とは考

「・・・とは」「・・・人とは」を思索
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内集団びいき(2)~職場のいじめ対処法~

樹花鳥獣図屏風(左)伊藤若冲筆/静岡県立美術館/POST CARD
その観察から分かったことは、職場のいじめ対処法は、以下の2つのパターンに集約されるということです。

1.特殊才能つき、変人になる

単なる変人ではいけません。皆が、注目する変人です。そのためには、何かしらの特殊な才能がないといけないのです。

変人なので、仲間にしたくはありませんが、その特殊な才能を、誰もが認めざるを得ないと思っています。したがって、その存在を否定する理由もないので、いじめの対象にはなりません。

しかし、謙虚に振舞わなくてはいけません。皆と距離感を保ちながら、飄々と生きていくのがコツです。

しかし、この状態を長年続けていこうと思うと、孤独に耐える精神力が必要となります。円満な家庭(近辺に良き理解者、相談者)がないと、人間は、なかなか孤独に耐えることができないのかもしれません。

2.客を味方につける

特殊才能がない場合、どうしたらいいのでしょうか?大体、組織の人間は、組織を優先するあまり、口では、「顧客志向」などと言いますが、客のことを余り考えていません。

客に喜ばれることより、上司に喜ばれることの方が優先順位が高いものです。

しかし、会社という組織は、客がお金を払ってくれるおかげで、存在できています。部長が評価してくれて、給料がアップしたとしても、そのお金は、客のお金が、回りまわって、給料になっただけのことです。

ということは、長い目、大きな目で見れば、部長や会社よりも、客の方が大事だということです。

ここが、主流から外れた人間にとって、押さえておかないといけない重要なポイントです。

職場のいじめ対処法として、客を徹底的に味方につけていくのです。客に誠心誠意尽くし、客からの支持を絶大なるものにして、客の評価を勝ち取っていくのです。

例えば、政治家も、国民を味方につけて、「支持率」を武器に、トップに昇りつめることもできます。

これと同様に、「客の支持率」という武器をもって、外堀を埋め、時勢が傾くのをひたすら待ち、来る時が来たら、内堀も埋めにいきます。そして、組織の本丸に迫っていくのです。

何やら話が大きくなってしまいましたが、これが、大きな意味での「いじめ対処法」です。

1も、2もできない人は、会社を辞めて、別の会社に再就職するか、独立して会社を起こすしかありません。

私は、独立してしまいましたが、性格を自己分析すると、本当は、組織の中で働いた方がいい人間だったと思っています。

集団への帰属と忠誠を誓うような日本的体質がなく、一人一人を大人として扱ってくれる組織であったなら、ずっと働いていたと思います。

自分のやりたい仕事と働きたい職場の両方を見つけ出すことは、至難の業かもしれません。とかくこの世は住みにくいということでしょうか。


内集団びいき(1)~スケープゴート~に もどる


[ 2009/10/02 10:52 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

内集団びいき(1)~スケープゴート~

樹花鳥獣図屏風(右)伊藤若冲筆/静岡県立美術館/POST CARD
数年前、田畑の多い郊外を、車で走っていたら、渋滞に巻き込まれてしまいました。動いては、止まり、動いては、止まりを繰り返しながら、ようやく、渋滞の先頭に差しかかったとき、面白い光景に出会いました。

それは、村祭りだったのですが、お神輿を担いでいる若い衆(総勢30人くらい)が全員金髪だったのです。

そもそも、髪の毛を染めるということは、個性の表現、演出のはずです。要するに、似合う人、コーディネート能力のある人は髪の毛を染めたらいいし、そうでない人は染めなかったらいいと思います。

しかし、全員ということは、このお神輿のリーダーが指示をして、金髪と決めたのではないでしょうか。その中には、リーダーの指示なので、仕方なく、金髪にした者がいたはずです。

金髪にするということが、個性的だったはずが、いつのまにか、没個性画一化)にすり替っていました。

老いも若きも、この日本的体質(集団帰属忠誠心)は変わらないものだと、改めて実感しました。

しかし、考えてみたら、「この村」=「日本の会社」「日本の組織」と言えなくもありません。つまり、日本の縮図を垣間見たような気がしましたので、この光景が、なんとなくいやだったのです。

過去において、サラリーマン生活を10年ちょっと経験しましたが、この日本的体質(集団帰属と忠誠心)が嫌いで、どうしても馴染めませんでした。

集団行動が苦手だからといって、会社で、仕事をしなかった訳ではありません。むしろ、仕事は誰よりも、完璧にしていました。また、予算も納得した上で、必死になって、達成しようとしていました。

それなのに、何かと集団行動を強要されるのです。もっと、大人として、扱ってほしかったのですが、それが、なかなか理解してもらえませんでした。

当時(25年近く前)、私も生意気盛りでした。例えば、部長に、社内(部内)旅行に反対して、
「何で休みの日に行かないといけないのですか?」
「仕事はキッチリしますので、その時は、休ませて下さい」
などと言っていました。

でも、このようなことを繰り返したので、上司にとっては、扱いにくい部下として、また、和を乱す存在として、疎ましく感じられるようになったのではないでしょうか。

当然のごとく、主流から外されていき、日に日に、スケープゴートされていくのを感じるようになりました。

日本社会には、内集団(仲間)には、限りなく優しく、外集団(余所者)には、限りなく冷たいという、いじめの体質が、深く根付いています。

この余所者扱いされている時、今後、会社組織で、どのように生きていったらいいか、(結局は、会社を辞めてしまいましたが)考えました。

考えたというよりか、巧みに組織の中を上手に渡っている人を、実際に観察しただけのことですが・・・


内集団びいき(2)~職場のいじめ対処法~へ つづく


[ 2009/10/01 07:25 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

自己管理能力(3)~快楽主義者~

ローザンヌのロートアイアンサイン/photo by福家金蔵
人材育成も、このプロテスタントのような、自分に厳しい人を採用して、教育していかないと、成果があがりません。

そして、自分に厳しい人(将来の楽の追求)が、自分に甘い人(今の楽の追求)をマネジメントして、組織が成り立っていきます。

その結果、必然的に、自分に厳しい人が、社会の支配者層になっていくのだと思います。

ところで、今まで、プロテスタントを称賛してきましたが、カトリック信者が多い国がダメかというとそうでもありません。

カトリックの多い、フランス人やイタリア人は、いい意味での快楽主義者です。

ジュネーブで、フランスのテレビドラマを見たのですが、映像の美しさに圧倒されました。男性でもうっとりしてしまいます。

青い空、緑の芝生に、赤いバラ。
白い邸宅に、金髪の美女。
そして、この金髪が風になびきます。
その場面に流れる軽やかなメロディ心地よいセリフ
カメラアングルも、俯瞰の位置から、クローズアップしていきます。
テレビドラマでも、全然手を抜いていないのです。

最近の日本に多い、俳優と脚本を優先し、映像美を手抜きして、安易に視聴率を取ろうとするドラマとは違うように思いました。快楽は快楽であっても、芸術という高尚な快楽を厳しく追求していました。

現代は、プロテスタントのような、勤勉実直、質素倹約の精神が必ずしもいいとも限りません。このような精神のもとでは、カタい商品しかなかなか生まれてこないものです。

快楽を与える商品でないと誰も買ってくれない時代です。したがって、単なるカタい商品では、見向きもしてくれません。しかし、会社の運営においては、社員の快楽的行動を促すべきではありません。

つまり、こういう時代では、快楽性に身を置く快楽主義者であっても、決して快楽に流されず、快楽に対して、厳しく身を処することができる人材が求められているのだと思います。

