とは学

「・・・とは」の哲学
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講演の仕方、発表の仕方(4)~話のオチ~

鸚鵡図/伊藤若冲/草堂寺蔵/POST CARD
12.失敗談や笑わせる話を入れる

話に、起承転結をつくるにこしたことはありません。「結」の前に「転」がほしいところです。

聞き手は、話し手に対して、「人気」「憧れ」「尊敬」「立派な肩書き」を求めています。しかし、それと同時に、「自分たちと同じなんだ」という「親近感」も求めています。

ビジネスの講演や発表の場は、笑わせるのが、目的ではありません。しかし、「この人は、自分とは違う人」と思われたら、おしまいです。

ビジネスの講演や発表の目的は、聞き手が話を聴いた後で、
「よし!帰ったら早速やってみよう」
「よし!すぐに買ってみよう」
と思わせることです。

「自分たちも、やればできるんだ!」という気になってもらうためには、親近感、つまり、完璧でなく、少し抜けているような感じを抱かせることも重要です。そのためには、失敗談や笑い話も必要です。

この失敗談も余りなく、笑わせるのも下手なら、方言や訛ることをを上手に使って、それをカバーすることもできます。

私の知りあいの社長で、東北弁丸出しでしゃべる方がいます。非常に頭の切れる、鋭い方なのですが、どこかほんわかして、親しみを感じさせてくれます。冷たいイメージを払拭するには最適です。

13.最後にオチを用意する

いよいよ起承転結の「」です。話芸で言えば、「オチ」です。先ほども述べましたが、ビジネスの講演や発表では、「やってみよう!」「買ってみよう!」と思わせなければなりません。つまり、やる気を起こさせることです。

同じ話芸?でも、漫才や落語とは違います。これら芸能の世界は、落ち込んでいる人を癒したり、その場を楽しませることです。

しかし、ビジネスの世界の話し手が、「おもしろくて、楽しめたけれど、何も残らなかった」では失格です。

したがって、「やってみよう!」「買ってみよう!」と思わせる手法として、最後にまとめることが極めて重要です。

例えば、
「本日言いたかった大事なことは、この5点です」(3、5、10になるべく集約する)と黒板(ホワイトボード)に書きます。

「これだけは、是非やってみてほしいのです」
という形で、話を締めくくります。これが、ビジネスの世界での「オチ」になります。

以上、「講演の仕方、発表の仕方」を、13項目に、まとめましたが、重要なのは話のテクニックではなく、内容です。司会をするのではありません。「言語明瞭意味不明」では困ります。

自分が体験したこと、自分が見聞きしたこと(その気になれば、町を歩くだけでも、いろんな発見があります)を泥臭くても、自分の言葉で話すことが大事です。

一見、不器用で話下手に見えても、自分が体験したこと、見聞きしたことを自分の言葉で必死にしゃべっていると、聞き手は、その話に次第に引き込まれてしまうものです。

自分の体験談、見聞録が基本で、話すテクニックは応用
自分の体験談、見聞録が目的で、話すテクニックは手段
自分の体験談、見聞録がガソリンで、話すテクニックはオイル

ということでしょうか。そこを間違うと本末転倒になってしまうと思います。


講演の仕方、発表の仕方(1)~レジュメの書き方~に もどる

[ 2009/04/30 07:28 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

講演の仕方、発表の仕方(3)~間の取り方~

ホワイトボード/photo by福家金蔵
9.初めで引っ張り、時間が足りない状態に

仮に、用意したレジュメが4枚あり、2時間話すとして、単純計算したら、1時間で2枚になります。ところが、実際は、初めの1時間が1枚で、後の1時間で3枚というようにします。

初めは、テキストどおりに話さなくてもよいと思います。出来るだけ、受けた事例で引っ張り、大いに話の「道草」をします。

なぜ、こんなことをするのか?というと、心の余裕を生ませるためです。話し手にとって、一番怖いのは、予定していた時間より、話が早く終わってしまいそうになることです。早く、終わりそうだと感じたら、あせりが生じてきます。

このあせりが、客に見透かされているのではないかと自意識過剰になり、ますます心の余裕がなくなっていきます。こうなると、話がしどろもどろになってしまうのです。これだけは、絶対に避けなければいけません。

したがって、初めで出来る限り、引っ張り、後を、話し切れない状態にするのが話し方のテクニックです。特に、場数を踏んでおられない方には、この方法がおすすめです。

10.「間」の操り方

お笑いの世界を見ていても、長く生き残っているタレントは、「発想力」「つっこみの速さ」「間の取り方」「場の空気の読み方」「話の展開力」に長けています。最初の2つは、持って生まれた才能だと思います。

後の3つは、聞き手の目、顔色、表情を見る、心の余裕があれば、何とかなります。

講演や発表の場合でも、図々しい人の方が、間の取り方が上手です。聞き手と無言の「会話のキャッチボール」つまり、阿吽の呼吸が自然と成立します。

それに比べて、気弱であがり症の人は、間の取り方が下手です。しかし、間を取ることが下手でも、間を操ることは可能です。私の場合、黒板(今はホワイトボード)で間をつくっています。

黒板は、私にとって、心の余裕を取り戻すための存在です。何を話しているのかわからなくなった時(話の流れや論理が狂った時)、黒板の前に立ち(聞き手にお尻を向け)、聞き手に悟られないように、頭の中を整理し直し、再出発します。

また、時間調整にも、黒板を大いに活用します。早く話が終わってしまいそうな時は、黒板に字を書き、「間」をつくって、時間稼ぎをします。

今は、パワーポイントなどを使う方が多いようですが、私は講演する時、必ずホワイトボードを用意してもらっています。

実際、使うことは余りないのですが、ホワイトボードが後ろにあると安心します。私にとって、“お守り”みたいな存在です。

間をとる“お守り”が何になるか個人によって違うと思いますが、お守りの作り方によって、間を上手に操ることができるのではないでしょうか。

11.誰か一人を見つめて話す

話していて、聞き手の反応がない時ほど、つらいものはありません。間の取りようもありません。そうなると、いいことを話していても、どんどん自信がなくなってきて、悪循環に陥っていきます。「講師殺すにゃ刃物は要らぬ、皆があくびをすればいい」状態になってしまうのです。

ところで、万人受けする話は、なかなかしにくいものです。業界の中での講演であっても、メーカー生産者、卸、小売、サービス部門、経営者、店長、営業マン、中堅幹部、若手社員とそれぞれ聞く立場が違います。自分に関係する話でないと、真剣に聞いてもらえないものです。

しかし、対象者を絞り込んだ講演や発表会は、人数が集まらず、活気に欠けますし、費用対効果も合わないものです。

したがって、全員が喜ぶ話をしたいが、それはできないものと悟るしかありません。

この矛盾を解決するために、私がとっているのは、「肯いている人」「目を向けてくる人」を探して、その一人を見つめて、しゃべりかけるように話をする方法です。

もし、「肯いている人」や「目を向けてくる人」が誰もいないよう(反応が悪そう)なら、その話題を飛ばし、次の話に換えていきます。これが、業界という枠の中で講演発表するテクニックかもしれません。


講演の仕方、発表の仕方(4)~話のオチ~へ つづく

[ 2009/04/28 08:37 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

講演の仕方、発表の仕方(2)~話の仕方~

デンマーク・ファルムで市長の講演受講/photo by福家金蔵
4.事例の話し方(順序を変える)

話の仕方の基本的なことですが、結論を先に言います。
「昨日、○○で、△△たちと、××していたら、面白かった」と話すより、
「昨日、面白いことがあったのです。それは、・・・・・・・・・・」と話した方が、聞き手の目を、こちらに向けさせることができます。

5.事例の話し方(情景を思い浮かばせる)

小説家は、書き出しに、必ず季節を感じる言葉、色や音をイメージする言葉を使います。これと同じ手法です。要するに、五感を総動員して、説明するのです。

(色、明るさ、大きさ、動き)
(音、声、音楽)
(におい、香り)
(味、甘苦酸辛)
(温度、柔かさ、感触)

