とは学

「・・・とは」の哲学

『人を幸せにする美人のつくり方』斎藤薫

人を幸せにする美人のつくり方 (KAORU SAITO BOOKS)人を幸せにする美人のつくり方 (KAORU SAITO BOOKS)
(2010/02/26)
齋藤 薫

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斎藤薫さんの本を紹介するのは、「されど服で人生は変わる」「こころを凛とする196の言葉」に次ぎ、3冊目です。

女性の美を論理的に説明してくれる人は、今の日本に数少ないと思います。そういう意味で、斎藤薫さんの本を、男性がもっと読まないといけないのかもしれません。

本書においても、女性が追求する美の本質を教えてくれる箇所が多々ありました。一部ですが、要約して、紹介させていただきます。



・遠くにいても“派手”が伝わってくるゴージャスな女性は、矢印を外へ外へと向けている。すれ違っても気づかない存在感のない女性は、矢印を内へ内へ向けている。悩みを抱え、自信を失い、またそれを丸見えにしている女性には、誰もが下向きの矢印を見ている

・“華のある人”は、ドアを開けて入ってきた瞬間、そこへ「さあ、みんなで楽しくなりましょうよ」という熱い気持ちを持ち込む人。その場所に“大輪の花”を咲かせてしまう

・身ひとつで勝ちえた成功、しかも金儲けでなく、才能によって得た富で、自分の身を飾る。すると、嫌味なほどの宝石が嫌みでなくなる。成功した芸術家の豪華な装飾に負けないオーラは、神から贈られた褒賞

・反体制的天才児は、頭もいいが、勇気もあり、昔風に言えば少し不良っぽい。まさに“粋”とは、そんな素敵さ

・後向きになりがちな人が、前向きオンリーで後ろ向きを知らない人といることは、勇気や励みになったりするどころか、かえって辛い

・“がむしゃらにキレイになろうとすること”“キレイだけを追っかける女”はむしろ醜い。これは女がみんなうすうす気づいている事実。けれど、他のことにがむしゃらで、キレイになるのを忘れていることに後ろめたさを感じている女は美しい

・キレイになろうとする心には、女のカルマが含まれている。キレイになることばかり考えていると、長い間にカルマがアカのようにたまり、女を醜く見せる。そのアカを削ぎ落すために、女は一度、キレイになることを忘れて、何か他のことにがむしゃらになるべき

・そばにいるとホッとする、そう思わせるのは、美しいのに美しいだけじゃない、しっとりとした落ち着き。それに包まれたいと思う欲求が人にはあるから、彼女は生涯、どこへ行っても求められる

・“神秘性”は、人を飽きさせないという意味で、“ただの美貌”の何倍もの引力を持ち、人を安心させないという意味で、“あけっぴろげ”の何倍も注意をひく

・女は美しくなることが、いい結婚に結びつくと錯覚する。それは、女性をもれなく美しくする良い錯覚。しかし、人間の美貌は、結婚において単なる“きっかけ”にすぎない

・悪妻とは、夫にとって悪い妻のことではなく、いくら悪さをしても夫に許さている妻、のことを指す

・大人の女は、濃厚な重たいだけの存在になってしまってはいけない。時々どこかの栓を抜いて、弱くなったり無垢になったり、心静かになったりして、女を薄めないといけない

・“女のプロポーズ”は“男のプロポーズ”の何倍も重くて盤石。自らの人生を自分で決め、自分の方から提言したという自負がある。自らそれを打ち破ることができないから、その人生を大切にする。そして自らを律していく

・年齢は、暑苦しい力を容赦なく運んでくる。ふと気を抜くと、すぐ図々しくなっている。その力を鎮めるために“お洒落”をする。しかし、50代以降に完成度の高いお洒落をすると、今度は“貫禄”という名の美しいふてぶてしさが生まれてしまう

・偽善と見られることを恐れるようなヤワな正義感では、とても人を助けられない。人を救うには、本物の正義感と、それを支える勇気が必要

・女は、生まれつき“幸せになりたい性”である。女は“幸せになること”を生きるテーマにしている。結婚願望も成功願望も、そして美しくなりたいという願望も、すべては幸せになるための布石

人を幸せにする人が、いちばん幸せ。そして、いちばん美しい。女は、そこに到達するために、“幸せ”を模索している



美しいものに、人は引きつけられます。和ませてくれるものに、人は寄せられていきます。

本書で、著者は、真の美しさとは、どういうものであるか、年齢ごとに、性格別に、内面を加味しながら論じられていますが、結局、美しさは目的ではなく、幸せになることを目的にせよということかもしれません。


[ 2012/11/22 07:01 ] 斎藤薫・本 | TB(0) | CM(0)

