とは学

「・・・とは」の哲学

『地上最強の商人』オグ・マンディーノ

地上最強の商人地上最強の商人
(1996/09)
オグ・マンディーノ

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本書の訳者は、無能唱元さん。このブログで何度も紹介しました(参照:「無能唱元・本」)本書は、1968年にアメリカで出版され、200万部のベストセラーとなり、その後、20ヵ国で翻訳出版されました。

内容は、本書に掲載されている「選ばれし人が継承してきた不思議な十巻の巻物」を手に入れた若者が、ラクダのキャラバン隊を指揮するようになり、やがては中近東の大富豪となる物語です。この成功物語の一部をまとめてみました。



孤独の思いこそ、逃避と挫折へ誘い込む誘惑の罠。この誘惑と直面し、これを克服できるかどうかが、勝負の分かれ目になる

・商売を成功させ、輝かしい未来を勝ちとるのは、己自身を克服しえた者でしかない。商売の道で、他人からの愛や慰めを期待してはならない

・成功しようとする決意がかたければ、失敗で挫けてしまうことは決してない

・「今すぐ出発する」これが答え。老人が、経験による知恵を得たとき、もう、人生は終焉を迎えている

・成功とは、各人の気持ちのあり方の問題。成功の報酬も、それが小さすぎると感じる人にとっては、成功と思えないし、同じ程度の報酬でも、成功したと喜ぶ人には成功

・失敗者と成功者の間に横たわるひとつの違いとは「習慣の違い」。すべてに優先して、守るべき最初の法は「良い習慣をつくり、自ら、その奴隷となる」

・根本的原理は「ある習慣を変えるのは、新しい他の習慣だけ」という自然の法則

野心家を愛する。なぜなら、勇気づけてくれるから。失敗者を愛する。なぜなら、彼らは教訓を与えてくれるから。王様を愛する。なぜなら、彼も等しく人間だから。おとなしい人を愛する。なぜなら、彼らは神のように謙虚だから

富める者も愛する。なぜなら、彼らは、孤独であるから。貧しい人も愛する。なぜなら、彼らは、この世にいちばん多くいるから。若者を愛する。なぜなら、若々しい信念を抱いているから。老人を愛する。彼らは歳月のもたらしてくれた知恵を持っているから

・成功するまで頑張りつづける。人生の栄光は、それぞれの旅の終わりにあるのであって、始めたばかりの地点にはない

・つねに次の一歩を踏み出す。その一歩が、無駄な一歩であろうと、有効な一歩であろうと、それは関知するところではない

・他人との相違点を強調する。そして、類似点は隠す。この原理は、売る商品にもあてはまる。他の商人と異なる商品を売る商人は、その異なることに誇りをもっている

・商品を売るときの言葉を練習し、改良し、磨きをかける。売るための口上は、商いの基礎。幾多の先輩が、売り口上を駆使しただけで、客の心をつかみ、巨富を得た

・つねに行儀作法の改良に努める。人々は、感じのよい態度にひきつけられる

・「過去は過去として、永遠に葬らしめよ」。今日が人生最後の日であると心得て生きる

・一時の無駄は、一生という人生の無駄。今日という日を無駄にするならば、人生最後のページをむしり取ることになる

時間を無駄にする者とつきあうことは、怒りをもって拒絶する。時間の引き延ばしは、ただちに行動をもって排除する。ぶらぶらしている者とは、つきあわない。怠け者には、近づかない

・弱者は、自分の思いに支配され、強者は、自分の思いを支配する

・自分の価値を百倍にする。低すぎる目標設定をするという、恐るべき過ちを犯さない

・市場において、評価されるのは、行動による結果のみ。自分の価値を倍増させるためには、自分の行動を倍増させねばならない

・明日は、怠け者が予約した日。明日は、悪人が善人になる日。明日は、弱者が強者になる日。明日は失敗者が成功する日



本書が強調するところは、「自助」「自立」です。成功は、誰にも頼らず、自分を律して、行動するのみ、ということ。

でも、人間ですから、挫けそうになるときがある。それを防ぐためには、成功者の本を読むことと、「成功記録」をつけること、と著者は述べています。自分を変えたい人に、おすすめの書です。

