とは学

「・・・とは」の哲学

スウェーデン環境共生住宅団地(2)

ストックホルム環境共生住宅/photo by福家金蔵
<環境への配慮>

16.敷地内道路は砂利道で、最後は「元の森に帰す」ため、コンクリート、アスファルトは使わない
17.「自然に帰す」素材の木で家造り。風呂場周辺のみ木が腐るのでレンガを使用
18.家の基礎はコンクリートを使用しているが、解体するときに処理しやすい構造を採用

19.建築材は、化学物質はないか?リサイクル可能か?海洋廃棄処理できるか?を考えて、伝統的な木材と石材に限定
20.外壁の塗料はエコ塗料卵テンペラなど)を使用、外階段の塗料にはタールを使用
21.冬はマイナス15℃までを想定して、屋根裏、床などに厚さ50cmの古新聞リサイクル断熱材を使用

22.エネルギーの節減を考え、二重ガラス断熱窓を使用
23.暖房の基本は、製材クズの木材ペレットを使用、石油に依存しないように配慮
24.大西洋から湿った風が吹くので、木が腐らないよう、空気の出入口を各所に設置して換気対策

25.空気のよどみをなくすように大型ファンも設置
26.各棟にバイオ浄化槽トイレを設置して下水処理、お風呂やシャワーの下水は、市の浄化場と契約
27.ソーラー発電を希望者は設置

28.風力発電は、コストパフォーマンスがまだ不十分として見合わせた
29.耐用年数を50年と考えて設計

<共同所有>

30.共同利用自動車(カーシェアリング)の制度もあり、月々約6000円+走行距離分の支払いで利用可能
31.再利用の納戸部屋を設け、家具、玩具、服などをリサイクルし合えることが可能に
32.生ゴミは各棟の近くのコンポスト容器で処理するが、粗大ゴミは共同ゴミ集積場で分別して、市のトラックが定期的に回収

33.全住民が利用できる集会場に共同の電気洗濯機と乾燥機を設置
34.ゲストルーム(簡易宿泊施設)も集会場に設置
35.トイレの下水は、尿タンクに集められ、酵素分解されて、共同のため池へ

<コミュニティーの運営>

36.10家族単位のコミュニティーをつくり、それぞれで、自宅前広場や近辺の森を自主管理
37.年に1回の住民総会への出席
38.年2回、共同利用場所の大掃除への参加
39.それ以外は、あくまで各家庭のプライバシーを尊重する


8年前に質問に答えていただいたことですが、今、読み返しても新鮮です。環境が行政主導ではなく、住民主導であることがわかります。

環境社会に参加する権利とそれに伴う義務も明確に記されていると思います。スウェーデンの住民意識やレベルの高さを感じました。日本では、まだまだ時間がかかるのかもしれません。


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[ 2009/10/16 07:05 ] 何でも話 | TB(0) | CM(0)

スウェーデン環境共生住宅団地(1)

ストックホルム環境共生住宅/photo by福家金蔵
この写真は、今から8年前に視察で訪れたスウェーデン・ストックホルム近郊の環境共生住宅団地です。正確には、UNDER STENS HOJDEN(ウンデルステンホーデンと読むと思うのですが・・・)というところです。

この環境共生住宅団地は、普通の市民が、都市文明の便利さ、快適さも享受しながら、自然も享受したいという思いのもとにつくられています。思想や宗教的なイデオロギーが全くありません。

現実も受け容れながら、エコロジー思想も受け容れるという住民の高い意識によって、運営されています。極めて理性的です。これが気に入ったのです。

スウェーデンは、民主主義の国として、世界で最も進んだところだと思っています。国民の知的レベルも高く、皆が公平に、しあわせに生きていくには、どうすればいいかを考えた社会づくりを進めています。

したがって、環境共生住宅団地にも、そういった考え方が採り入れられています。

・都市から離れることなしに、自然がいっぱいの生活を享受できないか?
・今の快適な文明生活を捨てずに、精神的豊かさも享受できないか?

・共同所有と個別所有の区分をどう見直したらよいのか?
次世代への環境配慮をどう行ったらよいのか?
プライバシーの尊重とコミュニティー的ふれあいをどう融合するか?

などがテーマになっています。

ここを訪問して、代表世話役の方に、いろいろと質問をしました。その時、丁寧に応えていただいことを39にまとめました。

環境共生住宅団地の概要>

1.敷地全体は10000坪で、自然保護地域の森の中、その中に44棟200人が居住
2.首都ストックホルムより地下鉄で15分の最寄り駅から歩いて8分の好立地
3.一戸の住宅面積は、1階と2階を合わせて、100㎡(約30坪)が標準

4.各棟の間取りは、自由に設計できる(3~6部屋)
5.将来の建て増しも可能な設計
6.90年に有志で組合を設立し、綿密な打ち合わせを経て、95年に建設完了、民間の力のみで設計、建設