『こころを凛とする196の言葉』斎藤薫

こころを凛とする196の言葉 (ブルームブックス)こころを凛とする196の言葉 (ブルームブックス)
(2004/03)
斎藤 薫

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著者の本を紹介するのは、「されど服で人生は変わる」に次ぎ、2冊目です。

斎藤薫さんは、女性の美意識、美的願望を、一文で見事に表現する卓越した能力をお持ちの方です。

男性では理解できない女性の心の細部を知ることができるので、感銘できる箇所がかなりあります。「本の一部」ですが、紹介させていただきます。



・おしゃれとは、年齢とともに失っていく清潔感を取り戻すためにある

・他人の視線が気にならないのは、ある意味でとても「おさまり」がいい。でも、その「おさまり」こそ、言ってみれば「地味」の正体。危険がそこにある。気がつくと「地味」の中にぬくぬくと埋もれてしまい、女が最低限持っている艶まで失わせてしまう

・美しく「しまう」ことが、ものを所有する喜びを3倍にもする

・美人じゃなくても美しく見える人は、自分自身を「美しいもの」として扱っている。それで女は決まる

・街で振り返ってしまう女性は、いつも決まって同じタイプ。清潔感と色気がきっちり7対3の女たち

・好きになってくれるのを待つのではなく、「好き」を取りに行くつもりになると、不思議に恋はうまくいく

・魂は顔に出ている。女はメイクで隠せるが、男は魂を隠せない。だから、それを見逃してはダメ。最初の一瞬が勝負

・自分のやりたいようにしているのに、結果的に相手を少しだけ幸せにする。そういうわがままもある。相手を喜びに巻き込む身勝手は、女をとても魅力的に見せる。どうせなら、そういうわがままの言える女になること

・カワイイにカッコイイを組み合わせないと、「大人のカワイさ」は成立しない

・男と女の相性を最終的に決めるのは、正義感の有無。つまり、正義感の強い女は、自分と同量、またはそれ以上の正義感を持っている男でないと、一生ついてはいけない

・幸せそうに見える女は美しい。しかし、幸せそうに見せる女は少し悲しい。その手段が「お金持ちに見せること」だったときは、もっと悲しい。それを知った人から、おしゃれがうまくなる

・誰が何と言おうと、自分の意志だけで自分の力を信じて歩いていける人は、目に見えない「美しい緊張感」を全身に張り巡らせ、それが何とも言えぬ凛とした力強い美しさに変わる。「オーラが出る人」とは、たぶん「強い意志を持っている人」

・言い訳そのものが、女から清潔感を奪っていく。そして、言い訳は言い訳を呼び、怒ってばかりいる女をつくっていく

・お風呂に入浴剤を入れたり、ヨーグルトに上等なハチミツをかけたり、日常にひとさじの贅沢をすること。生きている張り合いをなくした女をあっけないくらい簡単に救ってくれる

・自分をバカにも見せられるゆとり、知的な会話のキモはそこにある

・「現実逃避」は決してほめられたりしない。でも、「行動的な逃避」は「あり」。転職、引越し、そして決別

・「知的」とは、知性や教養が洋服を着ていることではない。むしろ、それを日ごろいかに隠しているかが、知的な量を決めている

・よく考える人は、あまり悩まない。くよくよとよく悩む人は、実はあまり考えていない。「悩む」と「考える」は、見た目よく似ているが、実はまったく別のこと。多くの人は、考えているふりをして、悩んでしまう

・コンプレックスを克服したければ、それを人に言うか、書く。コンプレックスは他人にも自分にも、ひた隠しにしているから、どんどん大きくなってしまう



この本を読めば、技術論ではなく、精神論こそ、おしゃれの本筋であることがよくわかります。

格好よく言えば、おしゃれとは、心の着こなしではないでしょうか。そういう意味で、死ぬまで、おしゃれであり続けたいものです。
[ 2012/01/25 07:08 ] 斎藤薫・本 | TB(0) | CM(0)

『されど“服”で人生は変わる』斎藤薫

されど“服”で人生は変わるされど“服”で人生は変わる
(2009/02/27)
齋藤 薫

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ファッションにほとんど興味のない私ですが、この本の「服で人生は変わる」という視点が面白いと思い、読みました。

主に女性のファッションの本ですが、服と人の関係がよく理解できます。

今回、参考になった箇所が25ほどありました。「本の一部」ですが、紹介したいと思います。



・服と「見た目」と「人の運命」は、明らかに連動している。人生を服で読み解き、生き方を服で正す

・社会的な偏差値を証明するのは、結局のところ、「会話」と「見た目」だけ。「愛され服」こそ「頭が良さそうに見える服」でないといけない。センスの良さこそ頭の良さ。そこに可愛さがスパイスとして効いているのは当然のこと