[ 2014/03/03 07:00 ] 無能唱元・本 | TB(0) | CM(2)

『新説阿頼耶識縁起-かくされたパワーを引き出すアラヤ瞑想術のすすめ』無能唱元

新説阿頼耶識縁起―かくされたパワーを引き出すアラヤ瞑想術のすすめ新説阿頼耶識縁起―かくされたパワーを引き出すアラヤ瞑想術のすすめ
(1992/07)
無能 唱元

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著者の本を紹介するのは、「人の力金の力」「得する人」「人蕩し術」に次ぎ4冊目です。本書は、著者が出版した50冊以上の本の中で、一番古い本ではないかと思います。1981年発行の書です。

阿頼耶識は、法相宗(法隆寺、薬師寺、興福寺などの奈良仏教の宗派)に伝わる教義で、インド哲学の一部です。日本語に訳せば、潜在意識に記された記憶の集積という意味です。この阿頼耶識を易しく解釈しているのが本書です。その一部をまとめてみました。



・華厳経のお経の中の夜摩天宮品というところに、「心如工画師、画種々五陰、一切世界中、無法而不造」(心は巧みな画家のように、さまざまな世界を描き出す。この世の中で心の働きによって作り出されないものは何一つない)と、述べられている

・陽とは、動であり、輝きであり、生命であり、逆に陰とは、静であり、闇であり、死である。もし、人間がいきいき生きようとするならば、この陽気の中に自己の心情を置かなければならないのは自明の理

肯の類にある人の態度は、明るく柔和、朗らかで寛大、自信に満ち、常に円満。否の類にある人の態度は、鋭い人を刺す言葉を用い、暗く人を入れず、不安、怒り、疑い、怖れ、恨みの念を現わし、常に居丈高。自分の心情を、肯の類の中に安住させなければならない

将来の果となる因は、罪障感、恥辱感といった「感」によって作り出されるのであり、「業」はそのまま因とならない

・苦しみの輪廻を断ち切るには、意識を変えなくてはならない。それは、苦しみの現実の中において、楽しいという意識を作り出すこと。死に物狂いで、顔に笑みを浮かべ、人々や自分の人生に感謝する。自己欺瞞でもけっこう。因はただ意識のみによって生ずる

・本家のインドで、仏教が滅んだのは、道徳的側面を拡大し、それを教義の主とし、また、それのみに没頭しすぎたため、宗教本来の発生理由であった御利益を求める一般大衆の願いを無視することになったから。無視された民衆は、逆に仏教を無視し返した

・「神が人間を創ったのではなく、人間が神を創った」とも言えるが、「この人造神は、素晴らしい奇跡も生じさせる」とも考えられる。われわれが神に対し、何かを願い、祈りに託して念じ続けると、その念はアラヤに入り、やがて、その願いは叶えられるというもの

アラヤの御利益の提供者はあなた自身。「アラヤに命じ、アラヤに従うべし」

・「清であるのはよい」が、「廉であってはならぬ」。「欲のあるのはよい」が、「貪であってはならぬ」。「清廉」も「貪欲」も、そして他の何事にも、二極のどちらかへ走りすぎ、傾きすぎるとバランスを失い、不都合を生ずる。仏教では、これを「中道を歩む」という

・言葉は自分の考えを他人に伝達するための道具であると同時に、自分の耳へ、その言葉が入り、自分自身の深層意識に影響を与えるものである

・常に積極的、肯定的な言葉を意識的に選択して使い、「言葉の主人」となって、これを支配するか、消極的、否定的な言葉の繰り返し、「言葉の奴隷」となって、あなた自身が支配されてしまうかの二つのケースしかない

