お金学

お金と人生がテーマの書評、論評

自己存在証明

物を集めるという行為、何かを作り出すという行為、
それらはみな、自己存在証明のための手段。
ところが、それに気づいてくれなければ、
「観客がいなければ、バレエもただの体操」なのと同じ。
どうしても観客を必要とする

日本へ回帰する時代(谷口正和著)書評より

人間の間

孤独は山になく、街にある。
一人の人間にあるのではなく、
大勢の人間の「間」にある

人生論ノート(三木清著)書評より

実況料理生物学(小倉明彦著)

実況・料理生物学 (阪大リーブル030)実況・料理生物学 (阪大リーブル030)
(2011/10/14)
小倉明彦

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身近な料理をネタにして、ウンチクを傾けるのは楽しいことです。人によっては、ウザいと言われる方もいますが、場を盛り上げること間違いなしです。たまに、尊敬されることもありますし、異性にモテたりすることだってあります。

ワインの話、日本酒の話、紅茶の話、チョコレートの話、ウンチクを傾ける話は数多くありますが、この本は、料理全般についてのものです。しかも生物学から考察した料理の話です。

ネタになる(会話の潤滑油になる)話がゴロゴロありました。その中から、「本の一部」ですが、紹介させていただきます。



・アリナミンはビタミンB1をアリシン(ニンニク)と化合させて、腸管での吸収を高め、分解を抑えたもの。ニンニクの学名はアリウム・サティブム。ニンニクだけでなく玉ねぎ、ネギ類全体にも「アリ」の名がつく

・味覚は、甘い、酸い、塩辛い、苦い、旨いが五原味。これらの味は、舌や口の粘膜から大脳皮質の味覚野に送られて情報処理される。しかし、トウガラシやコショウの辛味は大脳皮質の体性感覚野に送られる。だから、生理学では、辛いを五原味の中には含めない

・カプサイシンなどの受容体には、活性化され続けると次第に活性を失う性質がある。これを脱感作と言う。その結果、辛いものを食べ続けると、だんだん辛く感じなくなる「辛味中毒」になる

・燻製も食品の保存法の一つ。不完全燃焼の煙の中には、メチルアルコールやホルムアルデヒド、フェノールやクレゾールなどが混ざっている。はっきり言って毒だが、この毒で菌を殺す

・ハムやソーセージを作るときに、硝石という鉱物を混ぜる。硝石は酸素を発生するので、食中毒の原因になるボツリヌス菌(ソーセージ菌という意味)の増殖を防ぐ。この硝石から発生する亜硝酸イオンが肉の成分と結合して、きれいな赤色になり。発色剤となる

・硝酸塩、亜硝酸塩が食品の成分と結合してできるニトロソアミン類に若干の発ガン性が認められる。食中毒の危険を避けるか、がんの危険を避けるかの選択

・粘弾性を補充する食品添加剤のペクチンは、柑橘類の外皮直下の白い綿状部分の成分。タンパク質系の増粘添加剤には、ゼラチン(コラーゲンを加熱)、グルテン(小麦)、ムチン(ヤマイモ、オクラ、ナメコのネバネバ)、ポリグルタミン酸(納豆のネバネバ)がある

・食品の古典的保存方法は、細菌やカビの繁殖を防ぐ、塩漬け、味噌漬け、醤油漬け、砂糖漬け、蜂蜜漬け。中性環境を好む微生物繁殖を防ぐ、酢漬け、灰漬け。酸素の供給を断つことで繁殖を防ぐ、油漬け、甕詰め、壺詰めなど。近代では、びん詰、缶詰、脱酸素剤

・人に無害な特定の細菌やカビを積極的に繁殖させることで、有害な微生物の繁殖を抑える方法として、乳酸菌利用(ヨーグルト漬け、糠漬け、キムチ漬け)、コウジカビによる麹漬けなどがある

・茶葉の中でタンニンが増えるとテアニン(旨味物質グルタミン酸の誘導体)が減る。上等なお茶は、成長を犠牲にしても陽を当てないように育て、テアニンを取り出す。テアニンは低温で十分抽出できるから、熱湯で渋いタンニンを抽出するヘマはしないこと

