商品に合わない
店什器、店に合わない
商品什器、どっちをとるべきか?
本来は、商品を主役として考えるべきだと思います。ところが、一般店舗では、
店什器を一列に並べ、それに無理やり合わせた形で、商品を放り込んでいます。商品が窮屈そうで、圧迫感も感じます。商品が良く見える高さ、角度、棚の色、明るさは千差万別のはずなのですが・・・
また、「触ってみたい!」と思っても、パッケージが邪魔をして、触れない場合や中身の見えない商品まであります。効率を優先した陳列がまだまだ残っています。
その点、早くから成熟したファッション業界や雑貨業界の
商品什器は、客の視線を惹きつける意味において、進んでいると思います。
・供給不足の場合、効率主義は最善の思想
・供給過多の場合、効率主義は最悪の思想
でも、効率運営を否定する気もありません。会社経営は、基本的に、効率運営しないと、組織が回っていかないからです。しかしながら、モノが売れない時代では、効率運営を少しは抑えて、客が楽しいと感じる売場を作るべきだと思います。
景気のことを考えると、什器に、お金をかけられないのも事実です。したがって、知恵を出すしかありません。
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坪当たり売上高が低い業界では、什器にお金をかけることができません。しかし、情緒的に売らないと売れない商品もあります。高さや位置を変えるだけで、急に売れ出す商品もあります。
この矛盾を克服するため、1坪当たり売上高が低い業界は、お金をかけずに、什器を開発しています。この
アイデア工作方法や「無料でもらえる什器」について、今から逐次説明していきたいと思います。
1.
樽什器キャスター付 約1000円
化粧品、ワインなどの店頭販売でよく使われています。ボトルタイプの商品を乱雑に放り込むのに適しています。園芸用
木製樽を買い、下にキャスターを工作して付けると移動にも便利です。
2.
プラスチック鉢上げ底加工 約1000円
樽什器と同じような使い方をしますが、色が豊富(茶、白、深緑、深青、黒など)なのとサイズが豊富で、商品に合わせて、使い分けができます。包装資材のプチプチなどを下に敷くと商品が少なくてもボリュームがあるように見えます。しかも木製に比べ、さらに軽いので持ち運びしやすいです。
3.
アイアンスタンド 約500円
樽什器や
プラスチック鉢を引っ掛け、高い位置に調整します。「後方の陳列は高く、手前の陳列は低く」が一般的です。また、それ自体に
長尺もの、ロールものなどを放り込むのにも適しています。倒れなくて便利です。
さらに、最近は、浅型陶器鉢(約500円)に園芸用
寒水砂利(約500円)を入れ、このアイアンスタンドを使うと、おしゃれな
店舗用灰皿が簡単に出来ます。
4.
フラワースタンド 約1000円
陳列の基本である、
ひな壇陳列をする場合、使いやすいと思います。3段が一般的です。壁面などで使ってください。プラスチックだから、軽くて移動に便利です。残念ながら、白が主流で安いので、見栄えがよくありません。麻布や藍染の布(約500円)でカバーして見栄えを整えるのも手です。
5.
木製縁台 約1000円
陳列の高さを整えるに便利です。先ほどの、樽やプラスチック鉢の高さを整えるために、組み合わせて使うことがよくあります。
6.
単管パイプ(建築足場用鉄製パイプ)什器 1m当たり約300円
これを組み合わせると、丈夫な什器ができます。棚にコンパネ(合板1㎡当たり約300円)を使ってアイデア工作すると、立派な什器が本当に安く出来上がります。
7.
庭の目隠しフェンス 約1500円
壁面の空間処理や間仕切りによく使うのですが、この
ラティスフェンスを3枚か4枚組み合わせて、アイデア工作して立てると、フック陳列できる什器に早替わりします。
8.
各種コンテナ、カゴ、バケツ 約100円
大型100円均一ショップの収納コーナーで、使えそうなものを物色します。結構大きな手提げプラかご、カラフルなバケツ、収納コンテナなどいっぱいあります。
9.
木製デッキすのこ 約300円
突き出し陳列や山積み陳列をする下に使用します。各サイズ(30cm角、45cm角、60cm角)を上手に利用すると、床陳列がきれいに見えます。
10.園芸用
壁掛けプランター、アイアンバスケット 約500円
関連販売の時やエンドネットのフックにこれを掛けます。ついで買い商品などを放り込みます。これを使うと、空間の余っているところにも商品が置けるようになります。バスケットですと、天井から吊るすことも可能です。これも最近、100均で小さいものが売られています。
店什器・商品什器2~無料でもらえる~へ つづく