にする人は、ほとんどお目にかかったことがない。保険会社の人が「保険は確率」と書いている以上、われわれは、確率を重視しなければならない

・医療保険を理解する上で必要な確率の項目は、
(1)入院の確率(入院頻度の確率)
(2)入院日数の確率(1回の入院で何日間入っているかの確率)
(3)手術の確率(給付対象となっている手術の確率)
(4)入院医療費の確率(入院1回当りの費用の確率)
(5)死亡確率(そのものずばり、死ぬ確率)

・医療保険が保障してくれるのは、基本的には「入院給付金」と「手術給付金」の2項目のみ

・あなたが1年間に入院する確率は、11.2%。一般病床の入院確率は9.3%

・男性は50代後半で入院確率が10%を越える。女性は出産入院を除けば、60代に入り、入院確率が10%を越える。60歳以上では、男性が女性の1.5倍以上の確率

・がんによる入院は、60代後半で男性の入院確率は女性の約2倍に達する。急性心筋梗塞の入院確率は、男性が女性よりも1.5から2倍以上高い。脳内出血による入院は、激減する傾向にあるが、脳内出血、脳梗塞の入院確率は、男性が女性よりも1.5から2倍以上高い

三大疾病保険は消えていくべき保険商品と言ってまず間違いない

女性特有の病気(乳がん、子宮がん、女性器官の良性腫瘍や障害など)による入院確率は20代後半から30代前半がピークであり、その後は大きく変化しない。全体的に入院確率は低い

・がん患者は平均で年1.3回の入院を経験する。肝臓がん、膵臓がん、卵巣がん、肺がん患者は年2回の入院

・平均入院日数は37.9日。60代までは男性の方が長いが、70歳以降では女性の方が長くなる

・全入院の半分は10日以内の入院。4日間以下の短期入院が増えている。病院ランキングに載るいい病院ほど平均入院日数は短い

・一般病床に限れば、平均入院日数は20.2日であるが、将来的には16日程度になる見込み。療養病床の平均入院日数は2012年以降75日程度に、2025年には60日程度に減らされる見込み

手術給付金には変動式と固定式の2種類がある。変動式は給付倍率10倍、20倍、40倍のものが主流

・手術の確率は、40倍の手術(1000人当たり年間約4回)20倍の手術(1000人当たり年間約8回)10倍の手術(1000人当たり年間約22回)

・変動式の手術給付金の平均は、手術1回当たり15万円である

差額ベッドを利用している患者割合は全体の3.3%にすぎない

・一般病床に入院した場合、病院窓口の支払額は、高く見積もっても手術ありの場合が34万円、手術なしの場合が28万円程度

・一般的な医療保険では、一般病床に入院した場合の給付金の平均は、手術ありの場合が35万円、手術なしの場合が20万円である

高額療養制度のおかげで、月々の医療費の自己負担は、80100円+αに抑えられている。実際の入院費用は、これに食事代(1日約2000円)とテレビのレンタル料を上乗せしたもの

・70歳以上の高齢者の入院費は、世帯での上限が月額44000円である

・健康保険には高額療養費制度をはじめとするセーフティネットが敷かれている。医療費が払えなくて自己破産するケースはほとんどない。したがって、結論は「医療保険に入るよりは、その分を貯金しておいた方がよい」ということ

定期医療保険の配当率はせいぜい40%前後。国内老舗生保の配当率は外資系よりも低く設定されている

・もし医療保険にどうしても入りたいならば、50歳未満では10年定期のもの、50歳以上では終身型が好ましい



最近テレビ見ていると、やたら医療保険のCMを目にします。外資系の保険会社も、日本人に受けるコツがわかってきたのか、擬人化した動物を登場させたり、感情に訴える手法をとってきています。

よっぽど儲かるのかなと思い、この本を読みましたが、思っていたとおりでした。医療保険会社にフリーダイヤル申し込みする前に、この「販売員も知らない医療保険の確率」に目を通しておくべきではないでしょうか。


[ 2009/11/26 08:21 ] お金の本 | TB(0) | CM(0)

『京都花街の経営学』西尾久美子

京都花街の経営学京都花街の経営学
(2007/09)
西尾 久美子

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京都で舞妓さんに出遭うと、そこにいる観光客の男性たちは、老いも若きも、外国人でも、皆デレ~として、鼻の下が伸びる表情になっています。

男を虜にする舞妓さんの魔力とは何なのでしょうか?