・ドーパミンの作用を強める物質の一つがカフェイン。カフェイン中毒は冗談じゃなく本物の中毒。お茶のテオフィリンもココア・チョコレートのテオプロミンも同類で中毒を起こす

・ベーグルは、小麦粉をイーストで発酵させるまではパンと一緒だが、最低限発酵した段階で、熱湯に投げ込んで発酵を止め、焼く。「避難するのに、かさを増やすな」「膨らまなくても腹の中に入ると同じ」というユダヤ人の合理精神がぎっしり重たいパンになった



この他にも考察する料理生物学のテーマが、「カレーライス」「ラーメン」「ホットドッグ」「焼肉」「酒」「デザート」など多岐にわたっています。

科学的に、しつこく解説しようとする姿勢には、頭が下がります。食べ物のことをもっと知りたい方には、面白い本ではないでしょうか。
[ 2012/01/28 07:07 ] 生物・食・環境の本 | TB(0) | CM(0)

正しく稼ぐこと、正しく使うこと

正しく稼ぐことは、
誘惑に負けず、望みをかなえられるよう
辛抱強く真面目に働き、不屈の努力をすること
正しく使うことは、
倹約、将来への配慮、自制といった優れた人格の基礎となる

自助論・富と品格をあわせ持つ成功法則(スマイルズ著)書評より
[ 2012/01/27 21:08 ] 名文選・稼ぎ生きる | TB(0) | CM(0)

相性の良し悪し

だれしも相性の良い者と仕事をしたいと願う。
だが、ここから贔屓の心が生まれる。
悪が善に見え、賄(ワイロ)にひかれ、いつのまにか深い関係となる。
善人を悪人と見なし、道理あることも思い誤る。
相性の良し悪しで人を選んではならぬ
(黒田官兵衛)

人使いの極意(小松哲史著)書評より
[ 2012/01/27 17:07 ] 名文選・共に生きる | TB(0) | CM(0)

二宮金次郎正伝(二宮康裕著)

二宮金次郎正伝二宮金次郎正伝
(2010/08)
二宮 康裕

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著者は、二宮金次郎の子孫です。二宮家には、46000頁に及ぶ金次郎自身の文献が所蔵されています。

このブログでも、「二宮尊徳90の名言」「二宮翁夜話」などの書物を紹介してきました。本書は、本家本元の書です。

江戸時代の再建コンサルタントであった二宮金次郎の本当の姿と考え方が、この本を読むとよくわかります。印象的な箇所が数多くありました。「本の一部」ですが、紹介させていただきます。


・金次郎は、「講」「米相場」「金融」に関し、若年の頃から深い関心を寄せていた。奉公時には、仲間や女中衆を相手に金銭貸借を行った。二十代半ばには、農民の米を委託販売したり、米相場への投機を行った。天保の飢饉には、各地の米の売買差に着目して売買した

・金次郎は、自己の勤労で得た賃金や開墾地からの作徳米を浪費せずに、倹約生活で貯え、かつ貸付金の利子で財を増やし、それらを元手として田畑を買い増していった。この繰り返しで、1810年(23歳)には地主として一家再興を成し遂げた

・金次郎は、「家」を再興させ、「富貴」な生活を求め、「私欲」(自己の所有地を小作に出し、武家奉公の給金、米の売買益、薪の販売益、貸金の利子など多角的収入を得ていた)のみを一途に考えていた当時の心境を、後年になると批判的に回顧している

・金次郎の「分度」とは、己の心に内在している「怠け心」と「勤労意欲」の加減を度すること。金次郎は「勤労」「倹約」「推譲」を方法とする「分度」論を展開した

・金次郎の表彰策は、「村民をいたわり、民生の向上を図る」「戸数と人口の増加を目指す」「耕作地を拡大し、取穀の増加を目指す」こと。金次郎は荒地と化した田畑を復興させるのは農民の労働力であり、彼らのやる気を起こさせることが何よりも肝要と考えた