出来るだけ、五感の記憶を頼りに話をすると、聞き手に現場の光景が目に浮かび、臨場感が伝わります。

6.事例の話し方(遠近法)

例えば、
「とってもパンジーを売る店があるんです。その店とは・・・・・・・・・」
と話したとします。

この「・・・・・・・・・・」の部分に遠近法を使います。

この例なら、
「人口万人もいない小さな市で、郊外の山際に立地し、強い風がよく吹く、150坪ばかりのお店です」
「少し肌寒くなった11月上旬になると、道路際の入り口付近には、地元で話題になるほど、パンジーを500ケース、ギッシリ並べます」
「もちろん、品質も特上で、花びらがキラキラ輝いています。色揃えも豊富です。黄色が絶えず、40%以上あります。オレンジ、黒、ピンクの色も揃っています・・・・・」
という話し方をすると、聞き手が引き込まれていくと思います。

カメラをズームしていくように、実際に見た光景を遠くから近くに迫りながらしゃべります。これはテクニックではなく、自分の頭に、その情景が思い浮かぶと、誰でもそういう話の仕方ができるようになります。

7.事例の話し方(数字を入れる)

先ほどのパンジーの例でも、5万人、150坪、11月上旬、500ケース、40%というような数字で、大きさや割合の表現をしました。

聞き手によっては、50ケースでも多いと感じる人や、500ケースでも少ないと感じる人もいます。

多い少ないの基準が人それぞれ違います。聞き手のイメージを膨らませるためにも、話の中に数字を入れておくことが大事です。

もう一つ、数字を入れた話の仕方としては、「分類や枠としての数」が大事です。

例えば、
「この中で重要な点がつあります」
と話すと、不思議なくらい、聞き手のほとんどが、メモを取り出します。

人間の頭の中は、コンピュータのファイルと同じで、同じファイルにいろいろな情報を詰め込み保存しても、情報の中身を忘れてしまうことが多いのです。

ファイルを幾つかに分けて、各ファイルに名前をつけて保存しておくと、情報を取り出しやすくなります。したがって、聞き手は、数字に敏感に反応するのだと思います。

8.つかみは最近の話題から

話の初めは、聞き手の全員が知っていそうな、最近の話題から入ることがベストだと思います。社会現象になっているようなことがあれば、これを上手に使っていきます。出来たら、次の本題に結びつけやすい話題がいいと思います。

この話題になるものを、朝刊や朝のテレビを見て、前もって、探しておきます。出来れば、おもしろい話題、明るい話題がいいと思います。

「つかみ」は緊張をほぐすのと同時に、「探りを入れる」ことが目的です。少しおもしろいことを言って、それが受けるのか?客の反応を見て、本題の話の展開をどう持っていくか考えます。


講演の仕方、発表の仕方(3)~間の取り方~へ つづく

[ 2009/04/27 07:36 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

講演の仕方、発表の仕方(1)~レジュメの書き方~

セミナーで講演する私
数年前まで、夏に2泊3日で、1人で15時間しゃべりまくるという過酷なセミナーを10年連続で行っていました。

学生時代、人前に出ると、あがってしまい、10分もしゃべれなかったことを考えたら、自分でも不思議なくらいです。

その夏のセミナーで、ある人から、
「こんなに話せるのは、何かノウハウみたいなものがあるのですか?」
と聞かれたことがあります。

その時、自分は何を心がけて、話しているのだろうかと、改めて考え直し、体系的にまとめました。

今回、このまとめたメモを再び書き改め、講演の仕方発表の仕方として、13項目にまとめてみました。

我流ですが、20年近く人前で話してきた中で、体得してきたものです。講演や発表等で話す機会のある方は、何かの参考にしていただければ幸いです。

1.レジュメは箇条書きでつくる

その夏のセミナーは、「すぐに役に立つ成功事例100」と題して、経営編20、商法編10、商品A編30、商品B編15、売場編10、販促編5、人材編10のテーマで構成しました。

このように、箇条書きにまとめていると、話し手としては、時間の調整がしやすく、時間通りにピッタリ終わることができます。聞き手も、わかりやすく、記憶に残りやすいと思います。

2.レジュメの箇条書きはキーワードのみでシンプルに

若い頃は、不安で、レジュメをいっぱい書きすぎる傾向がありました。分厚い資料を用意すると、うまくしゃべれそうに思いますが、実際はそうはなりません。

話し手は資料を棒読みするだけ、聞き手も下を向いて資料を読むだけになり、場が沈みきった状態になります。

講演や発表の場は、聞き手の頭の中に想像を膨らませることが大事です。講演や発表は、「テレビの感覚」より「ラジオの感覚」の方が受けます。聞き手の頭の中に想像を膨らませることが重要です。

また、聞き手の目を見て話さないと、感動を伝えることができません。そして、聞き手との微妙な「間」もつかめず、独り善がりの講演や発表になってしまい、場がシラけてしまう恐れがあります。

自分用のレジュメ(配布するレジュメに比べ、改行スペースを広げたものを用意)には、「箇条書きキーワード」別に、「事例」を手書きでできるだけ多く書き込んでおきます。

そして、聞き手の目を見て、この事例は、受けているなと実感したら、その話をできるだけ、引き伸ばします。受けていないなと判断したら、すぐに次の話に換えます。

3.キーワードを事例で説明していく

自分で体験したこと、自分が現場を見聞きしたことだけしゃべるようにします。これが「事例」です。

人の話やテレビ・雑誌の話をそのまま真似して、しゃべる人も多いようですが、その話からは、現場の空気が伝わってきません。したがって、講演、発表で大事な、聞き手の心を揺さぶることができないと思います。

しゃべり方が少々下手でも、自分で体験したことと、自分が現場を見聞きしたことを自分の言葉で、身振り手振りや仕草を交えて話すと、伝えたいことが聞き手に必ず伝わります。


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[ 2009/04/26 08:37 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

小規模店のユニークイベント・フェア・処分法(3)

釜山チャガルチ市場/photo by福家金蔵
16.その場でオークション

処分したい商品の横に、名前と落札希望価格欄付のボードを貼り、落札希望客に記入してもらって、2週間限定のオークションをする。趣味嗜好の強い商品は面白い。

17.台車新鮮均一セール

週に1~2回、市場から荷が入ったら、すぐに台車に詰め換えて、店頭近くで、均一価格販売。新鮮さとお得感で客がたかり、盛り上がる。

18.買い物カゴ詰め放題

1カゴ500円、お1人様1カゴ限りといった企画で処分品を売り切る。

19.2個1000円、3個1000円、5個1000円

1000円といった価格の単位は変えずに、売れ残りそうなら、徐々に個数を増やしながら、最終的にすべて処分する。大量処分したい時に使う。

20.1品1割引、2品2割引、3品3割引券

高単価商品をオフシーズンに処分する時に、その前にこの券を来店者に渡して、事前予告する。決算前などによく使う。

21.だんだんセール

年末などに、28日2割引、29日3割引、30日4割引、31日半額のようにして一掃処分する。狙っている商品が売れているかどうか確認のため複数回来店する客も多い。

22.売れ筋ベストテン割引週間

各部門の売上ベストテン商品に順位付けのPOPを貼り、その商品を全品1割引、2割引というようにする。

23.毎日、先着100名様ミステリー特価

当日朝発表で、1品を強烈な価格で販売する。朝一番からにぎわいがあると気持ちがいい。しかも、たとえ儲からなくても朝から売上があると気が楽になる。

24.グラム売り処分

横にハカリを置き、個数でなくグラムで処分する。客もこれ何グラムなのかと想像するので、楽しく処分できる。

25.ちびっこバスケット

ロスになりそうな商品を集め、子供に限り、1箱100円で詰め放題といった企画をする。郊外店なら必ず親も来店するので集客効果がある。


以上、過去にやってきて、一定の成果を上げたものばかりです。しかも、お金がかからないものだけを選びました。自分の体質、業界、規模に合いそうなものを参考にして、実施されれば面白いと思います。