不真面目そうに見える世界にいながら、実は真面目というのが一番いいのだと思います。

いずれにしても、どんな世界や時代においても、厳しく身を処す自己管理能力は欠かせない要素ではないでしょうか。


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[ 2009/08/31 08:11 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

自己管理能力(2)~プロテスタンティズム~

スイス・ローザンヌ大聖堂/photo by福家金蔵
こうした難関を乗り越え、ゴールすると、1%の楽しさがやってきます(この時はさすがに、アドレナリンが爆発し、恍惚の快楽が訪れます)でも、この1%に到達するまでは、面白くもなんともありません。苦しいことの連続です。

社会においても、マラソンのような苦しさに耐え、挫折しない「自己管理能力」を有した人が、人を管理する立場に昇っていくように思います。

苦しみから我慢できずに、逃げ出し、同じような仲間を探し、慰め合う人。
思いがかなわず、喧嘩をする、キレる、悪口を言う、陰口を叩く、いじめるなどの行動をとる人。

こういう人は、大抵「今の楽」を選択してしまい、結果として、「将来の苦」を招いてしまうようにも思います。

苦しみに耐え抜く心を鍛えるには、マラソンのような、地味で単調な「自己管理能力」を問われるスポーツが一番適しているのではないでしょうか。

このような心を鍛えていたのが、スイスでは、白人で、有色人種が少なかったのです。

マラソンはお金のかからないスポーツです。したがって、誰でも参加できたはずなのに、この差が生じたのは、何でしょうか?

教育でしょうか?
宗教でしょうか?

私は、宗教にあると考えています。私は、プロテスタント信者が多い国がなんとなく好きです。

プロテスタントの多い国は、ドイツ、スイス、イギリス、スウェーデン、デンマークなどです。アメリカにも30%近くプロテスタントがまだいます。

これらの国に、1回は足を運んだことがありますが、カトリックとは一線を画しているように感じました。カトリックは、「恵みによる救済」を基本としています。

以前、イタリア・ミラノの大聖堂をのぞいたことがあるのですが、神父さんの前で、10人近くの人が懺悔している光景にびっくり仰天したことがあります。「懺悔すれば何でも許されるのか!」と思いました。

このようなカトリックに対して、抗議(PROTEST)して、改革を求めたのがプロテスタントです。したがって、プロテスタントの戒律は厳しいし、自分にも厳しいのです。

マックスウェーバーもかつて指摘したように、このプロテスタンティズムの倫理が資本主義の精神を築き上げてきたのです。

この厳しい、勤勉実直、自主自立、質素倹約の精神は、資本主義が成立していく上で、なくてはならない考え方だったのだと思います。


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[ 2009/08/30 07:57 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

自己管理能力(1)~自分に甘い人・自分に厳しい人~

ローザンヌ・市民マラソンを終えた人たち/photo by福家金蔵
6年前、スイスに行きました。日本へ帰る前日(日曜日)に、ジュネーブで少し時間が空いたので、電車で40分のローザンヌに出かけました。

ローザンヌには国際オリンピック委員会の本部がありますが、本当に、こじんまりした町(保養地)です。

旧市街観光を終え、昼過ぎに、ローザンヌの駅に戻りました。日曜日だったので、(ヨーロッパの日曜日は、日本の元旦のように、店がほとんど閉まる)おいしそうな飲食店は、ほとんど開いていませんでした。仕方がないので、駅前のマクドナルドに入りました。

マクドナルドは結構混雑していました。2階に上がり、約550円のハンバーガーを食べながら、客をじっと観察していました(こういうのが好きです)
「男が赤い服を着て、女が黒い服を着ているな」

また、駅前を通行する人をガラス越しに見て、
「年配の女性しか、スカートをはいていないな」
「年配の男性しか、髭をいっぱいはやしていないな」
などと、ユニセックス化現象をチェックしていました。

このユニセックス化現象とは別に、マクドナルドに来ている客の人種も見ていました。内訳は、「白人50%黒人25%黄色人種25%」といった感じでした。

食事後、地下鉄に乗り、レマン湖の岸辺に出ました。ちょうど、市民マラソン大会が終わったようで、次々に、参加者が戻ってきていました。

でも、このスポーツウエアを着ている参加者は、95%以上が白人です。先ほどのマクドナルドの人種構成とは明らかに違います。

これを見て、ヨーロッパ社会の構図が見えたように思いました。おそらく、人種差別は、なくなってきているはずですが、支配と被支配の構造は変わっていないように感じました。

マラソンは、登山、サイクリングなどと同じで、自分をいじめるスポーツです。日常の快楽の反対にあります。

こういうスポーツを「楽しい!」と感じる人は、基本的に少ないと思います。言ってみれば、「自分に厳しい人」のスポーツです。

昔、ホノルルマラソンを完走したことがあるのですが、マラソンは、99%苦しいスポーツだと思います。「自分に甘い人」では、“練習”も“本番”も耐えられないかもしれません。

大会前の練習は、課題を確実にこなす「自己管理能力」が問われます。走行中は、自分との闘いです。ペースを崩さない、途中棄権の誘惑に負けない「意志力」がないと、完走できません。


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[ 2009/08/28 09:24 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

尻たたき・尻拭い・お尻に火2~マネジメント法~

須磨寺鋳物像/photo by福家金蔵
尻たたきは、会社を伸ばし、社員を伸ばす上で、重要なマネジメント法です。ところが、既に大きくなってしまった会社においては、この「尻たたき」手法は、余りおすすめできません。

というのは、この「尻たたき」手法に、反発を覚える社員が多いからです。

会社が大きくなると、優秀な社員が入社してくるようになります。この社員たちは、向上心も強く、自己管理能力において優れています。

尻をたたかれなくても、自分で目標を立て、目標期限を設定し、仕事をきっちりこなしていきます。頼もしい部下と言えます。

この部下たちは、「尻たたき」する上司より「尻拭い」してくれるアシスタント的上司の方が好きです。

いい仕事をしようと思えば、どうしても諸般の雑用が発生します。また、いい仕事をしたにも関わらず、様々な問題が発生し、事後処理に追われてしまうことが多々あります。

自分の与えられた仕事に、より集中していくためには、自分の仕事以外の仕事を処理してくれる「尻拭い」型の人がどうしても必要になってきます。縁の下の力持ち的な存在が傍にいてくれたらと思うものです。

この優秀な人たちにとって、間違ったことでも命令してくる「尻たたき」上司は、迷惑な存在でしかありません。上司は、方向性だけを示してくれればいいのです。

しかし、この優秀な社員にも落とし穴があります。それは、「慢心」です。過剰な「うぬぼれ」です。どんなに仕事ができる人でも、やる気は、10年以上、続きません。

この人たちのやる気を持続させるためには、競争相手が、どうしても必要です。会社の組織運営は、立場を脅かすライバルが絶えずいる状態に、保ってこそ機能します。

つまり、「お尻に火」をつけないといけないのです。組織が大きくなったら、部下の「お尻に火」をつけるように、環境を整備することが、上司の最大のマネジメント法だと思います。

このように、尻たたき尻拭いお尻に火を上手に使い分けて、部下の育成法・マネジメント法に精通すれば、会社は尻上がりに伸びていくのではないでしょうか。


尻たたき・尻拭い・お尻に火1~部下の育成法~に もどる

[ 2009/07/14 07:31 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

尻たたき・尻拭い・お尻に火1~部下の育成法~

京都西陣聖天・ミニ釈迦像/photo by福家金蔵
何年か前、担当の税理士さんに、「私の仕事は、尻たたき業かもしれない」と自分の立場を話したところ、「税理士は、尻拭い業かもしれない」と言われました。