・金次郎はインフラ整備(下枝刈り、道普請、用水路浚いなど)に重点を置き、この費用を公的負担で行う原則を貫いた

・金次郎は、復興のためには、人口の増加が必須の課題と考え、生活困窮者に、小児養育料を与えた

・金次郎の七誓願「禍いを転じて福となし」「凶を転じて吉となし」「借用変じて無借となし」「荒地変じて開田となし」「瘠地変じて沃土となし」「衰貧変じて富栄となし」「困窮変じて安楽となす」

・金次郎は、新たな「分度」を求める理論として、「君の衣食住は、民の労苦なり、国民の安居は、君の仁政にあり」と記した。やがて、この認識が集大成される

・対立という立場を捨て去り、「一円融合」の境地に達したとき、人間界には、様々な果実がもたらされる。この「一円融合」の精神に立ってこそ、人は穏和な環境と、永遠の幸を保証されるものだと金次郎は考えた

・領主が己の利を優先した政治を展開すれば、闇政→惰農→廃田→貧民→下乱→犯法→重刑→臣恣→民散→国危→身弑→不孫という悪い循環になると金次郎は説いた

・領主が「仁徳」に基づいた政治を展開すれば、明政→励民→開田→恵民→下治→守法→省刑→臣信→衆聚→国寧→上豊→孫栄という好循環がもたらされると金次郎は説いた

・金次郎は、村内の富裕な者が貧窮者の面倒を見るという村内互助を求めた。あくまで村内のことは村内で解決するという村内自治を目指し、村落の経済的自立を促した

・貧窮に苦しむ農民に目標を与え、向上心をもたせた。そのために、農民の貢納額を一定に定めれば、農民は荒地開墾や農作業出精によって、増収分を自己のものにすることを金次郎は藩に認めさせた

・領主に「分度」を求め、報徳金を原資とし、農民に賃銭を払って、荒地を復興させ、収穫米の中から借財を返済していく金次郎の仕法は一定の成果を挙げた

・「安民」が達成されてこそ、「富国」がある。「国の元は民にて、民安かれば即ち国固し」と「安民富国」論を金次郎は展開した

・財政の悪化を増税に転嫁している内は根本的な改善を図ることができない。増税は一時的な効果をもたらしても、民を枯渇させるだけであり。民の枯渇はやがて領主の困窮につながることを、「分度」の定まらない仕法はザルに水を注ぐが如くと金次郎は喩えた


本書には、二宮金次郎の人生の軌跡が描かれています。働き者でしたが、若いときから銅像のような聖人君子ではなかったことがよくわかります。

若いとき、懸命に働き、親の借財を返しますが、その後、米相場などに手を出し、金儲けに走ります。しかし、晩年は、欲を捨て、みんなが幸せになるように懸命に動き回ったというのが、二宮金次郎の一生です。

この本を読み、偶像化されていない、二宮金次郎の本当の姿を知ることができ、より一層尊敬と親しみを感じることができました。

食料とエネルギーの確保と争奪

戦争原因の多くが「食料とエネルギーの確保と争奪」。
食料とエネルギーを国民に提供する任務を
果たせない政治家・軍が戦争を発動する。
戦争回避のためにも「食料とエネルギー」を
確保する努力を続けることが安全安心につながる

なぜデンマーク人は幸福な国をつくることに成功したのか書評より

魔法をかけてもらう

客は「居場所を求め、自分の存在を確認するために飲みに行く」
自分の話を聞いてくれて、誉めて同情してくれる店、
好感を抱いてコミュニケーションをとってくれる店に
魔法をかけてもらいに行く

売れっ娘ホステスの育て方(難波義行著)書評より
[ 2012/01/26 17:02 ] 名文選・稼ぎ生きる | TB(0) | CM(0)

日本はスウェーデンになるべきか(高岡望著)

日本はスウェーデンになるべきか (PHP新書)日本はスウェーデンになるべきか (PHP新書)
(2010/12)
高岡 望

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このブログで、「北欧の本」を過去に10冊採り上げてきました。本書は、スウェーデン公使(大使に次ぐ長)の著者が、スウェーデンと日本を対比(気候、人口、性格、法律、医療、福祉、年金、企業、労働組合、外交など)させた書です。

