とは学

「・・・とは」の哲学

『幸福の言葉』宇野千代

幸福の言葉幸福の言葉
(2002/03)
宇野 千代

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著者の本を紹介するのは、「幸福の法則一日一言」「幸福は幸福を呼ぶ」に次ぎ3冊目です。17年前に亡くなられましたが、生前は、中村天風氏に心酔されていました。

著者の積極的精神は、そこで培われたものが大きいのかもしれません。100歳近くで死ぬまで、幸福に向かって生き続けた彼女に見習うべきところが多々あります。それらの一部を要約して、紹介させていただきます。



・逃げてはいけない、追いかけること。それが、「思いのまま」を可能にする魔法

・人間のすることは、すべて現実と想像である。私たちは、朝から晩まで、この二つの現象の間を往復して、巧みに生活している

・何をするのにも、それをするのが好きという「振りをする」ことである

忘れるということは、新しく始めるということ。心を空っぽにするから、新しい経験を入れることができる

・人間は過去に生きるのではない。新しい明日に向かって生きるのだ。私は、こうするのだと思った瞬間に、さっと体はその通りに動く。いや、もう踏み出している

・誰にでも、その人の持っている芽というものがある。その芽を太陽のよく当たるところへ出して、ときどき水をやり、肥やしもやる

・自分の持っている能力がどれくらいあるか、試してみることくらい、愉しいことはない

・言葉だけで、一人の人間がやさしくなったり、意地悪になったりする。言葉の持つ魔力は計り知れないものがある

・女のする親切は意地悪に似ている。一方の口を塞いでおき、人がどうしてもその口から出られないようにしておいてから、ゆっくり親切を売る

・欠点は隠すものではない、利用するもの

・愛し合う二人の間にも礼儀が必要。お互いに相手の傷にさわらない、傷のあるところは知らん顔して除けて通る

・生活をしていて、希望を発見するくらい、愉しいことはない

・希望というものは、どんなに小さなものであっても、やはり希望である

出来ると確信さえすれば、どんなに不可能と見えることでも可能になる。人間の心というものが、そういう不思議な働きを持っている

・愛とは人の心を喜ばせたいと乞い願う、純粋な善意の現れ

・女の嫉妬は自尊心である

・見栄をはることも生命力のもと

・私には、毎日待っていることがある。待っていることがあるというのは、生きているのに希望がある、ということで、どんな人間にとっても嬉しいこと

・希望を発見することの上手な人は、生活の上手な人。希望は、その人が発見しようと思いさえすれば、発見できる。それは、その人の生活態度の中に含まれているものだから

未練とは、習慣を変えることへの恐れである

お洒落と元気とは相関関係にある。お洒落をすると元気が出る。元気が出るとお洒落に精が出る

・人間は、心の存在がすべて。心が体を動かす。心が幸福を生む。幸福は幸福を呼ぶ

幸福のかけらは、幾つでもある。ただ、それを見つけ出すことが上手な人と、下手な人とがある。幸福は、人が生きていく力のもとになる

・人間同士のつき合いは、心の伝染心の反射がすべて。何を好んで、不幸な気持ちの伝染、不幸な気持ちの反射を願うものがあるか



著者は、98歳まで小説家として第一線で活躍し、その間、何度も結婚離婚を繰り返し、何回も引っ越しをされ、着道楽が高じて、ファッション専門誌まで刊行された方です。

本書は、希望に向かって、人生を走り抜けた著者の体験談です。耳を傾けて、損にはならないように思います。


[ 2013/11/21 07:00 ] 宇野千代・本 | TB(0) | CM(0)

『幸福は幸福を呼ぶ』宇野千代

幸福は幸福を呼ぶ (なでしこ文庫)幸福は幸福を呼ぶ (なでしこ文庫)
(2008/12/19)
宇野 千代

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宇野千代さんの本を紹介するのは、「幸福の法則一日一言」に次ぎ2冊目です。宇野千代さんは、以前、このブログで紹介した「成功の実現」の著者である、中村天風氏の信奉者であり、門下生でもありました。