・「正義心より発する怒り」の念も、否の類にある症候群。非難、怖れ、恨み、怒りなども否の類にあるもの。これらは、その人の人生に、不幸な現象を生じさせる

・運命に重大な影響を及ぼすアラヤ共同思念体を手なづける方法は、周囲の人々に向けて、愛の思念を放射するように心がけること。表情を穏やかに、柔和に、微笑みを忘れずに努める。いやなことを頼まれても。優しい態度で接し、礼をつくして断らねばならない

・「すべては偶然ではなく、それは後ろから押しだされてくる」「かつて、あなたが自分について考えていたこと、それが現在のあなたである」(エマーソン)

・身・口・意の三業を用い、「まず、であるがごとく想像し」(意)、「ついで、であるがごとく語り」(口)、「そして、であるがごとく振る舞う」(身)。身を一割、口を二割、意を七割ぐらいの比率で行う。古人は、この自己暗示法を指して「しきりと妄想せよ」と言った

・臨済禅中興の祖、白隠禅師は、人の身体の中には、「己身の弥陀」があり、それは「気海丹田」の内に収まっていると説いている。これは、人間の中に神様があって、それは下腹に収まっているので、自分の内なるアミダ様に頼みこめば、願いは叶えられるということ

・仏教のすべての頂点に、「因果論」「諸行無常」「諸法無我」の三つの原法がある。釈尊が悟られ、そして説かれた根本の哲理も詮じつめれば、「三つの原法」に、すべてが帰す



阿頼耶識を易しく解釈ようとし、技術指導も具体的にしている書ですが、一般的には、難しいのかもしれません。

日本古来の仏教(奈良仏教)の秘伝である「阿頼耶識」は、現代にも通用する部分がかなりあり、参考にすべき点がかなりあるように思います。


[ 2013/12/27 07:00 ] 無能唱元・本 | TB(0) | CM(0)

『人蕩し術』無能唱元

人蕩し術 (ひとたらしじゅつ)人蕩し術 (ひとたらしじゅつ)
(2005/12/05)
無能 唱元

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無能唱元さんの著書を紹介するのは、「人の力、金の力」「得する人」に次ぎ、3冊目です。

本書の前書きに、「人生における成功は、自分の陣営に、良き味方を得ることにかかっている。他のすべては、瑣末に過ぎない」と書かれています。まさに、その「良き味方をつくる方法」が満載の本書を、一部ですが、要約して紹介させていただきます。



・「才能」に対して抱く人々の気持ちは「羨望」。「誠実」に対して抱く人々の気持ちは「人望」。前者はとかく「羨む→恨み」に転じやすく、そこにマイナス的感情がつきまとう

・魅力は、緊張の中にあるのではなく、弛緩の中に存するもの。「頭がいい」「金持ち」「男前」というのは、魅力の一要素ではあるが、それは「緊張のサイドにある魅力」

・「魅は与によって生じ、求によって滅す」。これが人蕩の極意

・けなしや自慢の言動をとる人たちは、自己重要感を充足し得ない人たち。自己劣等感に落ち込むことを恐れるあまりに、自己優越感の暗示を自分に与えようとしている

・幸福に生きていくために必要不可欠の「知足」が行き過ぎると、人間はとかく「消極的」になり、それが高ずると、「陰性」「否定的人生」へともなりかねない

・「善を為すも名に近づくことなかれ、悪を為すも刑に近づくことなかれ」(善いことをやってもよいが、名誉が与えられるまでしないほうがいい。不道徳なことをやってもよいが、法律に触れるまでやってはいけない)。荘子は人間的欲望(衝動)をある程度許容している

・その人の悩みの量は、その人の魅力の量に逆比例する。すなわち、悩みの多い人は魅力が少なく、悩みの少ない人は、他人の悩みを救うことができるので、それが魅力を生む

・成功する人は、常に解決しなければならない問題を山のように抱えているが、精力的にそれらに取り組んでいる。しかし、悩んでいるわけではない。これに反して、失敗者は、僅かな問題にも、くよくよと悩み、自分の不運を嘆き、その苦しみを他人に訴える

