2.他者に任せる 理想は、ヒマなときは、自分たちでやり、忙しいときは、その増えた仕事分を、誰かに手伝ってもらうことです。
つまり、固定的人件費を抑えて、人件費の
変動費比率を高めることです。以前、夏と冬が、本当にヒマな会社の仕事をしたことがあります。
その社員を多く抱えている会社に、「プールとスキー場向けの人材派遣業を始められたらどうでしょうか?」と少々皮肉を言ったことがありました。
このように、固定的社員を抑えたら、全体の総労働時間が減ります。さらに、「
餅は餅屋に」任せるという手法があります。格好よく言えば、アウトソーシングです。
最近、「掃除・清掃を自分たちの手でやろう!」と社長自ら率先してトイレ掃除する会社があります。
確かに、若手社員の気持ちを鼓舞したり、中堅社員の増長を鎮静する
精神的効果も高いですが、これを1年以上続けると、やはり苦痛になるものです。苦痛の仕事は、ずっと続けることはできません。
資金的に余裕があるなら、掃除の専門業者に任せて、自分たちが本来やるべき仕事に専念した方が、
経済的効果が高いのかもしれません。
人、それぞれ考え方がありますが、他者に任せたほうが、「得」だと冷静に考えたのなら、任せるべきですし、自分たちでやった方が総合的に「得」だと判断したら、自分たちでやるべきです。要するに、管理者が、この「得」を合理的に判断することが必要なのではないでしょうか。
3.空き時間をなくす 作業をいかにスピードアップするかの前に、空き時間をなくすことをまず考えてみることが大事です。
「忙しい、忙しい!」とよく言う人がいます。この人が、先週何をしたか、その「忙しい」人に、
30分毎に、
行った作業(作業分類に基づいた項目)とその
忙しい度合(5ランク)を
週間時間割表に記入してもらいます。
その表を分析しますと、「忙しい、忙しい人」であっても、全労働時間の20%くらいの時間しか「忙しく」ないものです。つまり、後の80%は結構ヒマなのです。
忙しい20%の時間が忙しくならないように、あらかじめの
前準備や忙しい時間内の突発的仕事の処理方法を検討すれば、この「忙しい忙しい」がなくなります。
これは、別に仕事の話だけではありません。例えば、主婦の家事時間の使い方でも同じです。
以前、主婦の
家事労働時間の統計資料を見ていますと、主婦の1日の平均的家事時間は、
5.5時間でした。
内訳は、
「
食」時間(食事用意、食事片付け)が
2.5時間
「
衣」時間(洗濯、衣類修繕、整理)が
1時間
「
住」時間(掃除、ゴミ出し、庭手入)が
1時間
「
他」時間(買物、役所・銀行、雑用)が
1時間
「
生理的」時間(睡眠、食事、風呂、休憩)が平均
10.5時間ですので、
残りの時間が
8時間あるということになります。
もちろん、子供のいる方は、
世話時間、働いている方は、
労働時間、親の介護が必要な方は、
介護時間が、この残り8時間に入ってきますが、この「
残り8時間」の使い方で、人生が大きく変わってくるのではないでしょうか。
家事時間を1時間短縮する工夫より、「残り8時間」対策を、真剣に考えた方が効果的だと思います。ちょっと、仕事の空き時間をなくす話から逸れてしまいましたが、本質的には同じことだと思います。
会社の仕事も、まず作業項目を分類して、
ルーチン作業(日常決まった仕事)と
非ルーチン作業に分け、ルーチン作業の個人別
週間時間割表をつくります。
そして、
ルーチン作業以外の空き時間をどう有効に使うか、週初めに検討するだけで、相当なる時間が削減できるのではないでしょうか。
労働時間削減手法4~業務記録・作業設計~へ つづく