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[ 2009/04/24 07:27 ] お金の話 | TB(0) | CM(0)

小規模店のユニークイベント・フェア・処分法(2)

イベント輪投げ
6.ユニークくじ引き

ダーツ、ピンポン玉、輪投げ、じゃんけん、ひもくじなど。当たりが出たら店内に大きな声や鐘を響かせ活気づける。セールの時だけでなく、日常の処分法として使うと効果的。

7.売りたい1品コンテスト

従業員の1人が、売りたい商品を1品に絞り、1週間1等地でセルフ販売する。陳列技術、声POP(エンドレスカセットテープに吹き込み)などチャレンジする。これは、客のためというより、どうしたら商品が売れるかを従業員に体得させる教育に抜群の効果あり。

8.自宅でアンケート

アンケート・意見用紙に記入して、来店いただいた方に豪華プレゼント。客は自宅でならアンケート・意見に厳しいことも書くので、非常に参考になる。また、持参してもらうので、次の来店にもつながり、一石二鳥。

9.メール・FAXで限定予約注文

いいものをつくっている、小さな優良メーカー・生産者の旬の商品や限定商品を、メールFAX会員の優良顧客に早期予約注文してもらうしくみ。安く売ってもロスがないので、店も儲かる。

10.客層限定プレゼント

年金手帳持参の方、12歳以下の子供連れの方、3人以上の美人の女性連れの方など、年金支給日や季節行事日などに掛けて来店を促進する。

11.夏の夜市

7月下旬~8月中旬の毎土曜日夕方に、タイムバーゲンとお子様プレゼントを組み合わせる。金魚すくい、スーパーボールすくいゲームなど水ものの屋台もあると盛り上がる。

12.週末夕方コンサート

店の2階や奥などに50席以上座る場所があるなら、町でプロはだしのギター、フルート、オカリナ奏者などに来てもらって演奏会を開く。これに参加してくれる客は、50才以上の方が多く、お金に余裕のある人が多い。

13.配達無料セール

重い、かさ張る商品を値段にかかわらず、オフシーズン(店が忙しくない時)に1品でも無料配達する。お年寄りに喜ばれる。

14.講習会セット

手作り講習会などに参加できなかった方に、同じ素材を、作り方解説図付でセット販売する。

15.似た者同志、共通カード・割引券

客層と感性がよく似ている店同志(例えば、花屋、洋菓子屋、パン屋、美容院)で共通カード・割引券を使い、お互いの客を融通し合って集客につなげる。


小規模店のユニークイベント・フェア・処分法(3)へ つづく

[ 2009/04/23 07:11 ] お金の話 | TB(0) | CM(0)

小規模店のユニークイベント・フェア・処分法(1)

ニュージーランド・オークランド郊外の駐車場で/photo by福家金蔵
「客の滞留時間が長くなったのに、客単価は逆に低くなった」と嘆かれている方がいましたが、こういう店は、まだ優等生です。客数を減らしていません。

商売にとって、一番困るのは、客数が減ることです。利益アップのテクニックを駆使し、何点も買わせる工夫をし、単価アップの努力を行っても、客数が減れば、すべては泡と消えていきます。

商売の基本は、やはり集客です。集客方法としては、「揃っている」「安い」はもう当たり前で、今は、それに「楽しい」をつけないと、人は来てくれません。

初めに、お話しした「滞留時間が長くなった」ということは、むしろ喜ばしいことかもしれません。それだけ、客が「ひまつぶし」をしに来て、楽しんでくれているからだと思います。

今の時代、とにかく客を喜ばすことが先決です。「客を喜ばした結果、自分も潤うことができる」と考えるしかありません。客に「尽くして天命を待つ」しかないのではないでしょうか。

今までに、客を楽しませる手法として、イベント・フェア・処分法を、いろいろとやってきました。

このやってきた中で、一般的にはあまり知られていない、ユニークなものを下記に25点選びました。小規模店でも、できることや参考になるものがあると思います。


1.ガチャガチャカプセル

機械とカプセルを購入して、オリジナルの小さな商品や当たり券を中に入れる。何が出るかワクワク感が楽しい。

2.屋台と共同戦線

冬に屋台を呼び、1000円以上お買上げにつき、鯛焼き、今川焼きなど1個プレゼントする。客は、ついでに何個も買うので、屋台も店もお互いにメリットがでる。

3.サンプルつかみ取り大会

メーカーからもらったサンプル、試供品をためておいて、それを有効活用する。

4.すくい売り、量り売り

お玉一杯、一合マス一杯、ボール一杯、袋一杯など、業務用でお得なものをバラして売る。すくう・量る容器にこだわると面白い。客もお得になって、しかも楽しいし、店も儲かる。

5.食べ物・飲み物プレゼント

雛祭り、節句、お月見、お正月などの季節行事時に、地元銘菓の菓子付お茶サービスや、お菓子・お餅をプレゼントする。また、夏は常時冷たい飲み物を飲み放題にする。


小規模店のユニークイベント・フェア・処分法(2)へ つづく

[ 2009/04/22 09:43 ] お金の話 | TB(0) | CM(0)

現代日本びいき~欧米・日本文化融合~(2)

ニンドウにオナガ/田中一村/POST CARD
宝塚歌劇は、日本女性の乙女心の奥底に潜む欧米文化に抱く憧憬、虚構を、服装、ダンス、歌、演技、舞台道具、演出、脚本によって引き出しています。日本の古来より存在している普遍的なものを感じました。

このように考えると、何も、相撲、弓道、茶道、書画、着物、盆栽、落語、歌舞伎、文楽だけが日本文化ではないと思うのです。宝塚歌劇も立派な日本文化ではないでしょうか。

今や、純粋の日本文化などは、存在せず、欧米文化と日本文化が融合したものが、日本文化になっているように思います。

文化とは、そこに住む人たちの支持を得てこそ文化です。欧米でもない日本でもない、今、生きている日本人が楽しい、心地いい、気持ちいい、と心底思えるものが新しい現代日本文化と言えるのではないのでしょうか。

したがって、テレビゲーム、フィギュア、キャラクター、ロボットなども宝塚と同様に、日本文化と言えます。伝統ばかりに囚われていると、大衆の動向を見誤り、文化ではなく、天然記念物になりかねません。

文化を受け容れる側としても、世間やマスコミの評判に惑わされず、自分の気持ちに正直になり、
「いいものはいい!」
「しっくりこないものはいや!」
「面白くないものはいや!」
と、心の命ずるままに行動すべきだと思います。頭で考えるより、心の感動や感激を大切にしたいものです。

そう考えると、現代日本人に合わない日本の伝統文化、現代日本人に合わない欧米文化が、結構、身近にもいっぱいあります。

余談ですが、一昨日も、公園でソフトクリームを食べていると、暑かったせいか、とけてこぼれそうになってきました。

その時、ソフトクリームは、
「なぜ、コーンなのか?」
「とけるクリームを浸みこませるいい素材はないのだろうか」
「最後は飲めるようにできないのだろうか」
「舟型で横から食べる方法もあっていいのでは」
など、くだらないことを考えてしまいました。

種類や味は日本風にどんどん改良されてきていますが、食べ方は、現代日本風に改良する余地があるのかもしれません。

このように、商品や文化だけでなく、サービス、システム、制度なども、しっくりこないものや面白くないものが、まだまだあると思います。こういう視点で、物事をじっくり見れば、ビジネスの改良点がまだまだ多く存在しているのではないでしょうか。

欧米寄り、日本寄りの程度の差こそありますが、これからも欧米・日本文化が融合されたものが、どんどん生まれてくると思います。そういう現代日本文化を自慢したいし、ひいきにしていきたいと思うのです。


現代日本びいき~欧米・日本文化融合~(1)に もどる

[ 2009/04/21 08:52 ] お金の話 | TB(0) | CM(0)

現代日本びいき~欧米・日本文化融合~(1)

京都平野神社ハープコンサート/photo by福家金蔵
仕事柄、ビジネスホテルに、よく泊まります。いいホテルほど、ベッドメイキングが、一寸も違わず、一寸の隙もなく、キッチリ、完璧になされています。