7.国の住宅協同組合より資金調達
8.一時金(居住権)を住宅協同組合より、約240万円で購入して入居
9.住宅協同組合より月々約96000円で賃貸

10.居住権は売買可能。最近、約2400万円で売買され、10倍の値上がりするほど人気
11.森の中に散歩道、ジョギング道も確保
12.各棟の外装は、4色から選択。全体の景観と個性の調和を図る

13.住居面積以外に、各家庭用に納屋が外広場にあり、物置スペースも十分に確保
14.駐車場は住宅団地入口前に確保、自動車を住宅前に原則として乗り入れ禁止
15.電気、ブロードバンド、テレビアンテナなどの設備も完備


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[ 2009/10/15 08:24 ] 何でも話 | TB(0) | CM(0)

エアコン不要!吸汗Tシャツ・気化熱冷却法

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最近、自分の部屋で、冷房をほとんど使ったことがありません。

2年前、猛暑の最中、エアコンが故障しました。修理を頼みましたが、お盆前でもあったので、修理に来られるのは、1週間後とのこと。

そこで考えました。エアコンの原理でもある、気化熱冷却を応用できる何かいい方法がないかと。

当初は、水で濡らしたタオルを扇風機に掛けて、冷風をからだに送っていました。少しは涼しくなりましたが、物足りません。

さらに、いい方法はないかと、部屋を眺めていますと、そこに、趣味の自転車用に、買ったばかりの吸汗Tシャツがありました。

これを水に濡らし、身に着けて、扇風機に当たるとどうなるのかと考えました。そして、すぐに、実行しました。

すると、ゾクゾクっとするくらいの寒さを感じました。まさにエアコン不要でした。それどころか、濡らしたばかりのときは、扇風機も不要なくらいでした。

昨年も、この「吸汗Tシャツ・気化熱冷却法」で猛暑を乗り切りました。今年も十分に乗り切れると思います。去年の感じでは、部屋の温度が32℃くらいまで平気で耐えられます。

吸汗Tシャツは、昨年、ポリエステル100%のものを買いましたが、肌触わりが悪く、チクチクする感じがしたので、今は着ていません。体質に個人差はあると思いますが、できるだけ綿比率が高いもの(最低でも綿40%以上)がおすすめです。

また1000円程度の価格だと、水に何回も濡らし、絞り、痛んでも、もったいないと思いません。

できたら、インナー用の吸汗Tシャツではなく、外にも着ていけるものを選ぶと、さらにお得です(私の場合、夏、自転車に乗るとき、濡らした吸汗Tシャツを着て、しばらく走り、乾いてきたら、公園を見つけ、水道で濡らし、また走ります。本当に、ずっと涼しくて気持ちよく快適です)

また、水に濡らし、絞るときですが、下3分の1はギュッときつめに絞り、上は軽く絞るのがいいと思います。そうしないと、すぐに下に水分が落ちて溜まってくるので、ズボンやパンツがビショビショに濡れ、気持ち悪くなります。

吸汗Tシャツを水に濡らし、絞る頻度は、扇風機に当たる場合は、乾きが早いので1時間に1回。扇風機に当たらなければ、2時間に1回くらいです。

このエコ対策を妻にもすすめたのですが、「みっともない!宅急便のお兄さんが来たら誰が出て行くの?」と、一蹴されましたが、自分の部屋では、これからもやり続けていきます。

冷房代は、部屋の大小、外の暑さによっても変わりますが、目安として、1部屋1時間15円かかります。

みっともない」より「もったいない」の方が大事と思う方は、是非チャレンジされてみてはいかがでしょうか。


吸汗Tシャツ・気化熱冷却法のまとめ

1.用意するもの 

吸汗Tシャツ。吸汗速乾、ドライメッシュ等の名でも売られています。

2.費用

Tシャツ1枚1000円程度。洗濯の替え用として2枚はほしい

3.Tシャツの生地

 綿40%以上で、メッシュ加工で、薄い生地がおすすめ

4.Tシャツの濡らし方

全体をよく濡らし、上は軽めに絞り、下3分の1はギュッときつめに絞る

5.濡らす頻度

1時間~2時間に1回。扇風機の風の当たり方による

[ 2009/07/15 08:55 ] 何でも話 | TB(0) | CM(2)

反グローバル的グローバル主義2~日本人の特徴~

上海近郊・朱家角の風景/photo by福家金蔵
ところで、この「変」な日本人の特徴とは、何でしょうか?私なりに感じていることは、

1.経済的に豊かになったのに、いまだに集団間で激しい競争をしている
2.ファミリー(派閥)を形成するのが好きで、そこから外れた人をいじめ、異質の才能を認めようとしない
3.自分と違う人を認めることで成立する民主主義が、先進国なのに根付かない

4.トップに、未来を考えたシステマティックな戦略がなく、行き当たりばったりの判断がいつも下されている
5.グループの中で、見栄の張り合いっこをして、いい格好をしたがる

6.宗教心はほとんどないが、「恥」の文化のおかげで、なんとか欲望を抑制できている
7.経済的な自立を目指そうとせず、組織に属したままの人が多い
8.マスコミ、官僚、政治家が公僕としての意識やエリートとしての使命感に欠けている