考えてみれば、舞妓さんは、水商売なのに、憧憬と畏敬の念で見られています。その域にまで至った歴史的経過や仕組みがどうなっているのか、前から興味がありました。

この「京都花街の経営学」は、真面目な本です。文部科学省COEプログラムで、神戸大学に与えられた研究費から賄われて、出版された学術的な研究本です。興味本位売らんかなの本ではありません。

この真面目な本の中で、私自身、京都花街の数々の疑問が解けた箇所が28ありました。それらをこれから紹介したいと思います。



・ここ10年ほどは、芸妓さんは200人前後、舞妓さんは約80人でほぼ横ばい。ここ数年、京都花街にデビューする芸舞妓さんの数は毎年20~30人程度

・お座敷で芸舞妓さんたちと2時間遊んだとすると、その花代は、1人25000円~30000円程度

・彼女たちは、夕方6時から夜の12時ごろまで平均3~4つのお座敷を務める。だいたい1人当たり1日10万円の売上。お昼の写真撮影会など長時間拘束される日もあるので、平均すると、1日当たりの売上は12万円程度になる

・芸舞妓さんたちの花代は、置屋を出かけたときから帰宅するまでの移動時間にもかかる。つまり、(移動時間+お座敷での時間)×時間単価=花代という計算方法が原則

・花代以外にも芸舞妓さんたちへのご祝儀も必要だが、お座敷の条件や呼ぶ芸舞妓さんによって異なる

・芸舞妓さんたちは年間で300日程度はお座敷にでて、稼働率を80%程度とすると、芸舞妓さん1人当たりの年間総花代は、12万円×300日×0.8=2880万円という計算になる。京都花街の芸舞妓さんの人数は2007年現在273名なので、花代の総売上規模は80億円弱と推計できる

お茶屋で消費される料理や飲み物代にお座敷のしつらえの経費、芸舞妓さんたちの着物、帯、履物、袋物、かんざしなどにかかる費用、髪結いさんや男衆さんたちへの支払い、芸舞妓さんたちの芸事のお稽古にかかる費用を含めると、花街全体で花代の数倍の金額が動いている

年季(一人前になる修業期間)の間は、舞妓さんの生活費の面倒もお稽古にかかる費用も、また高額な衣装も、すべて置屋が面倒を見てくれる。置屋のお母さんが愛情、専門的知識、金銭的な資本を注いで、数年かけて一人前の舞妓さんに育て上げる

・舞妓さんは、まず「日本舞踊」の習得が求められ、女紅場(技能訓練の学校)やお師匠さんの個人稽古など、徹底的に基礎訓練を受ける

・お座敷芸での「日本舞踊」は、「踊り+楽器の演奏+唄+お座敷のしつらえ」=「もてなし」の芸事として成立する。舞妓さんたちは芸事の習得に励むだけでなく、お客をもてなす気配りも学び、「座持ち」に秀でないと一流になれない

・舞妓さんを数年つとめ、年季期間を終えた後、芸妓さんとなり、22、23歳で置屋から独立することが多い。置屋さんから独立した芸妓さんを「自前さん」と呼ぶ

・「体を売る」といったことは、現代では全く行われていない。芸舞妓さんたちに「水揚げ」のような間違ったイメージが、日本だけでなく世界中に流布していることは残念

お茶屋とは、芸妓さんや舞妓さんを呼んで遊興する場を提供する店。お座敷をコーディネートする職業

置屋とは、芸妓さんや舞妓さんをお茶屋さんへ送り出す芸能プロダクションのようなところ。置屋から見れば、芸舞妓さんたちは、抱えるタレントのような存在

一見さんお断りとは、現代の言葉で言えば、会員制ビジネス

・一見さんお断りが生まれた背景には以下の3つのポイントをあげることができる
(1)債務不履行の防止(2)顧客情報にもとづくサービスの提供(3)生活者と顧客の安全性への配慮

・お茶屋のなじみ客となることは、取引関係における安全性はもちろん、氏素性、マナーもきちんとしていると認められたことになる。お茶屋遊びは信頼の証であり、一つのステータスとなる

・一見さんお断りの京都花街のもう一つのルールは「宿坊」というルール。お客は一つの花街につき一軒だけのお茶屋を窓口として遊ぶという暗黙の了解のこと。顧客がよそのお茶屋のお座敷を希望したら、その希望を優先する

・これらのルールがあるからこそ、「よそのお座敷」を顧客に紹介し、顧客の選択肢の多様性を確保し、お茶屋同士が競いながら営業機会を逃さないという花街全体のしくみが成り立っている