話が弾み、「尻たたき業」と「尻拭い業」のどちらが社会に役に立つのか?結果的に稼げるのはどちらか?などについて、討論しました。

この討論内容は、さほど重要な問題ではありませんが、尻たたきと尻拭いという言葉は、マネジメントにおいて、とっても重要な意味を持っているように感じられました。

今から尻たたきと尻拭いを、マネジメント的に考察していきたいと思います。

伸びている中小企業には、部下の尻たたきをする社長が必ずいます。部下に無理難題と思われる課題を与えて、ぐいぐい引っ張っていきます。

店や支店、新しい部門を次々に開設させ、少しでも見込みがあれば、一般社員を店長、支店長、部門長に任命していきます。その結果、「立場が人をつくる」という諺どおりに、人がいっぱい育っていきます。最高の部下の育成法です。

ところで、伸びている会社ほど、チラシや広告をよく打ちます。チラシの目的はもちろん「集客」ですし、広告の目的は「新商品の紹介」です。しかし、このチラシや広告を利用して、社員を「やらざるを得ない環境に追い込む」のです。

新商品の導入、新サービスの実施に、なかなか重い腰を上げようとしない社員を動かすためには、チラシや広告は、ものすごい力を発揮します。

チラシや広告で、「○月○○日より」キャンペーン実施と対外的に発表すると、その日に向けて、誰もが重い腰を上げて、動き出すのです。

客に迷惑をかけたり、客を騙したりはできないと、ほとんどの社員は思っています。チラシや広告にウソ偽りが発生しないように、必死になって、怠りなく準備します。

このように、立場や役割を与えることと期限を決めて公表することは、部下の尻たたきをする上では、欠かせないことです。

このような尻たたきを繰り返していると、5年も経てば、入社時において、素材的に普通だった社員が、優秀な社員に変身してしまうのです。

部下の育成法には「尻たたき」手法が一番即効性のある方法だと思います。


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[ 2009/07/13 10:53 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

人間的成長2~成功モデルと内部講師~

須磨アルプス・馬の背の岩場/photo by福家金蔵
その当時、日経新聞の「私の履歴書」も欠かさずに読んでいました。毎朝、経済記事より先に読んでいました。

とにかく、成功者がどういう行動をとるのか、その行動パターンや性格、生い立ち、思想などを知りたいと真剣に思っていたのだと思います。成功モデルを探し、自分のものにしようと必死だったのかもしれません。

また、本の上だけでなく、仕事柄、成功を収めた多くの社長と実際にお会いして、話す機会を得ることができましたので、商売の成功者、人生の成功者の共通項を肌で感じることができたのも大きかったように思います。

本を読むのは疲れる、本が嫌い、本は読んでもフィクションだけという方で、人間的成長をしていこうと思えば、このような成功者に習い、その方を成功モデルとするのが一番ではないでしょうか。

しかし、
「身近にそんなに偉い人もいません」
「偉い人に来てもらえるお金もありません」
という方もいるかもしれませんが、心配ご無用です。

長所だけを見つめれば、身近な人の中にも、偉人伝がいっぱいあるのです。

例えば、
「ある商品だけは、他の営業マンより、よく売る人」
「企画書をまとめさせたら天才的な人」
「パートさんを使うのが抜群に上手な店長」
「レジを異常に速くこなすパートさん」
など、身近なところに成功モデルはウヨウヨあります。

成功者に頭を下げて会いにいかなくても、外部講師として呼ばなくても、このような社員やパートさんに、この「小さな成功談」を内部講師として発表してもらえばいいのです。

これが他の社員の刺激となり、参考となり、社員全体のレベルアップに波及していきます。このように、小さな成功者であっても、謙虚に学ぶ環境をつくることが、人間的成長の要になると思います。

また、誰でも先生、誰でも生徒といった関係をつくることは、お互いの長所を認め、尊敬し合って、組織を円滑にもします。

人間的成長と組織円滑、つまり「進歩と調和」です。内部講師は、組織運営において、一石二鳥の制度だと考えています。


人間的成長1~人物伝と名言録~に もどる

[ 2009/06/30 08:14 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

人間的成長1~偉人伝と名言録~

切通しの写生/岸田劉生/東京国立近代美術館/POST CARD
3年ほど前を境にして、息子が、急に、何事も真面目に取り組み、辛抱強く頑張り、勉強も一生懸命するようになりました。人間的成長をしているように感じ、うれしく思っています。

なぜ、急に変わったのか?その訳は、「世界の偉人物語」を図書館で借りて、読むようになってからと推測しております。

その頃、1年間で、100冊以上読破していました。エジソン、野口英世、アインシュタイン、織田信長など洋の東西、年代、ジャンルを問わず、とりつかれたように、熱心に読んでおりました。

息子は、偉人伝に出てくるような人物の「勇気」「知恵」「人望」「情熱」「努力」「誠実」といった共通項に感化されて影響を受けたのだと思います。

逆に、その頃を境にして、私に小言や説教をするようにもなりました。偉人伝に出てくる人物に比べて、お父さんがだらしなく見えたのかもしれません。

このだらしなく見えるお父さんは、小学校時代は、本嫌いで、偉人伝など3冊くらいしか読まなかったと思います。

中学校、高校、大学でも、本嫌いでほとんど読みませんでしたが、社会人になってから、成功しようという欲がでてきたのか、これではいかんと感じたのか知りませんが、本を貪り読むようになりました。

その中で、ドラッカー、マズロー、司馬遼太郎、松下幸之助、山本七平、堺屋太一、梅原猛などの著者の本を多く読み、感化されました。

しかし、これらの著者に負けず劣らず、影響を受けて、今でも大切に保管している本があります。(15冊ほどしかありませんが・・・)

この本とは、「日本名言辞典」「日本史名言名句総覧」「家訓・遺訓の叡智」「シニセの家訓」「商家の家訓」「有訓無訓」「成功への名語録」といった多くの先人たちの珠玉の言葉をエッセンスとしてまとめた名言録の本です。

今、考えれば、このような名言録の本のおかげで、何とか生きてこられたように思います。つまり、自分自身のバイブルだったのかもしれません。

今でも、名言録の本をたまに読み返すと、鉛筆で、線をいっぱい引いて、真っ黒になった頁が多く、昔の自分を誉めてあげたくなります。


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[ 2009/06/29 09:43 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

時間の流れ3~商品サイクル~

上海外灘夜景/photo by福家金蔵
この「チョロ・ドカーン・サー」を商品サイクルとして見ると、

チョロ」は、少しだけ仕入れて売る段階です。

売れるか売れないかまだ判断しかねても、すぐに、「チョロ」っと、商品を仕入れます。仕入れた商品を誰よりも早く、店頭に並べ、その売れ行き状況を観察します。

ドカーン」は、大量に仕入れて売る段階です。

その商品が売れ始めるやいなや、勇気を出して、「ドカーン」と注文して、商品を押さえ、他店に流れるのを防ぎ、独占販売状態にしてしまいます。そして、取った商品が速く売れるよう努力します。

サー」は、仕入れるのをやめ、売り切る段階です。

しばらくして、その商品が、他店でも扱い始めたら、追加仕入を一切やめて、在庫をきれいになくし、「サー」とやめてしまいます。誰もがその商品を扱い始めた時、大体、流行は去っていきます。

このような行動がとれたら、高値で売って、不良在庫も抱えず、しっかり儲けることができます。こういった「商品サイクル」の感覚を磨くことが商売において、とっても大事です。

「今、どの時期なのか?」
「その時期に、どういう行動をとることがベストなのか?」
という視点で、すべての事象を時間の流れで考える癖づけをすることが基本ではないでしょうか。

