ファッションにほとんど興味のない私ですが、この本の「
服で人生は変わる」という視点が面白いと思い、読みました。
主に女性のファッションの本ですが、
服と人の関係がよく理解できます。
今回、参考になった箇所が25ほどありました。「本の一部」ですが、紹介したいと思います。
・服と「見た目」と「
人の運命」は、明らかに連動している。人生を服で読み解き、生き方を服で正す
・社会的な偏差値を証明するのは、結局のところ、「
会話」と「
見た目」だけ。「愛され服」こそ「頭が良さそうに見える服」でないといけない。センスの良さこそ頭の良さ。そこに可愛さがスパイスとして効いているのは当然のこと
・女はヒマそうに見えてはいけない。変に忙しそうに見えるのもガサガサ見えて損。だからこそ、
デキる女。忙しくてもそう見えない女が美しい
・黒のシンプルな服がどこまで美しく華やかに見えるかは、その人がもともと持っている
知性の量に関わってくる。モノトーンが地味にならずにカッコよく見える女は、それだけでデキそうである
・ハッとするほどステキな人は、どの人も服自体は不思議に地味だったりする。なぜ地味なのに目立つのか?華やかに見えるのか?突きつめていくと、「おしゃれは服ではなく、
小物でするもの」という真理が見えてくる
・鏡の見方の約束は、「
全身が入る鏡」と「5~10分程度の時間のゆとり」。この二つさえあれば、センスがなくてもコーディネートがどんどんうまくなる
・一度、ひとりよがりや思い込みを一切捨て去るためには、100%完全コピーのオシャレに身を委ねる時があってもいい
・人が欲しがるものをイチ早く手に入れるパワーや、それを
所有している自信が、それだけで女をエネルギッシュに見せ、周囲を圧倒するのは確か。パワーあるブランドものは、それを持つ人にもある種のオーラをもたらす
・地味なふりして派手、それが
合コン服の極意。水玉ではアザとく見えるが、ストライプなら女としての私利私欲を感じさせない。ストライプは「女を納得させる男受け」の代表的な柄
・40代、50代になっても、28歳が着る服をずっと着続けるのが、現役の女でい続け、いつまでも若くあり続ける唯一の方法。大人の女性の着る服がクローゼットに初めて登場するのは28歳。
28歳で選ぶ服は、女である限り、半永久的に着られる
・白はいちばん汚れが目立つ色。汚れが目立つ色は、清潔を心がけなくてはいけないから、運気を良くする。
清潔を死守しなさいという意味
・露出の多い服は、一日限りのモテ方はしても、本命の女モテはしない。
肌を見せない女に負ける。肌見せは、人間としてのセンスが丸見えになる
・自分を少しでも大きく見せておきたい日は、意識して
派手な服を。派手さはそれだけで勇気をくれるから不思議。服選びで自分の気持ちをコントロールできることも、立派な仕事のキャリア
・人柄は着る服に出る。何色を着るか以上に、服の配色に出る。
きつい色合わせをする人は、必ずきついところがあるし、やわらかい色合わせをする人は、やはり、癒し系と呼ばれている人
・恋する服イコール「セクシーな服」ではない。色気をオブラートで包むような服が、
男の独占欲をくすぐる
・ゴールドの女は「
従わない女」。男に従わない女の頑固さを備えている。これに対して、シルバーの女は「
媚びない女」。男に媚びず、あっけらかんと生きている女
・ゴールドがいちばん映えるのは、白であり黒。ゴールドには
女の業みたいな強さがあるから、無彩色でないとゴールドの美しさがピュアに表現されない
・ゴールドが「華やか」なら、シルバーは「爽やか」。とすれば、パールは「
たおやか」となる
・コンサバかラグジュアリーかトレンドか。それは、保守的な女か、
上に行きたい女か、
前に行きたい女かの三択。自分の帰っていく場所はどこなのか、それを一度コートで見極める
・若い服を着れば、若く見えるというのは、まったく間違った考え。しかし、同じことをしても老けない人もいる。その人は、若く見せようとしていない。年齢なんてどうでもいいと思っている人だから、若づくりに見えない
・コムスメたちは、大人の女に見せたいから、ケバい服を着る。そして、40代くらいのセレブ系の大人は今、若々しく見せたいから、カジュアルを着る。それは、ゴージャス服が年上に見え、
カジュアルが若く見えるという動かぬ法則があることを物語っている
・「便利な一着」は服としてのパワーが弱く、「
意外な一着」は服として強く美しいので、意外な一着を便利な一着より、たくさん着てしまう
・自分のワードローブの中で、いちばん登場回数が多い服は、「
上品な派手さを持っている服」。自分をいちばんキレイに見せてくれる華やかさがある服。しかし、そういう服は、便利かどうかを考えて買っていない。ひらめきで買っている
・街ですれ違いざまハッとふり返ってしまうほどの素敵な女性は、黒を着ている確率がとても高い
・「
黒を着た女が好き」という男のほうが、「ピンクを着た女」に鼻の下を長くする男より、ランクが上。頭のいいセンスある男をつかまえるなら黒。黒は男受けの大穴カラー
女性が、どういう考えで服を着ているのか、よくわかりました。
ということは、女性の服を見て、どういう心境なのかを知ることができます。
服が語るものをどう読むかは、男性の知性かもしれません。
いずれにせよ、この本を読めば、「服で人生は変わる」のではないでしょうか。