また、宇野千代さんは、結婚を4回もし、家を11軒も買い、着物には目がないなど、欲しいと思ったら、心の命ずるままに動く人でもありました。

そのせいか、宇野千代さんの本は、どれをとっても前向きで、自分の力を信じて生きることの素晴らしさについて書かれています。

この本にも、励まされる言葉が数多く掲載されています。「本の一部」ですが、紹介したいと思います。



気を入れてやっている人の様子は、端から見ても気持ちが好い。どんな詰まらない仕事でも、気を入れてやっている人の顔つきは、気持ちが好い。あの人の仕事は巧くいくなあと思えるから

・人はふだん、そうとは気がついていないが、ほとんど、人からの暗示か、自分自身の暗示によって、ものごとを考える

・思うというのは、予期すること。いつでも、失恋しやしないかと思っていると失恋する。一度でも、舵をとるのを誤って、船を衝突させたことのある者には、船会社では、二度と舵をとらせない。衝突しやしないかと思っている瞬間に百発百中衝突する

・自信があるということは素晴らしいこと。それが単に自惚れであっても、自信を持つことはよい。自信を持っているときは、顔が輝いている。自分で自分の心に、出来る暗示がかかっているからである

・谷崎潤一郎の初期の作品の、幼稚さ、野暮ったさには驚きあきれるが、この中に「自己を信じる」強い気持ちを感じる。この気持ちが、中、後期の輝かしい傑作を生む要因になった。自己の持っているものを、神を信じるような念力で信仰した人、それが谷崎潤一郎

・人生は、「弾み」によって、思いもかけない面白い結果が現れることがある

・健康法というのは、体操をするとか、歩くとか、あれを食べるとか、これを食べないということではない。いつでも、何か追いかけていく目的があって、張りきっている状態でいること

・人から笑われることを嫌がる人がいるが、人から笑われるのはそんなに嫌なことだろうか。いっぺん人に笑われたら、あとは笑われた者の得だと思う

バカなことはしたくないという気持ちの中には、バカなことをして、損をするのはバカらしいという、損得の感情が潜んでいる

・私は心で考えるのではなくて、体で考える。だから、いつでも、すぐに駆け出していく

・人間は一旦、何かに向かって駆け出したら、ただそれだけで運命を決めることがある

・人は、その人自身の思っているほど、自分の嫌いな、自分に不似合いな生き方はしないもの

欠点は隠そうとするものではない。利用するもの

・がむしゃらに暮らしてきた。夢中で生きることが生きていく目的であった



宇野千代さんは、チャーミングな外見とは反対に、心の奥底に、激しいものがあり、それを制御できなかったのかもしれません。

波乱万丈な人生で、実行し、体験し、証明してきたことの数々が掲載されている本です。男女を問わず、夢を実現したい人には最適の書ではないでしょうか。
[ 2011/07/05 08:23 ] 宇野千代・本 | TB(0) | CM(0)

『幸福の法則一日一言』宇野千代

幸福の法則一日一言幸福の法則一日一言
(2007/12)
宇野 千代

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宇野千代さんが98歳で亡くなられてから、早、13年が経ちます。