最近、商売を上手にする上で、一番大事なのは、5W1Hの中では、WHEN(いつ)ではないかと考えています。

他の
・WHERE(どこで)
・WHO(誰が)
・WHAT(何を)
・WHY(どんな目的で)
・HOW(どのように)
は、情報化社会では、簡単に調べて、手に入れることが可能です。

しかし、それらを実行に移すタイミングや上手にやめるタイミングは、自問自答して、自分でその時を決めないといけません。

WHENは意外と難しいのです。時系列に状況を判断して、最適のタイミングで決断実行できる人は、そうざらにいません。

でも、これができない人は、リーダーとして失格です。先送りが好きな人が、リーダーをやっているようでは、その組織は、発展していかないものです。

このような困ったリーダーがいれば、大きな組織であっても、「盛者必衰」が早く訪れてしまうのではないでしょうか。


時間の流れ1~盛者必衰の理~に もどる

[ 2009/05/26 07:46 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

時間の流れ2~青春・朱夏・白秋・玄冬~

佐伯祐三/モランの寺/東京国立近代美術館/POST CARD
このタイムサイクルの考え方で、商売を大きく捉えると、どうなるのでしょうか?

需要と供給の関係は、一般的に、

青春期は、 需要↑ 供給→
朱夏期は、 需要↑ 供給↑
白秋期は、 需要→ 供給↑
玄冬期は、 需要→ 供給→

というようになります。

これに対して、生産(つくる側)と販売(売る側)の体制は、どう変えていけばいいのでしょうか?

売る側は、

・青春期には、「商品の確保、大量仕入」
・朱夏期には、「品揃え追求、多種仕入」
・白秋期には、「売れ筋追求、安価仕入」
・玄冬期には、「死に筋カット、多頻度仕入」

という行動をとるのがいいかもしれません。したがって、つくる側は、売る側の行動に合わす必要に迫られます。

このように、それぞれの時期に、最適な行動をとったところが、生き残り、最終的に勝者となるのだと思います。

しかし、理屈では分かっていても、人間の頭は、そう簡単にスイッチを切り替えられません。決断するタイミングは本当に難しいものです。

今、例に出しましたのは、大きな時間の流れ時流)です。したがって、大きな決断をすることはあっても、決断の回数は少ないのです。

では、小さな決断を、毎日のようにしなければならない、もっと身近な、小さな時間の流れ流行)に対して、どう対処すべきなのでしょうか。

このような場合、何か、判断する基準を自分に持っていないと、悩んでばかりいることになります。この流行のタイムサイクルに対処する方法の一つに、「チョロ・ドカーン・サー」という基準が考えられます。


時間の流れ3~商品サイクル~へ つづく

[ 2009/05/25 07:17 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

時間の流れ1~盛者必衰の理~

スイス・ローザンヌの移動式メリーゴーランド/photo by福家金蔵
祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらはす
驕れる者久しからずただ春の夜の夢のごとし

有名な平家物語の巻頭の言葉です。高校生の時に、あまり古典を熱心に勉強したわけでもありませんが、なぜか、今でも、初めの三行はスラスラ言えます。

この平家物語の「盛者必衰の理」と人間の一生である「誕生から死亡まで」の時間の流れであるライフサイクルは、他の事象にも応用できます。また、何でも時間軸で物事を考えることができます。

人生においても、組織においても、商品においても、業種業態においても、必ず、衰え、滅び、消えて(死んで)いきます。寿命は必ずやってくるのです。

この寿命には、逆らうことはできません。せいぜい、寿命と向き合いながら、「上手に延命していくか」「死を上手に迎えるか」しかありません。

ところで、今から20年近く前のことですが、もう亡くなられましたが、ちょっと哲学者風の顔をした、その当時で70才近い、ある専門店の社長が、

「うちの店も古くなってしまった」
朱夏も、とっくに過ぎ、白秋も過ぎようとしている」
玄冬が、もう目の前だ」
「ここらで、店の大改装をしないと、売場も老け、商品も老け、客も老け、従業員も老けてしまう」
「すべてを、もう一度青春に戻してやらんといけない」

という話を、まだ若かった私にしてきました。

その時は、青春以外の、朱夏、白秋、玄冬と聞いても、ピンときませんでした。変なことを言う社長だなと感じた程度でした。

でも、後にして考えれば、含蓄のある言葉を投げかけ、若造だった私を試していたのだなと思います。

この青春朱夏白秋玄冬という言葉は、時間の流れそのものを表しています。青春(青い春)朱夏(赤い夏)白秋(白い秋)玄冬(黒い冬)という順序で、タイムサイクルを季節と色で表現しています。

この専門店の社長が、話したかったのは、経営状況を判断する上で、今どの局面(青春・朱夏・白秋・玄冬)かを考えることが大事で、「それぞれの局面で、打つ手が違ってくるんだよ」ということだったのだと思います。


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[ 2009/05/24 09:48 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

バツイチ子持ち女性と結婚しない女性の戦力化2

須磨離宮植物園の菖蒲/photo by福家金蔵
結婚しないと決めた女性は、実力で、この世の中を渡っていかなくてはなりません。

誰にも頼らず、自らの力で生きていくために、何にでもチャレンジし、一生懸命学ぼうとしてきます。

男性のように、学歴や肩書きにとらわれている人も少ないように感じます。また、自分で稼いだお金で、マンションを買い、親から自立して生きていこうとする人も多いように思います。

したがって、真剣味が違います。若い男性の中で、異常に少なくなった、目が輝いている覇気あるタイプが「結婚しない女性」の中には、結構高い確率でいるように思えるのです。

「バツイチ子持ち女性」は、この真剣に生きている「結婚しない女性」より、さらに、真剣に働いてくれます。

その理由は、いい条件で「バツイチ子持ち女性」を雇用する会社が日本では少ないからではないでしょうか。

結婚して、いったん家庭に入り、35才を過ぎ、また再就職しようと思っても、日本では、パート採用ならあるのですが、正社員として、雇ってくれる会社は多くありません。

男性は、実力がほとんどなくても、年収500万円近くもらうのは、“当然の権利”のような顔をする人が多いのですが、この「バツイチ子持ち女性」に、実力に応じて、年収500万円近くの給与を出すと、非常に喜んでくれ、遮二無二働いてくれます。

大企業では、「バツイチ子持ち女性」の履歴は、マイナス要因かもしれませんが、中小零細企業にとっては、大企業の有名大卒の学歴に匹敵する、プラス要因として、見てもいいのではないでしょうか。

私の関係した先で、社員は20人もいないのに、バツイチ女性を5人抱えている会社がありました。彼女たちは、その後、ドンドン出世していきました。今は、幹部として名を連ねています。

この例だけでなく、「バツイチ子持ち女性」と「結婚しない女性」を戦力化して、伸びている中小企業をよく見受けます。

20年以上前の大企業は、女性の実力を見ないで、外見ばかり見て、美人の女性を優先的に、採用していたように思われます。

考えてみたら、のどかな時代だったのかもしれません。今や、本当に実力のある、やる気のある社員を揃えていかないと、企業も競争に勝ち抜けません。

大企業が、まだまだ見落としている「バツイチ子持ち女性」が、言い方は悪いのですが、まだまだ“お買い得”かもしれません。少なくとも、「親離れできない若い長男」よりも“お買い得”なことは確かだと思います。


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[ 2009/05/22 08:04 ] 出世の話 | TB(0) | CM(1)