ベッドメイクを一生懸命していただいている方には失礼なのですが、私は、このキッチリ、完璧なベッドメイクが窮屈な感じがして、あまり好きではありません。

私がホテルに求めたいのは、

1.カーペット(洋風)より、畳(和風)より、フローリング(今風

2.靴履き(洋風)より、靴下履き(和風)より、 スリッパ(今風)

3.柔らかいベッド(洋風)より、布団(和風)より、硬いベッド(今風)

4.毛布(洋風)より、綿布団(和風)より、軽い羽毛布団(今風)

5.柔らかい枕(洋風)より、硬い枕(和風)より、低反発性の枕(今風)

6.ガウン(洋風)より、浴衣(和風)より、トレーニングウェア(今風)

7.暖色の暗い電球(洋風)より、寒色の蛍光灯(和風)より、 自然色の蛍光灯(今風)

それに、トイレはもちろんウォシュレットで、部屋には観葉植物、32インチの液晶テレビがあって、ネットも接続できるようになっていることです。

自分は何人なのかと思ってしまいますが、「現代の日本人」に違いありません。

ところが、高級ホテルになればなるほど、欧米文化の伝統を頑なに守ります。
また、高級旅館になればなるほど、日本文化の伝統を頑なに守っています。

そういう非日常もいい時はいいのですが、日常の延長を求め、ほっと一息つきたい時には、どちらも、少し窮屈で、余り居心地よく感じられません。


先日、妻がファンである宝塚歌劇のDVDを一緒に見ていました。宝塚歌劇は、20年近く前に、舞台を見に行ったきりで、その後、真剣に見たことはがありません。

今回、DVDを真面目に見て、自分が宝塚に対して、ずっと間違ったイメージを持って、誤解していたことを深く反省いたしました。

宝塚は、欧米文化ではなく、日本文化だということがわかったからです。中~上流の少し上品な日本女性の幻想が、長年に渡って、宝塚という文化をつくってきたのだと思いました。

宝塚歌劇には、ついつい

「そんなバカな!こんな展開ある~?」
「ド派手な衣装やなあ!」
「演技が大袈裟すぎない?」
「こんなセリフ、今どき言う?」
「チカチカ、キラキラ、なんと強烈な色づかい!」

と思わず突っ込んいました。

まるで、韓国ドラマや昔の大映テレビドラマシリーズに突っ込むのと同じリアクションの自分に気づきました。

下手をすれば、学芸会のようにも思えるのですが、理屈なしで、なぜか面白く感じられました。しかも、それをタカラジェンヌがマジメに一生懸命、演じているので、余計に面白く思えたのでした。


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[ 2009/04/20 11:53 ] お金の話 | TB(0) | CM(0)

仕事のプロフェッショナル2~意志堅固・思考柔軟~

コペンハーゲン・アマリエンボー宮殿の衛兵/photo by福家金蔵
次に、「良い頑固」の反対の「悪い頑固」とは、どういう人なのでしょうか?

それは、「意志堅固、思考も堅固」になってしまった人
と考えられます。

自分の経験だけで決めつけてしまい、新しい情報を頑なに拒否します。目標を見失った人と言えるかもしれません。

一方、
意志柔軟、思考も柔軟」な人
もいます。

前述の従順なサラリーマンがこれに当てはまるケースが多いと思います。

自己の哲学があまりなく、意志がぶれてしまい、時代や世間に、安易に流されてしまいやすい人かもしれません。しかし、好奇心旺盛で、情報収集には、熱心です。勉強好きです。大きな会社の庇護の下で、真価が発揮されるタイプです。

最後に、厄介なのは、
意志柔軟、思考堅固」な人
です。

こういう人が、上司、リーダー、親だったら最悪です。その時々の感覚、感情だけで、何も勉強しないで、理不尽な指示を与えます。朝令暮改の連続です。下にいる者としては、非常に困惑してしまいます。

しかし、世の中には、
「意志堅固、思考柔軟」な人より、
「意志柔軟、思考堅固」な人の方が
多いように思います。特に、真剣に生きてこなかった人が年をとると、こうなりがちです。

日本も成熟期となり、「仕事のプロフェッショナル」たちが活躍する時代にようやくなってきました。

しかし、学校教育は従来どおり、大企業サラリーマンに最適な「意志柔軟、思考柔軟」者を養成する教育をしています。

仕事のプロフェッショナルたちは、「意志堅固、思考柔軟」者です。意志が堅固になるためのオタク奨励教育が不可欠です。

そして、この「意志堅固」なオタクたちを束ねて、大きな力にする、本当のリーダー(前述の「将の将」)も必要です。

仕事のプロフェッショナル(意志堅固、思考柔軟者)か
本当のリーダー(将の将)か

高い給与をもらおうとすれば、これからは、このどちらかを選択しないといけません。“意志柔軟な兵の将”で、高い給与がもらえる時代はすでに終わっていると思います。


仕事のプロフェッショナル1~兵の将・将の将~に もどる

[ 2009/04/18 09:36 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

仕事のプロフェッショナル1~兵の将・将の将~

がんこ看板
数年前から、「これからは、頑固な人が伸びる」とよく人に話していましたが、その本当の意味をなかなか理解してもらえませんでした。

普通は、「素直な人が伸びる」と言う人が多いと思います。しかし、素直だけなら、サラリーマンとして、ある程度出世するかもしれませんが、「仕事のプロフェッショナル」と呼ばれる人や自分で会社を立ち上げる「経営者」になるのは難しいと思います。

上司としての立場なら、部下はすべてにおいて素直な方が扱いやすいに決まっています。頑固な人間は、上司の言うことを余り聞きません。「頑固」は非常にマネジメントしにくい存在です。

しかし、本当のリーダーは、この頑固な「猛獣」を使いこなします。素直な「ひよこ」を従えるくらいなら、誰にでもできると思います。

昔の話で恐縮ですが、私が、まだ20代後半の頃、大阪でフランチャイズチェーンを展開していた社長に、

兵の将なら誰でもできるよ!」
将の将にならなあかんよ!」

と言われたことがあります。その当時は、この言葉の意味がわからなかったのですが、30代半ばを過ぎてから、ようやく本当のリーダーとは?という意味がわかってきました。

この視点で考えると、今までの、日本の大企業の管理職は意外に楽だったのかもしれません。

大企業は、終身雇用制、年功序列制の下で、

1.頭がいい
2.がんばり癖のついた
3.素直な

三拍子揃った人を採用して、同期を競争させる手法だけで、人材を育てることができました。本当の意味の、マネジメント手法など、存在しなかったのかもしれません。

それに比べて、中小零細企業が、どれだけ大変だったか・・・

私の関係先は(少々愚痴になりますが、お許し下さいね)、ほとんどが、中小零細企業でした。

その中には、「元暴走族のリーダー」とか「抗争に破れ、組をやめて故郷に帰ってきた、小指のない方」もいらっしゃいました。

こういう人たちを、マネジメントしていこうとすると、理屈で納得させようとしても無理です。彼らは、気持ちで動きます。

今の若者は、「納得しないと動かない」と嘆く人もいますが、「納得すれば、動く」のなら楽なものです。

納得は理性です。技術的に、説得することができます。ところが、気持ちは感情です。好き嫌いで動く人に「嫌い」と思われたら、いくら説得しても、嫌いなものは嫌いで、絶対に動いてくれません。

このような頑固な人には、本当に困りました。しかし、頑固者は働き者に大変身する可能性も高いのです。

こういう経験をさせてもらったおかげで、頑固には、「良い頑固」と「悪い頑固」がいることがわかりました。

良い頑固」とは、
「意志だけが堅固」で、「思考は柔軟」な人です。

意志堅固思考柔軟”な“良い頑固者”は、自分のやりたいことをはっきり決めています。それ以外には、余り興味を示しません。でも、やりたいことに関しては、目を輝かせて、聞く耳を持って、柔軟な頭で、情報収集してきます。

