海外に行くと、我々、日本人を見るやいなや、原価の10倍以上を掛けた値段で、モノを売ろうとしてくる人が多くいます。日本人には、
値切る客が少ないので、いいカモと思われています。
日本人は、値切る人を小バカにしてきました。そういう美徳(値切らないで買うのが自慢)を有する日本人を見ると、彼らはナメてかかってきます。
モノの値引交渉にとどまらず、外交においても、日本をナメてかかっています。彼らの要求に対しては、明確にNoと言って、無視すると、態度を豹変させてきて、そこから交渉がスタートします。
Noと言われてから、どの辺が妥協点なのか、どこで手を打つべきなのかを探ってきます。そして、お互いに納得のいく点を見つけ、商談成立でシャンシャンです。これが、国際標準の交渉(外交、商談など)のやり方かもしれません。
特に、民主化の遅れた、レベルの低い国では、
厚かましい人ほど得するようになっています。そういう国に住む人たちが、世界の圧倒的多数ですから、彼らのやり方に合わさざるを得ないと思います。
そういう国に対して、スマートな外交をしていても埒があきません。したたかな人たちを手玉にとって、交渉しようとすると、上手に相手をほめながら、同時に弱点もしっかり握り、それをちらつかせながら交渉していくしかありません。
外交官は、日本国の営業マンである以上、そういう交渉が嫌いな人は外交官失格だと思います。失格どころか、有害なのかもしれません。
このように、外交官だけでなく、多くの日本人は、交渉ごとが苦手です。いまだに、
士農工商制度の呪縛にとらわれているように思えます。
したがって、
・人と交渉(
営業)
・人を管理(
マネジメント)
・人の利害を調整(
斡旋、政治)
・人と接触(
サービス)
するのが苦手です。
今まで、そういう職業に就く人をバカにしてきた風潮もあります。今でも、「士」=公務員や「農・工」=職人になりたいと心の底で思っている人が多いのではないでしょうか?
また、「お金」の話をするのも嫌いです。
お金を賎しいものとする風潮もいまだに支配しています。
しかし、こういう士農工商的考え方を持つ人たちは、現在では、いい就職先が見つからなくなっています。特に、正社員で働くことは難しくなっています。
人とも会わず、モクモクと働いて、お金になる仕事が、昔はありました。でも、円高(先進国)になり、
国際分業体制に入った以上、農業従事者も工場労働者も手工業の職人も日本には、必要とされなくなってきています。
また、コンピュータ技術の進歩で、経理、設計、編集、企画業務なども少人数でできるようになってきています。
今では、男がモクモクと働ける職場は、トラック運転手、建設関係、警備員などの限られた職種で、狭き門になっているように思えます。
したがって、今の日本にいる以上、「人」と接して、「お金」の話ができる人にならないと、生きていくことが難しくなっているのです。つまり、営業や交渉といったことができ、商談上手にならないと、働く先がない時代なのです。
それでは、実際に商談する中身とは、一体どういったことが多いのでしょうか?
品質や機能に関する説明なども、もちろんありますが、詰まるところは、「お金」です。要するに、「いくらなら売るか」「いくらなら買うか」ということです。
ところで、私自身、このような
値引き交渉力のある
商談上手な人に数多く会ってきました、この百戦錬磨の人たちとはどんな人なのでしょうか?
値引き交渉力(2)~背後霊と守護霊~へ つづく