バツイチ子持ち女性と結婚しない女性の戦力化1

須磨離宮植物園の赤ボタン/photo by福家金蔵
私が関係している企業のほとんどが、中小零細企業です。有名大学卒の社員に、ほとんど出会ったことがありません。

一見、優秀な社員がいないように見えますが、実は、そういう中でも、優秀な社員が、いっぱいいます。

その優秀な社員とは、どんな人かと考えると、結構高い確率で「バツイチ子持ち女性」である場合が多いのです。

高学歴で、頭の優秀な、元OLの主婦は、数多くいるのですが、最終的に、逃げ場があるのか、自ら進んで、汚い仕事をしようとしません。また、責任ある立場から逃げようともします。でも、この主婦たちは、家族をサポートするのが役目なので、このように行動するのが当然です。

したがって、この主婦たちを社員採用すると、既存の女性社員や、パートさんと上手くいかず、組織がギクシャクすることがしばしば起こります。会社としては、この主婦たちを社員採用より、パート採用に留めて置く方が、お互いのためにいいように思います。

それに比べて、「バツイチ子持ち女性」は、逃げ場がありません。守ってくれるものがありません。逆に、子供を守らなければならない立場です。

皆が嫌がる仕事や世間体が気になる仕事も厭わず、一生懸命働いてくれます。プライドを捨てて働いてくれます。向上心も旺盛です。いい意味での出世欲金銭欲があります。

また、最近、この「バツイチ子持ち女性」に限らず、「結婚しない」と決めている、若い女性も、よくがんばってくれます。中小零細企業にとっては、貴重な戦力となっています。

反対に、若い男性を正社員採用しても、失敗に終わるケースが増えています。少子化で長男が増えたからかもしれません。

親に甘やかされ、親に依頼心もあるのか、経済的にも精神的にも自立して、親元を離れて生きていこうとしません。さらに、親に頼るだけでなく、会社にも頼って生きていこうとします。

若い男性の中で、目が輝いている覇気あるタイプが、異常に少なくなっているように思います。


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[ 2009/05/21 09:43 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

おじさんおばさんのファン心理2~垢抜けない子~

Slight Fever2001/奈良美智/POST CARD
人は、20才まで不平等です。(生まれる所を選べないので、仕方ありません)それから、10年たっても、まだ不平等かもしれません。でも、40才を過ぎ、50才になると、人類皆平等になってくるような気がします。

この50才以上の、酸いも甘いも噛み分けた人が、昔の自分を見る思いの若者に対して、「こうしたら成功するよ、こうしたら失敗するよ」と、おせっかいながら、人生をいい方向に導いてあげたいと願います。

成功した人(昔、一生懸命頑張った人が多い)が、昔の自分に瓜二つの若者に出会えば、絶対に目をかけ、応援したくなり、自然とボランティアをしてしまいます。

このように、世代間と異性間において少し違いはありますが、共通している部分が多くあります。この共通している部分とは、応援したくなる若者が「頑張り屋」「根が真面目」「垢抜けない子」ということではないでしょうか?

おじさん、おばさんが惹かれるのは、「完成品」としての姿ではないと思います。若者が持つ魅力的な「素材」に対して、「育ててあげたい」「育ってほしい」と将来の成功を思い浮かべるファン心理のようなものが楽しいのではないでしょうか?

植物を種や苗から、苦労しながらも育てて、収穫していく「育てる喜び」と全く同じだと思います。おじさん、おばさんが経験的に知っているいい種、いい苗とは、上記の「頑張り屋」「根が真面目」「垢抜けない子」なのかもしれません。

これから、さらに、おじさん、おばさんが消費をリードしていきます。お金の使い方を知った世代です。昔のジイサン、バアサンのように、孫へのプレゼントか神社や寺に寄付するしかお金が使えなかったのとは違い、自分のためにお金を使うようになってきます。

ウチのオヤジ、オフクロは、昭和一ケタ生まれですが、都会で生まれ、その後もずっと都会暮らしです。そのためか、消費生活に慣れてしまい、お金をあるだけ使っています。お金を残そうという気持ちは全くありません。

毎日が酒盛り、毎週が習い事、毎月が同じ団体の仲間と小旅行、毎年が気の合う友人と海外旅行といった具合です。日本における高齢者消費の先端を走っているような気がします。

このように、これからは、年配の方に可愛がってもらい、商売として、お金をいただくだけでなく、何かにつけ、応援してもらうことが、若者の上手な生き方術になるように思います。


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[ 2009/05/18 07:50 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

おじさんおばさんのファン心理1~頑張り屋~

なんばグランド花月・吉本新喜劇/photo by福家金蔵
ある関係先で、イケメンタイプではないのですが、柔和で優しそうな顔つきの若い男性社員が、お客さん(おばさん)から、プレゼントをもらいました。

彼は、真面目で、一生懸命仕事をする頑張り屋さんです。そういう姿をお客さん(おばさん)がしっかり見ていたのだと思います。

おばさんは、彼のような素朴で飾り気がなく、素直で純情、でも一生懸命な今時珍しい若者を応援したくなるようです。ファン心理とは、こういうものかなと思います。おばさんの乙女心をキュッととらえたに違いありません。

私は、その男性社員に、「氷川きよしになりましたね」と要らないことを言ってしまいましたが、高齢化社会では、「氷川きよし」になると若者は絶対に得します。

「ヨン様」には、素質的になれる人は少ないかもしれませんが、「氷川きよし」なら、心がけ次第で、誰でもなれそうに思います。

これは、男性だけに限ったことではありません。他の関係先でも、美人ではないけれども、一生懸命頑張っていて、擦れていない、少し泥臭い女の子に、おじさんのファンがついています。

こういう子に、「この○○○がいいですよ」と言われてしまいますと、おじさんは、絶対に断われないものです。自分もおじさんになりましたので、こういう心理がよくわかります。

いくら美人で、スタイルが抜群であっても、そこから、にじみでてくるものがなければ、惹かれるものを感じないものです。

このにじみでてくるものとは、「生意気で、自分勝手で、不真面目で、すぐサボり、言い訳を繰り返し、後ろ向きで、世間慣れしていて、人を小馬鹿にするような態度」とは、無縁のものです。

おじさんもおばさんと同様に、今はまだ、垢抜けなく、泥臭いけど、「素直で、純情で、真面目で、頑張り屋で、何事も前向きに取組む姿勢」が見える子を応援したくなります。これまた、ファン心理のようなものです。

今、おばさんが好きな男の子、おじさんが好きな女の子、といった異性間の話をしました。これと少し似ている反面、少し屈折していますが、おじさんが好きな若僧、おばさんが好きな小娘といった同性間の若者にも応援したくなる心理が働きます。

そのファン心理とは、「昔の自分を見ている」から応援してしまうようなものです。自分のイヤな部分も含めて、境遇や性格において、昔の自分と同じものを感じ、ハラハラドキドキしながらも、ついつい、かまってしまうような心理です。


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[ 2009/05/17 07:54 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

優秀な社員は、会社を辞めたい人2~働き甲斐~

和田三造/南風/東京国立近代美術館/POST CARD
これは自分自身も体験したことなのですが、独立して、個人商店(小企業)を自営したとします。しかし、いきなり、大きな仕事はできません。いや、大きな仕事がやってきません。

小企業で、いくら正しいことを言っても、誰も信用してくれません。必然的に、低単価の誰もがやらない、すき間を狙うしかありません。小さなことからコツコツと頑張るしかないと思います。

それが、しばらく続く(我慢する)と、ある程度のお金は貯まります。でも、先行きが不安定な分、お金を使う気になれず、人生を楽しむ気分にもなれないものです。

さらに、「もっと、世間に大きく影響を与えるような仕事をしてみたい!」という気持ちも生まれてきます。そうすると、フラストレーションが溜まってきます。

何が「働き甲斐」かと考えると、

会社の規模と信用を背景に、
・大きなやりがいのある仕事を任されて、
・多くの人を自由に使えて、
・そこそこ高収入で、
・地位や身分が安定している
ことではないでしょうか。