仕事のプロフェッショナルと呼ばれている人は、ほとんどがこういう人ではないでしょうか。


仕事のプロフェッショナル2~意志堅固・思考柔軟~へ つづく

[ 2009/04/17 08:06 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

マズローの5段階欲求説と民主化(2)

ミャンマー・メーサイ、タイ・チェンライ国境/photo by福家金蔵

マズローの5段階欲求説の各階層は、以下のようになります。

衣食足りて礼節を知る」と言われるように、高次の欲求は、低次の欲求の満足の上に成り立っています。それぞれの低次欲求に満足しないと、次の高次欲求に進んでいけません。欲求が階層構造になっています。 
 

 (欲求段階)(欲求の内容)
生理的欲求食欲、性欲、睡眠、休養などの生命活動に直結した、基本的な欲求
安全欲求恐怖、不安、不快、脅威、苦痛などの危険を避け、安定状態を保とうとする欲求
所属と愛の欲求人から愛されたい愛したい、集団の一員として集団に所属したいという社会的欲求
承認の欲求安定した自己に対し、高い評価や尊重、承認を求める欲求
自己実現の欲求自己充実を遂げた人が、個性を活かし、真善美の高次価値>を求める欲求



それでは、現在の各国国民の平均的欲求レベルを、マズローの5段階欲求階層で捉えると、どうなるのでしょうか。

ミャンマーは、2の段階
中国は、2が過ぎ、3の段階
日本は、3~4の段階
ヨーロッパ諸国は、4~5の段階

くらいと言えるのではないでしょうか。

もちろん、個人差や地域的な偏りもあります。しかし、平均的な国民の欲求レベルは、大体上記の段階になるように思います。

この欲求レベルのそれぞれの段階別に、適切な政治手法があると思うのです。これを間違えて、今の先進国の手法を、発展途上国に強要しても、上手くいかないのではないでしょうか。

その逆で、発展途上国の手法を、先進国に強要しても上手くいかないと思います。

政治は、今の国民の欲求レベルを間違えず、人心掌握しながら、政策を打ち出していくのがベストだと思います。政治も生き物です。人の心や欲求が変わっていけば、それに合わせて変化しないと生きていけないのかもしれません。

この20年、日本国民全員が、マズローの5段階欲求階層の4レベルに近いところまで行けていたはずなのに、官僚、政治家が出す政策は従来どおりの2~3レベルのものばかりだったように思います。

そのため、逆戻りしてしまい、今や1~3レベルのことを議論している始末です。日本が長期低迷している原因が、このあたりに隠されているのかもしれません。

同じように、商品であれ、社会であれ、システムであれ、変わっていかざるを得ません。従来どおりのままでいたら、人の欲求に先を越されてしまうのではないでしょうか。


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[ 2009/04/16 06:46 ] お金の話 | TB(0) | CM(0)

マズローの5段階欲求説と民主化(1)

ミャンマー・メーサイ市場の勝原紀香/photo by福家金蔵
4年前、タイとミャンマーの国境であるメーサイという町に行きました。イミグレーション(入国審査)を抜け、ミャンマーに入国した途端に、「巻きスカート」をはいた、押し売り男性に取り囲まれてしまいました。

彼らは、昔の駅弁を売るような格好で、首から紐をかけ、大きな箱を抱えています。その箱の中には、外国産の銘柄タバコ(絶対に偽物のはず)がいっぱいありました。

何とか、彼らの執拗な売り込みを払いのけて、近くの市場(闇市)に行きました。

そこは、日本では想像できないような「違法天国」です。「宇多田ヒカル」のコピーCDが1枚60円、「スタジオジブリ」の各種DVDが1枚300円、藤原紀香ならぬ「勝原紀香」のちょっとセクシーなポスターも売られており、知的所有権など全くお構いなしの状態でした。

また、気持ちの悪いことに、ヒョウの毛皮、虎の牙、猿の頭骸骨、象牙なども、装飾品や漢方薬の原料として、売られており、ワシントン条約など全くお構いなしの状態です。

このメーサイという町の近くには、麻薬地帯として有名なゴールデントライアングル(ラオス、ミャンマー、タイのメコン川をはさんだ国境地域)もあり、市場から一歩出た裏通りでは、麻薬も密売されているということです。

実際に、行った数年前には、麻薬の利権に伴う銃撃戦がこの市場であり、多数の死傷者が出たとのことです。

また、タイとミャンマーも仲が悪く、数々の戦闘が繰り広げられ、この国境も長年封鎖されていました。行った時も、ミャンマーに入国しても、外国人は、10㎞以内、その日の夕方までといった入国制限が続いていました。

この危険な地域に、1時間ちょっといただけでしたが、ミャンマー庶民のバイタリティーを物凄く感じました。

考えたら、貧しい国ほどエネルギッシュです。皆、生きていくために必死です。何でもお金にしようとしてきます。時には、親たちが、子供をダシに使って、平気で、金儲け(物売り物乞い物盗み)をしようと企んできます。

このような地域では、学歴、肩書き、氏素性がいくら良くても全く役に立たず、頼れるのは、目先の金儲けができる才覚と行動力だけではないでしょうか。

この逞しい庶民を見ている時、アウンサンスーチーさんのことが、ふと頭によぎりました。

彼女は、民主化のために頑張っていたのですが、ミャンマーにおいては、まだ民主化するには早すぎるのではないか?と思ったのです。

まず先に、軍事政権体制で、内紛や抗争を鎮め、国民の安全を確保することが一番です。この政権が、強権を発動し、理不尽なことをやったとしても、少々のことに対しては、目を閉じながら、社会が安定するまで、じっと待つことの方が国民として正しい選択なのかもしれません。

そして、しばらくして、社会が安定しだしてから、徐々に、民主化を求めていくのが、手順ではないでしょうか?

今では、完全に民主化が進んだ韓国も、35年ちょっと前までは、軍隊を掌握した、朴大統領による独裁的な政権でした。このように、国民が求める政治も人の欲求レベルに比例していくのだと思います。

そう考えると、人の欲求階層を説いた、心理学者であるマズローの5段階欲求説が政治や民主化という大きな側面でも、非常に当てはまっているように思います。


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[ 2009/04/15 07:01 ] お金の話 | TB(0) | CM(0)

指導しない指導方法2~教育しない教育~

例えば、社長が携帯電話を持っていなくて、
「今どこにいるのかわかりません」
と社員が苦笑する会社の方が、全員が生き生きと仕事をしています。

トップに携帯電話がひっきりなしにかかってきて、その都度、トップ自ら細かい指示を出している会社は、社員が育っていません。

素質的に、そこそこ優秀な社員が入社してきたら、社会人としての常識だけはキチンと教えた後は、余り口うるさく言わない方がいいのではないでしょうか。

一般論は、唱えてもOKですが、
「細かなことは、教えない方がいい」
聞かれたら、アドバイスしたらいい」
聞かれる前から、教えてはいけない」
と思います。

つまり、何もしないことです。この何もしないことは、意外と難しいものです。真面目な性格の上司ほど、何でも教えたがります。

部下の、行動を詳細に見れば、ハラハラドキドキするものですが、黙って耐えます。そして、小さな失敗をさせます。

そこそこ優秀な人間なら、失敗を一度経験すると、二度と同じ失敗を繰り返しません。なぜ失敗したか?本人には、身にしみて分かっているはずです。この失敗経験を積むと、人は黙っていても育っていくものです。

まるで育児書のようなことを書いていますが、育児と人材育成の方法は基本的なところにおいて違いはないと思います。

そして、何も指示しなければ、自分の頭で考えて行動するようになります。「賢い経営者の人材育成方法」の記事にも書きましたが、もし、指示をすることがあっても、具体的な細かい指示は出さないようにしてほしいものです。

抽象的な大まかな指示だけにして、後は考えさせることです。そうすると、いろんな場面で応用が効くようになります。

具体的な細かい指示ばかり出していたら、いつまでたっても、同様の指示を出さなくてはならなくなります。考えることをしない部下ばかりになります。

このように考えれば、「指導しない指導方法」こそ、ベストの人材育成方法と言えるのではないでしょうか。

ところで、
なぜ部下を育てるのか?
考えたことがあるでしょうか。

それは簡単です。「自分が楽をするため」です。自分が楽をしようとしたら、携帯電話がひっきりなしにかかって来ないようにすることだと思いませんか?