スウェーデンの素晴らしい政策が、この本には多く載っています。「本の一部」ですが、紹介させていただきます。


・スウェーデンは、一年の半分が冬で、農作物に恵まれない。19世紀後半までヨーロッパの貧しい国の一つ。当時、豊かさを求めて、北米大陸に人口の3分の1近くが移住した

・スウェーデンが今日の地位を獲得した第一の要因は、19世紀初頭以降2世紀にわたる中立政策。第二の要因は、豊富な天然資源(木材、鉄鉱石、水力発電)。第三の要因は、優れた科学技術(国を挙げての教育、科学技術の育成)

・移住者の多い中南米を除けば、日本人が1000人以上住んでいる国で、永住者割合が最も高い国がスウェーデン。その背景には、両国民の気質の共通点(内気な性格)がある

・スウェーデン人と日本人はよく似ているが、「自立した強い個人」「規則に基づく組織力」「透明性」「連帯」といった本質的に異なる点もある

・寒い国では勤勉でないと生きていけない。毎晩凍え死なないためには、寝ずの番で火を絶やさないようにしなければならない。厳しい環境では、真面目で勤勉で決まりを守ることが、美徳どころか生存の条件になる

・ヨーロッパにおけるカトリックが優勢な地域とプロテスタントのそれを分ける境界は、ワインの生産の北限とほぼ一致する

国民総所得当たりODA(政府開発援助)は、スウェーデンが1.12%で世界1位。日本は0.18%、アメリカは0.2%。日本の5倍以上の比率で対外援助をするのは、自国の社会福祉に満足し、その豊かさを分かちたいという善意のあらわれ

・スウェーデンは、人口当たりの国際養子縁組数が世界一高い。50人のうち1人が養子。毎年、約1000人が養子縁組により入国する

・スウェーデンの難民第三国定住(一時的に逃れた国から難民の受け入れ定住を認める)受け入れ数は、米国、カナダ、オーストラリアに次ぐ世界4位で1800人

・47%の高い女性国会議員比率は、ある日突然実現したわけではない。女性の参政権が実現したのが1920年代、20%を超えたのが1970年代、30%を超えたのが1980年代

・スウェーデン企業の取締役の女性比率22%は、ノルウェーに次いで世界2位。日本は1.4%で世界最下位

・スウェーデンの20歳から64歳の女性のうち、病気療養中、学生、年金生活者を除くと、「家事」人口は、たったの2%。全女性人口に占める専業主婦の率は2%未満

・スウェーデンでは、子供手当が1984年に導入された。現在は、子供が16歳になるまで、1人約13000円。累進的に1人当たり給付が増えるので、子供が6人なら約12万円になる

・スウェーデンの合計特殊出生率は、2010年に1.97に達する。1990年代に1.5近くまで低下した後、継続して上昇。90年代末以降の景気回復と移民の高い出生率がプラスに働いている

・スウェーデンの65歳以上高齢者で、特別住宅入居者は10万人(6%)。高齢者の94%は自宅に住んでいる。特別住宅入居者はここ数年減少。在宅介護サービスを受ける人が15万人(10%)と増えている

・人口1000人当たり医師数はスウェーデンが3.6人、日本が2.1人と倍近い差。保健医療支出がGDPに占める割合は、スウェーデンが9.1%、日本は8.1%とさほど変わらない

・スウェーデンの労働者の7割が以下の労働組合に加入。LO(産業別組合、ブルーカラー)170万人、TCO(ホワイトカラー)120万人、SACO(高学歴専門職組合、教師、医師、弁護士等)60万人。同一労働同一賃金を実現する連帯賃金政策が特徴

・同一労働同一賃金が実現すると、生産効率が同一賃金より低い企業は、その企業にとっては高すぎる賃金で従業員を雇用する必要がある。その結果、生産効率の悪い企業、産業セクターから、効率のよいところに賃金と労働力が移転していく

・2003年にユーロ導入の是非を問う国民投票が実施されたが、政府は前向きだったが、反対56%で、導入が見送られた。一般国民は、スウェーデン独自の社会保障制度が悪影響を受けることを危惧した


これらのデータを見ると、スウェーデンと日本の差が一目瞭然となります。バブル崩壊後の20年にわたる日本政府の無策と怠慢と世界知らずが、もたらした災いかもしれません。