ところで、独立心旺盛で会社を辞めたい人は、社長に対しても、率直に意見を言います。へりくだった言い方もしません。いざとなったら、辞めてもいいですよという態度をとります。

この優秀な社員たちは、社長より客の声の方が、大事だと考えています。

実際に、仕事の関係先で、社長と大喧嘩になっている場面に、何回か遭遇しました。また、本当に辞めてしまった人もいました。

でも、この実力者(会社側から見れば、厄介者)に代わる人がなかなかいません。本当に辞めてしまった人も、その後、また社長に呼び戻されて、働いている例もありました。

会社側とすれば、代わりになる人がいない以上、その厄介者の要求をある程度、呑まないといけません。これこそ、雇用者と被雇用者が対等となった、非常にいい関係だと思います。

このような関係になれば、わざわざ、辞めて独立しなくても、先述の「働き甲斐」と同じような気分が味わえます。

これから伸びていくビジネス(客に密着したサービス産業)こそ、こんな関係がいいのだと思います。小企業には、初めから優秀な人は、なかなか来てくれません。そのためには、まず、普通の社員を採用し、「辞める気」にさせて、優秀になってもらうことが重要です。

そして、この優秀になった社員を、驕り高ぶらせず、辞めさせないように、対処することが、会社を発展させます。小企業が大きく伸びていくには、この方法しかないのではないでしょうか。


優秀な社員は、会社を辞めたい人1~独立心~に もどる

[ 2009/05/12 07:26 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

優秀な社員は、会社を辞めたい人1~独立心~

大黒天立像(鎌倉時代)/奈良国立博物館/POST CARD
優秀な社員は、「やめる気」で働いている人です。「やる気」で働く人でも、「死ぬ気」で働く人でもありません。

とくに、小企業の優秀な社員は、ほとんどが、この「辞める気」で働いている人ではないでしょうか。

人は、「独立しよう!」「独立したい!」と独立心を持った瞬間に、

今、どの技術を、習得しておかねばならないか?
将来自分についてくれる顧客を何軒獲得しなければならないか?
経営するということはどういうことなのか?
経営者は何を考えているのだろうか?

勤めている会社の技術、ノウハウ、経営手法、さらに、業界の周辺情報を必死になって吸収しようとします。

また、「もっと、いい会社に転職したい!」と、今の会社を辞めたいと思った瞬間に、

スカウトされる(自分を高く売る)ためには何が必要なのか?
今の自分に欠けているのは何なのか?

自省します。冷静に判断します。そして、自分が高く売れるスキルを、現場を通して、習得しようとします。ムダなく、必死になって働きます。

「独立心」と「会社を辞めたい」こそ、普通の社員が優秀な社員に大変身を遂げる原動力となります。

会社側としては、この独立心旺盛で会社を辞めたい人、つまり「優秀になってしまった社員」が辞めないように、経営を考えないといけません。

この人たちに、

働き甲斐のある仕事を与えないといけません。
いつ辞められてもいいように、代わりの人も養成しておかないといけません。
辞められないように、そこそこの給与も出さなければなりません。

それを、実行していこうとすれば、自ずと、会社は発展し続けなければなりません。また、利益も確実に出し続ける必要があります。

経営する側としても、必死です。この両者のせめぎ合いが、結果として、両者を成長させ、お互いにプラスを生みます。


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[ 2009/05/11 12:03 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

講演の仕方、発表の仕方(4)~話のオチ~

鸚鵡図/伊藤若冲/草堂寺蔵/POST CARD
12.失敗談や笑わせる話を入れる

話に、起承転結をつくるにこしたことはありません。「結」の前に「転」がほしいところです。

聞き手は、話し手に対して、「人気」「憧れ」「尊敬」「立派な肩書き」を求めています。しかし、それと同時に、「自分たちと同じなんだ」という「親近感」も求めています。

ビジネスの講演や発表の場は、笑わせるのが、目的ではありません。しかし、「この人は、自分とは違う人」と思われたら、おしまいです。

ビジネスの講演や発表の目的は、聞き手が話を聴いた後で、
「よし!帰ったら早速やってみよう」
「よし!すぐに買ってみよう」
と思わせることです。

「自分たちも、やればできるんだ!」という気になってもらうためには、親近感、つまり、完璧でなく、少し抜けているような感じを抱かせることも重要です。そのためには、失敗談や笑い話も必要です。

この失敗談も余りなく、笑わせるのも下手なら、方言や訛ることをを上手に使って、それをカバーすることもできます。

私の知りあいの社長で、東北弁丸出しでしゃべる方がいます。非常に頭の切れる、鋭い方なのですが、どこかほんわかして、親しみを感じさせてくれます。冷たいイメージを払拭するには最適です。

13.最後にオチを用意する

いよいよ起承転結の「」です。話芸で言えば、「オチ」です。先ほども述べましたが、ビジネスの講演や発表では、「やってみよう!」「買ってみよう!」と思わせなければなりません。つまり、やる気を起こさせることです。

同じ話芸?でも、漫才や落語とは違います。これら芸能の世界は、落ち込んでいる人を癒したり、その場を楽しませることです。

しかし、ビジネスの世界の話し手が、「おもしろくて、楽しめたけれど、何も残らなかった」では失格です。

したがって、「やってみよう!」「買ってみよう!」と思わせる手法として、最後にまとめることが極めて重要です。

例えば、
「本日言いたかった大事なことは、この5点です」(3、5、10になるべく集約する)と黒板(ホワイトボード)に書きます。

「これだけは、是非やってみてほしいのです」
という形で、話を締めくくります。これが、ビジネスの世界での「オチ」になります。

以上、「講演の仕方、発表の仕方」を、13項目に、まとめましたが、重要なのは話のテクニックではなく、内容です。司会をするのではありません。「言語明瞭意味不明」では困ります。

自分が体験したこと、自分が見聞きしたこと(その気になれば、町を歩くだけでも、いろんな発見があります)を泥臭くても、自分の言葉で話すことが大事です。

一見、不器用で話下手に見えても、自分が体験したこと、見聞きしたことを自分の言葉で必死にしゃべっていると、聞き手は、その話に次第に引き込まれてしまうものです。

自分の体験談、見聞録が基本で、話すテクニックは応用
自分の体験談、見聞録が目的で、話すテクニックは手段
自分の体験談、見聞録がガソリンで、話すテクニックはオイル

ということでしょうか。そこを間違うと本末転倒になってしまうと思います。


講演の仕方、発表の仕方(1)~レジュメの書き方~に もどる

[ 2009/04/30 07:28 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

講演の仕方、発表の仕方(3)~間の取り方~

ホワイトボード/photo by福家金蔵
9.初めで引っ張り、時間が足りない状態に

仮に、用意したレジュメが4枚あり、2時間話すとして、単純計算したら、1時間で2枚になります。ところが、実際は、初めの1時間が1枚で、後の1時間で3枚というようにします。

初めは、テキストどおりに話さなくてもよいと思います。出来るだけ、受けた事例で引っ張り、大いに話の「道草」をします。

なぜ、こんなことをするのか?というと、心の余裕を生ませるためです。話し手にとって、一番怖いのは、予定していた時間より、話が早く終わってしまいそうになることです。早く、終わりそうだと感じたら、あせりが生じてきます。

このあせりが、客に見透かされているのではないかと自意識過剰になり、ますます心の余裕がなくなっていきます。こうなると、話がしどろもどろになってしまうのです。これだけは、絶対に避けなければいけません。