自分が楽をすること」と「後々、自分が楽になる」ことを考えながら、部下を指導すると、「指導しない指導方法」が一番最適な方法だと気づくはずです。

しかし、部下に、どうしても口出しをしてしまうという上司の方もいます。

そのような方にいい方法があります。それは、自ら仕事をどんどん入れ、忙しくしてしまうことです。こうなると、部下のことなど構っていられなくなります。

すると、部下が自然と育っていきます。このような育てられ方をした部下は、「将来自分を楽にさせてくれる」大物にきっと育っていくはずです。

教育とは、「教育することだけが教育」ではないと思います。温かく見守ってあげるだけの「教育しない教育」も立派な教育ではないでしょうか。


指導しない指導方法2~部下の育て方~に もどる

[ 2009/04/14 07:04 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

指導しない指導方法1~部下の育て方~

水木しげるロード/サラリーマン山田像/photo by福家金蔵
約20年前、大手経営コンサルタント会社で働いていた時、今、社長になった方の直属の部下になりました。その方は、その頃から、とびきり優秀な方でした。

まだ、私は若手の未熟な社員だったのですが、その方が、将来社長になるのではないかと薄々感じていました。その方と一緒に行動すれば、自分が出世していくことも明白でした。

その方の部下となった当初は、日々、勉強になることばかりで、命令に従い、必死になって働きました。よく可愛がってもくれました。青山や六本木の高級料理店に連れていってもらったこともありました。

しばらくは、充実した日々をおくっていました。ところが、時が経つに連れ、次第に、自分に合わないのではないかと感じ始めるようになったのです。

その方といると、何だかストレスが溜まるのです。悪い方ではありません。優秀すぎるのだと思います。

問題点があれば、ものの見事に指摘されます。問題点を指摘されて、改善を促されることが、何回か発生しました。そうなると、どうしても、顔色を伺いながら、仕事をしなければならなくなります。

そうなると、自由に仕事が出来なくなってきて、仕事がだんだん面白くなくなってきたのです。

一方、その頃、とてもいい加減な先輩がいました。5時半になったら、すぐに会社を出て、飲み歩いてばかりいるトンデモナイ先輩です。

会社にも、よく遅刻するし、社員からも陰口を叩かれており、出世競争から完全に外れた先輩でした。若手社員のほとんどから嫌われていました。

ところが、ある日、その先輩と一緒のプロジェクトで仕事をすることになった時、不思議と仕事が面白く感じられました。

プロジェクト報告書作成のリーダーとして、未熟な私を起用して、全部任せてくれるのです。報告書の内容についてもほとんどチェックしません。

任された自分としては、「いい仕事」をしたと認められたいがために必死になって働きました。自主的に、会社に寝泊りして、徹夜で仕事をしました。

そのいい加減な先輩と、その後も何回か一緒に仕事をさせてもらいました。その度ごとに、楽しく、いきいき仕事が出来るのを実感できたのです。

その後、今、社長をしている方と別れて、いい加減な先輩の部下となることを相談したら、

周りの先輩から「人生、考えて行動しないと損するぞ!」
と忠告され、
周りの同僚から「頭がおかしいんじゃないか?」
と非難されました。

しかし、その当時は、「出世よりプロの道」を選びたいという気持ちが強かったのでしょうか?自分の心の声に正直に動き、「いい加減な上司」を選びました。

自分の体験談を長々と書いてしまい、失礼しました。この体験談もそうなのですが、その後、多くの会社をコンサルティングしても分かったことは、トップがある意味、いい加減な会社ほど、社員が育っているということです。

今では、部下の育て方として、指導しない指導方法が一番いい指導方法だと信じています。


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[ 2009/04/13 09:33 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

天狗になる・挫折する・客観的に自分を見る(3)

裏を返せば、「井の中の蛙大海を知らず」で、小さな世界の中、好き勝手ができ、平和で、毎日に変化がなく、居心地よく暮らしていると、天狗になるということです。

自分が偉いんだと錯覚しないためには、手前味噌になりますが、以前に書いた記事「自己覚知と自己受容」の中の”福家金蔵流人間力診断法”が参考になると思います。

これを使うと、客観的に自分を見ることができ、自分という人間は、所詮、ちっぽけな存在で、偉くないんだということを再認識できます。

ところで、天狗になることがいかに悪いことかについて今まで述べてきましたが、いい面もあります。

自信は、天狗になって、生まれるからです。自信が生まれると、臆することなく、すぐに行動に移すことができます。自信がないと、怖い橋を思い切って渡ることができません。

後になって考えたら、「よく、あんな大胆なことができたなあ」ということがあります。これは、天狗の仕業かもしれません。

しかし、自信を持って、新たな行動を起こしたものの、現実は厳しく、小さな挫折に何度も遭遇します。

挫折することによって、自信たっぷりだった人が、謙虚になって、人の言うことを素直に聞くようになります。これが、成長の証ではないでしょうか?こういう人は、また成功します。

このように、
1.天狗になる
2.挫折する
3.客観的に自分を見る

という「成功と失敗のサイクル」を経験した“回転数が多い”人が、人生の成功者のような気がします。

人間だったら、成功すれば、天狗になるのが当然です。しかし、それに早く気づき、反省し、克服できた人がさらに成長していく人ではないでしょうか。

サイクルの回転が天狗の段階で止まってしまい、動かない人が、成長しない人と言われるのかもしれません。

長い人生の中で、成功と失敗の分かれ目は、天狗とどう付き合うかのような気がします。


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[ 2009/04/12 07:42 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

天狗になる・挫折する・客観的に自分を見る(2)

鞍馬駅前天狗像/photo by福家金蔵
それでは、天狗になるとは一体どういうことなのでしょうか?

・うぬぼれや傲慢なる発言
・他人を馬鹿にしたような態度
・自分が偉いという錯覚

・先入観や自分の経験だけで何でも判断
ステレオタイプな考え方や物の見方
・自分のわからないことを何でも差別する姿勢

というようなことが多いのではないでしょうか。

この天狗病を放置し続けていると、最後は、親しい人が忠告しても、全く聞く耳を持たない状態になります。

こうなってしまうと、頑なに自分の殻に閉じこもった中で、間違った命令・判断・指示をすることが多くなるので、皆からソッポを向かれ、気がつくと、周りに誰もいなくなってしまいます。

では、天狗になるのを防ぐには、どうしたらいいのでしょうか?

1.自分よりスゴイ人といっぱい出会う
2.世代や階層の違う様々な人と会う

3.違う業界の人と会える場所に出かける
4.いつもと違う場所に行く
5.びっくりするようなところに出かけてみる

6.新しいことに何でもチャレンジしてみる
7.常に高い目標を設定し、挑戦し続ける
8.自分よりレベルの高いライバルや競争相手を意識する

9.自分の仕事と直接関係のない多様な本をいっぱい読む
10.客観的に自分を見る手法をマスターする

といったことが考えられます。


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[ 2009/04/10 06:49 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

天狗になる・挫折する・客観的に自分を見る(1)

京都船岡温泉の天狗天井彫刻/photo by福家金蔵
社員を教育する手法の中で、効果が高い順位をつけるとすれば、以下のようになると思います。

1.挫折経験
2.チェックリスト表
3.マニュアル

2のチェックリスト表は、自分に欠けているものは何か?自分のどこが悪いのか?自分のどの部分のレベルが低いのか?短所を気づかせるには、最適の手法です。

チェックリスト表で、自分をチェックして(上司にチェックされて)その欠けている部分を、学ぶために、マニュアルを見るというのが良い方法だと思います。パートさんには、このチェックリスト表&マニュアル教育手法で十分ではないでしょうか。