プライドが高い者ほどプライドに餓えている。つまり、この世の中では、威張っている人間ほど、自己重要感に餓えている

・正義は不言実行型が望ましく、間違っても有言不実行型になってはいけない。また、言うことも言うが、やることもちゃんとやるという有言実行型もあまり好ましくない

・人間は自分に与えられた暗示の奴隷であり、この暗示の集積によって、運命は造り出される。しかし、その暗示を支配できるのだから、結局、自分の人生を自分で支配できる

・大切なことは、ゴールにあるのではなく、むしろプロセスにある。プロセスとは、とりもなおさず「進行しつつある現在」のこと

・人生を楽しく生きている人は、いわば太陽のようなもの。人々は「陽のあたる場所」を求める。だから、人蕩しの術の秘訣は、まず「陽気」になることを心得ること

・約束を反故し続ける人、時間に遅れ続ける人、これらの人々は、「現在利己的であるために、未来の不利益を背負いこんでいる」

・現代人が山に登ったり、旅に出たりするのも、自己重要感が傷つき、群居衝動が損なわれたのを、一時的にでも、癒そうとする人間の無意識的な自己治療行為でもある

・人は暗示の奴隷。しかも、ここが大切なところだが、潜在意識は、その暗示がウソであるか真実であるかの選択をせずに受け入れてしまうということ

・誇りを内に秘めた人は、一種の清涼感をもった潔さ、美しさがあり、高慢を他人に示す人は、常に嫌みを発散させる

・相手に対し、自分の心を寛容であろうと努める時、自分の心の優位性は保たれ、それは自己重要感を自らの内で密かに大きく高めることができ、それが人間的魅力の土台となる

・「無料では、ものは買えない」。支払いなしに何かを求めようとする人間こそ、最も魅力のない人間、つまり、嫌われるタイプとなる

・欲望は求をもって外に露すことなく、願をもって内に温むべし

・「秘する」とは、完全黙秘ではない。何もかもわからないでは、好奇心は生じない。「秘するとは、惜しむこと」である



「頭がよかったから」「努力家だったから」「根性があったから」成功した人よりも、「人に好かれたから」成功した人のほうが、ずっと多いように思います。

ということは、「人に好かれる」ことは、「勉強する」ことよりも大切です。その一番大切なことが、この「人蕩し術」の一冊に、凝縮されて、載っています。とっても、大切な本です。


[ 2012/12/29 07:01 ] 無能唱元・本 | TB(0) | CM(0)

『得する人』無能唱元

得する人得する人
(1990/05)
無能 唱元

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無能唱元さんの本を紹介するのは、「人の力、金の力」に次ぎ2冊目です。この「得する人」は、今から20年以上前に出版された、1万円以上する豪華本です。

無能唱元さんの言わんとすることがすべて詰まっている一冊です。それだけに、内容が濃すぎて、このブログでは、とても紹介しきれないほどでした。500ページ近い力作の「本のわずか」ですが、共感した点を幾つか、紹介させていただきます。



・気にしていることは起こる。つまり、それが望むことであれ、恐れることであれ、強くそのことを考えていると、考えたとおりのことが実現する

・思考というものに、感情が加わって熱をもつと、「」になる

・成功者の共通点は、過去のグチ話を決して話さないことと、未来の希望のみ話すこと。そして、自分は常に運がよかったし、これからもよいに違いないと思っていること

刻因薫習の行の条件とは、「繰り返し考えること」と「できるだけ細部まで、絵のように心に思い描くこと」。絶えず、図を書いて、絶えず人に夢を語る。そして、夢が叶った風景を、うっとりと頭に描く。この「うっとり」が大事

