とは学

「・・・とは」の哲学

『ナマケモノでも「幸せなお金持ち」になれる本』アーニー・J・ゼリンスキー

ナマケモノでも「幸せなお金持ち」になれる本ナマケモノでも「幸せなお金持ち」になれる本
(2003/11/22)
アーニー・J・ゼリンスキー

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著者のアーニーJ・ゼリンスキー氏の本を紹介するのは、「働かないってワクワクしない?」「スローライフの素」に次ぎ3冊目です。

著者の本に共通する主張は、「お金」「時間」「心」のバランスを大事にして、個々の幸せを見つけるという単純なものです。

考えてみれば、当たり前のことなのですが、現代社会は「お金」一辺倒に傾いており、新鮮に聞こえるのかもしれません。

この本でも、共感できた箇所が15ほどありました。「本の一部」ですが、紹介したいと思います。



・不幸への道に人を導くのは、無意味で不要なあれこれ(肩書、家、車、流行の品など)を追い求めずにいられない心のありよう

・大金持ちと言われる人たちは、えてして忙しすぎて、人生を楽しむ時間がないか、あるいは時間があったとしても、楽しむことを知らないかのどちらか

・群れがある方向へ向かったら、自分はそれ以外の方向へ進むことを考えたほうがいい。自分がほしくないものを追い求めるのは、時間や労力や金銭の浪費というもの

・あなたをほかの連中と同化させようと躍起になっているこの世の中で、ほかの誰でもない自分自身でいることを決してあきらめないこと

・人間は心の充足感を得られないと、浪費に走る傾向がある。買物がストレスを発散させるセラピーの役目を果たしている

稼いでは使うという悪循環は、金に対する執着と同様、心からの充足感を与えてくれる仕事に出会うまで断ち切ることができない

・ちまたに氾濫する魅力的な新商品に目がくらみ、物欲に支配されると、人間は本来の目的や夢を失いがちになる

・成功を確実にするのは、人生をできるだけ自分の手で操ること。人生の支配権を失ったとき、人間は不安を感じ、ストレスがたまりがちになる

・成功と金への飽くなき欲望は人間の品性を破壊する。他人を利用するのでなく、他人に尽くすことで成功を手に入れよう

・前向きなエネルギーを生み出すのは前向きな考え方。恐れや不安、ねたみや憎しみ、そして怒りといった否定的な感情は、人間の心を抑圧し、目標に向かって進んでいく気持ちに水を差す

・他人と違うことを考え、違う行動をしよう。重要なのは最初の人間になること。そのときはじめて、社会に貢献することができる。さらに大成功を収めているかもしれない

使う暇もない品の代金を支払うために毎日仕事に出かけるのはあまりにも悲しい

・つねに過労とストレスにさらされる仕事をする意味があるのか?たんに寝に帰るだけなら、豪華な家をかまえる必要があるか?楽しむ時間がないのに、どうして話題の新製品を買い揃えるのか?滅多に会えないなら、そもそも家族とは何か

・「人生でもっとも重要なのは、ものの価値を正しく判断できる能力だ」(ラ・ロシュフコー)

・ワーカーホリックの人たちは、たとえなんの利益ももたらさない仕事でも、一生懸命取り組むことで、自分が偉くなったような錯覚に陥っている

・何より大切なのは成功そのものではなく、そこに行き着くまでの過程を楽しむこと。途中で道草を食い、冒険するのもいい

・一番欲しいものは、その場にないもの。「ほかの人たちはみんな幸せに暮らしているはずだ」と誤って思い込まないこと



寝に帰るだけの豪華な家、楽しむ時間がないのに買った新製品。これらはすべて企業にお金を寄付しているようなものです。悪い言い方をすると、企業にうまく騙されているだけです。

そこを正しく判断できないと、幸せになれないのかもしれません。世間の常識と離れて、お金と時間の関係を正しく考えてみることが、幸せな暮らしの第一歩になるのではないでしょうか。
[ 2011/03/11 08:13 ] ゼリンスキー・本 | TB(0) | CM(2)

『スローライフの素602』アーニー・J.ゼリンスキー

スローライフの素602(ロクマルニ)スローライフの素602(ロクマルニ)
(2003/01/01)
アーニー・J. ゼリンスキー

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著者の本を紹介するのは、「働かないって、ワクワクしない?」に次いで2冊目です。著者は、人生を楽しむことに主眼を置き、本を書かれています。