したがって、初めで出来る限り、引っ張り、後を、話し切れない状態にするのが話し方のテクニックです。特に、場数を踏んでおられない方には、この方法がおすすめです。

10.「間」の操り方

お笑いの世界を見ていても、長く生き残っているタレントは、「発想力」「つっこみの速さ」「間の取り方」「場の空気の読み方」「話の展開力」に長けています。最初の2つは、持って生まれた才能だと思います。

後の3つは、聞き手の目、顔色、表情を見る、心の余裕があれば、何とかなります。

講演や発表の場合でも、図々しい人の方が、間の取り方が上手です。聞き手と無言の「会話のキャッチボール」つまり、阿吽の呼吸が自然と成立します。

それに比べて、気弱であがり症の人は、間の取り方が下手です。しかし、間を取ることが下手でも、間を操ることは可能です。私の場合、黒板(今はホワイトボード)で間をつくっています。

黒板は、私にとって、心の余裕を取り戻すための存在です。何を話しているのかわからなくなった時(話の流れや論理が狂った時)、黒板の前に立ち(聞き手にお尻を向け)、聞き手に悟られないように、頭の中を整理し直し、再出発します。

また、時間調整にも、黒板を大いに活用します。早く話が終わってしまいそうな時は、黒板に字を書き、「間」をつくって、時間稼ぎをします。

今は、パワーポイントなどを使う方が多いようですが、私は講演する時、必ずホワイトボードを用意してもらっています。

実際、使うことは余りないのですが、ホワイトボードが後ろにあると安心します。私にとって、“お守り”みたいな存在です。

間をとる“お守り”が何になるか個人によって違うと思いますが、お守りの作り方によって、間を上手に操ることができるのではないでしょうか。

11.誰か一人を見つめて話す

話していて、聞き手の反応がない時ほど、つらいものはありません。間の取りようもありません。そうなると、いいことを話していても、どんどん自信がなくなってきて、悪循環に陥っていきます。「講師殺すにゃ刃物は要らぬ、皆があくびをすればいい」状態になってしまうのです。

ところで、万人受けする話は、なかなかしにくいものです。業界の中での講演であっても、メーカー生産者、卸、小売、サービス部門、経営者、店長、営業マン、中堅幹部、若手社員とそれぞれ聞く立場が違います。自分に関係する話でないと、真剣に聞いてもらえないものです。

しかし、対象者を絞り込んだ講演や発表会は、人数が集まらず、活気に欠けますし、費用対効果も合わないものです。

したがって、全員が喜ぶ話をしたいが、それはできないものと悟るしかありません。

この矛盾を解決するために、私がとっているのは、「肯いている人」「目を向けてくる人」を探して、その一人を見つめて、しゃべりかけるように話をする方法です。

もし、「肯いている人」や「目を向けてくる人」が誰もいないよう(反応が悪そう)なら、その話題を飛ばし、次の話に換えていきます。これが、業界という枠の中で講演発表するテクニックかもしれません。


講演の仕方、発表の仕方(4)~話のオチ~へ つづく

[ 2009/04/28 08:37 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

講演の仕方、発表の仕方(2)~話の仕方~

デンマーク・ファルムで市長の講演受講/photo by福家金蔵
4.事例の話し方(順序を変える)

話の仕方の基本的なことですが、結論を先に言います。
「昨日、○○で、△△たちと、××していたら、面白かった」と話すより、
「昨日、面白いことがあったのです。それは、・・・・・・・・・・」と話した方が、聞き手の目を、こちらに向けさせることができます。

5.事例の話し方(情景を思い浮かばせる)

小説家は、書き出しに、必ず季節を感じる言葉、色や音をイメージする言葉を使います。これと同じ手法です。要するに、五感を総動員して、説明するのです。

(色、明るさ、大きさ、動き)
(音、声、音楽)
(におい、香り)
(味、甘苦酸辛)
(温度、柔かさ、感触)

出来るだけ、五感の記憶を頼りに話をすると、聞き手に現場の光景が目に浮かび、臨場感が伝わります。

6.事例の話し方(遠近法)

例えば、
「とってもパンジーを売る店があるんです。その店とは・・・・・・・・・」
と話したとします。

この「・・・・・・・・・・」の部分に遠近法を使います。

この例なら、
「人口万人もいない小さな市で、郊外の山際に立地し、強い風がよく吹く、150坪ばかりのお店です」
「少し肌寒くなった11月上旬になると、道路際の入り口付近には、地元で話題になるほど、パンジーを500ケース、ギッシリ並べます」
「もちろん、品質も特上で、花びらがキラキラ輝いています。色揃えも豊富です。黄色が絶えず、40%以上あります。オレンジ、黒、ピンクの色も揃っています・・・・・」
という話し方をすると、聞き手が引き込まれていくと思います。

カメラをズームしていくように、実際に見た光景を遠くから近くに迫りながらしゃべります。これはテクニックではなく、自分の頭に、その情景が思い浮かぶと、誰でもそういう話の仕方ができるようになります。

7.事例の話し方(数字を入れる)

先ほどのパンジーの例でも、5万人、150坪、11月上旬、500ケース、40%というような数字で、大きさや割合の表現をしました。

聞き手によっては、50ケースでも多いと感じる人や、500ケースでも少ないと感じる人もいます。

多い少ないの基準が人それぞれ違います。聞き手のイメージを膨らませるためにも、話の中に数字を入れておくことが大事です。

もう一つ、数字を入れた話の仕方としては、「分類や枠としての数」が大事です。

例えば、
「この中で重要な点がつあります」
と話すと、不思議なくらい、聞き手のほとんどが、メモを取り出します。

人間の頭の中は、コンピュータのファイルと同じで、同じファイルにいろいろな情報を詰め込み保存しても、情報の中身を忘れてしまうことが多いのです。

ファイルを幾つかに分けて、各ファイルに名前をつけて保存しておくと、情報を取り出しやすくなります。したがって、聞き手は、数字に敏感に反応するのだと思います。

8.つかみは最近の話題から

話の初めは、聞き手の全員が知っていそうな、最近の話題から入ることがベストだと思います。社会現象になっているようなことがあれば、これを上手に使っていきます。出来たら、次の本題に結びつけやすい話題がいいと思います。

この話題になるものを、朝刊や朝のテレビを見て、前もって、探しておきます。出来れば、おもしろい話題、明るい話題がいいと思います。

「つかみ」は緊張をほぐすのと同時に、「探りを入れる」ことが目的です。少しおもしろいことを言って、それが受けるのか?客の反応を見て、本題の話の展開をどう持っていくか考えます。


講演の仕方、発表の仕方(3)~間の取り方~へ つづく

[ 2009/04/27 07:36 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

講演の仕方、発表の仕方(1)~レジュメの書き方~

セミナーで講演する私
数年前まで、夏に2泊3日で、1人で15時間しゃべりまくるという過酷なセミナーを10年連続で行っていました。

学生時代、人前に出ると、あがってしまい、10分もしゃべれなかったことを考えたら、自分でも不思議なくらいです。

その夏のセミナーで、ある人から、
「こんなに話せるのは、何かノウハウみたいなものがあるのですか?」
と聞かれたことがあります。

その時、自分は何を心がけて、話しているのだろうかと、改めて考え直し、体系的にまとめました。

今回、このまとめたメモを再び書き改め、講演の仕方発表の仕方として、13項目にまとめてみました。

我流ですが、20年近く人前で話してきた中で、体得してきたものです。講演や発表等で話す機会のある方は、何かの参考にしていただければ幸いです。

1.レジュメは箇条書きでつくる

その夏のセミナーは、「すぐに役に立つ成功事例100」と題して、経営編20、商法編10、商品A編30、商品B編15、売場編10、販促編5、人材編10のテーマで構成しました。