この方法は、失敗を少なくさせる教育です。短所を克服させるには、最適です。でも、これだけやっていても、優秀な社員は育たないように思います。

1の挫折経験は、社員を育てていく上で、一番大事な方法です。失敗することで、「何クソ!」と思わせ、「二度と同じ轍を踏まない!」と心に誓わせるのが、長い目で見て、教育の「費用対効果」が大きいと考えられるからです。

昔、知り合った、好業績の会社は、非常にユニークな手法をとっていました。

バイヤーが自分で選んで仕入れた商品の中で、期限が過ぎた商品を、バイヤー自らの手で、値引処分させ、それでも売れ残ったら捨てさせるのです。初めは、破棄率が5%を超えることもあるようですが、一年もたつと、1%以下になるそうです。

「初めに捨てさせることが、長い目で人を育てる
「そして、会社も結果的に得する」
と、そこの社長は言ってました。

この事例は、挫折することが将来の成功につながることを如実に示していると思います。このように、社員教育の面で見れば、「失敗は成功の元」です。

ところが、いったん成功すると、逆また「真」なりで、「成功は失敗の元」となってしまうのです。

というのは、成功者は、時間が経つにつれ、「天狗になる」病に蝕まれていくからです。この天狗病に犯されないためには、相当なる自己管理が必要です。


天狗になる・挫折する・客観的に自分を見る(2)へ つづく

[ 2009/04/09 11:51 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

得すること・役に立つこと・ためになること(2)

失敗経験を数多く積んだ人は、パソコンの画面に向かって、

「また、こんなおおげさなことを言って・・・」
「これちょっと、見栄張っているのと違う?」
「本当に、コイツ、自分で見たのか?」
「ないない、絶対ない。そんなことありえん!」
「まだまだ、わかってないなあ」
「何か、うさんくさいぞ?きっと裏に何かあるな・・・」
「もうちょっと、頑張らないといかんのと違う?」

などと、つぶやいているはずです。でも、その反対に、

「こんな見方もあったのか!すばらしい!」
「あっ、これはためになるねえ!」
「あっ、これこれ、自分が思っていたことと同じだ!」
「この考え方、当たってるねえ」
「これで、だいぶ得したのと違うかなあ」
「これ、○○くんに教えてあげよ」

などと、心の中で叫んでもいるはずです。

これらの言葉は、若い時に、

口車に乗せられた
・鵜呑みにして、だまされた
・信じていたのに、裏切られた
・結局、高い買い物をしたことになった
・ズルい人に上手く利用されてしまった
・バカなことして、大目玉を喰らった
・バカにされて、恥をかかされ、悔しい思いをした
・思っていたのと全然違って、痛い目にあった

などの失敗した結果から醸し出されてくるものだと思います。

失敗すると、反省して、失敗を繰り返さないように、必死になって勉強します。そういう苦い経験を積み重ねると、ページを、ちょっと見るだけで、必要な情報か、不必要な情報か、においを嗅ぎ分ける「情報検索力」が養われていくことになります。

においを嗅ぎ分けることができる人がネットを駆使すれば、必要な情報(得すること・役に立つこと・ためになること)だけがすぐに得られるようになります。

50才代以上のおじさんで、上の立場にいる人ほど、机に座って、ネット情報から必要な情報を探索して、仕事に活用していくべきだと思います。そうすると、いろんな局面で、正しい判断を下すことができるのではないでしょうか。

逆に、20才代の若者は、机に座って、ネットを見るのをほどほどにして、もっと外に出て、積極的に何にでもチャレンジし、失敗して、苦い経験を多く積むべきかもしれません。

このように、経験と情報は、切っても切れない関係にあるのだと思います。

仕事のできる人は、
(豊富な経験)×(多くの情報)
で正しい判断を下せる人です。

そのためには、
若い人は(豊富な経験
おじさんは(多くの情報
を貪欲に得ていく必要があるのではないでしょうか。


得すること・役に立つこと・ためになること(1)に もどる

[ 2009/04/08 06:36 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

得すること・役に立つこと・ためになること(1)

デュビュッフェ/Les implications journalieres,fevrier/POST CARD
一昨年、電話回線を変更した時、ネットが一週間ほど繋がりにくい状態が続き、本当にイライラしました。

情報は、日ごろ、テレビ、新聞、雑誌などのマスメディア、書籍などの出版物、 知人、友人、家族などとの会話で得ているのですが、この時のイライラ経験で、自分の中でネット情報の占める割合が大きくなっていることに改めて気づかされました。

それは、なぜか?と考えてみますと、ネット情報には、知人、友人、家族との会話と同様に、本音の情報が多く含まれているからだと思います。

マスメディアの情報は、公式発表、建前上の意見、総論的なことが多く、ほとんど本音が語られません。広告主の意向や読者、視聴者からの怒りの声を考慮して、波風が立たない無難な情報ばかりになります。これでは、情報の受け手側は、物足りなく感じることになります。

もっと知りたい情報は、
裏事情
失敗談
体験者の口コミ
忌憚のない本音の意見
専門家や業界人の日常会話
などです。

つまり、生活していく上で必要な情報
得すること
役に立つこと
ためになること
を知りたいのです。

この「得する」「役に立つ」「ためになる」必要な情報を、ネットで探すと、無料で手に入れることができます。

しかし、ネットの中には何億ページもの情報があります。ほとんどが自分にとって不必要な情報です。このほとんど不必要な情報の中から必要な情報(得する・役に立つ・ためになること)を探し出さないといけません。この作業が厄介です。

この作業は、鉱山技師(山師)が

1.瓦礫の山の中から、金の鉱脈の在り処を探索し、
2.文字通り山勘を発揮して、金鉱脈を発見し、
3.その鉱脈から金を採掘する

ことに似ています。

つまり、このことは、鉱山技師の探索力、採掘力のような「情報検索力」がないと、瓦礫の山の情報から必要な情報(得すること・役に立つこと・ためになること)へ辿り着けないということを意味します。

では、この「情報検索力」を有するには、どうすればいいのでしょうか?

結論から先に言いますと、「人生で失敗経験を数多く積む」ことです。


得すること・役に立つこと・ためになること(2)へ つづく

[ 2009/04/07 09:36 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

幸福学3~江戸のご隠居さん文化~

イギリスは、今でも階級分化が色濃く残っている国です。エリート階級と一般庶民が大きく分けられています。

一般庶民は、薄給で、しかも週給が多いようです。したがって、皆慎ましく暮らしています。でも、その反面、労働時間が短く、キッチリ時間どおりに仕事が終わります。

一般庶民からエリート階級になれないこともないのですが、幼少期の学校から差がつく教育制度が残っていますので、それにあえてチャレンジする人が少ないようです。

しかし、庶民は、給与が低いけれども、時間がたっぷりある生活を悪くないと思っています。それを「幸福」だと考えています。

何だか、日本の江戸時代(固定された身分制度)のような感じがしますが、江戸時代も、庶民は、「幸福観」を「お金」や「名声」を獲得するための出世に求めず、「ゆとり」に求めた節があります。

盆栽や園芸が盛んだったのはもちろん、浮世絵、歌舞伎、浄瑠璃、相撲、落語、囲碁、将棋、花札、花火、花見、縁日など次々と遊びが生まれ、進化しています。庶民にそれらを楽しむ、時間的なゆとりが十分にあったと考えられます。

若い時のゆとりは少なかったかもしれませんが、子が一人前に育つとすぐに、ご隠居さんになりましたし、ご隠居さんになることを望んだ社会的風潮もありました。

ということは、「幸福観」の要素の中でも、特に「ゆとり」に重きを置いたように思われます。

このように考えると、現代のイギリスと江戸時代の日本は、「幸福観」の共通点がかなりあるように思えます。

今の日本は、全員がヨーイドンで、「お金」と「名声」を求める出世レースを走ります。そのレースに勝つのは、一部の人間だけです。

多くの人は、その競争に敗れたにもかかわらず、その負けを認めようとせず、また別のレースに戦いを挑もうとしてしまいます。

「ゆとり」に、しあわせを求めたら、随分楽になるはずなのに、それをしようとせず、年老いるまで働こうとしているように感じます。

自分にとって、何がしあわせか?「幸福学」を真面目に考え、そのしあわせと思える道を貫いて歩くと、もっと楽になれるのではないでしょうか。


幸福学1~幸福観~に もどる

[ 2009/04/06 06:08 ] お金の話 | TB(0) | CM(0)