この本は、著者の人生の楽しみ方のメモです。あくまで、著者自身の考え方ですが、その中で、これはいいと思えた箇所が20ほどありました。「本の一部」ですが、紹介したいと思います。



・人生で「これがほしい」と決めることと同じくらい重要なのは、「これはいらない」と決めること。ほしくないものリストをつくり、それから遠ざかるようにがんばる。自分にとって、愉快でないものを一切合財捨てる

・尽くしているわりに、見返りが期待できない相手とは、この際、友情を見直す。不当にストレスや不快を味わわされているなら、さっさと手を切る。自分のためにならない人たちからは、さり気なく立ち去る

惨めな人というのは、誰かにくっつきたいというより、くっつかざるを得ない人。一緒にいると、いつもエネルギーを吸い取られる相手とは、関係を温存しないこと

・よその人が何をやっているか、気にしないこと。大多数の人がやっていることが賢明という保証はない。実際、ほとんどの人は、幸福や満足の間違った追求の仕方を教えられている

・これを買えば生活が向上するという広告には疑いの目を向ける。すでに手元にあるものを楽しむ時間も足りないのに、これ以上買ってどうするのか。外部からの影響ではなく、内部からの欲求を大切にしたほうがいい

・何かを買おうと思ったら、それを買うのに、何時間働かなければならないのかを考える。さて、その価値があるかどうか

・人生における最上のものは、タダか、ものすごく安いものが多い。お金のかからないレジャーこそ、楽しくて満足のいくもの

・ある程度のお金があれば、それを遺すのではなく、自分で楽しむようにする。金持ちとして生きる方が、金持ちとして死ぬよりマシ

カッコよく見せるためにお金を使わないこと。カッコいいということと知的ということはイコールではない。カッコよさを求めて、多くの人が破産の憂き目に遭った

・1日に8時間以上働くのは自然なことではない。週40時間以上働くようになったのは、産業革命以降のこと。原始社会では、1日3~4時間しか働いていない

・完璧を目指さず、上出来を目指す。割り当てられた時間内で最善を尽くす。あとはさっさと引き上げる

・「この仕事にどんな価値があるのか」「もしそれをやらなかったらどうなるのか」自問自答すること

・政治、新しい事件、哲学について定期的にディスカッションするグループがいる場所をあなたの近くに見つけること

・何かを達成することを義務にしないこと。人生の流れにまかせ、あらゆる局面を楽しむようにする。楽しんでいればいるほど、最小の努力で多くのことが達成できる

・子供が気の向かない習い事に行かせようとして、あれこれ時間をかけないこと。子供の時間も、あなたの時間もムダになる

・電話はあなた以外の万人にあるのではなく、あなたのためにある。留守電を使うか、着信番号を表示させて、自分の話したい相手とだけ話すようにする

・心配事の40%は、「決して起きない」こと。30%は、「すでに起きてしまった」こと。22%は「取るに足らない」こと。4%は「変えられない」こと。残りの4%だけが、「働きかけられる」こと。心配事の96%は「コントロールできない」こと

・仕事中以上に、ガツガツと他人と競争し、勝ち負けのあるような余暇活動は避ける

・人をあれこれ批判することに時間を費やさない。人生には、もっと貴重なすべきことがある。人を裁くのは神様の仕事



スローライフとは、人生におけるムダを省いて、生きていくことです。

あくせくせずに、ゆっくり時を過ごし、楽しみたい方には、著者の本は参考になります。ちなみに、私自身も著者に共感するタイプの人間です。
[ 2011/01/28 08:02 ] ゼリンスキー・本 | TB(0) | CM(0)

『働かないって、ワクワクしない?』アーニー・J.ゼリンスキー

働かないって、ワクワクしない?働かないって、ワクワクしない?
(2003/09/01)
アーニー・J. ゼリンスキー

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著者のアーニー・J・ゼリンスキー氏は、5月~8月は仕事をせず、週4日、1日4~5時間働き、自分自身を犠牲にせず、自分の望みを達成する生き方を実践されているようです。