世界は、日々発展しているという事実を、もっとみんなが知らないといけないように思います。この本は、スウェーデンと日本という明暗が分かれる国を対比しているので、現実がよくわかるのではないでしょうか。
[ 2012/01/26 07:06 ] 北欧の本 | TB(0) | CM(0)

計画の立て直し

よく計画の立て直しをしている人がいる。
仕事や勉強はせずに、いつも計画ばかり立てているように見える。
だが、成功するのはそういう人。
計画表を直しているうちに自分の生活と事業を振り返り、反省する

お金持ちになる心得71(ハン・チャンウク著)書評より
[ 2012/01/25 21:02 ] 名文選・賢く生きる | TB(0) | CM(0)

買い物の醍醐味

買い物は、「予算内で」理想のものを見つけるまで「待つ」。
手に入れるまでの時間も楽しむのが買い物の醍醐味。
イギリス人はみなそう思っている

英国式の節約術(佐藤よし子著)書評より

こころを凛とする196の言葉(斎藤薫著)

こころを凛とする196の言葉 (ブルームブックス)こころを凛とする196の言葉 (ブルームブックス)
(2004/03)
斎藤 薫

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著者の本を紹介するのは、「されど服で人生は変わる」に次ぎ、2冊目です。

斎藤薫さんは、女性の美意識、美的願望を、一文で見事に表現する卓越した能力をお持ちの方です。

男性では理解できない女性の心の細部を知ることができるので、感銘できる箇所がかなりあります。「本の一部」ですが、紹介させていただきます。



・おしゃれとは、年齢とともに失っていく清潔感を取り戻すためにある

・他人の視線が気にならないのは、ある意味でとても「おさまり」がいい。でも、その「おさまり」こそ、言ってみれば「地味」の正体。危険がそこにある。気がつくと「地味」の中にぬくぬくと埋もれてしまい、女が最低限持っている艶まで失わせてしまう

・美しく「しまう」ことが、ものを所有する喜びを3倍にもする

・美人じゃなくても美しく見える人は、自分自身を「美しいもの」として扱っている。それで女は決まる

・街で振り返ってしまう女性は、いつも決まって同じタイプ。清潔感と色気がきっちり7対3の女たち

・好きになってくれるのを待つのではなく、「好き」を取りに行くつもりになると、不思議に恋はうまくいく

・魂は顔に出ている。女はメイクで隠せるが、男は魂を隠せない。だから、それを見逃してはダメ。最初の一瞬が勝負

・自分のやりたいようにしているのに、結果的に相手を少しだけ幸せにする。そういうわがままもある。相手を喜びに巻き込む身勝手は、女をとても魅力的に見せる。どうせなら、そういうわがままの言える女になること

・カワイイにカッコイイを組み合わせないと、「大人のカワイさ」は成立しない

・男と女の相性を最終的に決めるのは、正義感の有無。つまり、正義感の強い女は、自分と同量、またはそれ以上の正義感を持っている男でないと、一生ついてはいけない

・幸せそうに見える女は美しい。しかし、幸せそうに見せる女は少し悲しい。その手段が「お金持ちに見せること」だったときは、もっと悲しい。それを知った人から、おしゃれがうまくなる

・誰が何と言おうと、自分の意志だけで自分の力を信じて歩いていける人は、目に見えない「美しい緊張感」を全身に張り巡らせ、それが何とも言えぬ凛とした力強い美しさに変わる。「オーラが出る人」とは、たぶん「強い意志を持っている人」

・言い訳そのものが、女から清潔感を奪っていく。そして、言い訳は言い訳を呼び、怒ってばかりいる女をつくっていく

・お風呂に入浴剤を入れたり、ヨーグルトに上等なハチミツをかけたり、日常にひとさじの贅沢をすること。生きている張り合いをなくした女をあっけないくらい簡単に救ってくれる

・自分をバカにも見せられるゆとり、知的な会話のキモはそこにある

・「現実逃避」は決してほめられたりしない。でも、「行動的な逃避」は「あり」。転職、引越し、そして決別

・「知的」とは、知性や教養が洋服を着ていることではない。むしろ、それを日ごろいかに隠しているかが、知的な量を決めている

・よく考える人は、あまり悩まない。くよくよとよく悩む人は、実はあまり考えていない。「悩む」と「考える」は、見た目よく似ているが、実はまったく別のこと。多くの人は、考えているふりをして、悩んでしまう