・花街は遊びの世界であるが、顧客に対して、お座敷遊びの手ほどきだけでなく、大人としてのマナーや文化的教養を伝え、人付き合いの機微など、お金や地位だけでは尊敬されることがないビジネス世界で生きていくための教育もなされている

・芸舞妓さんの一生、キャリアの流れ
(1)仕込みさん(舞妓さんとしてデビューするまでの約1年間の修業期間)
(2)見習いさん(デビューする日が決まって、約1カ月の実地研修期間)
(3)見世出しから1年間(デビュー後1年は長い花のかんざしや下唇に紅をさし、新人舞妓と一目でわかる)
(4)舞妓さんになって1年後(場に応じた受け答えなど求められる)
(5)舞妓さんになって2~3年後(大人びた雰囲気の日本髪を結い、後輩の面倒も見る)
(6)「衿替え」して芸妓さんになる(かつらを使うようになり、お座敷での段取りが求められる)
(7)自前さん芸妓さん(5~6年の年季期間を終え、一人暮らしを始め、日本舞踊の立方か三味線や唄の地方のどちらかを選択)
(8)廃業後のキャリア・パス(自分の意思でいつでも廃業でき、廃業後は花街の経営者になることが多い)

・新年の歌舞練場での始業式では、舞や邦楽も披露されるが、それだけが式の目的ではない。前年の売上成績のよいお茶屋、芸妓さん、舞妓さんを表彰する。ランキング上位の芸舞妓が金屏風の壇上で表彰状を受け取る

・芸舞妓さんたちの花代の売上は「見番」を通して管理されている。芸舞妓さんの花代ランキングだけでなく、お茶屋の花代の売上も発表される

・見番を通さずにお茶屋と置屋が取引することは花街では認められていない。見番を通すことで、取引の癒着を避け、ダンピングなど価格が崩れないようなシステムができている。花代からは一定の割合の金額が、組合や学校の運営費にもあてられ。この公正さが花街のコミュニティの維持運営に欠かすことのできない大切なポイント

・芸舞妓さんたちの公式な技能育成の場は、祇園甲部の「八坂女紅場学園」、先斗町の「鴨川学園」、宮川町の「東山女子学園」の3つ。日本舞踊、長唄・小唄・常磐津などの邦楽の唄、三味線・鐘・太鼓・鼓・笛などの邦楽器の演奏が教えられ、さらに立ち居振る舞いの訓練になる「茶道」も必須科目

・同じ型を学んだ、花街の芸舞妓さんであれば、お座敷の場で、「型」が揃った美しい技能の発露ができ、集団としての芸の質向上にもつながっている

・宝塚歌劇団の設立者である小林一三は、花街で遊興していたので、花街の芸舞妓育成の学校制度を参考にして、宝塚少女歌劇に学校制度を導入した

・お茶屋が接待の場になることが減り、お座敷の需要は減少しているが、お座敷以外の場所や観光分野で芸舞妓さんたちは活躍し、花街の売上に貢献している


接客サービス業、付加価値の高い仕事無から有を生む商売に携われている方にとって、「京都花街の経営学」は学ぶべき点が非常に多い本だと思います。

京都花街には、日本文化に根差した、経営の仕組み、人の管理の仕組みがあります。

日本の人材育成方法は、女性は舞妓さんが参考になり、男性は、「大相撲に学ぶ」の記事にも書きましたが、力士が参考になるように思います。故きを温ねて新しきを知るということも大事ではないでしょうか。


[ 2009/11/24 08:42 ] 営業の本 | TB(0) | CM(0)

『「温暖化」がカネになる』北村慶

「温暖化」がカネになる「温暖化」がカネになる
(2007/09/15)
北村 慶

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著者の「貧乏人のデイトレ金持ちのインベストメント」という投資の本を、3年ほど前に読みました。北村慶氏は、他にも、投資ファンドや金融に関する著書を多く出されています。

この本は、環境関係のコーナーで見つけ、ちょっと意外だったので、手に取りました。

著者が投資に携わっておられる関係からか、ちょっと不真面目に思えるようなタイトルになっていますが、内容はいたって真面目です。

環境とお金、相反するように思えることを、統合して論じている素晴らしい書だと思います。著者の地球温暖化の知識と排出権取引の知識が、両方とも豊富で、濃い内容になっており、面白く読み進んでいくことができました。