・マイナスの言葉を口にするのに努力はいらないが、プラスの言葉を見つけるには努力がいる。それは、世の中が圧倒的に否定型、マイナスのことに満ちているから

・「意」とは、「であるがごとく思え」ということ。「身」とは、「であるがごとく行動する」ということ。「であるがごとく」とは、自分の深層意識に向かうこと

・「ああ、うれしいな、ありがたいな」と言っているうちに、何となくうれしくなってくる。これを「陽転思考」という。陽転思考のできる人こそ、人生幸福の黄金の鍵を握っている

・「魅は与によって生じ求によって滅す」。人に何かを与えれば魅力が生じ、人に何かを求めると嫌悪感を相手に生じさせる

・「幸福とは、物自身ではなくて、物の味」。幸福は存在しているのではなく、感ずること

・人間には五つの本能的衝動「1.生存本能(死にたくない)」「2.群居衝動(一人では生きられない)」「3.自己重要感(人に認められたい)」「4.性欲(異性にもてたい)」「5.好奇心(もっと知りたい)」があり、お金の他にも、与えるもの(欲望の充足)がある

・大人が子供に対してとるべき態度は、児童心理学的に見て、「注視(よく見ていること)」「賞賛(ほめること)」「微笑み」の三つ。これは、子供に限らず言えること。これを使う人は「人たらし」。世の成功者は、みな「人蕩術」に長けている

・「この世の最大の善なる行為とは、他人に喜びの表情を浮かばせること」(マホメット)

・自分の口を用いて、自己重要感を高めること、これだけは、自分のあらゆる行為の中から抜き去るように、自分を見張ること

・人間は、同時に二つのことを考えられない。他人の喜びを考え、同時に、自分の悩みについて考えることはできない。心配症の人は、他人を喜ばすことだけを考えればいい

・何が正しく、何が間違っているか、と同時に、何が強くて、何が弱いかを見ることは、人生にとって、非常に重要。彼と我の力を計測しなければならない

・相手の身になって考える「代理想像」のきかない人は、一生、苦難の道を歩く

・協調とは、有害なものを取り除き、無害と有益なるものに、自分を合わせていくこと

・将来の果に因をインプットする「刻因」には、「1.ピンナップ法」「2.メモ法」「3.対鏡法」「4.半覚醒法」「5.歩行呪文法」「6.快時一言法」「7.座中思念法」がある

・自分の今考えている思考のあり方を見張っているもう一人の自分が把握できれば、あらゆる苦しみは消滅する

・幸福に生きるために、欠くことができないものが「楽観」と「ねばり根性

・緊張はエネルギーを消費し続ける。弛緩はエネルギーをチャージする。人生において最も必要なことは、休みながら働くこと

・「懐疑」→「観察」→「理解」と進むときに創造が描き出される。自己に問いかけ、その謎が解けることが、その人の人生となる



「欲の集大成が文明となり、その文明の恩恵に浴している以上、欲を否定してはいけない」という無能唱元さんの主張が、本書に一貫として、流れています。

富貴を求め、無事を望み、不老長寿を願うのは、素朴な思いであり、その是非を問う前に、その思いが人間に存在することを認め、その中で、どう自己をコントロールしていくかが大事であると言われています。

欲の肯定と欲のコントロール、それを自在に成し遂げた人こそ、「得する人」になるのかもしれません。
[ 2012/06/11 07:09 ] 無能唱元・本 | TB(-) | CM(0)

『人の力、金の力-あなたを成功へ導く二つの力』無能唱元

人の力、金の力―あなたを成功へ導く二つの力 (サンマーク文庫)人の力、金の力―あなたを成功へ導く二つの力 (サンマーク文庫)
(1994/07)
無能 唱元

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著者の本を、今までに7冊読みました。特に、20代後半から30代前半にかけて、よく読みました。この本も15年以上前のものです。

無能唱元氏が書くテーマは、「夢」「気」「人」「楽」「得」「金」といったものが多く、「幸福の原理」や「幸福になる方法」をズバリ説かれます。

今回、採り上げた本は、「人」と「金」の力についての書です。成功の原理をズバリ説かれています。ためになった箇所が20ありました。「本の一部」ですが、紹介したいと思います。