・女はヒマそうに見えてはいけない。変に忙しそうに見えるのもガサガサ見えて損。だからこそ、デキる女。忙しくてもそう見えない女が美しい

・黒のシンプルな服がどこまで美しく華やかに見えるかは、その人がもともと持っている知性の量に関わってくる。モノトーンが地味にならずにカッコよく見える女は、それだけでデキそうである

・ハッとするほどステキな人は、どの人も服自体は不思議に地味だったりする。なぜ地味なのに目立つのか?華やかに見えるのか?突きつめていくと、「おしゃれは服ではなく、小物でするもの」という真理が見えてくる

・鏡の見方の約束は、「全身が入る鏡」と「5~10分程度の時間のゆとり」。この二つさえあれば、センスがなくてもコーディネートがどんどんうまくなる

・一度、ひとりよがりや思い込みを一切捨て去るためには、100%完全コピーのオシャレに身を委ねる時があってもいい

・人が欲しがるものをイチ早く手に入れるパワーや、それを所有している自信が、それだけで女をエネルギッシュに見せ、周囲を圧倒するのは確か。パワーあるブランドものは、それを持つ人にもある種のオーラをもたらす

・地味なふりして派手、それが合コン服の極意。水玉ではアザとく見えるが、ストライプなら女としての私利私欲を感じさせない。ストライプは「女を納得させる男受け」の代表的な柄

・40代、50代になっても、28歳が着る服をずっと着続けるのが、現役の女でい続け、いつまでも若くあり続ける唯一の方法。大人の女性の着る服がクローゼットに初めて登場するのは28歳。28歳で選ぶ服は、女である限り、半永久的に着られる

・白はいちばん汚れが目立つ色。汚れが目立つ色は、清潔を心がけなくてはいけないから、運気を良くする。清潔を死守しなさいという意味

・露出の多い服は、一日限りのモテ方はしても、本命の女モテはしない。肌を見せない女に負ける。肌見せは、人間としてのセンスが丸見えになる

・自分を少しでも大きく見せておきたい日は、意識して派手な服を。派手さはそれだけで勇気をくれるから不思議。服選びで自分の気持ちをコントロールできることも、立派な仕事のキャリア

・人柄は着る服に出る。何色を着るか以上に、服の配色に出る。きつい色合わせをする人は、必ずきついところがあるし、やわらかい色合わせをする人は、やはり、癒し系と呼ばれている人

・恋する服イコール「セクシーな服」ではない。色気をオブラートで包むような服が、男の独占欲をくすぐる

・ゴールドの女は「従わない女」。男に従わない女の頑固さを備えている。これに対して、シルバーの女は「媚びない女」。男に媚びず、あっけらかんと生きている女

・ゴールドがいちばん映えるのは、白であり黒。ゴールドには女の業みたいな強さがあるから、無彩色でないとゴールドの美しさがピュアに表現されない

・ゴールドが「華やか」なら、シルバーは「爽やか」。とすれば、パールは「たおやか」となる

・コンサバかラグジュアリーかトレンドか。それは、保守的な女か、上に行きたい女か、前に行きたい女かの三択。自分の帰っていく場所はどこなのか、それを一度コートで見極める

・若い服を着れば、若く見えるというのは、まったく間違った考え。しかし、同じことをしても老けない人もいる。その人は、若く見せようとしていない。年齢なんてどうでもいいと思っている人だから、若づくりに見えない

・コムスメたちは、大人の女に見せたいから、ケバい服を着る。そして、40代くらいのセレブ系の大人は今、若々しく見せたいから、カジュアルを着る。それは、ゴージャス服が年上に見え、カジュアルが若く見えるという動かぬ法則があることを物語っている

・「便利な一着」は服としてのパワーが弱く、「意外な一着」は服として強く美しいので、意外な一着を便利な一着より、たくさん着てしまう

・自分のワードローブの中で、いちばん登場回数が多い服は、「上品な派手さを持っている服」。自分をいちばんキレイに見せてくれる華やかさがある服。しかし、そういう服は、便利かどうかを考えて買っていない。ひらめきで買っている

・街ですれ違いざまハッとふり返ってしまうほどの素敵な女性は、黒を着ている確率がとても高い

・「黒を着た女が好き」という男のほうが、「ピンクを着た女」に鼻の下を長くする男より、ランクが上。頭のいいセンスある男をつかまえるなら黒。黒は男受けの大穴カラー



女性が、どういう考えで服を着ているのか、よくわかりました。

ということは、女性の服を見て、どういう心境なのかを知ることができます。服が語るものをどう読むかは、男性の知性かもしれません。

いずれにせよ、この本を読めば、「服で人生は変わる」のではないでしょうか。

[ 2010/12/07 07:19 ] 斎藤薫・本 | TB(0) | CM(0)