幸福学2~幸福力~

ところで、この幸福観の要素を、会社員の立場に置き換えて考えると「1の健康」を除いた次の5つがタイプとして存在するように思います。

 (タイプ)(特徴)
2安心派安定雇用されることに喜びを感じる人
3生きがい派仕事のやりがいを重視する人
4お金派給料を重視する人
5名声派会社名や肩書にこだわる人
6ゆとり派残業少なく有休がとれる会社を重視する人


同じ会社員でも、何に重きを置くかで、個人の人生が大きく変わってくるかと思います。

当然、同じ人であっても、若い時と、年老いた時で、重きを置くものに変化が出てくると思います。また、欲張りな人は、すべての要素が必要と言うかもしれません。

それぞれの人ごとに、重きを置く「幸福観」を高める働き方が存在しているように思います。

違いはあるにせよ、「自分にとって、何がしあわせか?」をしっかり考えて行動している人と何も考えずに世間の価値観に振り回されてしまっている人とでは、時間がたてば「幸福力」において、大きな差が生じるのではないでしょうか。

以前、イギリスに行ったとき、「なぜ、ガーデニングが盛んなのですか?」と現地の人に訊いたことがありました。

すると、

1.夏が涼しく、植物が育ちやすいから
2.北緯が高く、夏は夜になっても明るいので、遅くまで作業ができるから
3.庶民の給与が低く、遠出するお金が余りないので
4.庶民の労働時間が短く、暇を持て余すから
5.年金で生活の安定した高齢者の多くが、暇つぶしでやっているから

という答えが返ってきました。

1と2の気候と環境要因を除くと、イギリス社会のしくみにその原因があるように思いました。


幸福学3~江戸のご隠居さん文化~へ つづく

[ 2009/04/04 22:17 ] お金の話 | TB(0) | CM(0)

幸福学1~幸福観~

ストックホルムの住宅にて/photo by福家金蔵
何がきっかけだったか忘れましたが、先月、妻と「幸福」について話し込んでしまいました。

「しあわせとは一体何なのか?」
「自分にとって、しあわせの状態とはどういう時なのか?」
「今後、どうすれば、しあわせと言えるようになれるのか?」

といった、哲学的な「幸福学」とも言えるテーマについて真面目に語り合ったのです。

妻と私では、幸福観が若干違っていました。価値観や感性が比較的似ていると思っていましたが、少々ズレがありました。

似た者同志のように感じていた妻とも、少々違いがあったのですから、百人いれば、百人の幸福観、千人いれば、千人の幸福観があるのではないでしょうか。

人それぞれ、幸福の定義も、同じになるはずがありません。しかし、敢えてそれを承知の上で、幸福観の要素と思われる点を以下の6つにまとめてみました。

1.健康
2.安心
3.生きがい
4.お金
5.名声
6.ゆとり

この幸福観の要素をもとに、私と妻の違い(何に重きを置くか)をABCの順に示しますと、

 健 康安 心生きがいお 金名 声ゆとり
  A  B   A  A  B  A
  A  A   B  B  C  A


上のようになりました。

私の場合の幸福観とは、

1.「自分のカラダに異常がなく」
2.「家族が平穏無事に
3.「生きがいを感じられる仕事ができて」
4.「お金もあるに越したことはなく」
5.「少しだけでいいから周りから敬意を表されて」
6.「知的好奇心を満たすための時間がたっぷりとれる」

ことのような気がします。

妻の幸福観とは、

1.「自分のカラダに異常がなく」
2.「家族が今後ともずっと平穏無事に」
3.「子供たちを自立できるように育て上げ」
4.「家族が普通に生きていけるお金が家計に安定して入ってきて」
5.「ひっそりと暮らしていくことができ」
6.「小説、映画、劇を見るための時間がたっぷりとれる」

ことのようです。

二人には、多少の違いはありますが、「健康の維持」「時間的ゆとり」においては共通していました。


幸福学2~幸福力~へ つづく

[ 2009/04/03 19:00 ] お金の話 | TB(0) | CM(0)

ご当地ゆるキャラ~ひこにゃん着ぐるみショー~

ひこにゃん着ぐるみショー/photo by福家金蔵
昨日までの「版権ビジネス」の続編のようになるのですが、昨年の夏、「ひこにゃん」に会いに彦根に行ってきました。

ひこにゃんに関心を持ったのは、よくできましたスタンプに、「はなまる」「さくら」「にこちゃん」を押す先生が多い中、次男の小学校の先生が「ひこにゃんスタンプ」をよく押してくれていました。それを次男が毎回喜んでいたからです。

先生もハッピー、生徒もハッピーにするひこにゃんには、何かが潜んでいる。一度会わなければと思ったのでした。

それと、ひこにゃんだけでなく、ご当地ゆるキャラ人気がどのような現象を起こしているのか、この目で見てみよう(現場・現物・現実主義がモットーなもので・・・)と思い、青春18切符を使って、うだるような暑い日曜日に、彦根まで行ったのでした。

当日は、日中の暑さのせいか、ひこにゃん着ぐるみショーは、彦根城の天守閣前広場では行われていませんでした。冷房のきいた彦根城内の彦根城博物館のホール内でした。

彦根城博物館には、彦根城とのセット入場券でしか入れません。大人1400円です。家族4人で行きましたので、結構な出費です。しかし、せっかく彦根に来たので、ひこにゃんに会わないわけにはいきません。

ひこにゃん着ぐるみショーは、午後だけで数回あったようですが、200人ほど収容のホールに30分ほど並ばされました。

見に来た人たちは、ひこにゃんが登場するやいなや、興奮のるつぼで、歓声とフラッシュの嵐でした。その後も、ショーの間のひこにゃんの一挙手一投足にも歓声とフラッシュが飛び交いました。

15分くらいでショーは終わりましたが、有名タレント以上の人気だったと思います。最後は、プレゼントをたくさんもらっていました。

余談ですが、そのプレゼントの中に、551の豚まんがあったので、スタッフの方に「ひこにゃんの好物ですか?」と訊いたら、「そうらしいですよ」という言葉が返ってきました。

まあ、とにかく、ひこにゃん人気のすごさを見せつけられました。

この人気を見て、これからは、ご当地ゆるキャラご当地グルメと並び、観光をリードしていくように感じました。

そこにしかない
その時しかない
が、観光のキーワードですが、「そこでしか会えない」ゆるキャラ、「いつでも、どこでも会えるとは限らない」ゆるキャラの着ぐるみは、観光にピッタリです。

また観光大使としても、ゆるキャラの着ぐるみは便利です。ギャラの高いタレント、代役のきかないタレント、わがままなタレントに比べて、着ぐるみを着さえすれば、「誰でも、すぐに、どこへでも、安く」全国へ飛んでいけます。

しかも、昨日「版権ビジネス3~鬼太郎キャラクター~」で同様のことを書きましたが、ご当地ゆるキャラの商品は、全国、全世界にネットで販売できます。競争にさらされない「世界に一つだけのオンリーワン商品」をご当地にいながら販売できます。こんないいことはありません。

これからの、まちおこしは、経済効果を考えると、ゆるキャラから始めていくのが常套手段になっていくように思いました。

皆がハッピーになる、ご当地ゆるキャラが今後どんどん進化していけば、「当店ゆるキャラ」「当家ゆるキャラ」というふうになっていくのかもしれません。

将来は、家紋ならぬ「家キャラ」の時代がやってきて、先祖代々で子孫に伝わっていくとしたら面白いと思いませんか?

まだまだキャラクタービジネスは始まったばかりなのではないでしょうか。

[ 2009/04/02 13:15 ] お金の話 | TB(0) | CM(0)