このように、箇条書きにまとめていると、話し手としては、時間の調整がしやすく、時間通りにピッタリ終わることができます。聞き手も、わかりやすく、記憶に残りやすいと思います。

2.レジュメの箇条書きはキーワードのみでシンプルに

若い頃は、不安で、レジュメをいっぱい書きすぎる傾向がありました。分厚い資料を用意すると、うまくしゃべれそうに思いますが、実際はそうはなりません。

話し手は資料を棒読みするだけ、聞き手も下を向いて資料を読むだけになり、場が沈みきった状態になります。

講演や発表の場は、聞き手の頭の中に想像を膨らませることが大事です。講演や発表は、「テレビの感覚」より「ラジオの感覚」の方が受けます。聞き手の頭の中に想像を膨らませることが重要です。

また、聞き手の目を見て話さないと、感動を伝えることができません。そして、聞き手との微妙な「間」もつかめず、独り善がりの講演や発表になってしまい、場がシラけてしまう恐れがあります。

自分用のレジュメ(配布するレジュメに比べ、改行スペースを広げたものを用意)には、「箇条書きキーワード」別に、「事例」を手書きでできるだけ多く書き込んでおきます。

そして、聞き手の目を見て、この事例は、受けているなと実感したら、その話をできるだけ、引き伸ばします。受けていないなと判断したら、すぐに次の話に換えます。

3.キーワードを事例で説明していく

自分で体験したこと、自分が現場を見聞きしたことだけしゃべるようにします。これが「事例」です。

人の話やテレビ・雑誌の話をそのまま真似して、しゃべる人も多いようですが、その話からは、現場の空気が伝わってきません。したがって、講演、発表で大事な、聞き手の心を揺さぶることができないと思います。

しゃべり方が少々下手でも、自分で体験したことと、自分が現場を見聞きしたことを自分の言葉で、身振り手振りや仕草を交えて話すと、伝えたいことが聞き手に必ず伝わります。


講演の仕方、発表の仕方(2)~話の仕方~へ つづく

[ 2009/04/26 08:37 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

仕事のプロフェッショナル2~意志堅固・思考柔軟~

コペンハーゲン・アマリエンボー宮殿の衛兵/photo by福家金蔵
次に、「良い頑固」の反対の「悪い頑固」とは、どういう人なのでしょうか?

それは、「意志堅固、思考も堅固」になってしまった人
と考えられます。

自分の経験だけで決めつけてしまい、新しい情報を頑なに拒否します。目標を見失った人と言えるかもしれません。

一方、
意志柔軟、思考も柔軟」な人
もいます。

前述の従順なサラリーマンがこれに当てはまるケースが多いと思います。

自己の哲学があまりなく、意志がぶれてしまい、時代や世間に、安易に流されてしまいやすい人かもしれません。しかし、好奇心旺盛で、情報収集には、熱心です。勉強好きです。大きな会社の庇護の下で、真価が発揮されるタイプです。

最後に、厄介なのは、
意志柔軟、思考堅固」な人
です。

こういう人が、上司、リーダー、親だったら最悪です。その時々の感覚、感情だけで、何も勉強しないで、理不尽な指示を与えます。朝令暮改の連続です。下にいる者としては、非常に困惑してしまいます。

しかし、世の中には、
「意志堅固、思考柔軟」な人より、
「意志柔軟、思考堅固」な人の方が
多いように思います。特に、真剣に生きてこなかった人が年をとると、こうなりがちです。

日本も成熟期となり、「仕事のプロフェッショナル」たちが活躍する時代にようやくなってきました。

しかし、学校教育は従来どおり、大企業サラリーマンに最適な「意志柔軟、思考柔軟」者を養成する教育をしています。

仕事のプロフェッショナルたちは、「意志堅固、思考柔軟」者です。意志が堅固になるためのオタク奨励教育が不可欠です。

そして、この「意志堅固」なオタクたちを束ねて、大きな力にする、本当のリーダー(前述の「将の将」)も必要です。

仕事のプロフェッショナル(意志堅固、思考柔軟者)か
本当のリーダー(将の将)か

高い給与をもらおうとすれば、これからは、このどちらかを選択しないといけません。“意志柔軟な兵の将”で、高い給与がもらえる時代はすでに終わっていると思います。


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[ 2009/04/18 09:36 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)

仕事のプロフェッショナル1~兵の将・将の将~

がんこ看板
数年前から、「これからは、頑固な人が伸びる」とよく人に話していましたが、その本当の意味をなかなか理解してもらえませんでした。

普通は、「素直な人が伸びる」と言う人が多いと思います。しかし、素直だけなら、サラリーマンとして、ある程度出世するかもしれませんが、「仕事のプロフェッショナル」と呼ばれる人や自分で会社を立ち上げる「経営者」になるのは難しいと思います。

上司としての立場なら、部下はすべてにおいて素直な方が扱いやすいに決まっています。頑固な人間は、上司の言うことを余り聞きません。「頑固」は非常にマネジメントしにくい存在です。

しかし、本当のリーダーは、この頑固な「猛獣」を使いこなします。素直な「ひよこ」を従えるくらいなら、誰にでもできると思います。

昔の話で恐縮ですが、私が、まだ20代後半の頃、大阪でフランチャイズチェーンを展開していた社長に、

兵の将なら誰でもできるよ!」
将の将にならなあかんよ!」

と言われたことがあります。その当時は、この言葉の意味がわからなかったのですが、30代半ばを過ぎてから、ようやく本当のリーダーとは?という意味がわかってきました。

この視点で考えると、今までの、日本の大企業の管理職は意外に楽だったのかもしれません。

大企業は、終身雇用制、年功序列制の下で、

1.頭がいい
2.がんばり癖のついた
3.素直な

三拍子揃った人を採用して、同期を競争させる手法だけで、人材を育てることができました。本当の意味の、マネジメント手法など、存在しなかったのかもしれません。

それに比べて、中小零細企業が、どれだけ大変だったか・・・

私の関係先は(少々愚痴になりますが、お許し下さいね)、ほとんどが、中小零細企業でした。

その中には、「元暴走族のリーダー」とか「抗争に破れ、組をやめて故郷に帰ってきた、小指のない方」もいらっしゃいました。

こういう人たちを、マネジメントしていこうとすると、理屈で納得させようとしても無理です。彼らは、気持ちで動きます。

今の若者は、「納得しないと動かない」と嘆く人もいますが、「納得すれば、動く」のなら楽なものです。

納得は理性です。技術的に、説得することができます。ところが、気持ちは感情です。好き嫌いで動く人に「嫌い」と思われたら、いくら説得しても、嫌いなものは嫌いで、絶対に動いてくれません。

このような頑固な人には、本当に困りました。しかし、頑固者は働き者に大変身する可能性も高いのです。

こういう経験をさせてもらったおかげで、頑固には、「良い頑固」と「悪い頑固」がいることがわかりました。

良い頑固」とは、
「意志だけが堅固」で、「思考は柔軟」な人です。

意志堅固思考柔軟”な“良い頑固者”は、自分のやりたいことをはっきり決めています。それ以外には、余り興味を示しません。でも、やりたいことに関しては、目を輝かせて、聞く耳を持って、柔軟な頭で、情報収集してきます。

仕事のプロフェッショナルと呼ばれている人は、ほとんどがこういう人ではないでしょうか。


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[ 2009/04/17 08:06 ] 出世の話 | TB(0) | CM(0)