・コンプレックスを克服したければ、それを人に言うか、書く。コンプレックスは他人にも自分にも、ひた隠しにしているから、どんどん大きくなってしまう



この本を読めば、技術論ではなく、精神論こそ、おしゃれの本筋であることがよくわかります。

格好よく言えば、おしゃれとは、心の着こなしではないでしょうか。そういう意味で、死ぬまで、おしゃれであり続けたいものです。
[ 2012/01/25 07:08 ] 人生の本(特選) | TB(0) | CM(0)

成長のための学び

第一年代は、仕事や家庭での役割を果たすことに備えて学ぶ年代。
第二年代は、家庭を築き、それを支えるための生産的な年代。
第三年代は、自分自身の開発、成長のために学び、
その能力を「自分の仕事」のために存分に発揮する年代

老いの生きがい学(白石浩一著)書評より

人を育む行為

階層、知能指数、宗派に関係なく、
人を育む行為はプラスに働き、
10代でたくさん実践した人は、
最終的に上級の社会階層に属する

いい人にはいいことが起こる(スティーブン・ポスト著)書評より
[ 2012/01/24 17:08 ] 名文選・賢く生きる | TB(0) | CM(0)

世界経済を破綻させる23の嘘(ハジュン・チャン著)

世界経済を破綻させる23の嘘世界経済を破綻させる23の嘘
(2010/11/19)
ハジュン・チャン

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著者は、自由市場主義に疑問を投げかける気鋭の韓国人経済学者です。欧米列強がつくったルールが本当に正しいのか。また、それが世界各国に幸福をもたらすのかを、一つ一つ検証したのが本書です。

常識を覆されて、驚かされる説明が頻繁に出てきます。納得できる箇所も多々ありました。「本の一部」ですが、紹介させていただきます。


・自由市場なんて存在しない。どんな市場にも、選択の自由を制限する何らかのルールや制限がある。その規制を認識できなくなっているだけ。政府はつねに介入している。自由市場という神話を打ち破ることが、資本主義理解のファーストステップになる

・富裕国の一部の人々が、貧しい国の同業者よりも何百倍も生産性が高いのは、彼らが賢いからではない。過去何世代にもわたる集団的遺産(高度な技術、よく組織された会社、優れた制度、しっかりしたインフラ)のおかげ

・市場に任せさえすれば、誰もが価値に見合う正しく公平な賃金をもらえるというのは神話でしかない。この神話を脱却して初めて、より公正な社会をつくりあげることができる

・インターネット革命は、洗濯機を初めとする家電製品が起こしたほど大きな経済的、社会的変化をもたらしていない

・ILO(国際労働機関)データによると、家事労働で賃金を得ている者の割合は、ブラジルでは労働力の7%、エジプトは9%。富裕国では、ドイツが0.7%、アメリカは0.6%、スウェーデンは0.005%。家事労働者比率の高さ(メイド、召使い文化)と発展途上は比例

・電気、ガス、水道に加えて、家電製品が出現すると、女性の生活様式が根底から変革された。アメリカでは、1870年代に雇用された女性の50%が「家事労働者かウエイトレス」だった。既婚白人女性就労率は1890年後半、数%だったのに、現在は80%に上昇している

・8〜10%未満のインフレは経済成長率にまったく影響を及ぼさない。インフレが経済に悪いという証拠はまったくない。インフレ率を超低レベルに抑える政策は、投資をも抑えてしまう

国家干渉期のほうが、その後の市場志向改革期に達成された業績よりもまさる。富裕国が自由市場政策によって富み栄えるようになったというのは事実ではない。イギリスもアメリカもかつては保護貿易、補助金政策によって富を手に入れた

・「脱工業化」は神話であり幻想でしかない。国内総生産に占める製造業比率の減少は、サービスと比較して、製造品の価格が安くなったため。製造品の生産性向上が、サービスのそれより速いために起こっている