9.正しい金銭教育がなされておらず、カネを口にするのはまだまだ卑しく思われている
10.庶民レベルでも、モノには異常にこだわるし、品質面で非常にうるさい

といったところです。この「変」なおかげで、北アジアの小国が経済的に豊かになったとも言えます。狭い視野の「変」な日本民族は作り手と買い手が一体となって、こだわりの逸品を生み続けているように思います。

庶民レベルで、商品に対して、非常に細かいレベルまで要求するのは日本人だけではないでしょうか。パナソニック、キャノン、トヨタ、任天堂のような一流メーカーの商品だけではありません。

果物(おいしい桃、甘いスイカ、ジューシーなリンゴなど)や紙製品(カラフルな包装用紙、きれいな印刷物、すべすべの衛生紙など)といった日本では、むしろ遅れていると思われている産業の製品が、高級品として、今後、ますます中国のお金持ち層に受け容れられていくのではないでしょうか。

日本は、グローバル資本主義が最終的に到達する金融ビジネスに目もくれず、各国から馬鹿にされても、ひたすら「ものづくり」に専念することで、世界の中で存在感を示していくのが妥当のように思います。

中国人は、結構、欧米人と同じような考え方をしています。それは、アジア人というよりか、大陸人として、そうなったのかもしれません。中国は、グローバル主義が肌に合う国のように感じました。

日本人は、アジア人で島国人です。欧米人で大陸人の国々とは、大きくかけ離れていて当然です。

この「変」な日本人の特徴は、一朝一夕に変わるものではありません。賢くなって、欧米流(グローバル主義)に合わせていくことが、逆に日本を衰退させていくのではないでしょうか。


反グローバル的グローバル主義1~変な日本~に もどる

[ 2009/05/31 08:33 ] 何でも話 | TB(0) | CM(0)

反グローバル的グローバル主義1~変な日本~

上海雑技団劇場/photo by福家金蔵
数年前、上海に行きました。4日間だけでしたが、地下鉄、タクシー、公共バスを利用して、繁華街、観光地、スラム街、田舎町を歩き、デパート、市場、問屋街、レストラン、場末の食堂、劇場に入り、そこに住んでいる庶民の活気と息吹に触れながら、上海を自分なりに、体感してきました。

その時、今後、アジアの中心は上海になるなと感じました。経済発展しているというだけではなく、地球儀を見れば、上海は地政学的に見てもアジアの中心です。日本は、大陸から離れた辺境の地です。

上海は、超高層ビルの数も、世界第4位になっています。(ニューヨーク、香港、シカゴに次ぐ)上海は地震がないとはいえ、この15年間の建設ラッシュは、異常なスピードです。

約1900万人の人口ですが、中心部から、20~30㎞離れると、まだまだ田畑だらけでした。山一つ見えない、未開発の平野部です。日本と違って、平野部が延々と続きます。交通網などの社会資本の整備が進行すれば、更に、発展していくと思いました。

日本に帰ってきて、まず感じたのは、人の少なさと人の精気のなさでした。繁華街でも、人がまばらなように感じられました。こんな感覚になったのは初めてです。さらに、道行く人々の目がうつろのようにも感じられました。

このような、発展する上海、発展する中国と今後どういう付き合い方をしていくかが、日本の大きな課題になります。今、大多数の日本人は、中国人を正当に評価していないように感じます。それは、中国製の商品を見て、中国をそう思っているだけのことです。

逆に、大多数の中国人は、日本人を羨望と嫉妬の眼で見ています。それは、日本製の商品を見て、日本をそう思っているだけのことです。

商品だけでなく、大きな意味での、政治力、経済力、軍事力、外交力、教育レベル、人口、国土面積などを総合して見ると、20年後には、日本人は中国人からバカにされるように思います。

「北アジアの小国の変人」と思われる時代が確実にやってきます。これから先、中国人に少しでもバカにされないためには、日本はどうすべきなのでしょうか。

私の考えは、不思議に思われるかもしれませんが、「今の体制を変えないことにある」と思います。頑なに、精神面でのグローバル化を防いでいくことが大事なように思います。

グローバル主義を唱える人の言うことを、「つまらん!お前の言うことは、つまらん!」と、商品以外のもの(考え方、思想、システム、制度、体系など)が日本に入ってくるのを徹底的に拒否したらいいと思います。

反グローバル化が、本当の意味での日本のグローバル化を進めていくのではないでしょうか。

世界をいろいろ回れば、日本が変な国、日本人が変な民族であることがわかります。でもこの「変」が逆に長所になっています。「変」を変えてはいけないと思います。「変」だからこそ、日本という国の存在意義があります。

中国が発展すればするほど、ますます、日本の変が大事になるように思いました。中国、アメリカと同じ土俵で相撲を取っては負けるに決まっています。


反グローバル的グローバル主義2~日本人の特徴~へ つづく

[ 2009/05/29 08:25 ] 何でも話 | TB(0) | CM(1)