・人は70%までは、利で動く。25%は、相手への恐怖で動く。最後の5%が人間的善意。それが人間の性

・成功を望む者にまず必要なのは、「どうしても成功したい」という欲望。「金があればいいなあ」だけの人は、成功レースのスタートラインにもつけない

・「欲望」の次に必要なのは「勇気」。「蛮勇をふるう」のではない。ものごとを緻密に、臆病に判断した上で、それから勇気を持って出ていく

・経営者は自分の利益のために従業員を使い、従業員は自分の利益のために経営者に従う。経営者は少ない給料で多くの労力を得ようとし、従業員は少ない労力で、多くの給料を得ようとする。もし、経営者が心から従業員を愛するようになれば、会社は破滅する

二宮尊徳報徳社は、「一番真面目に働いているのに、金に困っている者」を投票させ、票が多い者に金を貸し、その者に投票した人が保証人になる。つまり、金を借りたい者は真面目に働いて信用を得る。借りた者は仲間の信用を裏切らないように必死に働く

・時間に遅れれば、相手のプライドを傷つける。約束を破ることなど論外。無意識のうちに人を軽視し、人をバカにする人は、人の力を得ることはできない

・金がなくても、相手の「群居衝動」(孤独を恐れ仲間をつくる)、「自己重要感」(人より優れている)、「性欲」、「好奇心」を満たすことができる。この4つの無形の財産には限度がない。無形の財産を与え続けると、金や人の力は無限に集まってくる

・誰でも仲間はほしい。もちろん、それはあくまでも「自分を認めてくれる」仲間

・成功者たちは「気さく腰が低い」という共通点がある。「こうしてやっていけるのも、あなたのおかげ」と口にする。偉い人から「あなたのおかげ」と言われて、感激しない人はいない。1円の金もかけずに、人の力を得ている

・劣等感や被害者意識を持っていると、相手の自己重要感を傷つけて、自分の自己重要感を高めようとしてしまう

・常に相手の自己重要感を高めていれば、「称賛に値する人」となり、周りに人が集まってくる。そして、自分の群居衝動も満たされる

・相手の性欲や好奇心を高めるためには、「すべてを与えてはいけない」。欲求を満たしてやらなければ、相手はあなたに性欲や好奇心を持ち続ける

・「力」を持つ者が成功者となり、成功者は「力」を持ち、支配者となる。この世を支配する力とは、暴力、権力、金銭、知識情報

・金の力にモノをいわせながらも、決して相手の自己重要感をおとしめてはいけない。金を貸しても、恥をさらさせ、面子を丸つぶれにすれば逆恨みにあう

・学や才に恵まれ、人の助言など必要なくとも、相手の自己重要感を高めるために無知を装う。それができるのが、本当に「頭が良い人」

・人をやる気にさせるのは、「注目」「称賛」「微笑」。その逆は「無視」「罵倒」「しかめっ面」

・まずは、金を使わずに、「注目」「称賛」「微笑」で持ちあげること。一番いいのは、両方うまく使って「名誉と金を与える」こと

人の金人の力を使いこなし、莫大な財を築き、自分はもちろん、周りの者も幸せな人生を送ることこそ、「輝かしい成功

・行動の「身」、言葉の「口」、意識の「意」。どうしても成功したいという願望を「身口意」で体現していれば、「因」が生じ、実現の縁ができる

・人生の目的は「いい気分」。楽しくなければ成功ではない



お金がなくても、相手の欲望を刺激し、喜ばすと、お金をもらえます。ところが、「約束を破る」「時間に遅れる」などで、相手を怒らせると、ますますお金を失うことになります。

筆者は、人の力金の力を生み、そして成功するということを、わかりやすく説明されています。

この本は、人生で大事なことの優先順位を教えてくれる良書だと思います。
[ 2010/07/01 06:51 ] 無能唱元・本 | TB(0) | CM(0)