・市場為替レートが貿易財・サービスの需給で決まるのに対し、購買力は輸出入されるものだけでなく、その国のすべての財・サービスの価格によって決まる。スイスやノルウェーでタクシーや食事が高いのは、安い賃金の労働者を移民政策で厳しく制限しているから

・富者をさらに富ませれば他の者たちも潤うとよく言われるが、真実は、富は貧者にまでしたたり落ちない。この30年間、富者優遇政策は、成長を加速させられないでいる

・第二次大戦後、富める資本主義国のほとんどで累進課税と社会福祉費が急速に増加した。にもかかわらず、それらの国は1950年〜73年までの期間、史上最高の成長率を経験する。富者への重税によって、資本制経済が破壊されることはない

・貧しい国を貧しくしているのは、個人的な起業家精神の欠如ではない。荒々しいエネルギーは発展途上国にこそ豊富にある。富裕国を富ませているのは、個人的なエネルギーを集団的企業へとまとめあげる能力があるから

・スイスは最富裕国の一つだが、大学入学率がOECD諸国の中で群を抜いて低い。富める国になるか貧しい国になるかは「どれだけ国民を高学歴にできるか」ではなく、「どれだけうまく国民を生産性の高い集団に組織化できるか」で決まることが多い

・雇用の不安定化が進めば、人々は勤勉になるが、間違った職場で勤勉になるに過ぎない。第二のチャンスがあるならば、人は最初の職選びでも、大胆になれるし、現在の職をあきらめやすくなる。第二のチャンスがなければ、リスクを負って事業を始める意欲を妨げる

・2000年代に限れば、スウェーデン(2.4%)フィンランド(2.8%)の成長率のほうが、アメリカ(1.8%)よりも高かった。「社会保障制度は労働者の勤労意欲を失わせ、富者の富創出意欲を削ぐ」と主張する自由市場信奉のエコノミストの意見は正しくなかった

・良い経済政策を運営するのに優秀な経済学者は必要ない。これまでに最も成功した経済官僚の大半はエコノミストでない。台湾でも、中国でも経済政策を運営しているのはエンジニア。日本と韓国では、経済政策は法学部出身者によって運営された


著者の意見は、「人間の合理性に限界がある」「報酬は人の価値によって決まらない」「ものづくりを重視する」「政府を大きく活発にする」「発展途上国を優遇する」ことによって、新しい経済システムを構築できるというものです。

この書を読めば、矛盾がはびこる経済社会において、「神の見えざる手」はなく、市場に委ねずに、自分たちで、豊かさを勝ち取らなければならないと勇気づけられます。
[ 2012/01/24 07:07 ] お金の本(一般) | TB(0) | CM(0)

アメーバ経営の目的

アメーバ経営には、大きく分けると次の3つの目的がある
1.市場に直結した部門別採算制度の確立
2.経営者意識を持つ人材の育成
3.全員参加型経営の実現

アメーバ経営(稲盛和夫著)書評より
[ 2012/01/23 21:05 ] 名文選・共に生きる | TB(0) | CM(0)

ダメな部分

笑われ力の最良のネタは、
「失敗談」「悩み」「弱み」など、
あなたの中のダメな部分に潜んでいる

笑われ力(太田敏正著)書評より

日本人が成功すんならアジアなんじゃねぇの(豊永貴士著)

日本人が成功すんなら、アジアなんじゃねぇの? 起業に役立つ現地情報&稼げるノウハウ!日本人が成功すんなら、アジアなんじゃねぇの? 起業に役立つ現地情報&稼げるノウハウ!
(2011/10/08)
豊永 貴士

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著者の豊永貴士さんは、ここ10年ほどで、アジアを15か国以上歴訪し、現地での情報を集め、人脈も構築されてきました。

今は、日本人起業家や中小企業の海外展開支援、学生の就職支援をする会社をシンガポールに設立されています。

アジア各国の劇的な変化の様子と、各国の特徴などを現地取材されているので、本書を読めば、アジアの息吹を感じることができます。共感できた箇所が数多くありました。「本の一部」ですが、紹介させていただきます。


・今の日本で土地を買う、家を買うというのは、基本的な経済原則からすると、実はあり得ない話。だって、買った瞬間に値段が下がるのだから

・日本にあるけれど、その国にないもの、あればもっと便利なのにというものが絶対にある。日本人である僕たちが普通に知っていても、現地の人はその存在すら知らない。情報格差、知識格差を利用したビジネスができる

・カンボジアのアンコールワットの近くで売っている「アンコール・クッキー」は、アンコール遺跡の形に成型している、なんの変哲もないクッキーだがバンバン売れている。年商は聞いてビックリ!2億円。GDP9000億円の国でクッキーを売って2億円!