また、不思議に感じていた排出権取引制度に関して、この本で、しっかり勉強させてもらうことができました。

自分自身、非常に勉強になったと思える箇所が20ほどありました。これらを紹介したいと思います。


・「温室効果」により、地球と太陽の距離からすれば氷点下18℃であるはずの地表の温度が、32℃暖められ、平均気温14℃という快適な水準に保たれている

IPCC(気候変動に関する政府間パネル・国連機関が設立した政府間機構)は、人為的な温室効果ガスが温暖化の原因である確率は90%を超えると結論付けた

・地球の平均気温の上昇を2℃程度に抑えることができるか、3℃以上となるかによって、人類への深刻度が大きく異なる

・排出量の発生源は、2010年の世界排出量全体の46%が発展途上国で占めるようになる

・排出権取引を可能にする京都議定書の「京都メカニズム」と呼ばれる仕組みこそが、地球環境問題と金儲けを繋ぐ役割をしている

・地球温暖化ガスを削減するという崇高な目標と、金銭を対価とした「京都クレジット」=「排出権」取引という経済的行為が結びつくことになった

・中国は、「排出権の世界一の原産国」であり、政府自身が「わが国は、排出権の世界最大の輸出国になる」と宣言し、「何もしなくても空からお金が降ってくる」と公言している

・2007年8月現在、「排出権」は1CO2トンあたり、およそ20ユーロ(約3000円)前後で取引されている

・日本政府は、2008年から2012年までの5年間、毎年2000万トンの排出権を買う必要がある。京都議定書を守るために、毎年600億円以上の税金が使われることになる

・1990年より、日本の温室効果ガス排出量の半分弱を占める「産業(工場等)分野」だけが排出量を減らしており、それ以外の「運輸分野」「一般業務分野」「家庭分野」はいずれも2桁台の大きな伸びを示している

日本のエネルギー効率は欧米の2倍、中国の8倍と言われ、「日本政府が他国に譲歩しすぎた」「削減目標が厳しすぎる」という意見に、他国も同情的

・日本の排出権購入が必至の情勢で、最後は金で解決すると見られ、ヘッジファンドの敏腕マネージャーたちが、排出権への投資に注目している

・日本がEU域内のみ有効の「EU域内排出権(EUアローワンス)」を購入しても京都議定書上の削減効果は得られない。「京都議定書排出権(CER等)」を取得しなければならない

・石油価格と排出権価格との関係、降水量と排出権価格との関係、気温と排出権価格との関係により、価格の上昇が指摘されている

日本のCO2削減計画は原発頼み。植林によるCO2吸収分も削減量にカウントできるのに、林業軽視のツケが回っている

・20011年・2012年頃になって、15~20ユーロで取引されている排出権が80~90ユーロまで高騰する恐れがある。仮に、削減目標に対し10%未達成に終わったとすると、5兆円を超える税金を投入せざるを得なくなる

新しい経済学(地球と人類双方にとって都合の良い経済学)は以下の3つの柱を持つ
(1)経済活動の目的の変換「所得から資源へ」
(2)税制の変換「所得税・消費税から資源使用税へ」
(3)社会構造の変換「グローバル化・フラット化からリージョナル(地域)主義へ」

・人間の金儲けの欲望を利用した「排出権」制度が、温室効果ガスの総排出量の抑制に成功するか否かは、地球レベルでの壮大な実験。「金儲けで地球環境を救う」という発想

・「環境を守ろう」という掛け声だけでは人々は動かない。あるいは、動いたとしても、それだけでは地球温暖化という大きな問題は解決できない

・人類の生存と地球環境を同時に満たすための究極の方策は「人口増加権」の売買


排出権取引にヨーロッパ人の策略めいたものを感じていたのですが、この本を読むと、「金儲けの欲望を利用しないと地球は救えない」ということがわかり、彼らの知恵に一応納得しました。

しかし、日本のほとんどの人たちが、CO2削減目標と排出権取引の関係について、現在、あまり知識を持っていないように思います。お金が絡んでくることなのに、CO2削減が、経済的に議論されていないことは、ちょっとおかしく思えます。

CO2削減という崇高な精神と金儲けという現実的な欲望がどうしても結びつかないという人には、この本を是非読んでほしいと思います。

そして、金儲けという視点から、現実的な地球環境について議論が進んでいけば、もっと面白くなるのかもしれません。


[ 2009/11/22 19:03 ] 環境の本 | TB(0) | CM(0)