生前のイメージとして、女流作家の草分け的存在で、公私ともに、激しく生きてこられた方かなと思っていました。

しかし、この本を読むと、優しさに包まれて生きてこられた方であったことがわかります。

それだけでなく、この本には、豊富な人生経験を経てきた女性ならではの姿が、如実に映し出されています。特に、心の持ちように関する記述は秀逸です。

私が、この本の中から、心の持ちようの記述など、学ばせてもらったところは、以下の30言です。それらを紹介したいと思います。



・熱中する、夢中になる、何かが生まれる

・人間同士のつき合いは、心の伝染、心の反射が全部である。幸福は幸福を呼ぶ

・言葉だけで、一人の人間がやさしくなったり、意地悪になったりする。言葉の持つ魔力は計り知れないものがある

・「尽くす」という行為は相手のためにしているように思える。しかし、よく考えると、それは、自分がしたいから、していることなのである

・好奇心を持っていますとね、気が向いていますから、向こうから呼んでくれるのですね。気は気を呼ぶのです。呼び合うのです

・おかしなことですが、自信のない人間は、褒められた事柄に対しても、また新しい不安を持つものです

言い争いになるときは、じっと辛抱して、ちょっと笑顔をして見せる。相手の笑顔を見て、腹を立てることは誰にもできない

・私は若い人が好きである。若さとは何か。ひと言で言えば、生きが好いということがその凡てである

ストレスの少ない暮らし方をしたいと思うのでしたら、自分のまわりの人に対して、あまり多くのことを期待しなければいいのです。

・逃げてはいけない、追いかけなさい。それが思いのままを可能にする魔法である

・ほんとうに仕事をしている人は、その仕事によって、ほんとうのことを知り、ほんとうのことを考える

真の愛とは、その人の望むことをすることである

・言葉が言葉を引き出す。言葉が先に立って感情を支配する

希望を発見することの上手な人は、生活の上手な人である

・出来ることなら、いつでも「はい」と答えたい。「はい」と答えるときの、あの、相手の気持ちを肯定する素直な気持ちになりたい

・悪口を言わない。悪口を言うと、気持ちが悪い。私はただ、気持ちの悪いことはしない。気持ちの好いことだけをしている

・進退きわまって四面楚歌、もうこれ以上、とても進めないというとき、決して、そこであきらめてはいけません。そのときこそ正念場なのです。往々にして情勢が変わるのは、それからなのですから

陽気は美徳陰気は罪悪。美徳も罪悪も、そのままの姿ではとどまらない。すぐそこで、となりの人に感染るものである

・あの人はいい人であると思える人はいい人なのです

・自尊心というものが隠れている間は何事も起こらないのに、ひょいと頭をもたげると面倒なことが起こる。人間関係においては、あなたの自尊心は、ちょっと横に置いておく、ちょっとどこかに隠しておいていただきたいのです

・どこで進むか。どこで退くか。私の選択は明瞭簡潔です。自分に情熱が欠けていると思ったら、潔く、廻れ右をするのです

・人の持っている性質で、誠実であることほど美しく尊いものはない

・顔立ち、顔の造作は生まれつきのものですから、変えようもありません。しかし、顔つきというのは、自分で作るものなのです。心の持ち方一つで変わるものなのです

・あの人は私を褒めている、と思うと、実際、人は褒めているものである。人生において幸福を呼ぶものはこれである

・好奇心は、人間を生き生きさせる。思いがけない成果を生む。大成功は好奇心のなせる業である

・人間は誰でも、生まれながらの性情をそのままにして生活している。本人は気のつかないまま、知らぬ間に多くの人を傷つける。そのことに気づいた瞬間に、人間は自分を変えることができる

・自信があるということは素晴らしいことです。それが自惚れにしか過ぎないことであっても、それだけで好いことです

・自分で自分にかける暗示ほど、恐るべきものはありません。それは人生の道筋を変える力があるのです

・自尊心の押し売りほど鼻持ちならないものはありません。自尊心という障壁が、相手を受け入れる、あるいは、相手と交流する邪魔をするのですね。大抵の人間関係の失敗は、この人間の自尊心に原因することが多いのです

・「スマイル、スマイル」と心の中で呟きながら、ニコニコして歩いていると、何だか気持ちが軽くなって、その分、足もともはかどるものです



宇野千代さんが、可愛いおばあちゃんだったと想像できませんか?

歳をとるにつれ、わがままになり、欲の皮が突っ張る人が多いように感じます。

好かれるか、嫌われるかの差は、心の持ちよう次第で、歳とともにどんどん広がっていくのかもしれません。

歳をとっても、かわいらしさを失わず、誰からも愛されようとするなら、この本をちょっと読んでおくのもいいのではないでしょうか。


[ 2009/11/13 08:52 ] 宇野千代・本 | TB(0) | CM(0)