この本を読む前は、著者のことを胡散臭く感じていましたが、読み進んでいくうちに、著者が、知識人であり、立派な哲学を持ちあわせているように思えてきました。

結構真面目な本です。気休めに読む本ではなく、真剣に読む本かもしれません。

この本の中で、共感できた箇所が20ほどありました。「本の一部」ですが、紹介したいと思います。



・自由時間というのは、汗水たらして働くことから離れた時間である。しかし、自由時間を充実させるためには、汗水をかかなければならない

・かつて、自由時間は滅多に手に入らない贅沢品だった。自由時間がたっぷりある生活は目指すべきゴール

・生活のためならば、楽しくない職場で働くこともやむを得ない。だが、経済的に困っていない人々でも、モラルのためにつまらない職場で長時間働いている

・偉大な人物たちは、クリエイティブな怠け者。リラックスしたり、考えたりするのに、長時間使う

・現代社会が定めた人生の主な目的とは、労働の報酬であるお金を使ってモノを買うこと

仕事中心、金中心の精神構造を捨てないと、幸福のために何が大事かわからなくなる。勤労の美徳のモラルのせいで、私たちは奴隷になっている

・企業のトップは、貪欲で支配力もある「仕事中毒の人」が好き。仕事中毒はアルコール中毒と同じで、深刻な問題を抱えた神経症患者である

・多くの企業は、従業員の意欲を引き出すのは、安定性、給与、年金だけという哲学を持っている。だから、「金銭」「社会」以外の「知性」「身体」「家族」「精神」の分野のニーズは、仕事以外のところで満たさなければならなくなる

・金を稼ぐために嫌いな仕事に時間を費やしていると、人生を楽しむ能力が損なわれる。また、金を稼ぐ能力も損なわれるもの

・成功した人が幸福なのは、自分の使命を持っているから。毎朝、起きるのがつらいなら、自分の使命をまだ見つけていない

・才能を使って、使命を追求していると、副産物が生まれる。お金を稼ぐことも、その副産物の一つ

・安全でリスクのない道を選んだ人々は、退屈という病気に襲われやすい。リスクを冒さないため、達成感、満足感、充足感といった報いを受けることは滅多にない

・人生で最も難しいことの一つは、本当に欲しいものは何かを発見すること。大半の人は本当に何が欲しいかわかっていない

・達成感や満足感は、やりがいや目的ある活動からしか得られない。受動的な活動は、精神の高揚をもたらさない

・創造的な人は、目の前の課題に心身共にのめりこむ。集中力が高く、時間を忘れる。彼らは、瞬間を楽しみ、次に何が来るかを心配しない

・物質主義、仕事中毒、スピード第一に毒された文化のスローガンは「時は金なり」。時間は金では測れない。時間を幸福で測れば、みんな健康になり、幸福になれる。「時は幸福なり

・一人でいることには二つの面がある。暗い方の面は「孤独で寂しい」。明るい方の面は「独りで楽しい」。多くの人が、一人でいることの楽しみを見つけ出せないでいる

・自己実現した人は、自分のアイデンティティの土台を社会的な集団に置いていない。自分の信念と欲求のもとに一人で立ち、他の人々からの批判や反対を受けて立つことができる

・お金は不満足を排除するためには重要な存在であるが、それが幸福や仕事に対する満足感にはつながらない

・いくら稼いでもお金が足りないという人は、おそらく必要がないものにお金を浪費している。なぜ、自分がそんな無駄遣いをして、危ない暮らしをしているのかを明らかにするべき

・リッチになる方が、ハッピーになるよりやさしい。幸せな神経症患者は存在しないが、金持ちの神経症患者はたくさんいる

・臨終の際に、「もっとたくさん働いておけばよかった」と言う人はいない。やり残して後悔することがあるとすれば、それは仕事ではなく、自由時間にやるべき活動である。最も貴重な瞬間は、働いていない時に訪れる



我々は、仕事中心、金中心の社会を生きています。勤労の美徳というモラルに従って、誰かに動かされているように思います。

自由時間こそが「贅沢必需品」であるにもかかわらず、「贅沢不要品」にお金を費やすばかりに、自由時間が手に入らない状況に陥っています。

仕事とはいったい何か。お金とはいったい何か。この答えがわかった人は、この本をすんなり読めるのではないでしょうか。
[ 2010/10/24 07:15 ] ゼリンスキー・本 | TB(0) | CM(0)