・日本の過去を見れば、アジアの未来が見える。現地の人達には見えにくいその国の未来が、そのうち求められるモノやサービスが、日本人には見えやすい。つまり、日本人なら誰でも優秀なマーケティングアドバイザーの目線で見えるということ

・なにもアメリカやイギリスに行くわけじゃない。アジアでは、向こうもカタコト英語だから、こちらもカタコトで互いに通じ合える。「英語ができないから、まずは英会話を学ぼう!」なんて考えるのは時間の無駄。まずは、飛び込むこと

・日本のいつごろと同じ状態かと言うと、ベトナム1965年前後、フィリピン1970年前後、インドネシア1972年前後、タイ1975年前後、マレーシア1980年前後といった感じ

・東京への一極集中、少子高齢化、地方経済の衰退、高コスト社会。日本が衰退する理由は、枚挙にいとまがない。変革を期待するより、スッパリ諦めてみる。アジア各国の今は、日本の昭和と同じ。沈みゆく我が国を嘆くのではなく、あくまで前向きに進むこと

・日本が僕らに与えてくれている最強の武器が3つある。一つ目は「円高」、二つ目は「最強のパスポート」、三つ目は「日本人相手の商売がまだ成り立つこと」

・タイの人口は意外に少なく6640万人。進出企業が多く、人手不足。失業率は1.2%。完全な売り手市場。しかも、日本円で300円あれば、おいしいものが腹一杯食べられる

・5万人の日本人相手のビジネスが、数年で500万人のタイ人相手のビジネスに変わる。こんなこと、絶対に日本では起きない

・ベトナムは30歳代までが人口の60%以上占めている。タイの10年前と非常に似ている

・日本では偏差値50であっても、勇気を出して外に出ることで、それが60にも65にもなる。日本にいると普通だと思ってしまうが、外に出ると日本人はスゴいと実感できる

・ベトナムでは、テストマーケティングを繰り返せば、何か当たる。ベトナムは、お金がなくても、経費をかけないでやれる国

・カンボジアのここ10年のGDP伸び率はASEANで一番。まだ何もない国だから、発展するしかない。日本は巨額援助を行ってきた。対日感情はよいが、これを活かしていない。日本の援助で作ったインフラを利用して、中国や韓国の民間企業が進出している

・カンボジア政府も気合が入っている。最長9年間の法人税免除。参入規制の規定もほとんどなし。パチンコで有名なマルハンが、カンボジアでは銀行だったりする。カンボジア経済の基本通貨はドルなので、円高をメリットに変えることができる

・不動産でいい場所というと、投資するのにいい場所。戦争が終わった国とか、人口流入の激しいところ、規制が緩くなっているところ。具体的には、コソボ、スリランカ、バクーといった国。スゴいのはユダヤ人。戦争中に危険をかえりみず買っている

・アジアでは、誰を知っているか、誰から紹介してもらったかはとても重要。そのとき役立つのがFacebook。フェースブックをグーグル翻訳なんか駆使して、英語で書く。そして、友達ができたら会いに行く。会って会って会いまくる。そしたら人脈がガンガン広がる

・夢の固まりである志を実現していく手段がビジネス。だから、ビジネスは楽しい。閉塞感、無力感の中から飛び出そう。我慢ばかりの人生を長く続ける理由なんてない


久し振りに読む、若者に勇気を与える書です。日本では、老人及び中高年が、若者の夢を奪ってしまっていることがよくわかります。

私の親戚もマレーシアで成功し、サーバント(召使い)が数人いる大豪邸で暮らしています。人生はそれぞれなので、必ずしもそれがいいとは言えませんが、日本の窮屈さに我慢できなくなったとき、この本を読んでみる価値があるのではないでしょうか。
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